2026/07/21
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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日は花火のお話です。 先日野城の花火に行ってきました。
1958年、昭和33年に誕生した野城の花火は、当時大曲りの花火と同じカテゴリー、競技大会でした。
途中およそ四半世紀もの中断期間があって、2003年に復活して現在に至ります。
いわゆる街の花火大会というのは、1社の花火屋さんが担当することがほとんどなんですが、この競技大会の名残もありまして、野城の現場では5社の花火屋さんが担当します。
非常に豪華ですよね、それだけでも。 しかも競技会ではないので、花火屋さんがスポンサーの意向を組んで自由に組み立てる、その演出は任されています。
大曲りの花火の1ヶ月前でもありまして、他社の他の花火屋さんの作品をそれぞれお互いにチェックできるということもあって、花火屋さんもスイッチが入る現場なんです。
環境としては、世界遺産白神山地の稜線が目の前に見えます。そして杉香る米城川、これを感じながら花火の打ち上げ時間を待ちます。
そして、打ち上げ場所も観覧会場もコンクリートなんですね。なので雨が降ったとしてもドロドロにならないのがいいです。
三尺玉が上がるのも見どころです。 初めて能代で三尺玉が打ち上がったのは2008年のことです。
秋田はもちろん東北で平成初だったこともあって、打ち上げに関する条例すらありませんでした。
大会の前々日まで、ですから土曜日が本番だから、木曜日までですね、木曜の夜までですね、本当に関係者が奔走してですね、調整していた姿は私はよく覚えています。
三尺玉は花火玉が直径90cmです。三尺ですからね。
重さは200kgあります。相当な火薬量です。
その中心が打ち上がった時に600mの高さまで打ち上がりますので、東京スカイツリーの高さまで打ち上がるわけですよ、その中心が。
あまりにも重いので、花火の筒に花火玉を入れるのにクレーン車を使います。
ゆっくりゆっくりこめていくんです。
その様子、私何回か見たことがあるんですけれども、初めて野代で上がる時には秋田の花火屋さんがみんな写真を撮るわけですよ。
秋田では三尺玉を作る花火屋さんがいないんです。
二尺まではあるんですが三尺は作っていません。
今年残念だったのは三尺玉が上がらなかったことです。
そして、上がらないことを私は知りませんでした。
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どうしてかというと、公式サイトに打ち上げプログラムが掲載されていなかったからです。
その他、見ていて素直にもったいないなと感じる点がいくつかありましたので、その視点を花火カタリストとして、そして花火イベントに長く関わってきたプロとしてお話ししてみようと思うんですが、
まずこの打ち上げプログラムが公式サイトに載っていないことです。
どんな花火が打ち上がるのかわからなければそこにチケット代を払うかということなんですね。
もうちょっと親切に公式サイトを作り上げるといいかなというふうに思います。
ということで打ち上げプログラムがまずないと。
そうであるならばアナウンスが頼りになります。
さっきも言ったんですけれども、この大会は5つの花火屋さんが参加するという全国的にも珍しい構成です。
競技大会ではないのにです。
今回は三尺玉がなかったので参加していたのは4つの花火屋さんでした。
普通は1社が担当することが多いのでこれは大きな見どころのはずなんですけれども、
プログラムをアナウンスするときにどこの花火屋さんが上げているのかのアナウンスが一切ありませんでした。
これは本当にもったいないです。これは能代の特色なのであったほうがいいと思います。
それから構成でも気になる点がありました。
プログラムとプログラムの間の間が長すぎます。
あの日は風もほどよく吹いていて条件としては悪くありませんでした。
なのでもっとリズムよく進行できたはずなんですよね。
もちろん煙っていたら煙が晴れるまでちょっとお待ちくださいということでちょっと時間を置くことはあります。
でも今何を待っているのかという必然性がないと客としては集中が切れてしまいます。
さらに一部二部制になっていたんですけれども一部と二部で何が変わるのか正直あまり分かりませんでした。
ただただ長い休憩を取っただけだったと感じました。
分かれているんだったらその意味がはっきり感じられる構成にしたほうがいいです。
もっと言うならばその休憩を取らずに次は二部です。
こういう形で今度は打ち上げますよ楽しみにしてねっていう感じでもっと煽っていけるような構成にするといいと思います。
テーマということでいうと全体のテーマってあったんですよ。
でも打ち上げられる花火一つ一つっていうのはそのテーマに沿っていたかというとそういう統一感はあまり感じられませんでした。
さらに時間です。
21時まで予定されていたはずなんですけれども実際は20時30分から40分の間には終わってしまいました。
長すぎると思われる間を取りながらしかも休憩を挟んでそれでもこの終わりっていうと正直スポンサーが少し離れているんじゃないかと心配になります。
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ここで誤解のないように言っておきたいんですが花火師さんたちの腕は素晴らしいです。
参加している花火師さんたちすべて来月の大曲りの花火全国花火競技大会に出場する花火屋さんばかりなんです。
なので一つ一つの花火はちゃんと上がります。
だからこそ余計に思うんですよね。
イベント全体の構成を精査して台本の作り方を見直して他の花火大会じゃなくのしろが選ばれるようにお客様がそう思えるようにストーリー性を持たせればもっと感動的な時間になるはずなんです。
以前は開演前に花火の解説があったり花火師さんの紹介とか見どころの案内のしろの街の案内なんかもあったりしました。
ああいう橋渡しの演出こそお客様の理解とそれから没入感を深めるのに実はとっても大事なことです。
花火を本当にお客様に楽しんでもらうには花火ってあげればいいわけじゃないんですよ。
そこを主催者はもっと研究すべきだなって思います。
それが今はなくなってしまっています。
帰り道歩きながら三尺玉はどうなったんだろうねとかなんか物足りなかったねという声が一人ではなくあちこちから聞こえてきました。
私は数年前からこの大会の変化について若干そういうことを感じていましたけれども一般の方が感じてしまう状態になったこと本当とても心配しています。
素材は揃っているわけですから魅せる構成にぜひ落とし込んでほしいなって思います。
この配信はアップルポッドキャストほか各種プラットフォームでお届けしています。
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合わせてご覧ください。
それではまた明日。
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