システムとは何か
よしやす
理科っぽい視点で身の回りのことを見てみませんか? そんない理科の時間B 第593回
かおり
そんない理科の時間Bをお送りいたしますのは、よしやすと かおりです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
よしやす
今日のテーマはシステムということで、 システム。はい。月に一度の科学系ポッドキャストの日に参加するということになっています。
はい。で、えっとですね、ホスト役が工業高校農業部というポッドキャストさんで、
かおり
工業高校農業部?高校生ってこと?
よしやす
違います。工業高校卒業して農業やってるっていうね、そういう感じの。
かおり
なるほど。何作ってるのかな。
よしやす
ポッドキャスト聞いてください。
で、この科学系ポッドキャストの日ということで、他にもたくさん科学系ポッドキャストがシステムとかシステムにまつわるお話をしてると思うので、そちらも聞いてみてくださいねと。
で、えっとね、ジャパンポッドキャストアワードっていうのがあるんですよ。
私たちの番組にはあんまり縁がないんですが、ポッドキャストを表彰するやつで、やっぱり順位付けをしたい人たちがたくさんいて、
で、リスナー投票というのができるので、もしよろしければ、うちの番組やら、科学系ポッドキャスト番組を投票していただけると嬉しいです。
かおり
嬉しいです。なんか投票して、あれするとなんか良いことあるんですか?
よしやす
投票した人?それとも入賞したら?
かおり
入賞したら。
よしやす
えっと、入賞したらすごいって言ってもらえるっていう。
かおり
おー、いいですね。名誉が与えられるって感じかな。
よしやす
たぶん。
で、えっとですね、ちょろっとツイートを見ていたら、この番組は損ない理科の時間なのか、損ない理科の時間Bなのかっていうので、
番組は手書きなんで、手書きっていうか打ち込みなので、何度でも書けるのね。
えっと、うちの番組を推奨していただけるんだったら、損ない理科の時間で書いていただけると嬉しいです。
かおり
ん?Bはなしってこと?
よしやす
Bなし。
はい。一応ね、今回593回ですけど、593回やってるのは損ない理科の時間なので、途中から雰囲気を変えてBにしただけで、損ない理科の時間で投票していただけると嬉しいですし、
お一人ね、3つまで投票できるのかな。
なので、投票していただけると嬉しいです。
ジャパンポッドキャストアワード、よろしくお願いします。
かおり
よろしくお願いします。
褒められる感じかな。
えらいね、ちがうな、頑張ってるね、かな。
よしやす
すごいね、とか。
かおり
すごいね。
よしやす
というかね、できれば科学系のポッドキャストをね、もっと知ってほしいなというのがあるので、応援していただけると嬉しいです。
あとですね、鳥店みたいなのやってるんですけれども、そちらのチケットは送付しました。
たぶんそろそろ届いてると思います。
楽しんでください。
かおり
楽しんでください。
よしやす
一緒に鳥店のチケットだけじゃなくて、今年の夏に私の知ってる人が勲章をもらって、序訓宿画会っていうのをやったっていう話をしたんじゃないかと思うんですけど。
かおり
はい、してます、してます。
よしやす
その時に来場者向けに事前に配った国立科学博物館、こんなところ回ったらどう?っていうのを作ったんですよ。
それも同封しているので、ちょっと表紙を変えてね、中身はほぼ変えずに。
なのでそちらも楽しみにしてくださいと。
かおり
一人で回るときはこういうことを参考にしたらいかが?っていうようなパンフレット、小冊子?
よしやす
小冊子ですね。どこどこの部屋は何々をやってるよっていうのとか、あとは部屋ごとのここを見ろみたいなやつはあるじゃないですか、ガイドウォークが。
なんですけど、私が作ったのは、こんな興味があるんだったらこの部屋のここを見ましょうっていうふうな順番になってるんで、興味別案内っていうのにしてるつもりなんで、違う目線で見られるかなと思っています。
かおり
はい。
商売とシステムの実例
よしやす
ということでお知らせが終わったので、本題に移りますけど、まずシステムって何?っていう話をしなきゃいけないんですが、システムって何ですかね。
かおり
何かを、物事を進めるための仕組み?
よしやす
お、いい感じですね。
かおり
よし。
よしやす
なんですが、やっぱり複数の要素が中に入っている感じがあるんじゃないかなと思うんですよね。
あとは体系といって、いろんなものが整理されてる感じとかもシステムだったりするし、多分ね、要素が複数入っていて、それなりに効果があるように連携してるみたいなのがシステムじゃないかと思っていて。
で、システムとかね、検索すると会社の名前がたくさん出てくるんだよね。ほにゃららシステムとかなんたらシステムとかなんとかシステム図みたいなのは。
かおり
ほー。
よしやす
で、今多いのは既存のソフトウェアを組み合わせたり、そこにプログラムを載せて、あなたが欲しいソフトウェアソリューション、こんなことを解決しますよとかっていうのを、ほにゃららシステムと称して売るというか開発するっていう会社が多いんじゃないかと思います。
はい。
もちろんね、古くはサンマイクロシステムズっていうコンピューターを作ってる会社とかね、そういうところもシステムっていうのを名乗ったりするんですけど。
かおり
確かに確かにそうね。
よしやす
そうそう。で、今回ね、お題がシステムっていうのでやってきたんですけど、多分ね、他の番組はシステム言えばほにゃららみたいなひとひねりして喋ってるんじゃないかと思うんですよ。
うん。
なんですが、不器用なんで。
かおり
もう一回ちょっと言って。自分不器用なんでって。
不器用なので。
自分ってつけて。
よしやす
なんで自分ってつけなきゃいけないの。
かおり
なんか誰か言ってなかったっけ。
よしやす
なので、システムって何っていうのをちょっとね、まっすぐに考えようかなと思っていて。
かおり
自分不器用なんで。
よしやす
不器用なんで。
まあまあ、いろんな要素が組み合わされて動作しているものがシステムですよと。
なので、人工的に作られたもの多いんですよね。
恒例と恒例とこれを組み合わせてこういうふうに動くようにしようっていうので、会社に行けば出退金を管理するのが、昔は違ったけど今はウェブサイトになっていて、社内のね。
そこで、何月何日何日何時間勤務して残業がどれくらいみたいな表が出てきたりして。
そういうのも多分、どっかの会社が開発したやつを買ってると思うんですけど、うちの会社がね。
社員のデータベース突っ込んでやると、誰々さんはこの月は残業が多すぎますみたいなのが出てきたりとか。
そんなのがシステムという感じでたくさんあるんですけど。
システムって、こんなのが必要だからこうやって組み合わせましょうって考えて作るのもそうなんですけど。
逆の言い方をすると、なんかすでにあるものを、これってどういうふうなものが組み合わせてどんな働きをするものなんだろうっていうふうに考えてみるっていうのもできるんじゃないかと思っていて。
ちょっと前に、名前をつけるというか、教会っていうタイトルでお話をしたことがあると思うんですよ。
かおり
チャーチ?
よしやす
ではなくて、ボーダーかバウンダリーね。
前も同じようなこと言ったな。
バウンダリーっていう、要は領域を決めてあげることが名前をつけること、物の定義をすることって話をしたと思うんですけど。
システムっていう視点で物事を捉えると、何と何を組み合わせてどんな効果があるっていうものだっていうのを、機能の面からお話ができるんじゃないかと思っていて。
なので、システムは何ぞやっていうのを今話してますけど、ほにゃららはどんなシステムって言えますかっていうのを話していこうと思ってるんですね。
例えば、商売するっていうか小売業、子供向けのビジネス本本でレモネード屋さんを作る話があるんですけど。
かおり
あーはいはいはい、よくね。
よしやす
レモンを買ってきて、砂糖を買ってきて、大きいタンクを用意して、レモンを絞って水とお砂糖でぐるぐる回すとレモネードっていうのができて、それをコップに入れて売るっていうのがやり方じゃないですか。
レモネード屋さんのね。
なんだけど、それをちょっと外から見たときにはレモンと砂糖が入って、それがジュースの形で出てくるっていう製造システムっていうのがあるのと、もう一つはお客さんとお店の中でレモネードを渡してお金をもらうっていう、
そこも商品とお金の違うものの要素がうまく連携してできている小売りっていうシステムだったりするんだよね。
かおり
ほうほう、確かに。
よしやす
みたいな感じで、レモネードを作るっていうとついついレシピの話とかもいろいろ考えたりとかどうすればおいしくなるかみたいなのもあるんですけど、
これはシステム、つまりいろんな要素が組み合わされて動作しているものと捉えたときにどうやって説明ができるだろうかっていうのを考えると、新しい一面が見えるんじゃないかと思ってるのと、
もう一つ、それって実は理科っぽい見方。物事を見るときに、なぜこれはこんな動きをしているんだろうとか、どんな要素でこれは動いているんだろうっていうのを考えるのって、理学とかの基本的な考え方じゃないですか。
物事がなぜだろう、どうやって動いているんだろうっていうのを知りたくなるっていうのは、理科っぽい興味の最初ですよね。
雲はなんで上の方にあるんだろうとかね。
かおり
なぜっていうところね。
よしやす
そのときに考えるのは、水が温められて水蒸気が多くなって、周りのところよりも温かい空気が軽くなると上に登っていって、上に登っていくと冷えて、氷や水の粒になって、白くなったら雲になるっていうので、水の空気中の水分の循環システムっていうふうに考えると、
雲もそうなんですけど、水がどういう形態の変化をとってっていうので記述できたりするわけですよ。
っていうような感じで、ちょっと本編ではいろんなものをシステムとして説明するとどうなるかっていうのと、そうすると新しい発見があったり、科学っぽく話ができるかななんて思っています。
新しい視点からの考察
よしやす
はい。
ということで本編のほうにいってみようと思います。
かおり
はい。よろしくお願いします。
よしやす
さて、いろんなものをシステムとして捉えるというか説明してみようっていう話なんですけど、人工物というか、人が作っているものってシステムっぽいものがすごいたくさんあって、商売、さっきレモネードの話をしましたけど、商売はほとんどシステムですよね。
そうですね。
お金のやり取りとサービスの組み合わせで何かを渡す、または何かを得てお金を払う、何かを渡してお金をもらうという支払いとサービスの提供っていうシステムプラス、その提供するものをどうやって作るか。
何かの材料があって作るだったり、楽しいことを見せるでも構わないんだけど、小売店、お店ね、コンビニエンスストアでも何でもいいんですけど、物の見方は一つではなくて、お客さんから見ると、コンビニエンスストアだったら棚から物を取ってレジに持ってってお金を払うと外に持ち出してもいいっていう。
つまり、訪問して自分が欲しいものをお金を払って持ち出すっていうのがシステムだよね。
はい。
それが一般的じゃないですか。
そう捉えると、新しい商売の仕方ってないんだろうかっていうのとかがあって、最近ほら、出前サービスとかあるじゃないですか。
かおり
あー、ウーバーみたいなやつね。
よしやす
そうそうそうそう。
で、昔の出前ってさ、電話をかける、ラーメン3つください、どこどこですって言ってやってあげると、ラーメンをお兄さんかおじさんかお姉さんが持ってきて、ラーメン3杯なんで、3000円ですってお金を払ってってやりますよね。
うん。
だから、頼んで物がやってきてお金を払うっていうシステムなんだけど、最近のUber Eatsとかって使ったことあります?
ないです。
Uber Eatsのシステムは、事前にクレジットカードを登録します、ウェブサイトから発注します、そうするとお金が引き落とされます。
で、それをレストラン側と運び屋さん、それぞれに後でお金を渡すっていう約束をUber Eatsがします。
うん。
Uber Eatsの仕組み
よしやす
で、働いてる人は、働いてるじゃない、配達する人はお客さんからお金はもらわないんだよね。
配達する人は、配達が終わりましたっていう登録をして、お客さんが受け取りましたっていうのを入力すると、後でまとめて配達費が振り込まれるっていうタイプなんでね。
かおり
おー、なるほど。
よしやす
うん。ちょっとだけ仕組みが違うじゃないですか。
かおり
うん。
よしやす
だからシステムの作り方が違って、小売りではなくて、Uber Eatsっていうのは、文業の仕方を変えた違う形のシステムで、
配達員っていう人から見ると、配達の仕事っていうのが、近所の配達の仕事っていうのがバーって一覧になって、
僕これやりますって手を挙げて、どっかにピックアップに行って、どっかに配達して、ピックアップと配達の登録をウェブ上ですると、後でお金が入るっていうのがUber Eatsの仕組みで。
あとは、そもそものUber Eatsの元の元祖のUberっていうシステムって知ってますか?
かおり
知らない。
よしやす
Uberはタクシーっぽいやつね。
かおり
あーっていう意味ね。結局日本ではあまりそっちはやってないのかね。
よしやす
タクシー業界が参入障壁にはなってるようなんですけど、私Uberはアメリカで出張したときに何回か使ったことあるんですけど、
Uberはタクシーのサービスね。乗りたい人がスマホで行き先を検索します。どこでもいいんですけど、国立科学博物館に行きたいというふうに検索すると、スマホは今の場所を知ってるから、
そっから国立科学博物館まで行きたいっていうお客さんがいるよっていうのを、近所にいる運転手にバーンて投げるんですよ。
そうするとUberの場合には、僕だったらいくらでそれを引き受けますっていうのが、要は入札形式でピッピッピって出るんです。
それね、すごい忙しくて、要は私が乗る方として検索するでしょ。
そうすると、候補が出るのって本当にね、30秒もかからずにどの車のだれだれさんがいくらで運びますっていう。
かおり
あと、今の場所から何分ぐらいの先にいますっていうのがあって、私はその中から安いまたは良さげとかすぐ来るとかっていうのを見て、この人に頼むってやると他の人は落選しましたって連絡がいくわけ。
よしやす
へー。
で、当たりっていうか、僕がこの人運びますって言った人には、当たりがつくと迎えに行かなきゃいけなくて。
で、Uberのサービスは車の位置もわかってるんで、待ってる私としては、あの車そろそろ来るなとかがわかるわけ。
道で待ってるときはないんですけど、ホテルのロビーとかで待ってるときには、あ、そろそろ来るなとかっていうのがわかるよね。
地図上でピューってくるし、吹きましたって言ったらピーンってスマホから着きましたっていうのが報告があるし。
なので、すごい楽ちんなんですよ、待つのが。
で、乗って到着して降りたら、満足度を入れるっていうのをやるっていうシステムなのね。
で、お金はクレジットカードから落ちて、運転手にはそのうちシステム屋さんとかUberの会社が何割か取った残りが運転手さんに振り込まれるっていう流れになってるのね。
で、システムとして考えると今の仕組みなんだけど、もともとのタクシーにあったいくつかのことがなくなってたりするんですよ。
かおり
ん?もともとのタクシー。
よしやす
タクシーに乗るときってさ、タクシーを道で捕まえて、ガチャって乗って、どこどこって言って、到着してお金を払って降りるじゃないですか。
それに比べてUberを使うと、まず運転手と会話しなくていい。
かおり
行き先が決まってるわけだからね。
よしやす
行き先決まってるから。
あと、値段交渉もしなくていい。システムでこいつって言ったときに終わってるから。
あと、道案内しなくていい。お客さんそこわかんないんですよねって言ったら、上野駅からこっち側に来て何々通り行くんだよみたいなのもなくていい。
みたいなちょっと面倒なことが全部サーバーというかサービス側でやられちゃってるっていうのが新しいところで、前も言ったかもしれないんですけど、
最初にUberとか使うとどうなってるんだろうってちょっと興味があって、空港から宿まで使ったときに運転手さんに3人ぐらいで出張行ったんですけど、私が前の席にたまたま乗ったんですよ。
女子席に。
運転手さんが使ってるアプリって、私たち乗る人が使ってるアプリと同じなんですかねみたいな話を声をかけたのね、英語で。
すごいムッとしてるわけ。英語ちょっとしかしゃべれないみたいな話になって、Uberの運転手になるには英語力というかコミュニケーション力がいらないんだと思って。運転さえ上手ければ。
かおり
道がわかってれば。
よしやす
そう、道案内はシステムがしてくれるからね。
かおり
そうかそうか、もうナビはいらないのか。
よしやす
ナビ代わりになってるから。っていうのがあって、あ、移民の人とか英語が上手にしゃべれない人でも運転手で金が稼げるんだって思ったりして、そういうシステムを見直す。
だからタクシーだと思うと、なんとなく乗って送って支払ってっていうのが何かをサーバー側で取り仕切ると、すごい効率化ができたりするところがある反面、楽なところもすごい多いよね。
フランチャイズシステムの説明
よしやす
だから私たちも英語をしゃべれなくてもタクシー呼べるしぼったくりもないわけ。
最後にお互い評価するのよ、4とか5とか、5段階とかで。
で、評価が低いとさっきの呼び出しに呼ばれなくなったり、あとはお前はダメな運転手だって言われたりするのね。
かおり
だから、Uberで呼ぶと水のボタルとかがあってどうぞどうぞとかって言われて、サービスいいじゃんみたいな。
5つけてねーみたいな。
よしやす
で、お客さんはあんまりひどいとアカウントがバンされるというかとかがあって、運転手はチップ多めにくれよ、5つけるからさーみたいな話になるわけよ。
そうすると新しい工房が始まったりするんですけど、うちらはね、会社で生産できるって思ってるから、まあまあそんなにケチケチせずにチップ入れようかなとか思うんだけど、アメリカは結構チップが高いんでね。
かおり
チップも生産できる?
よしやす
そう、だからここからここまで10ドルで行きますって言ったら10ドルで、最後運転はどうでしたか、追加のチップを上げますかっていうメニューが出るんですよ。
かおり
なるほど、で、領収書的なものとしてはチップ込みの金額で出るってこと?
よしやす
そうそうそうそう。
かおり
なるほどなるほど。
よしやす
だってレストランだってチップ込みの値段出ないと生産大変じゃない?
いや、経費とかで落としたことはないので、仕事で海外なんか行かないので。
かおり
みたいな感じで、いろんな仕組みが実はどこか裏に隠れていて。
コミュニケーション取らなくなるっていうのはとりあえず横にいろんな考えがあるから置いといて、ただやりとりをすごくシステマティックに簡素化してるってことよね、このシステムを作るにあたって。
よしやす
効率化して、ちょっとデジタルで解消できるとかデジタルでやっちゃって、運転するとこだけ人間がいる。
だから自動運転で良ければ、自動運転ウーバーっていうのが今あるので。
カリフォルニア州はあるんじゃないかな。
呼ぶと無人の車がやってきて、なんかこうやってかざすとドアが開いて、ドア閉めると勝手に動き始めるらしい。
かおり
へー。
よしやす
そっちに行くとだんだんシステムが変わりちゃうんですけど、そうやって例えば小売店の話にちょっと戻ると、フランチャイズシステムっていう名前を貸す。
例えばセブンイレブンっていうやつは、名前と流通網を使わせて売り上げの一部を上納してもらうっていうのがフランチャイズっていうシステムだよね。
かおり
はい。
よしやす
だから店舗オーナーさんっていうのとフランチャイズ主っていうのがいて、そこはセブンイレブンの看板を借りて、セブンイレブンの流通網も借りて、
で、商売をして売り上げの中から一部がセブンイレブンに取られるっていうのがフランチャイズっていうシステムの説明で、
こうやってね、人間が考えたものは大体なんかシステムになってるんですけど、一方で自然なものもシステムだったりするわけよ。
いろんなものが要素が組み合わされて動作しているもの。
空渡る教室っていうドラマをやってるって話をしたと思うんですけど、定時制高校の科学部の話なんですけど、
配信でもやってるんでもしよかったら見てね、テレビがなくても。
で、科学部というか物理系の先生が物理準備室でいろいろ活動するんですけど、そこのうちに太陽、水金、地下木、土田っていうのがポスターになってるやつがあって、
それって日本で言うと太陽系って書いてるじゃないですか。
それがアメリカだと、英語だとソーラーシステムって書いてあるよね。
要はシステムなんですよ。太陽系っていうのは。
かおり
そうね、系っていうのがそもそもシステム的な言葉だよね。
よしやす
そう。なので、複数の要素が組み合わされて、なんとなく調和が取れて動作していたらシステムって言ってよくて、人が作ったものじゃなくてもね。
だとすると、陸上に生息する動物っていうのは、まあまあまあ、細胞がどうとかっていうのもあるけど、
自然のシステムについて
よしやす
なんか食べて、排泄して、息をするっていうシステムじゃないですか、普段。
かおり
うんうん。体の中の循環というかあれね。
よしやす
それで生きながらえるっていうのが、動物がやってることだよね。
一応、出排離を言うと、口からカロリーや水分を入れて、肛門からいらないものを排泄して、
息をするっていうので、酸素を取り込んで二酸化炭素を出して、生物の種類によっては汗とか出すっていうのがあって、
っていうのが、有機的に、有機的っていうのは、有機化学ね、として実現されてるのが陸上の生物ですよね。
うんうんうん。
海の中のやつは息はしないんで。
だから、実は生物は、人間がやってるやつは、だいたいこう、仕組みを説明するとシステムっぽいんですけど、
自然が作ったものは、細かい動作をちょっと置いといて、外から見てどんな入力とどんな出力があって、
それがどうこなされているかっていうのを見ると、ちょっとシステムっぽく考えられるんじゃないかと思っていて、
動物とはほにゃららなシステムであるって話をすると、
なんか栄養があるものを食べて、いらないものを排泄して、息をして、生きながらいるのが動物だなっていう感じになったりしてね。
で、もう少し言うと、生物とは何ぞやと。生物の定義って何か考えたことあったよね。
かおり
あったね。何だっけ。次世代に遺伝子をつなぐもの?
よしやす
あ、そうそうそうそう。外界と化学物質のやり取りをして、いわゆる境界外の生物にはね、中と外に。
何でもいいんですか。細胞膜でもいいし皮膚でもいいんですけど、外界と外のものと中のものがあって、
一つのある程度固まりになっているっていうのが生物の重要な要素で、それと化学物質のやり取りをして、
最終的に自己複製をして子孫を残すっていうのが生物なんじゃないかと。
逆に言うと、子孫残さないと生物じゃないっていう考え方もできて、だからほら、地球っていうのがね、一つの生物のように扱われることがあるじゃないですか。
で、地球はね、自己複製しないんですよ。地球は子供を産まないでしょ。
月?
でも、月も自己複製ではないよね。
あと、ちなみになんですけど、植物は外界と化学物質のやり取りをしてっていうのに対して、光エネルギーももらってるんで、化学物質だけじゃなくて物理エネルギーももらってるんですけど、
そんなのは生物のシステムとしての機術として一つあるんじゃないか。
一方で、さっきかわりさんも言ってくれたDNAを運ぶっていう話をしたんですけど、もう一個違う見方をすると、生物が行っていることは自己複製だよっていう話だよね。
生物におけるシステム
よしやす
で、自己複製をするっていう機能はどういうふうなことかっていうと、同じことができるものを持った別個体を作るっていうのが子孫を残すっていうことだよね。
かおり
別個体を作る、そうね。
よしやす
そう、だから細胞分裂でもいいわけよ。
かおり
同じDNAでもとりあえずは良しとしようって感じでね。
よしやす
そうそう、というか、我々ね、哺乳類だと親と子っていう感じがあるじゃないですか。
で、子供を産んで大きくなるっていうのがあるけど、もっともっと原始的な単細胞の生物は親と子じゃなくて二つに分かれて、両方とも子なんだよね。
親から見て。
だから、生物は外界と化学物質やエネルギーのエネルギーをして、自己複製をするっていうのをさっき言ったけど、それは別個体を作る、同じような機能を持ってるね。
で、それはDNAを複製して増やすっていうのと同じ、DNAのセットを増やすっていうのと同じですよね。
なんでかっていうと、細胞分裂をするっていうのをやったときに、もちろんね、物質自体も半分にはなるけれども、DNAは半分にならずに細胞分裂としても一個分が伝わっていくじゃないですか。
かおり
はいはいはい。
よしやす
とすると、生物というのは、DNAを複製してずっとずっと世代を追っかけてキープするっていうのをやっているという仕組みなもの、システムが生物なんじゃないかと。
だから、生物は生き物というふうな考え方もあるけど、DNA複製器であると。
かおり
もうそうね、そのシステムのところに注視するんだったら、そういう言い方もできると。
よしやす
そう。そういう感じで。
かおり
身も蓋もないけど。
よしやす
いや、これね、身も蓋もないっていう言い方をするのが一つなんだけど、さっきちょっとだけ言った科学の目みたいなものは、そういったところの抽象化して、ちっちゃいちっちゃい仕組みに注目するのもあるけど、ちょっと引いて、
これはどんな外界とのやり取りをしていて、どんなことが起こるかっていうのを、もう一回客観的に見て記述するっていうのもすごい大きいことじゃないですか。
で、やりすぎると今みたいにね、システムで身も蓋もないじゃないかみたいな話になることがあるんだけれども、
かわいいかわいいペットっていうあり方もある一方で、猫も犬も人間も同じ働きをしているっていうふうに見たりするのは、科学的な見方の一歩だし、
そのときに何が同じ何が違うかっていうのを考えるときには、システムとして見るというのが欠かせないんですよね。
ビジネスモデル特許の実例
よしやす
だからシステムとして考えるっていうのは、実は理科的な、科学的な見方のすごい大きいところだと思っていて、
人文科学というか、人間の行動とか感情を考える学問もあるじゃないですか、たくさん。
直接的なのは心理学だけど、社会学みたいな、人が社会的に行動するってどんなことかっていう話をしたときに、
やっぱり集団で何か行動するっていうのもシステムだとして、つまり複数の要素が組み合わさって、
要素ごとが何かしら連携しあって、全体が動いていくというシステムとしてとらえるっていうのをやることで、
社会とはこんなものであると、資本主義っていうのはシステムであってとかっていうふうに捉えられるのが一つポイントじゃないかと思っていて、
単にシステムっていうと、なんとなくワードだけがあって、コンピューターを組み合わせてお客さんに何か提供するような、
ほにゃららシステムっていうのを思い浮かべることもあるかもしれませんけども、一方ですでに自然の中で起こっていることをシステムとして記述するというのは、
科学的な見方なんだろうなと思っています。
生物の話はちょっと身も蓋もないって言われちゃいましたけど、一方でさっきのUberみたいな、
そもそも私たちがいろんなビジネスをしているものっていうのは、違う解決方法があるんじゃないかっていうものがあって、
最近はそれがビジネスモデル特許っていうので特許になったりもするんですよ。お金の儲け方みたいなやつで。
特許って、こんなことができる機械を発明しましたものみたいなものが多いじゃないですか。
なんですけど、金儲けの仕方の仕組みっていうのを特許にできるっていうのがありまして。
かおり
物ではなくて方法ってことね。
よしやす
そうそうそうそう。まさにシステムを考えるってことなんですけど、
ビジネスモデル特許の定義とか見てもいいですか。
かおり
ビジネスモデル特許っていうのはね、いつからだっけな。昔は取れなかったんですよ。
よしやす
途中で取れるようになったわけね。
ビジネスモデル特許っていうのが特許として認められるようになったんで。
いつからだっけな。ちょっとあれは忘れてしまったんだけど。
かおり
多分ね。
10年ぐらい前ってこと?
もうちょっと前かな。
よしやす
でもそれなりに前というか、でもこのITブームと共にって感じかな、イメージとしては。
かおり
そうですそうです。そういうのが結構状況としては大きいです。
よしやす
いろいろ。
かおり
よく知られているビジネスモデル特許の一つは、ワンクリック特許っていうのがありまして。
よしやす
ワンクリック詐欺?
Amazonが出しているやつで、それまでのウェブサイトで物を購入するときには、
購入ってやって、住所とか支払いの入力をしたり、決済の入力をしたりして、
これで発注するってやると注文が成立するっていうのがあるんだけど、
Amazonの特許は既に送付先の住所や支払い方法などが基本的なものが登録してあって、
ユーザーは既に登録してある情報のままで良ければ、
買い物をするときに購入っていうボタンを押せば、購入手続きが進みますっていうのが特許になってます。
かおり
今すぐ購入ね。
よしやす
今すぐ購入っていうボタンがついてる。
かおり
確かにあれAmazonにしかないか。
よしやす
もう切れてるのかな。出願日は1998年らしい。
ワンクリック特許は2018年9月に特許権期間が満了しています。
システムとしての考え方
かおり
でもあんま見ないけどね、他では。
よしやす
Amazonっぽくなってるじゃないですか。今すぐ買うわ。
特許の中には今すぐ買うが、ある程度の時間内、
要は梱包の同じタイミングにまとまっていたら、
一つの梱包にまとめるっていうのが特許になってるらしい。
かおり
別の支払い、別のタイミングで購入だとしても、
例えば30分以内に買えば一緒のあれに。
よしやす
箱に入れて届くって。
かおり
定期的に物を買うみたいなやっぱりそうすると、
小さなお店よりも大きなお店で有効になりそうなシステムではあるよね、確かに。
よしやす
まあまあそうね。
かおり
だからAmazon以外だとしたら日本だと楽天とかそういうところをやるとしたらね。
よしやす
カートに入れて後でお金を払うじゃなくて、
今すぐ買うを繰り返しておけばいい感じで届くっていうのがポイントで。
あとね、ビジネスモデル特許の有名なところはいきなりステーキっていうのがありまして。
かおり
レストランっていうか定食屋?何?食べるところの?
よしやす
ステーキ屋さんね。
かおり
それも今までのようにメニューから選んで何か注文してとかそういうんじゃなくて、
今だいぶ変わっちゃったけど。
よしやす
自分が頼むステーキ、何々を何グラムって頼むんですよね。
グラム数が指定できる。
だいたいみんな全員ステーキ頼むんで、
どの人が何を頼んだか分かりにくくなっちゃうっていう特徴があるので、いきなりステーキにも。
中華料理屋だったらチャーハン頼む人、ラーメン頼む人もいますけど、いきなりステーキではだいたいの人がステーキ頼むんで。
グラム数違いとかね、肉の種類違いとかってあったりするんだけど、
間違えやすいっていうので、
計量した肉の量とテーブル番号を記載したシールっていうのをビロビロって出てきて、
それをお皿に貼って間違えないように運べるようにするとかっていう特許だったりするわけ。
みたいな感じでですね。
あと最近はいろんなシステムに割り込むようなシステムがあって、
みなさんがウェブサイトアクセスすると広告が出ますよね。
かおり
出ます出ます出ます。超ウザいウザいウザいウザい。
よしやす
その広告を入札方式で選んで出すっていうシステムがあったりするとかね。
かおり
広告の場所が提供されてるってこと?
よしやす
そう、だからGoogleのAdSenseっていうやつもあるんですけど、
そうではなくて違うところのサービスで、
広告を出したい人と広告を入れてもいいよっていうウェブサイトの間を取り持つっていうので、
ユーザーがアクセスした後にどのくらいの大きさの枠の広告何個あるけど入札するのないって聞いて、
広告主がそこにいくらで入札しますっていうのをやって、
それを表示するっていうのを広告主も人間じゃなくてコンピューターなんだけど、
それを例で何秒の間にやって入札して広告が変わるっていうのをやってるシステムみたいなのがあったりして、
そんな感じで仕組みがあるとその仕組みに割り込むように違う仕組みが入ってくるとかっていうのもたくさんあるわけです。
さっきのワンクリック特許とかってこれ特許なのかよって話もあるんですけど、
そんな感じですね。
仕組みイコールシステムとして捉えて、システムとして捉えると違う新しいアイディアの発想にもつながるとか、
そういうのが考えやすいんじゃないかとも思ってるんで結構あれなんですよ。
システムとして考えるっていうのは大事なので、
みなさんもシステムとして考えたらどうだろうなってやってみるといいんじゃないかと思うんですよね。
かおり
システムとして考えるって言うとあれだけど、
でも何か同じようなことを繰り返してるときに一つの流れとして、
一つの塊として考えるじゃん。
それを若干の例外ってこういうときはこうなるっていうのはあるかもしれないけど、
大体こういうふうにいくっていうのを効率化するために頭の中でいろいろ考えるけど、
それも結局システム作り、じゃあシステム作りね、頭の中で。
よしやす
そうそう、だからやっぱりちょっと抽象化して、
機能は何だやるか、どんなものとどんな要素がどう結びついて、
かおり
どんなものを実現するかっていうふうに考えられるというのがポイントかなと思っています。
なるほどね。
あとはどうしても今は例えばタクシーとかもそうだけど、
目的はAという場所からBという場所に行くんだけど、
そのままではその手段がタクシーしかなかったとしたら、
タクシーを利用することが前提で普通の人は考えてしまう。
けどそのタクシーというものは手段であって目的ではないってことに気づくと、
AからBっていうところをよりブラッシュアップすることによって、
既存のシステムから脱却まではいかないけど、
より改善する、簡略化するっていうこともできるんだろうね。
よしやす
そうですね、実はUberは一番最初にタクシーサービスと
もう一個ライドシェアっていうのを提供してたんですよ。
ライドシェアってこと?
そうです、愛乗りね。
私どこどこからどこどこまで行くんだけど一緒に乗る人いますかって言って、
乗せる人がお金をもらって乗る人がお金を払うっていうね。
愛乗りというよりもヒッチハイクの乗り合いなんだけど、
私は普通の素人さんでいいっていうのをやっていて、
危なくない人を乗せられればいいんじゃないかって話と、
要は事前にユーザー登録するからね。
お金を払ってくれるかも、クレジットカードの信用も確認するしね。
実はカリフォルニアはすごい道が混むんで、乗客、乗員が一人だったらこっちのレーンだけど、
ここのレーンは何人以上乗ってたら優先っていうレーンがあって、
みんな一人で通勤するじゃないですか、朝。
システムとしての考察
かおり
なるほどなるほど、それが非効率で来たっていうところで。
よしやす
ところによっては、愛乗りするから金をくれっていう生涯があるぐらい。
かおり
愛乗りしてやるからってこと?
よしやす
ヒッチハイクみたいなやつで。
かおり
乗ってやるから?
そうそうそうそう。
あなたその代わり、もっと速い優先で通れるようになるんだぞと。
よしやす
そこのマッチングをして、
ヒッチハイクでお金をもらう人たちは帰りは自腹で帰ってくるわけじゃないですか。
だって目的がなくて乗るんだから。
かおり
あーってこと?行きたいんじゃなくて乗るために乗るの?
よしやす
そういう商売があるぐらいだったのが、
そのウーバーは乗り合いっていうのをやることで、
ただそっちは多分ね、安全性の問題とかお金の問題とかで、
あんま流行らなかったらしいんですよ。
それをタクシーの代わりに乗せる専門の人と呼ぶ専門の人、
っていうので組み合わせたのが、
ウーバーのヒットの始まりかなと思っています。
だから日本のタクシーも最近はアプリで呼べるのが増えてきて、
それは行き先がちゃんと最初から入力できるとかっていうので、
便利さは同じようになったりするんですけど、
誰でも運転手になれるわけではない。
ということで今日は、
物事をちょっと抽象化してシステムっていうもので考えてみると、
いろいろ見える世界が変わるんじゃないかという話をしてきました。
あとは、どうなってるんだろうって思ったときには、
どういう要素がどう組み合わさってるかを考える、
または説明してもらうことで、
なるほどって思うことも結構多いよという話をしてきました。
ポッドキャストについて
よしやす
ということで、いろんなポッドキャスト番組が、
かおり
システマティックに活躍してるよ。
よしやす
なので、科学系ポッドキャストの日とかで検索すると見つかったりするし、
たぶん次回のときには、
科学系ポッドキャストの日のその月ごとに、
プレイリストを作ってくれてる人がいるので、
そこのリンクとかを紹介できるんじゃないかと思います。
ということで、今日はこのようにしたいと思います。
そんな理科の時間では皆様からのメッセージをお待ちしております。
メールの宛先は、
また、私たちはそんないプロジェクトというグループで、
ウェブサイトの運営をしておりまして、
そちらからそんなことないっしょ、
そんなに雑貨店などの番組を配信しております。
今皆さんがお聞きになっている、
ポッドキャストアプリとかでも見つかると思うので、
聞いてみてください。
あと、audiobook.jpというところで、
聞き放題のサービスにも登録していて、
そちらで聞いていただくと、おまけのコーナーがくっついています。
おまけのコーナーは大した役に立たない、
おしゃべりが多いんですが、
そうかい?
かおり
そうじゃない?
でもほら、時間つぶしという大切な役に立っていると思う。
よしやす
あと、中にはね、
雑談っぽいのも新鮮でいいですというふうな、
ポジティブなコメントをもらうこともあります。
嬉しいですね、ポジティブ。
そちらを聞いていただくと、私たちのところに、
聞いた時間に応じた報酬が来るようになっているので、
この番組を応援したいという方も、
そちらを聞いていただけると嬉しいです。
ということで、
そんないりかの時間第593回、
お送りいたしましたのは、よしやすと、
かおり
かおりでした。
よしやす
それでは皆さん、次回の配信でまたお会いしましょう。さようなら。
かおり
ごきげんよう。