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こんにちは。こんにちは。今回はですね、送ってくださった方の資料をもとに、あるテーマの深掘りをしていきたいと思います。私これすごく楽しみにしてたんですよ。
ええ、非常に興味深い内容ですよね。はい。 人気作品の『黄泉のツガイ』に登場した手長足長という妖怪と福島県のディープなローカル伝承の繋がりについて読み解いていくミッションになります。
よろしくお願いします。単なるフィクションの裏にどれだけ緻密な現実の歴史が隠されているのかっていう。
そうなんですよ。まずですね、送ってくださった方の資料にあったあのコミカルな楽譚ぶりがすごく面白くて。
ああ、序盤の展開のお話ですね。
はい。お城様とか迷いがとか、あとはスガネサービスエリアまで出てきて、もう完全に東北要素が満載だったじゃないですか。
ええ、これはそのまま南下して福島県に突入するぞと期待させておいて。
なのに見事に福島を素通りしちゃって架空の群賀間県に行っちゃったという。
ええ、見事な片づかしでしたよね。
でも第10話でその伏線回収が来るんですよね。手長足長が封印されていた場所としてヤモウさんという名前が登場して、私これただの架空の地名だと思ってたんですけど。
実はですね、それ福島県にあるバンダイさんの古い呼び方なんですよ。
あ、そうなんですか。
はい、ヤムヤマなどが変化したと言われているんです。
いやー、まるで焦らされた地元のご当地スターが満を持して登場したような暑さですよね。
まさにそこから一気に現実の福島とつながっていくわけです。
しかも作中であの左右洋というキャラクターが、昔空海がいたから封印できたみたいな実在の人物を知っているような素振りを見せていて。
この世界線の歴史ってどうつながってるんだろうってすごくワクワクしました。
そこがこの作品の巧妙なところなんですよ。単に地名とか妖怪の名前を借りるだけじゃなくて、空海による封印伝説とか明治時代のバンダイ山噴火による大規模な三大崩壊とか。
そういう実際の歴史的事件を物語の根幹に組み込んでいるんですよね。
なるほど、現実の歴史の余白にフィクションをピタッと当てはめているというか。
おっしゃる通りです。で、ちょっと疑問なんですけど、そもそもなぜ昔の人はそんなスケールの大きな妖怪を想像したんでしょうか。
いい視点ですね。妖怪っていわば古代の科学のガムテープみたいなもので、当時の知識で説明できない世界のバグを塞ぐために使われていたんじゃないかって思うんですけど。
まさにその通りです。その説明できないバグの最たるの絵がですね、送ってくださった方の資料にあるもう一つの手長足長伝説なんですよ。
あ、新地町の伝承ですね。
はい。福島県と宮城県の県境にある新地町では、山のてっぺんから長い手を伸ばして海から貝を取って食べていたと伝えられているんです。
私そこですごく不思議だったのが、いくら海から離れた山で貝殻を見つけたからって、なんでいきなり手足が異常に長い妖怪が取ってきたって発想になるんですか。
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普通は鳥が運んだとか考えますよね。
そうそう、誰かが捨てたとか。
そこが面白いところでして、実はそこにあったのって縄文時代の貝塚だったんですよ。
あ、貝塚ですか。
ええ、つまり鳥が運べるような数個の貝殻じゃなくて、地層になるほどの異常な量の貝殻が山の中に突然あるわけです。
なるほど、それは確かに。
当時の人々の知識では、何千年かけて地形が変動したなんて思いもよりませんから。
ああ、そうか。
だから、とてつもなく巨大で海まで手が届く存在を想定して説明するしかなかったんです。
圧倒的な質量を説明するための、当時としては最も合理的なロジックだったんですね。
そういう文化的背景があるんです。妖怪は単なる化け物ではないんですよ。
だからこそ、送ってくださった方が資料に書いていたゲゲゲの鬼太郎のエピソードも聞いてくるんですね。
過去のアニメで福島県代表としてこの手長足長を期待していたのに。
そうそう、まさかの亀姫が出てきて驚いたっていう。
当時の送ってくださった方にとっては予想外の人生だったわけですよね。
手長足長は福島の土地の記憶そのものを体現する存在ですから。
だから今回のよみのつがいでの大活躍が地元を知る送ってくださった方にとって特別に嬉しかったんですね。
すごく腑に落ちました。
エンターテインメントを通じて、こうして自分の地元の歴史とかその裏にある先人たちの思考プロセスを再発見できるっていうのは本当に素晴らしい知的体験だと思います。
私も今回物語の見方が大きく変わりました。
よかったです。
最後に一つ考えてみたいんですが、昔の人々が山の中の貝塚という不快快な痕跡を妖怪の仕業として説明したようにですね、
はい。
現代の私たちが日常で抱える謎の現象も数百年後には新たな妖怪として語り継がれているかもしれませんよね。
面白いですね。それは一体どんな妖怪でしょうか。
なんか大事な時に限って急にWi-Fiが切れる妖怪とか。
失くしたはずの鍵が絶対に探したはずのポケットから出てくる妖怪とかですね。
それらは未来でどんなふうに歴史に刻まれるんでしょうね。送ってくださった方の周りにもすでに未来の妖怪が住んでいるかもしれません。
えー、想像すると楽しいですね。
それでは今回はこのあたりで、次回の配信も楽しみに。さよならー。