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こんにちは。 夏休みも残りわずかですが、リビングに段ボールとかペットボトルが散乱していて、親がカッターを握りしめてヒヤヒヤしている横で、肝心の子どもはのんきにゲームをしているという。
送ってくださった方、この日本の夏の風物詩ともいえる地獄絵図に見覚えがありませんか?
いやー、まさに全国の家庭で今この瞬間も繰り広げられているリアルな光景からのスタートですね。
はい。今回はですね、教育系ポッドキャストのヒーという企画への参加として、送ってくださった方の資料を深掘りしていくんですが、その実態はですね、子どもの自由研究に毎年振り回される親の奮闘機なんです。
しかもこの親御さん、理工系の大学院を卒業されていて。
なんと、理科の教員免許まで持っているというプロフェッショナルなんですよね。
そうなんです。プロなんですよ。だからこそ面白いというか、なぜ子どもの自主性を育むはずのイベントが結果的に親の高度な社内プロジェクト管理テストみたいになってしまうのかっていう。
あるいは一種の偽装工作へと変貌してしまうのかという点がこの資料の最大の謎ですよね。
偽装工作、まさにそれです。最初のチキンレースからして笑っちゃうんですけど、夏休み開始3日くらいで壮大な計画が蒸発してしまって。
だいたいなかったことになりますよね。
そう。それで終盤に奥様から自由研究どうするのという最終警告が来るわけです。
親は短時間ですぐ結果が出る安全なものを求めるんですが。
子どもはロケットを作りたいみたいなノーベル賞クラスの夢を急に語り出すんですよね。
そうなんですよ。でもちょっと待ってください。この親御さんって理科のプロですよね。
だったらその知識を使って子どものロケットの夢を叶えてあげることもできるんじゃないかと思うんですが。
あ、鋭いですね。実はそこがプロゆえのジレンマでして、本当の科学的探究には失敗とか試行錯誤の時間が絶対に必要だと、もう骨の髄まで理解しているからなんです。
なるほど。時間が足りないのがわかっているから。
その通りです。タイムリミットが迫る中で失敗を許容できないので、夏休みの終わりという絶対的な脳機を守るために計画を柔軟に変更していくしかないわけです。
なんかアジャイル開発みたいですね。
まさにそうですね。確実に着地できる安全な実験へと子どもの期待値をコントロールしていくというゴリゴリのビジネススキルを発動させているんです。
プロだからこそ泥沼化を予見して回避するわけですね。でもそこからがまた大変で、100円ショップを駆け回って予算内でリソースを調達して。
リビングが完全に実験室化しますよね。
親が必死に作業する中、主役であるはずの子どもはどこかへ消えていくという。
レポート作成でも親が必死に誘導尋問をして書かせていると、もう私にワードとエクセルを使わせてくれって叫びたくなるそうです。結局これ主役は誰なんでしょうね。
この圧倒的な虚無感わかりますよ。ここで親は気づくわけです。自分がやっているのは単なる宿題の手伝いじゃなくて、リソース調達とかスケジュール管理、そして何より重要なステークホルダーマネジメントなんだと。
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ステークホルダー、つまり学校の先生ということですか。
はい。ここからが理系出身の親御さんの心骨頂です。作品をプロのクオリティで完璧に仕上げてしまうと、監査役である先生にこれ親が介入したなと不正を疑われてしまいますよね。
ああ、綺麗すぎるとバレちゃうから。
だからこそ高度な偽装工作が必要になるんです。
偽装工作ってそういうことか。ただ綺麗に作るんじゃなくて、ジーンズのダメージ加工みたいにわざと素人っぽさを演出する技術ってことですか。
ええ。例えばグラフの数値をあえて少しばらつかせて、小学生が測ったかのような統計誤差を意図的に混ぜるとかですね。
なるほど。論理の飛躍をあえて残したり、字を消しゴムで汚く消した跡を残したりして、子供らしさというノイズをデザインしているんですね。
先生の期待値と疑惑のラインを計算し尽くした完璧な企業レベルの偽装工作ですよ。
資料を送ってくださった方も、この涙ぐましい親の努力には苦笑来しているんじゃないでしょうか。
でもそこまで計算したのに、毎年もらう評価は決まって、まあ、ほどほどなんですよね。
このオチが本当に最高です。先生側もそうした親の介入という名のグレーゾーンを暗黙の了解として受け流すという。
見事な大人のプロレスが成立しているわけですね。
だからこそ資料の結論にあった、自由研究で一番成長しているのは案外親の方かもしれないという言葉が強烈な説得力を持って響きます。
本当にそうですね。予算交渉、資材調達、品質偽装、そして監査役の目論みをミスをした立ち回り、これを通じた親のスキルアップは計り知れません。
そこで送ってくださった方に最後に一つ問いかけたいんです。
一見理不尽でただやらされていてと感じていた裏方の苦労は、実は自分の思わぬスキルアップやしたたかな処生術につながっていたなんていう経験、ご自身の仕事や日常の中にも隠れていませんか?
視点を変えると理不尽なイベントも高度なトレーニングに変わるという非常に興味深い洞察ですね。
次回の配信もお楽しみに。さよなら。
さよなら。