台湾のデジタル大臣を務め、現在はデジタルガバナンス担当大使を務めるオードリータンさんに、スタートレックのバルカン星人の挨拶の深さを教えて頂きました
曰く
"私はいつもある言葉で締めくくるようにしている。
コロナ禍にその習慣を始めた“長寿と繁栄を" という言葉だ
後になって考えたが"長寿”とは持続”であり
"繁栄”とは”発展”のことでもある
誰が勝っているか”ではなく、“誰が取り残されているか”を問うのだ
それは全く異なる問いかけだ
"持続"や"維持"を目指すのであれば誰一人として取り残さないことが重要
つまり、皆が共に繁栄しなければならない
しかしAIや宇宙開発の競争に明け暮れていると、ただ勝つことだけが目的になり他者が置き去りになってしまう
だからこそ”長寿と繁栄を”という言葉や、バルカン人の挨拶は、共に長く生き、繁栄する大切さを私たちに思い出させてくれると思う"
ここから私は思いました
1、長寿とは、共に持続すること
2、繁栄とは、共に発展すること
3、勝つことの、その先を問う
1、長寿とは、共に持続すること
私はスタートレックのミスタースポックがとても好きでしたので、このバルカン星人の挨拶と、中指と薬指を離すポーズは、私もよく真似をしていました
バルカン星人は、争いで滅びかけた歴史があり、それを「論理」と「統制」によって、制御する文化を築いた設定だったと思います
そんなバルカン星人を象徴する言葉として「長寿と繁栄を」という挨拶に、こんな深い意味の読み方があったのかと、改めて感動しました
一つは、「長寿」という言葉を、人の寿命だけではなく「持続」と捉えること
まさに今は、地球自体の持続的継続について、たくさんの議論が行われていると思います
企業も、社会も、技術も、本当に難しいのは、それが長く続いていくことだと思います
仏教の教えのように、全ては縁起で繋がっているということなのだと思います
人間も地球という自然の一部だとすると、長寿するためには、地球自体が持続しなければ、それはなしえないことなのだと思います
つまり、地球全体を含めて、共に、生きる形を生み出す必要がある。
そいうことかと改めて思いました
2、繁栄とは、共に発展すること
長寿という持続とともに、言われているのが「繁栄」という言葉です
「繁栄」というと、1企業の視点からすると、競合に打ち勝つ、ということで繁栄していくという面がどうしても出てきてしまうと思います
Winner takes allと言われたり、弱肉強食と言われる面も確かにあるように思います
しかしこれも、それを長く続けることに重みを置くのだとすると、必ず栄枯盛衰が来るということは、歴史が教えてくれている気がします
近江商人の「三方よし」ではないですが、自分よし、お客よし、世間よし、という形を作れないかぎり、繁栄の継続もうまくいかないのだということかと思いました
3、勝つことのその先を問う
そう考えると、バルカン星人の挨拶である「長寿と繁栄を」という言葉の意味は
「持続的継続」と「共存的繁栄」という、まさに、バルカン星人が、滅びかけた文明からの、大きな知恵としての鍵なのかもしれないと思いました
だとすると、最も、重要な問いは
「誰が勝っているか」ではなく、
「誰が取り残されているか」
ということになるのだなあと腹落ちした思いでした
それこそが、「共に持続すること」と「共に繁栄すること」を支える、最も重要な問いとなる
競争をなくすのではなく、競争の先に何を残すのか。
勝者を生み出すだけでなく、社会全体が次へ進めるイノベーションになっているか。
問いを変えることで、イノベーションの向かう先も変わる。
そんな大切な視点をいただきました
ということで一言で言うと
誰が取り残されているかノベーション
そんな話をしています
参考:NHK 午後LIVE ニュースーン ITの天才 オードリー・タン インタビュー 8月26日(水) https://www.web.nhk/tv/pl/schedule-tep-g1-130-20260826/ep/18G2VY96P7?startOffset=715
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