1. 小林希「島を歩く」
  2. 隠岐諸島・中ノ島 後鳥羽上皇..
2022-06-06 05:03

隠岐諸島・中ノ島 後鳥羽上皇の御心、800年の時を超えて

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2回目は、後鳥羽上皇が遷ったことで知られる島根県・隠岐(おき)諸島の中ノ島です。

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小林希さんの記事本文

 

【この番組は】

島国の日本には、北海道、本州、四国、九州を含めて6852の島があります。それぞれに歴史があり、景色の移ろいも違います。 旅作家の小林希(のぞみ)さんが産経新聞に連載中の「島を歩く 日本を見る」は、小林さんが実際に島の土地を踏みしめながら、国の表情や陰影を浮き上がらせています。この番組では、小林さん本人のナレーションでお届けします。 

【語り手】小林希:旅作家/フォトグラファー/離島アドバイザー 2011年から世界放浪の旅をはじめ、2014年に作家デビュー。旅先での体験を綴り、文庫本や単行本、フォトブックなどを出版。主なテーマは『旅』『島』『猫』。自分の足で歩いて取材しています。

 

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小林の座に、島を歩く。日本を見る。
沖諸島中之島。おこころ800年の時を越え。
言葉条項が沖諸島に先行されて800年になります。
島の人たちは近年、言葉条項に親しみを込めてことばんさんとも呼んでいます。
同語、中之島、千振島、西之島の4つの友人島からなる沖諸島は、島根半島の沖合約60キロの日本海に位置します。
海岸にそそり立つ圧巻の岩肌や、海上に浮かぶ紀元群など、雄大な自然が魅力です。
古代より先森の島として大陸との国境に立ち、国際的な公益地としても栄えてきました。
沖諸島における歴史上のターニングポイントは、言葉条項の先行が大きく関わっています。
第82代の天皇に即位した言葉条項は、1221年に日本を二分する上級の乱に敗れ、
都から沖諸島の中之島にお移りになりました。
文武両道に優れたと伝わる言葉条項は、和歌や陶剣、相撲、けまり、琵琶などに造形が深く、
島で宝魚されるまでの19年間で、和歌集、言葉印、遠投古百集や、沖本、新古今和歌集などを編纂されて、詩歌文化を開かれました。
一方、陶剣の沖五番歌辞など、言葉条項に優勝を持つ伝承や文化が生まれ、今日まで伝わります。
言葉条項の奉行700年となった昭和14年、中之島に言葉条項を御祭神とする沖神社が創建されました。
奉納行事では、牛つき大会や琵琶伝奏、陶剣神前打ちなどが行われたといいます。
沖神社の村尾茂樹は、言葉条項は日本史上の偉人であると同時に、島暮らしの達人として沖で生きることの可能性を示してくれたお方と語ります。
中之島の自治体である天町は、「無いものは無い」を町づくりのキャッチフレーズに掲げています。
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自分らしく生きていくために必要なものは島にあるという考えです。
これは言葉条項の代表的な和歌、「我こそは新島守よ沖の海の荒き波風心して吹け」とお読みになった、どのような環境でも天皇らしくありたいとされたお心に通じるといいます。
沖諸島では2021年、先行800年を記念した事業が計画されました。
島を歩くと凛とした空気が漂っています。
言葉条項の島での在り方やお心は、800年の時を経ても色褪せることなく、島で生きる人たちを支え照らしています。
アクセス方法は、島根県の七類港と鳥取県の境港などから高速線とジェット線が運行しています。
高速線は約1時間10分から、フェリーは約2時間半から、沖諸島間の島々を結ぶ海上ルートもあります。
また、同行へは空路もあります。
小林の座に、島を歩く、日本を見る。
ご視聴ありがとうございました。
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