ノートブックLMの紹介
みなさんこんにちは、矢野哲平です。この番組は、耳で学ぶAIをコンセプトに、初心者・中級者向けにAIをわかりやすく解説する番組です。
今回のテーマは、ノートブックLMを使って効率良く耳でインプットする方法について話していきます。
はい、ということで今日は、ノートブックLMについて話していきます。
みなさん、ノートブックLMは使っていますでしょうか?
補足すると、このノートブックLMというのは、Googleが開発しているAIツールとなります。
そしてこのノートブックLMに、最近新しく実装された音声概要という機能が話題になっています。
この機能ですね、簡単に言うと、自分がアップロードしたソースから、ポッドキャスト風の音声を作成できるというものになります。
例えば、論文をアップロードすると、その論文に基づいたポッドキャストを自分で作成できると。
YouTube動画をアップロードすると、その内容に基づいたポッドキャストを作成できると。
つまりですね、誰でも自分でポッドキャスト風の音源を作成できるわけです。
この機能、結構前から実装されていました。
でもですね、英語版のみの対応だったんですね。
それが先日、日本語版にも対応したということになります。
今日このノートブックLMの音声概要機能を話す理由としては、
私たちのように、普段から耳で情報インプットすることに慣れている人にとっては、面白い機能だと思うからです。
そのため、今回ノートブックLMのこの音声概要について話そうと思いました。
今日話すポイントは主に3つです。
1つ目に、ノートブックLMのニュースについて。
2つ目に、どのような音声が作成できるのか。
実際にですね、ノートブックLMで作った音源を流して、デモをですね、紹介したいと思います。
そして3点目、音声概要の機能のユースケース、活用事例についても話していきます。
はい、では早速話していきましょう。
まず、ノートブックLM、何なのという方もいらっしゃると思うので、ちょっと軽く説明しますね。
ノートブックLMというのは、Googleが開発しているAI搭載の情報管理ツールのようなものになります。
例えばですね、PDFとか、あとはYouTube、そういったソースをアップロードすることができます。
そのアップロードしたソースに対して、例えば要約をしたり、そのソースに基づいてチャット、質問ですね、することができます。
ノートブックLMの魅力を伝えようとするとですね、かなりの時間がかかってしまうんですけど、本当におすすめのツールだと思います。
世の中、いろいろな生成AIツールがありますよね。
ChatGPTとかGeminiとか。で、ChatGPTやGemini、クロードがおそらくですね、一番多く利用されているAIツールだと思います。
で、その2番手くらいにおすすめしたいツールというのが、このノートブックLMです。
ちなみにノートブックLMの内部では、Geminiのモデルが使われています。
シンプルに性能も高いんですね。
で、最近では、ワークマン、ワークマンという会社ありますよね。
で、ワークマンでもこのノートブックLMを会社で導入していると発表されていました。
Google Cloudのサイトで紹介されていたので、ちょっと引用しますね。
ワークマンでは、さらなる業務革新を目指し、ノートブックLMやGeminiといったGoogleの最新AIツールの活用にも期待を寄せています。
特に、ノートブックLMは、ドキュメントの読み込みと対話を通じて、情報整理や、あとは組織内のナレッジ共有を効率化するポテンシャルがあると考えられています。
例えば、経営企画部では、会議の音声データを取り込み、ノートブックLMで議事録の自動作成や必要な情報の発掘ができないか。
音声概要機能の実装
倉庫部門では、業務マニュアルや関連資料をノートブックLMにインプットし、新人スタッフ、パートスタッフが業務中に不明な点を自己解決できる環境を構築しています。
以上となります。
つまりですね、ワークマンの社内資料がありますよね。
例えば、業務マニュアルであったりですね。
そういった業務マニュアルをノートブックLMにアップロードすると、そのソースに基づいていろんな人が質問することができるんですね。
例えば、ChatGPT、いろんなこと知ってますよね。
あれはいろいろな情報を学習しているからなんですね。
例えば、ミニトマトを栽培したいですと、どのようにすればいいですかと質問するとですね、ChatGPTは回答してくれます。
でも、ワークマンの業務マニュアルに沿って仕事内容を教えてくださいというふうに質問をしても、ChatGPTは回答できません。
なぜなら、ワークマンの業務マニュアルを学習していないからです。
一方で、ノートブックLMはユーザーが送信したソースに基づいて、その質問を回答できるような簡易的なですね、チャットボットを作成することができます。
この場合、ソースの内容を学習しているというよりも、ソースの内容を参照して、ソースに基づいて質問に回答するというものになります。
なので、ワークマンの業務マニュアルをアップロードすれば、新人スタッフが業務について質問をして、その業務マニュアルから参照した回答というのを返すことができます。
このような感じで、業務効率化の面で注目されている生成AIツールです。
このワークマンのインタビュー記事は概要欄に貼っておきますので、興味のある方はチェックしてみてください。
ちょっと前置きが長くなってしまったんですけど、直近でノートブックLMの2つのニュースがあります。
1つが、ノートブックLMのアプリ版が公開されること。
そして2つ目が、今回掘り下げる音声概要機能の日本語対応となります。
これ端的に言ってですね、自分でポッドキャスト風の音声を作れるというものです。
いやいや、私あのポッドキャストは聞く専門ですという方もですね、面白い機能なので最後までぜひお付き合いください。
では先にノートブックLMのアプリ版のニュースから話しましょうか。
もともとノートブックLMはWeb版のみの提供となります。
スマホからの利用でもWebページにアクセスをする必要があったんですね。
で先日公式から発表がありまして、5月の20日あたりにアプリを公開予定とのことです。
iOS版とAndroid版ですね。
でノートブックLM、私はですね、結構外で使うことが多いのでモバイルアプリが出るのは楽しみですね。
で今日の本題のノートブックLMの音声概要に行きましょう。
すいません今日はちょっと本題に入るまでが長かったですね。
今回メインで話したいのはノートブックLMの音声概要機能となります。
これがですね日本語対応したというものになります。
自分がアップロードしたソースからポッドキャスト風の音声を作成できると。
よりイメージを明確にするためにですね、実際にノートブックLMで作成したこの音源というのを再生してみます。
ちょっと聞いてみましょうか。
今回の深掘りへようこそ。
今日はですね、Googleの最初のプロダクトマネージャーで、今はフェリシスベンチャーズの創業者、アイディン・センクト氏。
彼の考え方に迫っていきたいと思います。
あなたが共有してくれたYouTubeチャンネルEOのインタビュー、あれが元ネタですね。
そうです。センクト氏は単に成功した人っていうだけじゃなくて、その逆境をどう力に変えてきたかとか、
彼独自の哲学、あの10X原則なって呼ばれてますけど、そういうのをどう築き上げてきたか、その辺りをこう深く見ていきたいなと。
なるほど。
はい、いかがでしょうか。
えーととか、あのーとか、結構人間のような会話が成立していますよね。
しかもですね、この音源を作るのにかかった手間っていうのは非常に簡単です。
ソースをアップロードして生成ボタンを押すだけです。
これだけでこのあのポッドキャスト風の音声を作成できるようになっています。
結構使い方次第でいろいろなことができると思います。
特にですね、私たちのように日頃からこうポッドキャストのような耳で情報をインプットする人っていうのは向いているのかなと思います。
例えば会社で使う資料をアップロードして、その資料に基づくポッドキャストを作成して、あの理解を深めると。
ちなみに私は海外のYouTube動画をアップロードして、それを音声ポッドキャストに変換して、情報のキャッチアップっていうのを今試しています。
それ以外でもですね、出かける前に複数の自分がよく見ているニュース、そのニュースのURLを渡すだけで自分だけのニュースポッドキャストを作成したり、そういったこともできます。
このように情報ソースをアップロードして、あとは作成ボタンを押すだけでポッドキャストが作成できると非常に簡単です。
細かいプロンプトを書かなくても結構いろいろな視点でAIが会話をしてくれるんですね。
なのでそのソースの内容を把握したりするのに結構便利です。
ただ、あえてデメリットを上げるとちょっと手間がかかるかなという点は否めないですね。
操作自体は非常に簡単なんですけど、音声を作成してから耳で聞くまでの手間、総合的な手間で見るとちょっとポッドキャストよりもかかるかなと思います。
主にですね、3つの手間がかかります。
実用性と活用シーン
まず1つ目にソースをアップロードします。
で、2つ目に音声化します。
そして最後3点目にダウンロードすると。
で、この3つの手間がかかるわけですけど、1つ1つの作業は簡単なんですけど、
ちょっとですね、ポッドキャストに比べると利便性は低いかなと思います。
ポッドキャストって番組登録しておけば自動でエピソードの更新が通知されますよね。
自動的に自分のスマホに更新がプッシュされるような仕組みです。
こういった仕組みは現時点ではNotebook LMの音声概要にはないので、自前でいろいろ準備をする必要があると。
これがですね、ちょっとデメリットかなと、あえて上げるとすればですね。
これ、アプリ版がリリースされたら、ポッドキャストみたいな再生プレイヤーが内蔵されていればですね、
劇的に使いやすくなるんですけど、それはちょっとまだわからないですね。
Notebook LMで音源を作成するのは簡単なんですけど、
それを何で再生するかっていうのがちょっとネックになってるかなと、現時点でですね。
次に音声概要の登場で、ポッドキャスターにどういった影響があるのかっていうのをちょっと考えたいと思います。
というのも、私自身一応ポッドキャスターなので、自分の考えなんかをですね話したいと思います。
正直、この音源を聞いた時にちょっと予想以上に精度が高いなと思いました。
もともとNotebook LMで音声概要の機能というのは知っていました。でもずっと英語版だったんですね。
Googleってあまり日本とか関係なくて、多言語の展開、あまり早い方ではないんですね。
基本的には英語版でずっと対応していくと。なので日本語版の実装はまだ先かなと、
なんならこのまま英語版だけで日本語は実装されないかなと思ってたんですけど、
いきなり先週ですね、実装してきまして、ちょっと正直驚きました。
いよいよAI音声の新打ちが登場してきたなと。
すべてのポッドキャスト番組っていうのがAI音声に変わることはないと思います。
ただですね、今後はAI音声を使った番組っていうのはどんどん増えていくことが予想されます。
というのも誰でも簡単にポッドキャスト番組を作れるようになったからですね。
特にニュース系とか、あとは英語系、あとはそうですね、それこそうちのようなナレッジ系の番組、
こういった番組は領域としてちょっと被るかなと思います。
実は私、過去に一度AAポッドキャストの番組作ってるんですよね。
このポッドキャストでも以前紹介したんですけど、
英語系のポッドキャスト番組というのを作りました、AAポッドキャストですね。
結果としてはですね、あまり跳ねなかったんですよね。
端的に言うと再生回数も伸びなかったし、あとはユーザーのエンゲージメント、再生完了率のようなものですね。
それも低かったわけです。
他のAAポッドキャストって実は番組見るといろいろあるんですね。
ただいろいろチェックをしているんですけど、ランキングをどんどん落としていっているので、
AAポッドキャストって簡単に作れますけど、リスナーはですね、現時点ではですね、
AIの音声っていうのはあまり求めていないのかなという印象も受けています。
ただ一方でニュース系の番組とか、あとはナレッジ系、英語系、
そういった番組はAI音声と相性がいいとは思うんですけどね。
現時点ではAIが作成した音声を楽しむという習慣と言いますか、環境がまだ整っていない可能性はあると思います。
ただ将来的にはこうしたユーザーの許容度と言いますか、
AI音声に対する理解、慣れのようなものはまた変わってくるとは思います。
AIポッドキャストが人間のポッドキャストのシェアを奪うかどうかっていうのは一旦ちょっと脇に置いて、
自分のソースに基づいて簡単にポッドキャストが作れるっていうのは面白い体験だと思うんですよね。
個人が自分が欲しい情報だけを音源化してポッドキャストとして楽しむと。
例えば何かの勉強するときにノートを作成したりしますよね。自分の勉強ノートのようなもの。
それと同じような感覚で何かの勉強するときに自分専用のポッドキャストを作成して勉強すると。
例えば英語の学習動画からポッドキャストを作成して自分専用のオーディオ教材を作るようなイメージです。
ノートブックLMの音声概要機能が認知されて多くの人が利用するようになると、
もしかすると耳で情報をインプットする習慣というのが根付くかもしれないですね。
そうなってくると結果としてポッドキャストの人口が増えるような気がしています。
もともとポッドキャストの人口っていうのは年々増加しているようで、
えっとですね、2024年時点で1680万人。
日本の人口が1億2000万人ぐらいなので、まだまだポッドキャストの人口っていうのは伸びしろがあるんですよね。
ノートブックLMの音声概要機能をきっかけにポッドキャスト人口も増えそうな気がしています。
ノートブックLMで音声を作る、この作業自体はとても簡単なので、興味のある方はぜひ試してみてください。
無料で誰でも利用できます。
はい、それでは今日のポイントをまとめます。
1つ目にノートブックLMから2つのニュースがありました。
アプリの公開予定と、あとは音声概要機能の日本語対応となります。
2つ目に音声概要機能はアップロードしたソースに基づいて、自分でポッドキャスト風の音源を作成できます。
ポッドキャストの未来と利用促進
そして最後3点目。
ノートブックLM、音声概要を抜きにしても便利なツールです。
ワークマンも会社で導入しているように、業務効率化に貢献できるツールです。
興味のある方はぜひ試してみてください。
ノートブックLMの使い方は、ノートで記事にまとめていますので、興味のある方はこちらも覗いてみてください。
概要欄にリンクを貼っておきます。
はい、今日はこのへんということで、本日も聞いていただきありがとうございました。
Apple Podcastの方で嬉しいレビューをいただいていました。ありがとうございます。
引き続き番組制作頑張っていきます。
番組ではこのように、耳で学べるAIを毎週発信しています。
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毎週水曜朝に更新していますので、ぜひフォローをお願いします。
そして、おすすめの生成AIツールをまとめた資料も配布しています。
興味のある方はこちらもぜひ概要欄にリンクを貼っておきます。
お相手は耳で学ぶAIの矢野てっぺいでした。また次の配信でお会いしましょう。
