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2024-04-14 07:54

【0681】ノイジーマイノリティに惑わされないために

2024/04/14

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おはようございます。鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて、日々感じたことなどを語る声の日記です。 日本の秋田県から毎朝更新しています。
私の住む町の防災無線では、夕方になりますと、「もうすぐ5時です。子どもたちはお家に帰りましょう。」というようなアナウンスが流れます。
以前は役所の職員が担当していたんですが、最近は地域の学校の児童会、生徒会が登場してアナウンスをしています。
つまり子どもたちがやっているんです。 聞けば、コロナ禍で外とのつながりがなかなか持ちづらくなったというところで、この活動が始まったそうです。
そういう経緯は今まで全然知らなかったんですけど、 児童生徒の声になったときに、いい試みだな、いい活動だなっていうふうに思ったものです。
この声は市役所で収録しますので、前段階として学校の指導があって、収録当日は親御さんが送言をするということになっているそうです。
行ってみれば、学校にとっても家庭にとっても手間だろうとは思います。 でも子どもにとってはということで考えてみると、とっても印象的な活動になるんじゃないかなって思うんです。
さらに経験した後は防災無線を子どもたちはよく聞くようになるんだろうなって思うんです。 ところが、この活動をやめるという検討に入っているということを聞きました。
どうしてかというと、この活動にクレームが入ったからということなんです。 どういう内容だったかっていうと、子どもの声がうるさいということだったようです。
私からすると、これは改まったアナウンスをしていますので、子どものいわゆるキャキャキャというような声ではないですから、この理由も果てというところはあるんですが、
物事というのは番人に受け入れられるものっていうのはなかなかないでしょうから、その理由は理由としても、もっと果てっていうのは、このクレームによって活動を見直す動きがあるということなんです。
このクレーム、回数とか件数を聞いてみたら、年に数回っていうことでした。数回っていうことは、2,3回だと思うんですよね。そういうイメージですね。
これって、ノイジーマイノリティだと思うんです。いわゆる、こわだかに反論する少数派っていうことです。
少数派であるのに、声が大きいので、ついその意見を聞いてしまいそうになってしまうんですが、声の大きさにつられて、その意見に施策を合わせてしまっていいのかっていうのは、どうだろうかって立ち止まって考えなければいけないかなって思います。
子供がよく言いますよね。みんなやってるよって。でも、このみんなって、2,3人だったりするんです。クレームを受けますと、少なからずショックを受けますので、その声を聞いて、今の状態を変えようとしてしまうという、そういう心理状態は理解できます。
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でも、本当に変えてしまっていいのか、そのクレームはたった1人ではないのか、その見極めがとっても大事です。というのも、声を発しない多くの賛成派がいるんですよね。対比する言葉として使われるのは、サイレントマジョリティって言いますが、その人たちに反することをしてしまうということでもあるんですよね。
ですから、ちゃんと見極めなければいけないなって思います。ここまでノイジーマイノリティ、それに対するサイレントマジョリティ、少数派の大きな声の方が悪者のようにお話をしていますが、単に攻撃的だったり、人を傷つけるような暴力性を持ったものであれば、もちろんそれはノイズ、つまり騒音、雑音ではありますけれども、
これが少数派ということだけで、より良くなってほしいという声であるならば、もはやそれはノイズではなく、シグナルなんですよね。うるさくて不快なものではなくて、それは良きアドバイスということなんです。
そう捉えてきますと、サイレントマジョリティ、大多数の静かな人たちは満足しているんじゃなくて、もしかしたら無関心なだけかもしれません。自分に届いた声はどういう声なのかをちゃんと見極めていくっていうことですね。そう考えますと、こういう声があるからやめるっていう流れは果てと言わざるを得ません。
旧ツイッターのXにずいぶん前ですが、こういう投稿がありました。大勢の会社員がコンビニを利用していたと。そこに一部の近隣の人から苦情が入ったと。そのことによって、社員はコンビニ利用禁止としたところ、コンビニの売上が低迷して閉店へと追いやられてしまったという流れなんですね。
コンビニを使えなくなった会社員も、売上が減ってしまったコンビニも、そして何より最初にクレームを言ってしまった近隣の人も、みんな困ってしまうということが起こってしまったんですね。
これは何がどこがダメだったのかって言いますと、会社が社員はコンビニ禁止って言ったところだと思うんです。
こういうお話ってそもそもということになりますが、自分たちが進めているこの事柄とか活動、このゴールは何なのかっていうことを思い出す必要があると思うんです。
この場合、会社側はコンビニを使いたいはずでした。それがゴールだったはずなんですよ。
でもそのクレームをそのまま適用して全面利用禁止にしたっていうところは、もうゴールがぶれすぎていると思いませんか。
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クレームは大勢いて邪魔という内容なので、会社側が時間差で利用するというようなことだったりとか、コンビニ側が入店制限をしながら買い物をするようにするとか、そういう仕組みを作るとか。
例えばそうやってゴールをしっかり担保するっていうことが大事だっただろうなって思います。
本当に大切なことはゴールがぶれないことだと思うんですよね。そこがぶれますとやっぱり惑わされてしまいますし、こう言われたからああ言われたからこうしますっていうのであれば、自分というものが全くありませんよね。
これで結果コンビニが閉店してしまうみたいなうまくいかなかったらどうですか。誰かのせいとか社会のせいにしますよね。自分がそうやって選択したのに、そういうふうに誰かのせいにしてしまうということがあります。
周りの声に耳を傾けるこれは大事なことなんですけど、でも周りに振り回されてしまうのは全部不幸にしてしまうことがあるんだっていうこと、これはしっかりと抑えておきたいところです。
冒頭でお話ししたわがましの防災無線についてもですね、同じ辞めるという決断をするんでも、そういうクレームがあったから辞めるではサイレントマジョリティとしては、えーあれ良かったのにってなります。
一方でコロナ制限がなくなった今その役割を終えるのだという、だから辞めるんだというようなそういう明確なものがあればサイレントマジョリティとしても納得しますよね。
自分はなぜこれをやっているのかをしっかり確認できていれば、振り回されることも惑わされることもなくなるのかなって思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。
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