僕はね、これ難しいのが、僕ぐらいの年齢でそういう話をしようとすると
あの時もしこうしてればもっといい人生になってたのにみたいな話になっちゃいそうじゃん。
そういう風になりたくないからちょっと気をつけて話したいんですけど
母親、僕の母親がね。
母親の作るご飯を食べて小さい頃から実家出るまで成長してきたんですけど
母親のご飯がですね、あんまり上手じゃなかったんですよ。
何度か。
技術はあったのかもしれないですけど
少なくとも食卓に上がってくるものは、うんって思うことが何度かあって
で、そういうのに気づくのが大学に入ってから。
で、他の人からうちの食卓はこういう風だったんだみたいな情報を聞くようになってから
なんかうちの親が作るものって、うんって思って。
外の世界が見えたんですね。
で、わかりやすく言いますと
カレーって皆さんの食卓でも出てました?
はい、あります。
あります?あれがね、焦げてたのよ。
100。100パー。
100パー。えー、焦げるかな?ま、焦げるか。
100パー焦げてて、で、あんま美味しくないんだよね、焦げてると。
黒い焦げがあると。
香ばしいとかもないんですか?
香ばしいどころじゃないんだよね、やっぱ。淡化してるから。
苦いんだ。
こげっこげなんだ。
そうそうそうそう。
で、その割に、なんか母親的には食育とか興味あるらしくて。
まあいいものを子供に食べさせたいみたいなのがあって。
カレーを、普通のカレーじゃなくて、ビーフカレー、ポークカレーじゃなくて
あの、サバ?
サバカレーとかありますよね。
サバカレーとかを、当時、全然前ですよね、20年以上前ですよ。
僕はまだ高校生ぐらいですから。
はい。
その時からサバカレーみたいに挑戦してて。
あの、美味しければいいんですけど、
あの、普通のカレーがまともにできない人が、サバカレー作っちゃいけないんですよ。
ちょっと生臭そうなイメージがある。
シーフードカレーとかも全然やってましたからね。
シーフードカレーって、普通のカレーが美味しく当たり前に作れてからでしょ、シーフードカレーが。
そうか。応用ですもんね。
そうそう。だから、料理に関してはそういうことが多かったですよ。
分かりやすく言うとカレーが焦げてただけですけど、他にもいろいろありました。
で、もしあの時、美味しい食事をね、毎日食べていたら、今どうなってたかと。
妹さんってあんまりグルメ興味ないっていうか。
そうなんですよね。
そういう探求心ないですよね。
ないです。舌が育ってないんだよね。
あのね、今でも覚えてるんだけど、高校の頃お弁当で、
お弁当自体はね、母親も作ってくれてたんだけど、冷凍食品とかも入るから、食べやすかったのよ。
大変なものは出てこなかったから。
で、母親は働いてたんですね。看護師で。で、忙しかったんです。
だから時間かけた料理とかも多分できなかったから、そういうカレーが焦げてたんです。
忙しいから焦げちゃった。
だからそういうことも多かったんだと思うんですが、
だからお弁当をでも母親が用意してくれてたんですよ。
でもその夜勤がね、あったりすると作れない日もあると。
で、「今日はごめんね、けんたろう。お弁当作る時間なかったから、学食に行ってね。」つってお金くれるんですよ。
ごめんねって言うんです。申し訳なさそうにね。
で、僕からしたら、イエーイ。学食の方が美味しいんでね。
っていうのはよくありましたね。
っていう食の環境で育ってるから、美味しいものを求めるとかがないんですよ、自分の中に。
そうなんだ。
むしろ、美味しいものを求めて私は生きてるのみたいな、
例えば高澤さんみたいな人に対して僕は癒やしい豚がって思うぐらいですね。
それは自覚はありますね。癒やしさの自覚さすごいあります。
だから僕にその食が備わった人生を送ってたら、僕はどうなってたと思いますか?今頃。
なんか、ニッチなところを探求してるグルメ、物書きのグルメみたいな。
吉田瑠衣みたいな。
吉田瑠衣ね。酒場を探望する人でしたっけ?
確かに、グルメは僕今ないですけど、
人が目を向けない、暗闇の片隅に目を向けるような人生ではあるので、
それがグルメになって、吉田瑠衣になってた。
吉田瑠衣になってたんですかね。
僕の母親のカレーが焦げてなかったら、僕は吉田瑠衣になってたと。
なるほど。
じゃあ影響もありますよね。
隣の芝生さん、お便りで、小さな事象はやがて全体にも影響するっておっしゃってますよね。
僕の母親のカレーが焦げてなかったら、僕は吉田瑠衣になってたし、高澤さんも吉田瑠衣になってましたかね、影響して。
私はそうかな。
トリコロルケーキ、僕が先に入って、高澤さんは後から入ってきてますよね。
そっか、今田さん、吉田瑠衣の友達になってたのか。
そうなんです。吉田瑠衣がトリコロルケーキをやってたってことなんで、芸風も全然変わります。
担当編集者とかそういうことかな。
わかんないですけど、演劇は仮にやってたとしても、グルメナンセンス演劇ですから、
そっか。
おいしん坊かな。おいしん坊みたいな。
おいしん坊か。
おいしん坊の…
でもすごい共鳴してまったかもしれないですね。私もそのニッチさに。
なるほどね。グルメに対する探求心とかも合うかもしれないもんね。
そっか。
私多分、私が今共鳴してるのは小宮山ユヒさんなんですけど、
ほふデランの。
ユヒーズでおなじみの。ほふデランのね。
あの人が最近ニッチな中華屋にすごいハマってて。
ニッチな中華屋?
ニッチな中華屋っていうか、メニューが読めないとか、店名がわかんないとか、日本語が通じないとか、
お客さんがみんな中国人ですごい混んでるとか、
っていうところに、自らおもむくのにハマってるみたいなのを。
なんだそりゃ。
私もそうなんですよ。
なんだそりゃ。
行ってみたくて。行ってみたいとこいっぱいあって。フードコートとか。
そういうのに、ここぞと今田さんを誘って、一人で行くのってやっぱ怖いから。
怖いの?中華屋だから。
一人だし。で、食べれない量出てきたらどうしようとか。
あと人が多い方がいいけど、変色じゃない人を連れて行きたいからっていうので。
そうか。僕変色だから、それも変色じゃなかったかもしれないってことだよね。
そうですね。だから吉田類を誘ってたかもしれない。
なるほど。僕ってほら、広角類アレルギーなんですけど、それもやっぱ母親のカレーが焦げてたからですかね。
シーフードカレーが焦げてたから?
関係あんのかな。
いらないと思うけど。
それはちょっと母親に悪すぎますかね。ふっかけすぎてますかね。
お前のせいだってみたいなことですもんね。今こうじゃないのは。
美味しい料理もありますよ。母親の作ったね。カレーをだけちょっと取り上げるとよくないですけどね。