「時光代理人」実写ドラマ版への導入
こんにちは。
今回はですね、送ってくださった方からのメモをもとに、実写ドラマ版の時光代理人について深掘りしていきたいなと。
時光代理人ですね。タイムリープミステリーの。
そうなんです。ただ、この送ってくださった方の視点がすごく面白くて、ストーリーの矛盾とか展開の遅さじゃなくて、雨の匂いがしなくなったからっていう理由で主張をやめちゃったらしいんですよ。
えっと、雨の匂いですか?それはまたかなりマニアックというか、独特な目線ですね。
ですよね。今日はそのあたりも含めて、ちょっとめんどくさいオタク目線で解剖していこうと思います。
アニメ版「時光代理人」の美術と演出
はい。まず大前提として、この作品って中国のビリビリが制作したアニメがルーツなんですよね。
ああ、元は中国のアニメなんですね。
リーハオリン監督って方がいるんですが、彼が日本のアニメをただ表面だけコピーするんじゃなくて、構造をしっかり分解して、ご自身の作品に再構築しているんです。
へー、なんか優れたレシピの逆光分析みたいですね。
まさにそうですね。単に絵柄を似せるんじゃなくて、どうすれば観客の感情を揺さぶれるかっていう日本アニメの文法を抽出しているんですよ。
なるほど。そこにさっきの雨の匂いが繋がってくるわけだ。送ってくださった方は、このアニメ版の美術にすごく惹かれて見始めたそうなんです。
あ、背景美術ですね。キャラクターの感情と背景のトーンを連動させる手法のことですね。
そうそう。福島出身で君の名はを手掛けた炭治卓美さんが美術監督で、深呼吸したら梅雨の匂いがしそうってメモにありました。
素晴らしい表現です。炭治さんの背景って本当に空気が湿っているようなリアリティがありますからね。
でも2期でその美術チームが変わった瞬間に見るのをスパッとやめちゃったらしいんですよ。
なるほど。完全に製作陣優先の選び方ですね。
この極端な感じ私大好きです。ここから実写版の話に移るんですが。
実写版「時光代理人」のキャスティングとリアリティ
はい。実写ドラマ版ですね。
アニメが美術で見せるなら、実写版は役者さんの熱量とかキャスティングが絶妙だなって思っていて、写真に入る時と状況をよもとる光の能力分担があるじゃないですか。
ええ。バディ者としての魅力ですね。
はい。これってなんか特撮の仮面ライダーWみたいな2人で1人の探偵っていう構造ですよね。
ああ、それはすごく確信をつく例えですね。実写版のキャスティングって無難以上の独特の癖があって。
癖ですか?
ええ。例えばヒカル役の本郷かなたさん。あのいい意味で裏のありそうな顔という持ち味が存分に生きてますよね。
ああ、わかります。なんか秘密を抱えてそうな感じがします。
そうなんですよ。それに加えて風間俊介さんとか足立由美さん、あと橋本俊介さんみたいな特撮出身の俳優陣を配置しているのも大きくて。
あ、なるほど。特撮出身の方が入るとやっぱり何か違うんですか?
全然違いますね。彼らってものすごく高等無形な超常現象を真剣な人間の感情で血に足のついたものにするっていう特殊な訓練を積んでいるんです。
えーっと、つまり写真にダイブするみたいなとっぴな設定でもギャグにならないってことですか?
その通りです。彼らのその縁起の筋肉があるからこそ様々しいドラマとして成立しているんだと私は思います。
設定の矛盾を楽しむ「ガバ判定」という鑑賞法
なるほどな。でもその様々しいドラマの中で私どうしても一つ踏に落ちない矛盾があって。
何でしょうか?
タイムリープもののお約束で過去に行けるけど歴史は変えてはいけないっていう絶対ルールがあるじゃないですか。
はい。タイムパラドックスを防ぐための重要なルールですね。
なのに第一話の犬探しのエピソードでいきなり過去を変えちゃってませんか?あれルール崩壊早すぎませんかね?
ははは、確かに。致命的な脚本の破綻に見えますよね。
そうなんですよ。なんか判定がガバガバじゃないですか?
まあ私はこれ単なるミスじゃなくて計算されたギャンブルだと見ています。
最初にルールをあっさり破らせることで、この先もっと取り返しのつかない改変をしてしまうんじゃないかっていうサスペンスを生んでいるんです。
はあ。
制作人も最初はつかみだからいいかくらいに思ってた部分もあるでしょうが、実はそういう設定のあらを探すのも楽しみの一つなんですよ。
え?あらを楽しむんですか?
ええ。完璧な論理の整合性よりもあえて余白を残す。そうやってここガバ判定だなってツッコミを入れながら見るのは、ある種のめんどくさいオタク目線ならではの高いエンタメ性ですよね。
なるほど。完璧じゃないからこそ一緒に体験できる余白があるわけですね。いやあ、送ってくださった方のメモのおかげで作品の新たな楽しみ方を学びました。
そうですね。作品の見方って本当に自由で面白いです。
記憶と過去の写真への向き合い方
ええ。最後にリスナーの皆さんにも一つ考えてみてほしいことがあります。
はい。
もしご自身の過去の写真にダイブできるとしたら、失敗や後悔を修正することに必死になりますか?それとも、ただ背景に佇んでもう二度とかげないあの日の雨の匂いをもう一度胸いっぱいに吸い込みますか?
記憶の捉え方そのものを問われるすごく奥深いテーマですね。
ええ。特定の制作スタッフの存在を知ることが私たちの没入度をどう変えるのかということも含めて、ぜひご自身なりの答えを探してみてください。
次回の配信もお楽しみに。さよなら。