数学者の 岡潔 の言葉に、創造のエネルギーの源を教えてもらった気がしました。
「私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きているというだけである。そしてその喜びは『発見の喜び』にほかならない。」
「アルキメデスが『わかった』と叫んで裸で風呂を飛び出したのは、正しさを確かめるためではなく、ただ嬉しさのあまりだったに違いない。」
参考:『春宵十話』
1、自分だけが知っている世界
2、自分だけが見えている未来
3、成長パッション、個性派パッション
1、自分だけが知っている世界
岡潔さんのように、数学というものをひたすら突き詰めている、その情熱の源は、どこにあるのか?とても興味がありました
このお話から、福沢諭吉 が適塾で裸同然で勉学に励んでいたときの話のように、「今、自分たちだけが世界の誰よりも知らないことを知っている」
そんな感覚って、すごく人を動かすものだなあと思いました
自分が知らないものを知るという喜び、さらには、それを知ってるのは自分だけかもしれないという感覚
これはイノベーション活動を進めていく中で、誰も発見できていない課題にたどり着いた時
オープンイノベーション活動で見たこともない課題の捉え方をしていて、そこに、独自のソリューションをしている企業を見つけたとき、と、とても似てる気がしました
“いまこの瞬間、自分が一番知っている”という感動
そこにパッションが生まれてくる。
オープンイノベーションで、よくパッションは引き継げないという話をするのですが、そのベンチャーと出会った時の感動、これをこれから進めるチームのみんなで一緒に味合わないと、みんなにパッションが乗っかってこない
そんなことを思い出しました
2、自分だけが見えている未来
ピーター・ティール が言うように、「まだ誰も気づいていない真実」を、自分で発見したと思える喜びは、格別だと思いました
それは、例えば曲作りにおいて、今回のこのコードはめちゃくちゃイケてるのを、発見しちゃった。この歌詞は革命的かもしれない
と思うことがたまにあるのですが、とても似ている気がします
それが誰かの共感を呼ぶかどうかは別にして、恐らくは自己満足なのだろうけれども、何か自分自身がこの世の中に爪痕を残したような、そんな気持ちになれると思いました
そして、それを、仲間に話して、よもや共感もらって、そして、たくさんの人にも聴いてもらって、万が一、喜んでもらえた、なんてことになったら、それだけで一生過ごせるくらいの、感動を得られる
これはイノベーターリップルモデルと重なります
それは、数学の世界も音楽の世界も、アートの世界も、ビジネスの世界も、おんなじなんだろうなあと、それを目指してみんなやっているような気がしました
3、成長パッション、個性派パッション
いつもお話ししている情熱のポートフォリオで見ると、1、自分だけが知っている世界2、自分だけが見えている未来は、成長パッションと、個性派パッションの両方が炸裂しているように思えます
貪欲に誰もがまだ知らないことを知りたいという、成長パッション
この発見は自分しか知らない、または、その価値をわかっていない、個性派パッション
両方ともに、研究者、アーティスト、イノベーター、に共通しているパッションなのかもしれないなあと思いました
それが、仲間と共に、誰もが喜んでくれる大義に結びつけば、知らず知らずのうちに、誰もがほっとかなくなってくる
でもそうならなくたって、自らのパッションの源に生きているという実感があるから、ある意味、関係なく続けている
そんな構造なのかもしれないなあと思いました
ということで、一言でいうと、
ただ学ぶ喜びを食べて生きているノベーション
そんなことを思いました
参考:本: 春宵十話(しゅんしょうじゅうわ) 著者 岡潔 発行 角川ソフィア文庫 平成26年6月15日 発行
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