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  2. #94 AIブラウザってなにですか..
2025-10-29 19:04

#94 AIブラウザってなにですか?OpenAIからAtlasがリリース

✍️内容

今回のエピソードではAIブラウザに焦点を当てて話します。

直近でOpenAIからAtlasというAIブラウザーが公開されました。

AIブラウザーとは何なのか、どういったことができるのかについて解説します。

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🎧番組紹介

「耳で学ぶAI」はChatGPTやGemini、Claudeなど生成AIを初心者・中級者向けに分かりやすく解説する番組です。

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👨‍💻パーソナリティ: 矢野哲平

「AIを分かりやすく、楽しく」をコンセプトにポッドキャストやnoteでAI情報を発信。ツールも開発しています。株式会社root c代表取締役。⁠

note

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サマリー

OpenAIが先週リリースしたAIブラウザAtlasについて解説されています。このエピソードでは、AIブラウザの基本情報や機能、実際に使用した感想を交えながら、Atlasが果たす役割について議論されています。エピソードでは、OpenAIの新しいAIブラウザAtlasについて詳しく説明されており、Atlasはウェブページに対してAIタスクを実行し、ユーザビリティを向上させる機能が搭載されている一方で、速度や精度に関する課題も指摘されています。

AIブラウザの概要
皆さんこんにちは、矢野哲平です。この番組は、耳で学ぶAIをコンセプトに、初心者・中級者向けにAIを分かりやすく解説する番組です。
今回のテーマは、AIブラウザってなにですか?OpenAIからAtlasがリリース、について話していきます。
はい、ということで今日は、AIブラウザについて話していきます。
皆さん、AIブラウザは聞いたことがありますでしょうか。
すでに私はAIブラウザを使っているよという人もいれば、AIブラウザをまだ使ったことがないという人もいると思います。
で、今日このAIブラウザを話す理由としては、OpenAIが先週初めてAIブラウザを公開しました。
AtlasというAIブラウザとなります。
で、今回はこのAtlasというAIブラウザを掘り下げながら、そもそもAIブラウザって何なのかと、どういったことができるのかという点についても話したいと思います。
今日話すポイントは主に3つです。
1つ目に、そもそもAIブラウザって何ですかという点から話します。
2つ目に、OpenAIが公開したAIブラウザのAtlasについて話します。
Atlasにはどういった機能があって、誰が利用できるのか、こういった点を話します。
そして最後3点目に、実際にこのAtlasを試した私の感想について少し話したいと思います。
はい、では早速話していきましょう。
Atlasの機能と対象ユーザー
そもそもAIブラウザって何ですかという話からです。
これ簡単に言うと、AIを搭載したブラウザになります。
ちょっとそのまま過ぎて申し訳ないんですけど、AIを搭載したブラウザ。
ブラウザっていうのは、GoogleのChromeとか、あとはWindowsのインターネットエクスプローラー。
普段私たちがインターネットのサイトを閲覧している時に使っているものになります。
Chromeブラウザを使ってGoogleスプレッドシートを開いて操作したり、
あとはニュースサイトを閲覧したり、そのブラウザにAIが搭載されたものがAIブラウザとなります。
普段私たちが操作しているブラウザ、この中にAIが組み込まれていると、
例えば今開いているページ、ウェブページに対して何かしらの処理をAIに依頼することができます。
例えば今開いているこのウェブページを要約してとか、翻訳して、
あとはある特定の情報を抽出して、その他の使い方でいうと、
例えば掲示板を私が開いているとします。
そうですね、海外のテクノロジー系の何か掲示板にしましょうか。
新しくAIのモデルが発表されて、その掲示板では新しいAIモデルについて議論が起こっていたと。
私はAIにこのように指示をします。
このページで議論されている内容を、ポジティブな意見、ネガティブな意見、あとは中立な意見、
これら3つのポイントでまとめてくださいとかです。
こういった指示をAIブラウザに処理させることができます。
こうしたAIブラウザ、様々な企業が出し始めていまして、
例えばパープレキシティ、検索AIで有名なパープレキシティ、
こちらはCometというAIブラウザを開発しています。
あとはDEER、以前はARKというブラウザを開発していた企業なんですけど、
新しくDEERというAIブラウザを開発しています。
そして最近、というか先週、OpenAIがAtlasというAIブラウザを公開しました。
AI業界を牽引する企業がAIブラウザを早速公開してきたと。
もしかすると、これを皮切りにAIブラウザが広く認知されるかもしれないです。
ここからはこのOpenAIのAtlasについて、ちょっと掘り下げて話していきます。
まず先に、このAtlas、誰が使えるのかという話から。
現時点ではMacユーザーのみの対象となります。
ちなみに無料プラン、有料プラン関係なく、このAtlasを使うことができます。
Atlasの感想と課題
一応無料プランの場合は、一部機能の制限があるといった形です。
ちなみに余談なんですけど、Windowsユーザーの方、現時点ではAtlasが使えないんですけど、
パープレキシティのComet、こちらはWindowsでも使うことができます。
先ほど話したDia、Diaも現時点ではMacのみの対象となります。
Atlasに話を戻して、実際にAtlasではどういったことができるのかっていうと、
今ブラウザで開いているページに対して、AIでChat GPTで処理をすることができます。
例えば、このページを要約してとか、このページから○○の情報を抽出して、
普段私たちが特定のページに対して、AIで何らかの処理をしたいとき、
そうしたときって、AIのチャット画面を開いて、そこからURLを貼り付けて、
AIに指示する必要があります。
Chat GPTやGeminiの画面を開いて、次のURLの内容を要約してください。
そして、ウェブページのURLを持ってきて貼り付けると。
一見そんなに負担のかからない作業なんですけど、やっぱりAIブラウザの方がスムーズに作業ができます。
今開いている画面の右側に、AIのチャット画面が立ち上がって、そこからAIに指示ができます。
今私が開いているこのページ、このページを要約してくださいとか、翻訳してくださいとか。
あとは、Atlasにはエージェントモードという機能も搭載されています。
このエージェントモード、どういった機能かというと、
簡単に言うと、ブラウザをAIが操作してくれる機能となります。
ちなみにこの機能は、有料版のユーザーのみ使える機能となります、現時点では。
エージェントモードのイメージとしては、
実際に私たちが普段パソコンで開いている画面がありますよね、ウェブページ。
あの画面をAIが操作してくれるようなイメージです。人間のように。
ページのボタンをクリックして、上下にスクロールをして、
こんな感じでAIがウェブのページを人間のように操作することが可能です。
例えば私、こんな実験してみました。
海外のニュースサイトをAIエージェントで開かせて、
ずらっと並んでいるニュース記事。
その記事を一つずつ開いて、内容を要約してまとめてくださいとか。
あとは、ツイッター、旧ツイッターですね。
Xの画面を開いて〇〇という文章をポストしてくださいと。
これはログイン状態のブラウザを渡して、
AIエージェントが実際に画面を操作して、
Xのポストボタンをクリックして、テキストを入れて、
で、投稿すると。そうしたこともAIエージェントを使えばできると。
このアトラスのAIっていうのは、複数のタブで起動させることができます。
なので、Aというサイトを開いて、ここのページを要約しておいてとか指示をして、
で、人間は別のBというサイトを開いて、そこで作業をする。
例えば、スプレッドシートを開いて、スプレッドシートで作業をしている間、
別のタブではAIに指示を出して、他の作業をやってもらう。
ブラウザ上で、AIと同時並行で作業を進めることができます。
ここまで聞くと、アトラス、面白い機能を搭載しているなと感じる人も多いと思います。
ここからは、実際に私がアトラスを使って感じた率直な感想なんかを話したいと思います。
今、私、メインでChromeのブラウザを使っているんですけど、
Chromeからアトラスに乗り換えるのかというと、
現時点ではそうですね、すぐに乗り換えるかどうかと言われると、
ちょっと思わないのかなというのが正直な感想です。
ちょっと補足すると、私の利用ケースっていうのが限定的な利用ケースなので、
私のアトラスの評価というのが、もちろん全ての人に当てはまるとは思いません。
1ユーザーのレビューとして、ちょっと聞いてもらえればと思います。
私、Chromeでおそらく一番使っている機能って、翻訳機能なんですよね。
海外のAIの情報とか、あとはテック系のニュースサイトをよく見るんですけど、
Chromeって今開いているページ、簡単にワンクリックで翻訳できるじゃないですか。
で、あの機能が今のところアトラスにはないようなんですよね。
私が設定を見逃していたら申し訳ないんですけど、
ちょっと見た感じ、翻訳機能がないんですよね、ページの。
で、もちろん今開いているページをAIに翻訳させることはできます。
AIチャットとのやり取りで。
ただ、Chromeのそのページ全体の一括翻訳、これに比べると時間もかかるし、
ちょっと直感的ではないので、私のようにChromeの翻訳機能をとてもよく使うという人は、
現時点ではアトラスはちょっと合わないのかなと思いました。
あとはAIエージェントの機能。
これはAIがブラウザを人間のように操作してくれる機能。
これがこのアトラスの目玉の機能だと思うんですけど、
この機能も現時点ではかなり操作に時間がかかるので、
作業を進めにくいなと感じる場面があります。
例えば私、AIエージェントでこんな実験をしてみました。
ヨドバシカメラのサイトを開いて、子供のクリスマスプレゼントの候補を10個選んでくださいと。
子供の年齢はこのぐらいで、こういったことに興味があって、
こんな感じで背景情報、AIにコンテキストを渡してタスクを実行させてみました。
かなり時間がかかったっていうのもあるんですけど、
ちょっと精度に疑問を感じるかなと思うことがあります。
私、ヨドバシカメラのサイトを開いて、それを渡したんですけど、
なぜかAmazonのサイトも開いて、ヨドバシとAmazonからプレゼントを探し始めたんですね。
修正指示も行ったりして、改めてヨドバシカメラのサイトだけに限定撮影で探させたんですけど、
時間もかかりましたし、上がってきた候補もちょっとこちらが想定しているものではなかったですね。
その他にもAIエージェントを使って、いろいろなタスク実験をしてみたんですけど、
やっぱりネックは時間と精度かなと思いました。
出力が安定しないことが多いです。
以前はうまくいったタスクでも今回はうまくいかなかったとか、
以前はうまくいかなかったけど今回はうまくいったとか、
出力が安定しないと結構作業ってしにくいんですよね。
あとはセキュリティの面でもちょっと不安が残ります。
先ほど私、ログインした状態の画面をAIエージェントに渡して、
Xでポストさせる、こういった実験をしましたけど、
これセキュリティ的にはやっぱり怖いですよね。
一応、あのAIエージェントの挙動を人間が制御できる仕組みっていうのはあります。
ただ、ログイン情報やそういった重要な情報、
こうしたものをAIエージェントに渡して何か作業させるっていうのは、
Atlasの機能と使いやすさ
現時点ではちょっと怖いなと感じました。
ここまでいろいろネガティブなレビューをしてしまったんですけど、
すべての機能においてネガティブな評価をしているわけではないです。
もちろん、Atlusのこの機能、いいなと思う部分もありました。
例えば、AIチャットでいろいろ指示をするわけですけど、
ワンクリックで指示を行えるようにプロンプトが事前に用意されているんですね。
この機能使いやすいなと思いました。
今開いているページを要約してください。
短いようなプロンプトですけど、毎回入力するの面倒ですよね。
こうしたユーザーが指示するであろうプロンプト、
そういったものをワンクリックで指示ができる状態に準備してくれています。
これはすごく便利だなと思いました。
これいろいろ試してみて気づいたんですけど、
このワンクリックのプロンプト、中身が動的に変更しているようなんですよね。
つまり、今ユーザーが開いているページに応じて、
その用意してくれているプロンプトも変わっているということです。
例えば、私がレディットという海外の掲示板のサイトを開いている場合、
この時用意されているプロンプトっていうのは、
スレッドの中身を要約してくださいとか、
ポジティブな意見、ネガティブな意見を分類してください。
こうした指示が事前にAIが用意してくれています。
これを私がその他のブログの記事を開いている場合、
その場合は、記事の中身を要約してくださいというようにボタンが表示されています。
こんな感じで事前にAIが今開いているウェブサイトの情報を読み取って、
プロンプトの中身を動的に変更してくれています。
これは使いやすいなと思いました。
ウェブサイト、あのページに対して何らかのアクションをするとき、
人間がいちいちプロンプト入力するのって面倒ですよね。
そうした入力の手間を省けるという意味では、
作業効率が上がると思いました。
AIブラウザーの現状と課題
あとはこのAtlas、Googleの拡張機能も使えます。
これもChromeからAtlasへの移行を検討している人には便利な機能だと思います。
このAtlas、ちょっと話変わるんですけど、
ベースにChromiumというGoogleが開発したオープンソースのブラウザー開発プロジェクト、
これを使用しています。
ちなみに他のAIブラウザー、パープレキシティのComet、あとはDiaも
同じようにこのChromiumをベースに開発されています。
なのでこのAIブラウザーではGoogleの拡張機能が使えます。
あとはChromeに登録しているブックマークの機能、
これもAtlasに簡単に移動することができます。
今手元の環境でAIブラウザーを試せる人、
そうした人は一度試してみて使用感を確認するのもいいと思います。
MacユーザーはAtlas、WindowsユーザーはまだAtlasが出ていないのでCometを使ってみたり。
多くのAIツールに共通することですけど、
ある人がものすごく称賛しているAIツールでも、
実際に自分が使ってみると刺さらないというパターン結構あります。
反対にあまり評判の良くないツールでも、
自分が使ってみると自分には刺さったりと。
こういったこと結構ありますよね。
やっぱり一番は実際に自分で触ってみて、
使用感を確認してみるのがいいと思います。
こんな感じでAIブラウザー各社が開発を進めているので、
今後の展開が気になるところです。
ブラウザーといえばGoogleのChromeだと思うんですけど、
GoogleもAI搭載のブラウザーを公開しています。
Gemini in Chromeというものです。
こちら現時点ではアメリカのMacユーザーと
Windowsユーザー向けに提供が開始しています。
これが先月の話でしたかね。
あとはクロードを開発するアンソロピック。
こちらも少し手を伸ばしていて、
AIブラウザーではないんですけど、
AI搭載のChrome拡張機能を公開しています。
Chrome for Chromeというものです。
こちらはクロードマックスプランの契約と、
あとはウェイトリストの登録が必要となります。
まだ実験段階のプロダクトとなります。
こんな感じでGoogleもオープンAIもアンソロピックも
主要なAIプレイヤー、
あとはその他のプレイヤーも
AIブラウザーの開発を進めています。
今回私Atlasを触ってみて、
今すぐChromeからAtlasへ乗り換えるかというと、
ちょっとそうではないんですけど、
AIって割といつもこんな感じですよね。
最初触ってみて、
自分がちょっと思ったものと違ったな、
なんか微妙だったなと、
そういうふうに感じていても、
数ヶ月後に触るとものすごく性能がアップしていて、
これは実践に投入できるぞという経験結構あります。
そういった意味でも、
AIブラウザーまだ出始めの時期なので、
AIブラウザーのトピックは引き続きチェックしていきたいなと思いました。
はい、それでは今日のポイントをまとめます。
一つ目に、AIブラウザーとは、
AIが搭載されたブラウザーを指します。
現在開いているページに対して、
AIにタスクを実行させることができます。
二つ目に、先週、
AtlasというAIブラウザーが公開されました。
こちらはChatGPTの無料プラン、有料プラン、
どちらのユーザーも使えます。
ただし、現時点では、
Mac版の提供のみとなりますのでご注意ください。
最後三つ目、
Atlasにはエージェントモードといって、
AIにブラウザーを操作させることができます。
業務効率化の可能性を秘めた機能だと思いますが、
現時点では、速度や精度、
あとはセキュリティなど、
いくつかの課題があると感じました。
教育におけるAIの可能性
はい、今日はこのへんということで、
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
今週お便りをいただいています。
今回初めてお手紙でお便りをいただきました。
ありがとうございます。
お便りでは、第90回目の感想をいただいています。
AIは勉強に活用できるのか、
Learn Your WayはAIで教科書を再定義するという回です。
こちらでは、Googleが新しく開発した
Learn Your Wayという、
教育に特化したツールについて話しました。
そのLearn Your Wayや、
AIを使った教育について、
実際に人材育成の現場にいる方から、
お便りをいただきました。
やっぱり、実際の現場の方からの評価というのは、
非常に参考になります。
お便りの内容を少し紹介すると、
教材の製作コストという点では、
AIは大きな優位性があるのは間違いありません。
あとは、Learn Your Wayよりも、
Notebook LMのクイズ作成の方が精度が高いと感じました。
こういった意見。
あとは、ただAIは独学で、
自身の成長のためだけに使う教科書。
こうした使い方であれば、
未来のものであるという点は、
疑いの余地がありませんと。
しかし、社会実装するとなった時に、
それはまだ限定的に留まると感じました。
教育にAIを取り入れること、
可能性は感じつつも、
実際に難しい部分もあるだろうなと、
私も感じます。
この番組の感想やご意見、非常に参考になりました。
ありがとうございます。
番組ではこのように、耳で学べるAIを毎週発信しています。
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お相手は、耳で学ぶAIの矢野てっぺいでした。
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