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【1579】2026/09/29 略さず言います あいさつの「本当の長さ」
2026-09-29 04:42

【1579】2026/09/29 略さず言います あいさつの「本当の長さ」

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2026/09/29

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 おはやくからご苦労様です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 私たちが毎日使っている挨拶、実はほとんどが途中で切れているんです。
今日はそれを略さずに言ってみようと思います。 さっきご挨拶した、「おはやくからご苦労様です。」
これが、「おはよう」の完全形です。 朝早くから動いている相手をにぎらう言葉でした。
お昼になりますと、「こんにちは。」って言いますが、「こんにちは。ごきげんいかがですか。」の略です。
最後の、「こんにちは。」の和ですけれども、これは、「は」ではなくて、「は。」って書きますよね。
この、「は。」って書くのは、「きょうは。」と書いて、「こんにちは。」と読むからです。 夜も同じです。
「こんばんは。いい夜ですね。」を略して、「こんばんは。」です。
表記は、「こんばんは。」と書きます。
お別れのシーンです。
「さようならば、これにて失礼いたします。」を略して、「さようなら。」です。
そういうことでしたら、という前置きの方だけが 残っているんですね。
お別れの時は、「失礼いたします。」の方が本当なのに、前置きの方が 残るんですよ。
失礼いたします。の方が消えています。 これちょっと面白いですよね。
電話の、「もしもし。」は、「もうす。もうす。」です。 これから申し上げます。というふうに呼びかけているんです。
出かけるときの、「行ってきます。」は、「行って帰ってきます。」
「行ってらっしゃい。」は、「行っていらっしゃい。帰ってきなさい。」 っていう意味です。
必ず帰ってくる。っていう約束と、 それから送り出す言葉の中に、「お帰り。」を待つ気持ちが入っています。
ただいま帰りました。で、ただいま。 お帰りなさいませ。で、お帰り。
おやすみなさいませ。で、おやすみです。 毎日交わしているこんな言葉、みんな省略形なんですね。
じゃあ、どうして略されたのかっていうと、 日本語には、「言いさし。」という言い方があります。
それはちょっと、「てんてんてん。」っていうように、 最後まで言わずに相手に行間をさしてもらう話し方です。
挨拶も後半を相手に預けて、この形になったんです。
普段ラジオでは、言い切る形を心がけています。
コンビで喋っていたときは、コンビの相手が それを拾ってくれたりしましたけれども、
一人で喋っていると、拾ってくれているかどうか 分からないじゃないですか、リスナーの方が。
例えば、私が放送の中で、「避難した方がいいかも。」 と言って止めたらどうですか。
聞いた人の判断がバラバラになってしまいます。 これは正確に情報を伝えることになりませんので、
ちゃんと文章の最後まで言う、言い切るっていうことが 放送の中では大事になってきます。
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ただ、言い差しがいいのは、1つ目はやはり 柔らかくなるんですよね。
断るとか頼むとか反対するといったような 言いにくいことを はっきり言わずに伝えられます。
例えば、「今日はもう遅いんで。」と言ったら、その後ろは 「帰ります。」なんですが、
これを言わなくても、帰るっていう意思表示には なるわけですね。
ちょっと柔らかくなります。 2つ目は、相手に判断を任せられるっていうところです。
結論を押し付けるんじゃなくて、相手に選ぶ余地を残します。 例えば、「お時間があれば、来てください。」なんですよね。
そして3つ目は、察してもらえるっていう前提が あるときに、この言い差しが効いてきます。
例えば、「結構寒いけど、この後に続く言葉、どうですかね?」
かっこ上着を持っていったら、だったり、 ちょっとヒーターつけようか、とかだったり、
なんか言い切らずに、私たちって 生活してるのかもしれないなって思います。
でも、言い切らないからこそ、その点々のところに 次の言葉をかぶせてくるところから コミュニケーション、会話がスタートするのかなって思います。
普段何気なく使っている言葉、結構省略形があります。 あなたも見つけてみてください。
この配信はApple Podcasts、 他各種プラットフォームでお届けしています。
Listenでは、この配信のテキスト版も公開しています。 合わせてご覧ください。
それでは、また明日。
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