挨拶は大事。周りがどんな雰囲気の時も、自分が追い込まれていても、まずは挨拶をすることが、自分も周りも少しずつ明るい方向へ持ってってくれると、そう思ってましたが
その挨拶に、イノベーションを起こすやり方をオノマトペ研究家の 藤野良孝さん に教えて頂きました。
それは、藤野さんが提唱されている、
"ハッピー三点セット"
"「わーっ」+「名前」+「挨拶」"
これだけです。
これが、場の空気を一瞬で変える、と。
簡単だけど効果抜群!これがまさにイノベーションだと思います。
ここからこの"ハッピー三点セット"のイノベーションポイントを考えてみました。
1、驚きは「場の意味」を再構成する力である
2、名前は「存在承認」から挑戦を生む
3、挨拶は「未来への合意」をつくる
1、驚きは「場の意味」を再構成する力である
オノマトペ研究家の藤野さんの本はたくさん読んでいて、何回かこの放送でもお話ししているくらい大好きなのですが、今回も本当に感動しました
まず「わーっ」。というオノマトペですが、これは、まさに感情を、見える形で表現するという積極的なオノマトペだなあと思いました。
感情は単なるリアクションではありません。
心理学者ジェームズ・R・アヴェリルは次のように述べています。
「感情表出は人間関係の調整において重要な役割を果たし、集団の協調や新しい意味の生成を促進する」(Averill, Anger and Aggression)
アヴェリルは、感情には社会的機能があると示しました。通常の会社生活の中では、何本では特にかもしれませんが、感情を押し殺すというのが、大人の対応なのかなと思います。
その中で、いや、その中だからこそ、第一声で思い切って感情を表現して、驚きとともに空気をポジティブに持っていく、というこのオノマトペ活用は秀逸だと思いました。
つまり、「わーっ」という感嘆は、その場の空気を変え、意味を再構築する行為ということかと思います。
イノベーションの世界でも、パッションも、大義も、両方ともに、感情に訴えかけるものと、いってもいいかと思います。
そもそもイノベーションのパッションが生まれるときに、人知れず、わーっと、みんな叫んでると思います。
そういう意味で、両方とも、場の意味を、再定義できる、そんなパワーを感じました
2、名前は「存在承認」から挑戦を生む
私はなかなか名前が覚えられないので、一度お会いした人にも平気で名刺交換をお願いしたりしてしまうのですが
先方が私のことを覚えていてくれた時は、めちゃくちゃ嬉しく感じます。
名前を呼ぶというということに関して、社会心理学者ジョージ・ハーバート・ミードは、自己は他者との相互作用の中で形成されると述べました。
曰く
「名前で呼ばれるということは、他者から認識・承認される最も基本的な行為であり、自己存在の感覚と社会的帰属感を強める」(Mead, Mind, Self, and Society)
と言われています。つまり、名前を呼ばれることで、人は“承認された個”として立ち上がるのもかも知れません。
それはあなたに関心がありますよ、というメッセージでもあり、下手したら、俺に気があるのか?まで思わせてくれる、魔法だと思います
アーティストが曲を作る際に、実はこの曲は、ある個人の方へ向けて作った、という話をたまに聞きますが
イノベーションも始まりは、自分の両親とか友達とか、そんな身近な個の人たちへ、何とかしてあげたいという気持ちから生まれることも、多い気がします
漠然とした課題よりも、個を意識した問いからイノベーションは始まると思います。
そういう意味でも、個をし意識していくということは、人間関係からイノベーションまで、とても大切ということかもなあと思いました
3、挨拶は「未来への合意」をつくる
はじめての場所だったり、なんか空気悪い環境においても、挨拶だけは、かかすなよ、というのは、私の親からよく言われていたことですが
社会学者アーヴィング・ゴッフマンは、挨拶を相互行為の儀礼として捉えていたという話があります。
曰く
「挨拶の交換は、単なる礼儀ではなく、相互の存在を肯定し、関係の開始と継続を象徴する行為である」(Goffman, Interaction Ritual)
これから一緒の時を過ごしましょう、だったり、大袈裟に言えば、同じ時と場所において、未来を作っていきましょう、そうですね、という、これからの関係を合意する行為ということも言えるのかも知れないなと思いました
イノベーションにおいても、仲間が必ず欠かせないので、未来を創っていく合意という名の挨拶は、間違いなく大事な儀式と言ってもいいと思います
ということで、ハッピー3点セットのという名のイノベーションは、
「わーっ」で感情で場を開き
「名前」で人を承認している関係を作り、立ち上げ
「挨拶」で未来への合意を形成する
そんな凄いイノベーションであり、かつ、イノベーション活動にも必須の、創造のための美味しい環境設計セットだと思いました
一言で言えば
ハッピー三点セットノベーション
そんな話をしています
参考:テレビ寺子屋【マイナスな心の片付け方/藤野良孝】2026/2/21 フジテレビジョン
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