日本が生んだ革新的食品、インスタントラーメンの進化について、産経新聞に過去に連載された「戦後史開封 即席ラーメン」など過去の記事を基に、最近の情報を加えて全5話の音声コンテンツでお届けします(登場人物の肩書などは取材当時のものです)。
登場人物のセリフをLUNA SEAのドラマー真矢さんが担当します。
【原作】 「戦後史開封」(「戦後史開封」取材班 /産経新聞社・刊) 
【語り手】 内田健介
【登場人物の声】真矢
【番組制作】産経新聞社

「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。

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00:07
戦後史開封!
インスタントラーメンの進化
第2話 サッポロ一番の秘密
案内役は私 俳優の内田健介
セリフは私 ルナシーの新谷です
日清食品のチキンラーメンと同様
明星食品の主力商品も味付け麺の
明星味付きラーメンだった
しかし昭和36年
後に明星食品の社長を務める八原正本は
こう提案した
インスタントラーメンを一家制のブームに終わらせずに
さらに市場を広げるには
主婦層の指示が絶対に必要です
そのためには味付け麺にお湯をかけるタイプだけではなく
即席麺を鍋で見て後で味をつける
スープ別添えタイプを開発すべきですよ
いいですか
確かに味付け麺は簡単に作れますが
実は多くの消費者が野菜や肉を足しているんです
スープ別添えタイプの方が具材を加えやすくて
味のバラエティも出しやすいんです
腹が膨れればいいという学生や
独身男性にとどまらない市場を作るんだったら
家庭の主食にした方がいいんです
となればスープを別にするタイプの方が主婦に受ける
将来性を考えればスープ別添えの方が有利です
お湯をかけるから鍋で煮るへの転換
畳にはどうということはないように見えるが
この違いは生き残りへしのぎを削っている
インスタントラーメンメーカーにとっては
まさにコペルニクス的な転換だった
明城食品は営業担当者の反対を押し切り
お湯をかける味付け麺から鍋で煮るスープ別添えタイプへと
商品の全面転換を図った
昭和37年6月
スープ別添え方式の品地区入り明城ラーメンの出荷が始まり
魅力商品だった明城味付きラーメンの製造を停止した
しかし発売から1ヶ月過ぎても消費者は食いつかず
めぼしい反応はなかった
矢原は動揺した
外したかな
いや夏の暑い盛りを過ぎれば動くはずだ
矢原の予想通り
9月に入ると徐々に注文が増え始め
03:00
市内区入り明城ラーメンは作っても作っても間に合わない状況になった
明城食品の転換は成功した
東洋水産も明城食品とほぼ同時期
スープ別添えのまるちゃんのハイラーメンを発売した
スープ別添え方式だと塩味や味噌味
そして豚骨味も可能になるとあって
各社もこぞって今度はスープ別添え麺に参入してきた
チキンラーメンの日清食品でさえ
昭和43年にはスープ別添えの出前一丁を発売し
販売の主力にした
中でもホームランだったのが昭和41年に
山陽食品が出した札幌一番だ
当時宣伝や企画を担当していた清水工事によると
その時期に長崎タンメンというヒット商品を出していたが
危機感も強かったという
今でもやっている
札幌ラーメンのイメージを出すため
名前は札幌一番と決めたが
そのパッケージにはちょっとした秘密があった
今だから話せるがと清水が打ち明けた
札幌ビールの総務課長から書き留めでクレームが来たが
社長が挨拶に行ったら
向こうの社長がどうぞお使いくださいと認めてくれた
山陽食品はそれ以来
顧客の接待や宴会では必ず札幌ビールを使うのだという
一方札幌一番にシェアを奪われた明星食品も
必死の巻き返しを図り明星チャルメラが誕生した
昭和47年のミュンヘンオリンピックでは
日本選手団が現地に持っていく指定銘柄となる
出前一丁札幌一番明星チャルメラや
エースコックのワンタン麺は今も売れ続けている
次回第3話はカップ麺の登場です
06:01
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