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「はて?」ノベーション(1793回)
2026-03-21 17:37

「はて?」ノベーション(1793回)

NHK朝ドラ「虎に翼」の脚本家

吉田恵里香さんの言葉に、考えさせられました。


曰く


「やっぱその怒るほどでもないなとか、場の空気を乱さない方がいいなとか

でも、この人のこと嫌いなわけじゃないしな、みたいなことで、言わない


で言う機会を逃して、なんかそれがオッケーの世界線になっていく


“はて”って言葉が、そういう意味では言い出しやすい、なんかこう合図みたいになったのかなというか

ちょっとまあ、ちょっと冗談めかしても言えるし、そういう面ではいいのかなと思ってはいます。」


(参考:NHK「あさイチ」2026年3月18日)


この言葉の中に、イノベーションのとても大事な入り口がある気がしました。


3つ、思ったことがあります。


1、違和感に立ち止まる勇気

2、笑いのオブラート

3、世界を一緒に考えるための合図


1、違和感に立ち止まる勇気


日常の中で、


まあいいか、

空気を壊したくない、

わざわざ言うほどでもない、


そうやって違和感を飲み込んでしまうこと、結構あるなと思います。


でもその瞬間、

本当は変わるかもしれなかったことが、そのまま残ってしまう。


20世紀の哲学者 ハンナ・アーレントは、


「思考するとは、立ち止まって考えることである」


と述べています(『精神の生活』)。


「はて?」って、まさにこれだなと思いました。


一度立ち止まる、

そして、自分の頭で考え始める。


ほんの小さなことですが、

そこからしか何も変わらないんだなと感じました。


2、笑いのオブラート


「はて?」のいいところは、その軽さだと思います。


強く言わない、

でも、ちゃんと伝わる。


フランスの哲学者 アンリ・ベルクソンは、


「笑いは社会的なものである」


と述べていて、笑いは人や社会の硬さをやわらかくして、

結果的に調整する働きがあると考えています(『笑い』)。


「はて?」も似ているなと思いました。


攻撃しないけれど、

ズレは伝える。


しかも、空気を壊さずに。


こういう伝え方だからこそ、

受け取ってもらえるのかなと感じます。


3、世界を一緒に考えるための合図


「はて?」は答えではなくて、入口なんだと思います。


決めつけない、

否定しない、

でも、ちょっと立ち止まる。


その結果、

自然と会話が生まれる。


強い主張だと、どうしてもぶつかってしまうことがありますが、

問いだと、不思議と開かれていく。


「はて?」は、

相手と一緒に考えるための合図なんだなと感じました。


イノベーションの始まりって、

特別なアイデアというより、


立ち止まること、

やわらかく伝えること、

そして対話が生まれること、


そういうところにあるのかもしれません。


一言でいうと、

世界を変えるのは、大きな声ではなく、小さな


「はて?」ノベーション


そんな話をしています。


参考:NHK「あさイチ」2026年3月18日

「虎に翼」メンバー再集結SP


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