俳優の木村多江さんの初出演、坂口遼太郎さんも出演の舞台となる、「わたしの書、頁を図る」を観させていただき、静かな図書館で巻き起こる想像と現実の世界を、音楽とダンスと演劇が入り乱れる舞台に、めちゃくちゃ感動させていただきました
プログラムにあった木村多江さんの言葉に考えさせられました
曰く
"図書館は町子さんにとって逃げ場所ではあるけれど、そこから出ないことでかえって孤独が増してしまう場所でもあったのかなと思います。
そしてみんな私と同じように寂しいから、私がその場所を提供してあげている。それによってみんなが救われているから、私には存在意義があるんだと。ただその支えが崩れ落ちてしまって…・・・・。
物語って人との間にしか生まれないものだけど、彼女はずっとそれを拒否していたわけですよね。孤独でもそのほうが安全だからって。別にそこが幸せな場所ならいいんですけど、町子さんの場合はそうじゃない。
だから人との間に物語をつくらざるをえなくなったことで、動かざるをえなくなっていく。それは町子さんにとって良かったのかもしれないなと思います。"
ここから私は思いました
1、図書館は素敵な創造の世界
2、想像と現実のギャップ
3、人との間に物語が動き出す
1、図書館は素敵な創造の世界
主演の町子さん(木村多江さん)は図書館の事務員として描かれるのですが、改めて、図書館というのは、人類の叡智の集積地であって、だからこそ、くる人々の創造力をとっても掻き立ててくれる場所なんだなあと思いました
そして、目には見えないけれども、くる人たちの創造する世界が、くる人の数だけ生まれて、そこらじゅうに漂っているのだなあと
事務員の町子さんのように、その創造物を創造することも、とても楽しい場所なのかもしれないと思いました
わたしも図書館に行くことがありますが、借りたり返したり、それだけしかしてないのは、もったいなと思いました
もっと、図書館自体の空気や、来る人たち、そこで生まれている創造物を創造すること、そんな創造の世界の集積地を楽しんてもいいのかもしれないなあと思いました
2、想像と現実のギャップ
本を読むことは、書いた人の人生を追体験して、その人の人生をあたかも生きたような、そんな経験ができる、本当に素敵なものだと思います
でもそれが例え一次情報だったとしても、本当に体験することとのギャップは必ずあるということも、大切なことだと思いました
畑村洋太郎さんの「失敗額のすすめ」にあるように、三現主義としての、現地・現物・現人に触れることで、思っていたこととのギャップがたくさんある
それを知ることは、実は、とても恐ろしいことなので、勇気がいることだけれども、本当に前に進むのであれば、現場100回、が何より大切ということも思い出しました
3、人との間に物語が動き出す
人の物語は本に書いてあるけれども、自分の物語は、人との間にしか生まれないのかもしれないなあと思いました
アドラーさんが、「あらゆる悩みは対人関係の悩みである」と言われたように
人と関わるからこそ、悩みが出てくるけれども、それを乗り越えることが、自分の物語になるってことなのかもなあと思いました
イノベーターリップルモデルでは、パッションが生まれた後に、仲間をつくることが必要となりますが
それも同じで、自分ひとりよがりなパッションでは、自分の物語は動き始めずに、誰か仲間に働きかけた時に、否定されるかもしれないけれども、自分の物語が動き始める
そこにトラウマ的なことがあったとしても
それがとても大切なことなのかもしれないなあと思わせていただきました
ということで、一言で言えば
物語は人との間にのみ生まれるノベーション
そんな話をしています
参考:舞台: 紀伊國屋貴店創業100周年記念公演 わたしの書、ページを図る 作・演出・美術 小沢道成 音楽:オレノグラフィティ 出演 木村多江 坂口涼太郎 他 2026年7月3日(金)~19日(日) 紀伊國屋ホール 提籍:紀伊國屋書店 金画・製作:メディアミックス・ジャパンMMJ https://watashinosho.jp
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