日本が生んだ革新的食品、インスタントラーメンの進化について、産経新聞に過去に連載された「戦後史開封 即席ラーメン」など過去の記事を基に、最近の情報を加えて全5話の音声コンテンツでお届けします(登場人物の肩書などは取材当時のものです)。
登場人物のセリフをLUNA SEAのドラマー真矢さんが担当します。
【原作】 「戦後史開封」(「戦後史開封」取材班 /産経新聞社・刊) 
【語り手】 内田健介
【登場人物の声】真矢
【番組制作】産経新聞社

「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。

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サマリー

戦後の食生活を変える存在として、インスタントラーメンが登場しています。そして、それは多種多様なインスタント食品の先駆けとなり、人々の生活パターンを変えるきっかけとなりました。

目次

戦後史開封 インスタントラーメンの進化
戦後史開封 インスタントラーメンの進化
第1話 世界初 チキンラーメン誕生
戦後の食生活で最も革命的だったのは、インスタントラーメンの登場だと言われます。
わずかなお金で空腹を満たすことのできる日本が生んだこの商品は、受験生や独身サラリーマンの心強い友人となりました。
経済が急速に成長する中で、需要に応じて次々と登場した多彩なインスタント食品の導火線となり、生活パターンすら変えていく存在となりました。
産経新聞に平成6年に連載された、
戦後史開封など過去の記事をもとに、現在の状況を加えて紹介します。
案内役は私、俳優の内田健介。
セリフは私、ルナシーの深夜です。
一杯のラーメンを手にするために、人はこんなに努力するものなのか。
終戦直後の昭和20年、秋。大阪駅前。
疎開先から帰ってきた安藤桃福は、
一面の焼け野原の中に立つ無数の屋台に群がる、長い行列を眺めていた。
安藤は、
食が足りてこそ、世の中が平和になる。
と、実感した。
やっぱり、日本人はパンじゃなく麺だな。
アメリカからの救援物資の小麦は、麺につかべきだ。
昭和32年、
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昭和32年、
昭和33年6月、
東京有楽町の阪急百貨店に、
見慣れない食品が並んだ。
お湯をかけて2分間でできる、
魔法のお湯。
魔法の食品と歌った、
チキンラーメンの最初の試食即売会だった。
用意した500食は、
あっという間に売り切れた。
東京での試食会は大好評だったが、
大阪の食品どん屋の反応は冷たかった。
こんなけったいなもん、
どないもなれますかいな。
あんた35円って、
高すぎますわ。
持って帰って。
うどんだけ、
あんたのお腹が1個6円、
食パン一斤が30円という時代に、
35円という価格が、
敬遠されたのだ。
しかし、
とんやの予想に反して、
消費者は35円のチキンラーメンを、
受け入れた。
東京での試食会から、
2ヶ月余りが過ぎた。
安藤さん、売れるかな。
100ケースでも200ケースでも、
持ってきてや。
いやね、実は最初から、
売れる思うてましたんや。
売れ行きは、
爆発的だった。
安藤は、会社の名前を、
日清食品とした。
安藤が、
振り返る。
それでも供給が間に合わず、
生産拠点を増やしました。
高槻の工場の周りを、
とんやのトラックが、
取り囲んでいました。
味付けインスタントラーメンの開発が、
始まった時代は、
戦後の混乱期が過ぎ、
経済白書に、もはや戦後で、
はないと書かれた時代で、
日本は、
世界中が目を見張る、
奇跡の黄金時代。
高度成長期に突入する。
人々の生活は、
急速に忙しくなっていった。
一箇所で買い物ができる、
スーパーが登場し、
流通経路も整ってくる。
インスタントラーメンに代表される、
食のインスタント時代の、
幕が開けた。
次回、
麺と粉末スープを別にした、
スープ別添えタイプの登場です。
06:40

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