2025/03/03
サマリー
エピソードでは、自己制限的信念とその影響について考察されており、自分が成長しやすい場所を見つける重要性が語られています。また、自己制限を解除する具体例としてカマスとゾウの事例が紹介され、周囲の環境が自己の変化にどのように影響するかについても触れられています。
自己制限的信念の影響
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 毎朝更新している声の日記です。
今日も最後までお付き合いください。 映画やドラマの中には、このセリフ深いなーって思うことが多くあります。
SNSでスタジオジブリの映画でおなじみ、魔女の宅急便のセリフとして紹介されていたものに、こういうものがありました。
いい?置かれた場所で咲くんじゃなくて、咲ける場所に移動すること。 蓮の花は砂漠で咲けないし、サボテンは寒い地域では育たない。
せっかく人間として生まれてきたんだから、自分が咲きたい場所、咲きやすい場所に移動していいんだよ。
とっても素敵だなって思いました。 私も魔女の宅急便は見たんですけれど、このセリフって誰が誰に言ったんだっけと思って調べてみました。
そしたら実際には存在しない場面だったんです。 SNSではキキの母親がキキに行ったとも言われているし、
母親じゃなくて別の登場人物から言われたとも様々に語られています。 実際にはないとは言うものの、
魔女の宅急便っぽいですよね。 そしてまた、自分が咲ける場所に行くことの大切さを表現しているこういうセリフって、すごく印象的でもあるので、
どんどん拡散されていって、魔女の宅急便実際にはないのに、あたかもこういうシーンがあるようにSNSでは広まっているようです。
これは良い形で広まっているので良いと思うんですけれど、 フェイクニュースがこういうふうに広まってしまうっていう怖さもまたあるなって一面思いました。
それはそれとして、魔女の宅急便ではないものの印象的なセリフでもあるので、このまま深掘りしていきますと、
もっと自分を生かせる場所を探してもいいんだよっていうことを言っているんだと思うんですけど、
私たちって意外とこうしなきゃいけないとか、ここで頑張るしかないって、心の中で枠を決めてしまうことがあると思うんです。
心理学の世界でもこういうことを認知の歪みと言ったりとか、セルフリミティングビリーフ、これは何と訳すかというと自己制限的信念と訳すんですけど、
そういう言葉で説明されたりします。思い込みが自分を苦しめる原因になるっていうことがあるんですね。
自己制限の解除方法
カマスっていう魚がいるんですけど、カマスってすごく童貌な魚で、餌があるとバクン、バクンって食べるんですよ。
その野生のカマスはそういうふうにして動くんですけど、そのカマスを一旦水槽に入れるんです。
水槽は透明で、水槽の外に餌を見せるんですね。そうすると最初のうちはぶつかるんですよ。
バクンって食べたいので、水槽に頭をぶつけながらバクンと行くんですね。でもぶつかっていたいので、その痛いということを学習するんです。
そうすると、今度水槽の中に実際に餌を入れてもバクンと食べないようになってしまうんです。
食べられる状態になっているのに、あれをやると痛い。つまり自分が傷つくと思って、もうやらなくなってしまうんです。
自分に限界を作ってしまうということですね。もう一つセルフリミティングビリーフの例をご紹介します。
小さなゾウに足枷をするんです。そうするとやっぱ動けませんよね。で、ある時外すんですけど、最初に足枷をされて育ったゾウは動くことができないんです。
足枷を外したとしても動けないんですね。このセルフリミティングビリーフをどうやったら外せるかというと、カマスもゾウも野生のものを見せるんです。
どういうことかというと、カマスの水槽には野生のカマスを入れます。足枷をしていたゾウのそばには野生のゾウをそこに置きます。
そうすると、野生のカマスは相変わらずバクンバクンって餌を食べますし、野生のゾウは自由に動いて遊ぶんです。
その姿を見て、やっとやってもいいかな自分もというふうに思えるんです。ようやくその心の固定概念を外すことができるっていうことなんですね。
ハスの花は砂漠で咲けないし、サボテンは寒い地域では育たないというのがセリフの中にありましたが、ここでいう場所というのは地理的な意味の国とか都道府県、市町村だけを指すわけじゃないんじゃないかなって私は思っていて、
むしろ自分が咲きやすい世界とか、趣味のサークルでもいいと思うんですけど、そうやって幅広く考えてみるといいのかなっていう気がします。
弥生3月、卒業したり、あるいは人事異動があったりと、人が動く時期でもあります。自分が動かなくっても周りが変われば環境が変わります。
変わった結果、自分にとってどうなるかはまあそれぞれでしょうけれども、なんとなく流されるんじゃなくて、自分が咲きやすいってどういうことなのかを見つめ直してみるのもいいのかなって思いました。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。 それではまた明日。
05:39
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