2026/04/13
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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
秋田市の星辻神社では、昨日と今日の2日間、だるま祭りが行われています。 このだるまなんですが、もともとルーツは仏教の祖の一人、だるま大師にあります。
インドから中国に渡って禅宗を伝えた人物で、9年間壁に向かって座禅を続けたという伝説があります。 その姿が手足のない丸い形のだるま人形になりました。
日本で広まったのは江戸時代です。 特に群馬県の高崎で作られた高崎だるまが有名でして、倒れても起き上がるとか何度でも立ち上がるということから、七転び八起き、これが縁起物として庶民の間に広がっていきました。
だるまはただの飾りではなくて、願いを託すものとして使われています。 最初に片目だけ入れて願掛けをして、そして願いが叶ったらもう片方の目を入れる。 これは片目はまだ未完成ということを示していて、両目が入っていると成就したという意味があります。
選挙の時に候補者が当選した時にもう片方の目を入れるという光景はよく目にすると思います。 色は元々赤が基本だったんですけど、最近は色のバリエーションが増えています。
元々赤が基本だったというのは、どうしてかというと、病気除け、魔除けの意味があったからなんです。 江戸時代、赤というのは天然灯除けの色とされていたんですね。
現在も基本は赤なんですけど、他に白とか金色とか黄色とか青も見かけるようになりました。
白は目標達成とか合格祈願、金色は金運商売繁盛、青は学業だったり仕事運、そして黄色は金運とか希望というような願掛けがされるようです。
さて、秋田の星辻神社のだるま祭りですが、願掛けのだるまではないんです。 ちょっと違う意味合いがあります。
どういうことかというと、秋田の星辻神社のだるまはお守りのような存在なんです。
この地域では昔から火事を防ぐ火伏せの信仰がとても強くありました。 秋田の街は木造の建物が多くて、大きな火事が何度も起きていました。
火から街を守りたいという願いがこの祭りに重なっていったんです。 資料によって多少違いはあるんですけれども、明治の頃秋田の大火をきっかけに火伏せの祭りとして定着したと考えられています。
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星辻神社のだるまは七転び八起きだけではなくて、街を火事から守る存在として受け継がれてきたんです。
さらに特徴的なのが、星辻のだるまはもともと最初から目が入っているものが多いという点なんですね。
眼をかけるという意味で片目を入れ、そして成就したらもう片目を入れて両目にするっていうのが一般的だと思うんですけれども、星辻はお守りの存在ですからすでに力を持っているんです。
なので最初から目が入っています。
だるまはだるま大師の修行の姿から生まれて江戸時代に縁起物として広まったんですけれども、
秋田の星辻神社ではそこにさらに日伏の願いとか街を守る祈りが重なっているわけです。
日伏のお祭りですからこのだるま祭りは雨が降る祭りとも言われてきました。
雨は日を沈めるもの、そして街を守る印として受け止められてきたんですね。
ですが今年は昨日も晴れて暖かい一日でしたし、今日も晴れの予報なんです。
2日間行われるうちの1日はどちらかが雨だったなっていうずっとそういう記憶があるんですね。
こういう年って珍しいような気がします。
まあでも空は晴れていても願いそのものが変わるわけではありませんから、火事のない1年とか無事に安全に暮らすっていう思い、
それは私たち一人一人が強く持ってそういう祈りを届けていきたい。
そして日々を大事に生きていきたいものだなと思います。
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それではまた明日。
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