人間の行動観察とコミュニケーションの専門家のパメラ・メイヤーさんの、Harvard Business Reviewの記事に、ボトムアップから起こすイノベーションのヒントをいただきました。
曰く
"人に何をすべきか指示できる権限が、いつも自分にあるとは限りません。
それでも、自分のアイデアを支持してもらい、実際に行動してもらうために、同僚やリーダー、他のチームの協力が必要になることがあります。
そんなとき、強く働きかければかけるほど、かえって相手の抵抗を招いてしまうことがあります。
だからこそ、人に効果的に影響を与えるには、より間接的なアプローチが必要になるのです。"
"1、本当に影響力のある人を見つける
2. 非公式の対話を活用する
3. 働きかけるタイミングを選ぶ
4. 必要な人同士をつなぐ
5. 場の空気と本音を読み取る"
ここから私は思いました
1、まず馬を射る
2、びっくりと感動を与える
3、リーサルウェポンとしての外圧
1、まず馬を射る
私が大手企業の中でイノベーションプロジェクトを推進していた頃のことを思い出し、めちゃくちゃ参考になりました。
私は室長という肩書きではありましたが、職責としては単なる部長だったので、会社全体を動かすような大きな権限は持っていない状況でした。
オープンイノベーションを始めるときも、まずは草の根で自主ワーキングを開催しながら、仲間と共にやり方やコンセプトを練り上げていきましたが、どうしても幹部の味方が必要でした
その時に、キーマンとしての幹部のかたが何人か浮かび、この方なら、きっと新しい分野にパッションが湧いて応援してくれるのではないか、ということで、アプローチをかけて言ったことを思い出します
その際に、このお話であったように、アンフォーマルな場にできるだけ出席して、そこはかとなく仲良くなりながら、少しずつ話をしていきました
そのアンフォーマルな場は、例えば、なんらかのプロジェクトのキックオフ会、年末年始の忘年・新年会、様々な場所にあえて伺ってお話を入れていくようなことをしました
そこで大切だったのは、その幹部のアンフォーマルな場、はいつどこに行われるのかだったり、ほんの少しの時間でもお話をとれる時間が、いつだったらとれるのか、と言ったような情報を持っている人
つま利、その幹部と常に共に行動をされている人や、秘書の方とのコミュケーションを常日頃から取っていたことを思い出します
おそらく権限のある方というのは、激忙で秒単位のスケジュールなので、その方とアンフォーマル・インフォーマル両方で、どこだったらベストな日時なのか、をわかっている人と、仲間になる。ここがとても大切と思いました
2、びっくりと感動を与える
これはまさに昨日お話しした泥亀先生のお話通じるのですが、パッションは引き継げないということが、私はとても重要な話として意識しておくことが必要ではないかと思います
いくらキーマンの人に、こちらから熱く話をしても、特にイノベーティブな聞いたことのない話であれば、聞いてはくれるかもしれないけれども、本当にうまくいくのか、必要なのか、ということが出てくると思います
その時に、必要となるのが、びっくりや感動を分かち合ってもらうことなのかもしれないなあと思いました。
そのためには、現地現物現人に触れてもらうということが何よりも大切になると思いました。
私はオープンイノベーションを進める際に、実際にイベントを実施して、そこに幹部の方には、ほぼ主催として参加いただき、スタートアップ企業の熱さを体感していただくことや
海外のアクセラレーターや施設、さらには政府関係者にも、一緒に帯同いただきながら、その熱さに触れていただく、そんなことを企画しながら、一緒にびっくりと感動を味わっていただく
そんなことも、大切だったのかもしれないなあと改めて思いました
3、リーサルウェポンとしての外圧
それらが功を奏して、最重要キーマンのかたが仲間になっていただけたら良いのですが、なかなかそうはいかないことも多いと思います。
これまでの方法は、ある程度、キーマンのかたに、イノベーションへの興味とパッションがある、ことが前提になる気がします。
そうではないから困っているんだよ
という声が聞こえてきそうです。
そんな時には、私は、リーサルウエポンとしての、そのキーマンが動かざるを得ない状況を作り出すというのも、一つの方法ではないかと思っています
それは何かというと、わかり易い所では、お客様という外圧なのではないかと思います。
キーマンの大切にしている人というのは、間違いなく重要なお客様のご意向は外せない一つの要素になりますので、お客様から言っていただく、またはお客様が是非ともやりたいと言っている、ということをもし実現できたら、動かざる山も動かざるを得ない、という状況を作り出すこともできると思います
そんな自身の上司よりお客様に先に話を通すなんて、できるわけないのでは?と思われるかもしれませんが、多少後で怒られたとしても、その話がお互いにとってウィンウィンの話ならば、後々必ず良くなっていく、そんなふうに思います
ということで、今回のパメラさんのお話は、役職や権限がなくたって、会社は動かすことができるという勇気をいただけるお話であり、
逆に言えば、上司がイケテナイから、プロジェクトが進まない、と言っているのは、逆に自分がイケテナイと言われるぞ、ということも教えていただいたような気がしました
ということで一言で言えば
権限なしで動かすノベーション
そんな話をしています
参考:Pamela Meyer, 5 Ways to Wield Influence When You Lack Authority, Harvard Business Review, September–October 2026.
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