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2025-09-10 16:54

#87 ChatGPTの分岐機能とプロジェクト機能でチャットを効率よく管理する

✍️内容

今回のエピソードではChatGPTに新しく実装された分岐機能(ブランチ)について解説します。

分岐機能を使うことでメインのチャットは保持しつつ様々なバリエーションを試すことができます。

複数のアイデア出し、複数の戦略立案など様々な場面で活躍します。

そして、後半では無料ユーザーも使えるようになった ChatGPTのプロジェクト機能についても触れます。

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🔗リンク

note 分岐機能の使い方

note プロジェクト機能の使い方

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🎧番組紹介

「耳で学ぶAI」はChatGPTやGemini、Claudeなど生成AIを初心者・中級者向けに分かりやすく解説する番組です。

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👨‍💻パーソナリティ: 矢野哲平

「AIを分かりやすく、楽しく」をコンセプトにポッドキャストやnoteでAI情報を発信。Prompt OKなど各種AIツールも開発しています。株式会社root c代表取締役。福岡出身。

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サマリー

このエピソードでは、ChatGPTの新機能である分岐機能とプロジェクト機能を紹介し、会話の効率的な管理方法について説明しています。分岐機能を使用することで、複数のアイデアを同時に深掘りできるメリットや具体的な活用事例も取り上げられています。新しい分岐機能により、複数のアイデアや戦略を深掘りすることが可能になっています。また、プロジェクト機能が無料ユーザーにも解放され、チャットをフォルダーごとに管理できるようになっています。

ChatGPTの新機能
皆さんこんにちは、矢野哲平です。この番組は、耳で学ぶAIをコンセプトに、初心者・中級者向けにAIを分かりやすく解説する番組です。
今回のテーマは、ChatGPTの分岐機能とプロジェクト機能でチャットを効率よく管理する、について話していきます。
はい、ということで今日はChatGPTの新しい分岐機能と、あとはプロジェクト機能について話していきます。
皆さん、ChatGPTの分岐機能は試してみましたでしょうか。これは最近追加された機能で、もう使ってみたよという方もいらっしゃると思います。
今日はこのChatGPTの新しい分岐機能と、あとはプロジェクト機能について話したいと思います。
これは、AIとの会話をより効率的に管理できる機能となります。
特に複数のアイデアを検討したい時とか、あとは違うパターンの回答を生成したい時、そんな場面で威力を発揮する機能となります。
ChatGPTユーザーの方は、ぜひ最後までお付き合いください。
今日話すポイントは主に3つです。
1つ目に、新しく公開された分岐機能の概要について説明します。
2つ目に、分岐機能の使い方について解説をします。
そして最後3点目に、分岐機能と同じようにチャットを効率的に管理できるプロジェクト機能についても言及します。
分岐機能の使い方
はい、それでは早速話していきましょう。
そもそも分岐機能って何ですかという話なんですけど、これは簡単に言うと会話を分岐できる機能になります。
そうですね、ちょうど電車のレールのように左右に回答を分岐させることができると。
ちょっとイメージしにくいと思うので、具体例を交えて話します。
そうですね、私がAIとアイデア出しをしていたとします。
今年の秋冬、新商品を投入予定だと。
新商品のマーケティングアイデアを出してくださいと、AIに相談したとします。
で、この時チャットGPTがA案とB案を出してくれました。
で、A案はインフルエンサーを起用したマーケティング。
そしてB案はリアルテンポでポップアップストアを開くというアイデア。
で、私はどちらのアイデアも興味深いなと感じました。
なので、このアイデアをそれぞれより深掘りしたいと思いました。
で、今までだったらこのチャットの一つの中で、じゃあ先にA案をお願いしますと、A案を掘り下げましょうと話をして、
で、その後に今度はB案について詳しく聞かせてというような流れだったと思います。
ですが、今回話す分岐機能を使うことで、A案とB案をそれぞれ独立したチャットとして分岐をさせて深掘りすることができます。
A案のインフルエンサーマーケティングはこちらのチャットで改めて話しましょうと、
B案のポップアップストアのアイデア、それはこちらの別のチャットで話しましょうと、こんなイメージとなります。
つまり、複数のアイデアを同時並行で別々のチャットで進めることができるというような機能です。
で、このようにチャットを分岐させると何がいいのかという話になるんですけど、
会話が長くなるとコンテキストウィンドウと言いますか、回答の精度が低くなってくるんですね、AIは。
これはチャットGPTだけに限らず、他のAIでも言えることです。
会話のボリュームが長くなってくると、最初に提案されたアイデアを忘れたりします。
で、今回はA案とB案という2つのアイデアを分岐させる例え話をしましたけど、
これが例えば、A、B、C、D、E、5つのアイデアがあると、かなり会話のボリュームは長くなると思います。
この5つのアイデアを1つのチャットだけで処理しようとすると、かなりボリュームが長くなって回答精度も低くなってくると。
でも、分岐機能を使うことで、A案、B案、C案、D案、E案、5つのアイデアをメインのチャットから分岐をさせて、それぞれ深掘りすることができます。
あとは、AIは複数のトピックが混じると回答の精度も低くなってしまう傾向にあるので、
1つのチャットで1つのトピック、1つのアイデアを扱うというのは、回答精度のアップにもつながります。
あと、もう1つのメリットとして、シンプルにチャット画面がスッキリしますよね。
1つのチャットでA案もB案もC案も、いろんなアイデアを掘り下げていくと、画面は見づらくなってきます。
ですが、分岐機能を使うことで、チャット画面をきれいに整理することができます。
こうした点が、分岐機能を使うメリットでしょうか。
じゃあこの分岐機能、誰が使えるの?という話になるんですけど、これは誰でも使えます。
無料、有料ユーザー関係なく、誰でも使うことができます。
具体的に言うと、Web上でログインしている全ユーザーが使うことができます。
ちょっと分岐機能の使い方を軽く説明しますね。
まず、ChatGPTと会話を始めます。
ChatGPTの回答の下側に、点々が3つあるアイコンがあります。
このアイコンをクリックして、新しいチャットに分岐というボタンを押すだけで、この分岐機能を使うことができます。
この分岐したチャットは、枝分かれという形でタイトルに自動で名前が付けられます。
新規に新しくチャットが作成されるような形になります。
例えば、枝分かれアイデアAとか、枝分かれアイデアBという形で、新規チャットとして処理されます。
補足すると、この分岐機能が使えるのは、現時点ではWeb版にログインしているユーザーのみとなります。
ChatGPTって色々な環境で使えますよね。
活用事例の紹介
例えば、Macのデスクトップ版のアプリとか、iPhone、AndroidアプリでもChatGPTを使うことができます。
でもこの分岐機能に関しては、Macのデスクトップ版のアプリ、iPhone、Androidアプリではまだ使えないのでご注意ください。
Web版にログインしているユーザーのみとなります。
あと注意点として、最初の画面、まだChatGPTと会話をスタートしていない画面。
この画面では、まだこの分岐機能は表示されないので、この点も併せてご注意ください。
ちなみにこの分岐なんですけど、何回できるのかっていうと、制限はないようですね。
確認したところ、結構たくさん分岐はできます。
例えば、AアンとBアンで分岐をさせて、で、Aアンからさらに分岐をすることができます。
例えば、A1、A2、A3みたいな形で、さらに分岐した先で枝分かれも可能です。
ただ、運用のことを考えると、あまり分岐しすぎるとちょっと分かりにくくなってしまうこともあるので、
そうですね、3階層ぐらいまでの分岐に留めるのが運用しやすいかなと思います。
ここら辺はお好みで仕事に合わせて調整してみてください。
チャットの名前を変更できるので、自分の中でルールを決めて名前付けすると、より管理しやすくなると思います。
例えば、メインのチャットの名前を、メイン、新商品マーケティング戦略というような名前にします。
そこから分岐させたチャットを、新商品マーケティング戦略A、インフルエンサー企業とか、
新商品マーケティング戦略B、ポップアップストアとか、こんな感じで自分でその名前のルールを決めて、
どれがメインのチャットで、どれが分岐したチャットなのかっていうのを付けると運用がしやすくなると思います。
ここまで分岐機能の概要について説明をしました。
ここからは分岐機能の活用事例について説明したいと思います。
先ほど分岐機能の事例として、複数のアイディア、A案とB案を分岐させるという使い方を説明しました。
それ以外の使い方でいうと、アウトプットを複数作る使い方もできると思います。
例えば、チャットGPTで会社で使う資料の下書きを作っているとします。
そうですね。例えば、新しく作るアプリの資料にしましょうか。
その資料を複数バリエーションでアウトプットする、そんな使い方もできます。
例えば、チャットGPTで作っているアプリの資料を分岐させて、
Aパターンは会議で使うように簡潔に記載した資料、
Bパターンは上司に提出するようにより詳細に記載した資料、
Cパターンは営業部門に提出するため、専門的な言葉は除外した資料、
こんな感じで、複数バリエーションのアウトプットを作る、そんな使い方もできます。
あとは、使い方次第でいろいろな場面で活躍すると思います。
例えば、複数の戦略を同時並行で検討するとか、
あとは、プロンプトの検証にも使えると思います。
プロンプトA、プロンプトB、プロンプトC、複数のプロンプトを用意して、
どれが一番精度が高いのかっていうのを、分岐機能を使ってテストすると。
分岐機能の強みっていうのは、何と言っても、オリジナルを保存しながら、
様々なバリエーションを検証できる、これが分岐機能の強みと言えます。
分岐機能について、一点だけ補足なんですけど、会話が長くなった場合に、
分岐機能が表示されないっていうバグも報告されています。
これもしかしたら使用かもしれないんですけど、たまにそういったことも起こるようです。
これ、SNSでユーザーの方から教えてもらったんですけど、
ChatGPTとの会話があまりに長すぎる場合、
こうした時は分岐機能が表示されないケースっていうのがあるそうです。
で、これ教えてくれた方、小説をChatGPTで書いていたそうなんですね。
なので、かなり長い文章をChatGPTとやり取りしていたと。
そうした場合に、分岐機能のボタンが表示されないケースがあるという報告をされていました。
私もそれを教えてもらって、ちょっと手元で再現しようとしたんですけど、
私の手元ではちょっと再現はできませんでした。
おそらく題材が小説なので、かなり大きなボリュームのテキストを処理していたと思います。
これ、スクリーンショットも見せてもらったんですけど、
ChatGPTの分岐機能の紹介
確かに分岐ボタンが表示されていなかったんですよね。
なので、長い会話になると毎回そうしたバグ、もしくは使用が起こるというわけではないんですけど、
稀にそうしたことも起きるということは、
頭の片隅にでも覚えていただければと思います。
ここでちょっと気になる点も出てきます。
ChatGPTには分岐機能が搭載されるようになったと。
じゃあ、ジェミニア、クロード、他の生成AIでは分岐機能はないのかという話です。
これ結論言うと、ジェミニア、クロードのチャット画面では、分岐機能はまだ現時点では実装されていません。
現時点でチャットの分岐、こうした機能を使えるのはChatGPTのみということになります。
ただ、一点だけ補足すると、Google AI Studioありますよね。
このポッドキャストでもたびたび紹介している、Googleが提供するジェミニのチャット画面のような開発者向けのツールです。
このGoogle AI Studioでは、チャットの分岐機能が実装されています。
実はGoogle AI Studioの方が先に実装していました。ChatGPTよりも先に。
1年前くらいですかね、ちょっと記憶があれなんですけど、結構前からGoogle AI Studioではチャットの分岐機能が実装されていました。
なので、もしかするとChatGPTの分岐機能、ユーザーの評判が良かったら、Googleのジェミニにも実装される可能性はあるかもしれません。
もともとこのChatGPTの分岐機能というのも、ユーザーの声を拾う形で実装された機能です。
結構ユーザーの中では、チャットを分岐させたいという要望は強かったみたいですね。
今回そのユーザーの要望を反映する形で、ChatGPTに分岐機能が実装されたという流れになります。
プロジェクト機能の活用
ここまでChatGPTの新しい機能である分岐機能について説明をしました。
せっかくの機会なので、ChatGPTのもう一つの機能であるプロジェクト機能についても触れたいと思います。
これは簡単に言うと、プロジェクト単位でチャットを管理できる機能となります。
これもともと有料プラン向けに提供されていたんですけど、最近このプロジェクト機能も無料ユーザーが使えるようになりました。
ちょっとプロジェクト機能、こちらもイメージがつきにくいと思うので、
ちょっと例え話をすると、私が新しく何かプロジェクトを任されたとします。会社から。
そのプロジェクトを実施するにあたって、情報収集、あとは競合の調査、戦略の策定、企画書の作成、
いろんなことをChatGPTを使って作業したとします。
この時、それぞれのチャットってバラバラになりますよね。
情報収集とか、競合調査とか、戦略の策定とか。
新規でチャットを立ち上げれば、それだけバラバラになってしまいます。
一応、画面の左側にチャットの履歴が確認できるんですけど、
これは時系列で並んでいるので、途中で別のチャットを挟んだりすると、
管理がバラバラになってしまいます。
こうした時って、チャットを一つのフォルダーの中で管理できると便利ですよね。
そうしたことができるのが、このプロジェクト機能となります。
普段パソコンでいろいろなファイルを管理していると思うんですけど、
フォルダーごとにファイルをまとめたりしていますよね。
そうしたフォルダーのような使い方ができるのが、このChatGPTのプロジェクト機能というわけです。
ちなみにこのプロジェクト機能は、Web版、あとはiPhone、Androidアプリ、
どちらでも利用が可能です。
このプロジェクト機能と、先ほど説明した分岐の機能、
こちらを組み合わせることで、結構チャットを管理しやすくなるのかなと思います。
もちろんプロジェクト機能の中でも、この分岐の機能は使えます。
ちょっとプロジェクト機能の使い方を説明しますね。
ChatGPTの画面の左側にサイドバーがあります。
そこにプロジェクトという項目があります。
具体的には、プロジェクトを新規作成という項目があります。
こちらをクリックすることで、新しくプロジェクトを作成することができます。
イメージとしては、パソコンにフォルダーを作るような感じです。
あとはそのプロジェクト内の中に入って、いつもと同じようにチャットをしていくだけでOKです。
たくさんチャットを作っても、そのプロジェクト内でチャットを管理できるという仕組みになります。
さらに言うと、このプロジェクト内だけで機能するカスタム指示を設定することもできます。
例えば、このプロジェクトは会社で使う資料の下書き作成用だと、
プロジェクト内で下書きを作成する場合は、すべて会社のフォーマットに従って作ってください。
こんな感じです。こうすることで、プロジェクトの中だけで機能する共通のAIへの指示を作成することができます。
こうしたカスタム指示の設定というのも、無料ユーザー、有料ユーザー関係なくできるので、
併せてこちらも試してみてください。
それでは今日のポイントをまとめます。
一つ目に、ChatGPTの新しい分岐機能について解説しました。
これは、チャットを分岐させて複数のアイデアや戦略を深掘りすることができる機能です。
二つ目に、分岐機能は無料ユーザーも使えます。
ただし、Web版に限定される点にご注意ください。
MacのデスクトップやiPhone、Androidアプリではまだ実装されていないのでご注意ください。
そして三つ目に、以前から有料ユーザー向けに実装されていたプロジェクト機能も無料ユーザーが使えるようになりました。
こちらは、チャットをフォルダーごとに管理できるような機能です。
チャットの整理に活躍してくれます。
この分岐機能とプロジェクト機能の使い方、いつものようにノートに書きましたので、興味のある方はこちらもチェックしてみてください。
概要欄にリンクを貼っておきます。
はい、今日はこの辺ということで、本日も聞いていただきありがとうございました。
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そして、おすすめの生成AIツールをまとめた資料も配布しています。
興味のある方はこちらもぜひ、概要欄にリンクを貼っておきます。
お相手は、耳で学ぶAIの矢野鉄平でした。
また次の配信でお会いしましょう。
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