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- こんにちは。今回の深掘りはですね、送ってくださった方からいただいた資料を元に進めていくんですが、ちょっと想像してみてください。
西暦2364年っていう、あの高速を越えて宇宙を旅したりとか、人間を一瞬で転送できるようなすごい世界のお話ですね。
- はい、そうですね。
- なのに、なんと人類はまだ薄毛っていう問題を克服していないんですよ。
- あのパトリック・スチュワートさん演じる、スタートレックのピカード館長の討伐の話ですね。
- そうそう、その討伐が、なんていうか、SF界とか現実の価値観をどう変えたかっていうところなんですが。
- 私もいただいたメモを拝見して、すごく共感したんですよね。送ってくださった方も、その資料の著者の方と同じように、未来の高度な科学なら、この個人的な悩みを絶対に解決してくれるはずだって、切実に期待して
いたと思うんです。
- いや、本当にそうなんですよね。お父様にそっくりで、ご自身の将来の討伐をすごく心配していた著者が、あの映画の2010年で、普通のハゲた観光客を見て、愕然とするっていうエピソードは、ちょっと申し訳ない
んですけど、笑っちゃいました。
- すごくリアルな絶望感でしたよね。
- そうなんですよ。さらに、約380年後の未来を描いた、シン・スター・トレックの館長すらツルツルだったっていう。
私も正直、いやいや、そこは科学で直そうよって思いましたもん。
- 確かにそう思いますよね。
- なんていうか、空飛ぶ車を期待してたのに、結局いつもの大渋滞にはまったみたいな、あの気まずさというか。
- まさにその通りだと思います。当時の制作現場でも、実は関係者から、これで未来の宇宙艦隊の館長らしく見えるのかっていう疑問が、まあ当然のように噴出したそうなんですよ。
- やっぱりそうだったんですね。じゃあそれ、どうやって切り抜けたんですか?
未知の宇宙ウイルスに感染した後遺症とか、そういう悲劇的な裏設定でも作ったとか。
- いえいえ、違います。
- えっ、違うんですか?じゃあ、カツラをかぶせてごまかそうとしたとか。
- それも違って、当時の制作人はですね、なんと、未来では誰もハゲなんて気にしないって宣言したんですよ。
- えっ、気にしないですか?
- はい。病気でも技術の敗北でもなくて、そもそも治す必要がないっていう価値観のパラダイムシフトですよね。
- なるほど。外見をいじるんじゃなくて価値観そのものを変えちゃったんですね。
- そうなんですよ。この誰も気にしないっていう回答がいかに革命的だったかっていうのは、当時の観客がどんな映像作品に慣れ親しんでいたかを振り返るとよくわかるんです。
- はいはい。
- 送ってくださった方の資料にもありましたけど、過去の作品におけるスキンヘッドのキャラクターの立ち位置って覚えていらっしゃいますか?
- うーん、例えばスーパーマンのレックスルーサーとか、あとはサンダーバードのザ・フットとか、あ、見事に悪役ばっかりですね。
- そうなんです。かつての子供向け作品では、そういう身体的な特徴と内面を結びつけるっていう強烈な偏見があったんですよ。
- ハゲイコール霊国な悪役みたいなことですか?
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- まさにそれです。
- 不気味な存在っていうステレオタイプが定着していたからこそ、制作者たちはピカード館長のキャラクター設定を徹底的に練り上げて、その偏見を意図的に上書きしようと試みたんです。
- 単にいい人にするだけじゃダメだったってことですよね。どうやってそのステレオタイプを打ち破ったんですか?
- そこはですね、初代のカーク船長が感情的ですぐ現場に飛び出す行動派だったのに対して、ピカード館長には圧倒的な知性と冷静な判断力を持たせたんです。
- ああ、武力じゃなくて対話で問題を解決するっていう哲学者のようなリーダー像ですね。
- X面のプロフェッサーX役にも共通していますけど、その深い知性と揺るぎない信念が、かつてネガティブだった外見の印象を、有無を言わさぬ威厳へと変換させる強力な装置になったわけです。
- なるほど。外見を技術で隠すんじゃなくて、内面からあふれる知性で社会の価値観そのものを変えてしまったんですね。
- はい、そういうことです。
- 送ってくださった方がメモの最後に書かれていた、ピカード館長のように堂々と生きていきたいっていう言葉、私にもすごく響きました。
一人の俳優の堂々とした生き方が、世界中のコンプレックスを持つ人たちをどれだけ解放したかって考えると、本当に素晴らしい影響力ですよね。
- テクノロジーが進化する以上に、人間の価値観が進化することこそが、本当の未来なのかもしれませんね。
- そこで最後に一つ、少し視点を広げた問いを投げかけさせてください。
- あっ、何でしょう。
- 数百年後の未来社会において、私たちが現在ネガティブに捉えている身体的特徴やコンプレックスの中で、他にどんなものが誰も気にしないものへと変わっているでしょうか?
- うわぁ、それはすごく面白いテーマですね。今の私が勝手に捉われているだけの縛りって、実はまだまだたくさんある気がしてきました。
- 送ってくださった方も、ぜひこの問いについて一緒に考えてみてくださいね。
- それでは、次回の配信もお楽しみに。さようなら。