1. 話の肖像画
  2. 加藤登紀子さん(4)夫の参院..
2022-11-09 05:39

加藤登紀子さん(4)夫の参院選出馬で離婚危機

spotify apple_podcasts

歌手の加藤登紀子さんが自らの半生を振り返る、第4話。

 「藤本(敏夫氏)との(獄中)結婚を決めたのが昭和47(1972)年春、そのときはもう歌手を辞めてもいい、と思っていましたね。所属事務所の石井好子社長(シャンソン歌手)に伝えると、結婚も出産も賛成してくれました。石井さんは、『仕事はもうしなくてもいい。でもね、歌手を辞めるかどうかは、あなたの心の中にしまっておきなさい』って。「知床旅情」でレコード大賞歌唱賞を取った翌年だったから、既に仕事はいっぱい入っていたと思う。後で聞いたら、石井さんは周りから『何であんな結婚を認めたんだ』としかられたそうです。石井さんの決断には本当に感謝しています」

 夫妻は3人の娘に恵まれ、藤本さんは農業や環境問題にのめり込む。そして、平成4年の参院選に、ミニ政党を作って出馬することを決意。それが大きな波紋を呼ぶことに・・・


※このエピソードは、2016年に産経新聞紙面に掲載された「話の肖像画」を、加藤登紀子さんの次女である、半農半歌手の Yae さんが代読したものです。

加藤登紀子プロデュース『Yaeコンサート2022「for you」今、あなたに伝えたい @東京・渋谷伝承ホール』が11月10日に開催されます。
詳細はこちら(リンク)

■加藤登紀子(かとう・ときこ)
昭和18年、ハルビン(現・中国東北部)生まれ。東大文学部卒。在学中の40年にシャンソンコンクールで優勝。41年「赤い風船」でレコード大賞新人賞、46年「知床旅情」で同歌唱賞。「ひとり寝の子守唄」「百万本のバラ」などヒット曲多数。女優、声優としても活躍した。

■Yae(やえ)
昭和50年、東京都生まれ。加藤登紀子さんの次女。平成13年に歌手としてデビューし、 NHK「みんなのうた」や人気ゲームソフトの主題歌などを歌唱。代表曲「名も知らぬ花のように」は東日本大震災応援メッセージソングとして採用された。現在は、千葉県鴨川市の「鴨川自然王国」でスローライフを送りながら音楽活動を続けている。

 


番組のフォローと高評価をお願いします!
Apple Podcastでは皆様のレビューも募集しています。

産経新聞社のアンケートフォームもご利用いただけます。
産経Podcastの番組改善アンケート


■産経Podcast オススメのエンタメ番組

『音声で聴く スポーツ、ここが知りたい』:産経Podcast「音声で聴く スポーツ、ここが知りたい」は、アスリートご本人やコーチ、団体運営者の肉声インタビューをお届けします。

・『競うライバル物語 ザ・ドリフターズ VS コント55号』:ザ・ドリフターズにも苦しい時代もありました。ドリフの前に立ちはだかったのは「コント55号」。〝視聴率100%男〟の欽ちゃんの快進撃を前に、いかりや長介さんも勝負を諦めていたといいます・・・

 
■番組SNSでは最新情報をお届け
Twitter 
 
■産経Podcast 公式ウェブサイト
https://sankeipodcast.com/

■産経iD 公式ウェブサイト
https://id.sankei.jp/
※会員登録(無料)することで、会員限定のPodcastコンテンツを聴くことができます。

■産経Podcastとは
新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の精鋭記者陣が厳選。
インタビュー、ドキュメンタリー、歴史、エンタメなど、15タイトル以上のオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。 

See omnystudio.com/listener for privacy information.

加藤時子の結婚と家族生活
話の肖像画
歌手 加藤時子
夫の参院選出馬で離婚危機
藤本俊夫との極中結婚を決めたのが、1972年春。
その時は、もう歌手を辞めてもいいと思っていましたね。
所属事務所の石井よし子社長に伝えると、
結婚も出産も賛成してくれました。
石井さんは、仕事はもうしなくてもいい。
でもね、歌手を辞めるかどうかは、あなたの心の中にしまっておきなさいって。
しれとこ旅場でレコード大賞歌唱賞を取った翌年だったから、
すでに仕事はいっぱい入っていたと思う。
後で聞いたら、石井さんは周りから、
なんであんな結婚を認めたんだ、と叱られたそうです。
石井さんの決断には本当に感謝しています。
夫婦は3人の娘に恵まれ、藤本俊夫は農業や環境問題にのめり込む。
そして1992年の参院選に、政党希望をつくって出馬することを決意。
それが大きな波紋を呼ぶことに、
ずっと選挙に出るなら離婚するわよって言ってたんです。
でも彼は、男が一度決めたことをひるがえすわけにはいかない。
離婚も仕方がない、って引かない。
今度は私が慌てる番。
なんで選挙ぐらいで離婚しなくちゃいけないのか。
女には二言があるのよ。
だけど選挙運動を手伝うわけにはいかなかった。
ちょうど時子がヒロインの声優を務め主題歌も歌った
宮崎駿監督の映画、紅の豚が公開される時期。
特定の候補者に肩入れすると、テレビのキャンペーンなどには出られなくなってしまうのです。
だから歌詞として表のメディアには出られないけど、妻としては応援しますってね。
結局藤本は落選。
開票日当日、夜遅く帰宅した藤本は、
全員で出迎えた家族に対し、選挙の話は一切しなかった。
テレ隠しなのか。
夫の参院選出馬と離婚危機
おい、テレビをつけろ。半身巨人戦はどうなったんだって。
でもいつも変化球なんですよ、彼は。
女にはつれなくて、男の情に熱い。
これも高倉健さんかな。
昔、工地所にいる彼を思って作った一人寝の子守唄を聞かせた時も、
こんな寂しい歌はやだって、ぷいっと部屋を出て行ってしまった。
本当は泣いちゃったのかもしれませんけど。
結婚する時、父が私に言ったんですよ。
俺みたいな男と結婚したお母ちゃんは、えらい苦労をしよった。
お前も同じ道歩むんやなって。
そういえば、思いや男気は父と似ていたのかも。
2002年、癌を再発した夫は、
58歳の若さで亡くなる。
最後は、「もういいだろう。」って、
自ら酸素マスクを外した。
しばらく歌えなかった。
ラブソングも全部、冷血の歌になってしまいそうでね。
彼との思い出がまとわりついてくるんですよ。
3年経って、彼への思いをアルバムに託して出した時に、
やっと立ち直れたかな。
運命の人だから、しょうがないわね。
話の肖像画
話の肖像画をお聴きいただきありがとうございます。
今回、語りを担当していただいた加藤時子さんの
次女で反応半歌手の八重さん。
コンサートが2022年11月10日木曜日、
東京渋谷の伝唱ホールで行われます。
タイトルは、
八重コンサート2022 加藤時子プロデュース for you
今、大切なあなたに伝えたい。
詳細は概要欄のリンクからご覧ください。
05:39

コメント

スクロール