1. 植物マナブラジオ
  2. 【特別回】植物医師と土壌医が..
2022-12-30 44:48

【特別回】植物医師と土壌医が来たぞーー!!【前編】

今回は特別回(前編)!!僕が取得を目指している資格を持つお二人にお越しいただきアレコレ聞いてみました!

植物医師って何?土壌医って何?この2つの資格は割と近年に誕生しました。

農業関連の資格って少ないので、今回の配信を聞いて少しでも興味を持ってもらえたらいいなーー


【ゲスト情報】

土壌医 長谷川さん

Twitterアカウント: https://twitter.com/7L33cmed7Whk3zT?s=20&t=Q9GegIkVfQCh1jWNnWxdkg

両総土壌医の会HP


植物医師・技術士(植物保護)・土壌医 岩舘さん

リサーチマップ: https://t.co/8gtDcYBCj9

Twitterアカウント:https://twitter.com/iwadateyasuya?s=20&t=Q9GegIkVfQCh1jWNnWxdkg


[お便りなどは投稿フォームにて]https://t.co/O5qdxcUDym?amp=1

[Twitter]りょーやん@植物マナブラジオ twitter.com/plantmanabu

[メールアドレスはこちら]plantmanabu@gmail.com

00:08
はい、始まりました。植物マナブラジオ。皆さんこんばんは、RYO-YANです。
この番組は、植物に興味を持った私が、植物の話題や疑問について、雑談形式で配信していく番組となっております。
今回は特別回といたしまして、豪華なゲストをお二人お招きして、前編後編とお送りしていくようになります。
よかったらどちらも聞いてくださいね。では本編をどうぞ。
はい、じゃあ植物マナブラジオ始まりました。今日はゲスト会ということで、
なんとね、僕が取得したい資格をお持ちの方々をお呼びして、今日は少しお話をしていけたらなと思います。
長谷川さんと岩立さんというお二方に来てくださったんですけども、長谷川さんは土壌医を取得してられてて、
岩立さんは植物医師、技術士の植物保護を取得されている方なんですけども、お二人にね、ちょっとお話ししてもらいましょう。
岩立さん、長谷川さん、今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ちょっと拙いね、司会なので話しにくいかもしれないんですけども、楽しく雑談できていけたらなと思いますので、よろしくお願いします。
じゃあまず、土壌医のね、取得されている長谷川さんからちょっと簡単に自己紹介していただけたらと思うんですが、よろしいでしょうか。
はい、千葉県の量産土壌医の会の会長をやらせてもらってます。
ネギ農家もやっています。長谷川と申します。土壌医になりたての新米です。
本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
長谷川さん、でも土壌医になりたてって言っても、かなり土壌医の中ではもう顔が知れまくっているんじゃないかなっていう。
顔は分かんない。なんかね、フットワークが軽い方だから、どこにでもいそうだねみたいな風に言われたりはしますね。
土壌医、千葉の量産の長谷さんみたいな名前が。
土壌医の中でもフットワークが軽いタイプです。
ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。
お願いします。
岩立さん、お願いします。
はい、岩立と申します。
岩手県農業研究センターの研究員です。
私の専門は植物病理学でして、野菜の病気の防御対策について研究しております。
私も実は土壌医の資格は持っているんですけど、土壌肥料の専門家ではなくて、植物の病気の専門家です。
今日はどうぞよろしくお願いいたします。
03:00
お願いします。
お願いします。
岩立さんの経歴も去ることながら、お持ちの資格っていうのが、今僕が目指している資格どんびしゃりでございまして、
本当にいろんな話を聞きながら進行していきたいなと思ったんですけども、植物マナブラジオを聞いているリスナーさんの中では、
僕が技術士を目指したり植物医師、土壌医なんかを2級を持ってたりっていうのは話してたりするんですけど、
改めて土壌医ってどんな資格なの?植物医師ってどんな資格なんだろう?っていうのを取得者のお二人に聞いていきたいなと思うんですけど、
まず長谷さん、土壌医改めてどんな資格かっていうのを教えてもらってもいいですか?
はい、土壌医はですね、一言で言うであれば土づくりの専門家というのを育成する資格、検定資格試験ですね、の一環のやつですね。
クラスが3級、2級、1級と分かれていまして、自分は1級を頑張って取りましたというところであります。
取得されたのが最近でしたっけ?
そうですね、今年の4月に合格発表があって晴れて取りましたっていうところなので、まだ1年経ってませんね。
生産者でありながら土壌医っていうのがすごいめちゃめちゃかっこいいなって思ったんですけど、
自分の畑でね、試したりできるわけですね。自分の畑で土、普段触れてますもんね。
そうですね、施肥設計なんかをする時にもこの土壌診断やっておいて、その数字を見ながら、じゃあ今回はこれを足そうか減らそうかとか、
大肥は何やろうかとか、いろいろ事前にいろいろ考えられたりするのに役立ってますね。
僕なんかは普段農薬肥料販売してるんですけど、
まあ、知識が、何て言うんだろう、農家さん、例えば長谷川さんに僕営業行った時に、肥料のもう1から10まで言わなくても、これとこれとこれが入ってるよって言ったら全部理解してくれそうだから、
ある意味営業しやすいかもしれんし、張ったり噛ませないっていう意味で。
やっぱ生産者さんがね技術持ってると、営業もちょっと生ハンカーな気持ちでいけないっていう感じで、なんかいいなと思ってるんですけど。
だいたいその肥料屋さんがこういうものを持ってきた時にとかに、中身の成分とか原料とか見て、ああ、なるほどなるほどっていう感じにはなりますね。
めちゃめちゃ深い肥料トークして、営業が困っちゃわないかなと思ったりするね。
いや、やったことあるんですよ。しかも営業さん来た時に、いろいろ深掘りしちゃって、なんか時間ばっかり取らせちゃって悪かったかな。しかも買わないっていうね。
06:07
めちゃくちゃ喋らせておいて買わないっていう、なんか一番嫌な客だったかもしれない。
いやいやいや、もう肥料とか土に詳しい人ほどね、しっかり話しないとっていう感じなの思います。資格がそこに生きてるっていうことでね。
あそこに長谷川さんのとこ行く時にはちょっとちゃんとロジカル組んでいかないとダメだよみたいな話になるかもしれない。
一緒に喋れたらもう全然楽しんで、もう僕はお喋り相手として来てくださいっていう感じですね。
でも本当に自分の畑に合いそうなものだったら、ぜひ使わせてくださいっていうのもありますけど。
それが資格を取ってその見聞が広がったから、そういう資材の一つ一つの選択にもつながるっていいですね。
いらない金払わなくてもいいですもんね、肥料にね。抜くとこは抜いてみたいなね。
今肥料高騰とかありますんで、減費もしてみようっていう話が結構ちらほら出てるんですけど、
減費の仕方によっても単純にね、肥料を減らしただけだと生育も悪くなったりとかするんで、
今まで使ってるものを生育に影響がない範囲で、かつコストを値上がり前の4人の値段に近いぐらいに何とか抑えてこうみたいな設計なんかも勉強してきたおかげで、
なんとかかんとか組めて、今頑張って乗り切ってます。
なるほど。全部資格がうまくて生きてる感じがしていいですね。
続いて、岩立さんの方にお伺いしていきたいなと思うんですけど、植物医師ですね。
もう名前、地面からしてね、やっぱり土壌医や植物医師って医師の、医者の医がつくからかっこいいって非常に僕見派な感じかとしてるんですけど、
改めて植物医師っていう資格についてちょっと教えてもらいたいなと。
植物医師というのは植物の病害をですね、病害だけじゃないんですけれども、植物の病気っていうのはもちろん病原菌による土壌伝染性病害とか、
伝染性病害だけではないんですけれども、害虫によるものとか雑草害とか長寿害とか生理障害とか、
含めているので、大きな意味ではもう総合的に診断する能力が求められます。
そのような知識と技術を持っているっていうことを認定されて初めて植物医師ということになるようです。
なるようですっていうのは私がそうなんですけど、日本植物医科学協会っていうところが認定審査をやっていまして、土壌医の場合は土壌協会。
09:06
土壌医の方は1級2級3級ってあるんですけど植物医師はもう1種類しかなくて、
土壌医、正しい言い方かわかんないですけど、土壌医の1級しかないみたいな植物医師だと一番上のところしかないっていうような感じになってますね。
それで問題になるのがこの植物医師の受験資格ですよね。
りょうやんさんも苦しんでおられるかもしれないんですけれども、この文部科学省所管の国家資格である技術士の二次試験を合格しているっていうことが受験資格になっちゃっていて、これが結構大変なのかなと。
あとその技術士の中でも農業部門の中から選択科目として植物保護っていうのを選択していると。
それに合格しているっていうことが受験資格、資格はもらえるんじゃなくて受験するための資格がそれになっちゃってるっていうのが難しいところかなと思います。
そうなんですよね。僕一応その技術士、本に当たる一応技術士の一次試験か、第一次試験は合格してるんですけど、その次が二次試験になって筆記と、筆記に受かれば高等諮問の面接になるんですけど、筆記を突破するのが結構多分一難関なのかなっていうふうには思ってて。
2019年に問題が結構改正されて、全部論文形式になっちゃったんですよ。
そうですね。私が受けたのも10年ぐらい前で、実はその時も全部筆記だったんですよ。卓越式がなくてですね。今より30分長くて、今確か合計で5時間半ですか?
そうですね。
5時間半?なんだその試験時間。すごい。
私の時6時間だったんですけど、手が動かなくなるんですよ。
そうなんですよ。
パソコンばっかりやってるので、こういうことを書こうとか、こういうことが出たらこれを書けばいいかなっていうのが頭にあるんですけど、最後の方手動かなかったんですよね。
すごい。なんだその試験。すごいな。
今の技術士二次試験が、フルで書いたら600字の原稿用紙を9枚書くんですよね。試験で。5400文字書くんですけど。
え、それ試験時間中にそれを書くんですか?
そうなんですよ。
おおー。すげー。
一応問題が共通問題と、植物保護なら植物保護の選択問題が大文2番3番かとあって、合計で原稿用紙9枚の5400字書くんですけど、最後の方もう手がプルプルなんですよね。
12:17
そうなんですよ。本当に大変で。
すごい。なんか肉体的にも精神的にもめちゃくちゃ試練ですね。本当に。
試練、試練、試練なんですよね。なんか平均なんだろう、二次試験合格3、4年ぐらいかかるよみたいな。平均的には3、4年ぐらいかかってる人が多いよっていうのが技術士の二次試験になってるのかなと思うんですけどね。
そうですね。ちょっと、私ももう二度とやりたくないなと思ってますけど。
この技術士っていう資格、皆さんあんまり知名度もそんなにたくさん広く求してるわけじゃなくて、結構建設業界は技術士っていうと結構認知されてるんですけど、こと農業部門とかになるとあまりメジャーじゃない。
そうですね。
名称独占の資格だけど業務は独占できないので、結構僕も目指そうとした時に会社のOBの人に、もう自己研鑽だよと。
自己研鑽のために取る資格で、給料がそれでドンと上がるわけでもないし、っていうような自己研鑽のためにやってるって感じでしたね。
ちなみに土壌医の一級はあれですよね。筆記と業績レポート提出。
そうですね。いや技術士のそれ聞いちゃうと若干、なんか随分ハードルが低いなみたいな感じなんですけど。
レポートに関しては結構いろいろ試験を、実際に試験とかをやったりとかしなきゃいけないんで、物によっては1年ぐらいかけてっていう人もいるし、5年ぐらいかけてっていう方も見かけたりもしたんで、結構幅はありますよね。
自分も一応2課年ぐらいか、令和元年っていうのと令和3年でって2課年を使ってやった試験だったんで、そういう意味では2年分使ったか、2シーズン使って試験してっていう感じでやったのを当日持っていった感じですね。
素晴らしいですね。でも自分の法上で試したものをちゃんとレポートにまとめて提出されるっていうのは結構、僕の周りにいる生産者でそこまでする方ってなかなかいないのかなって思うから、すごい笹原さん意識が高い生産農家やなっていうのは。
たまたまあれなんですよ。自分が新規就農した時に新規就農者向けの携帯育成セミナーっていう新人研修みたいなやつが市の方であったんですけど、これに参加すると毎年年に1回プロジェクト発表みたいな感じで宿題を取り組むっていうのがあったんですよ。
15:15
で、その時に取り組んでたやつがちょうど令和元年にやったやつがこのネギとネギの間の大麦をはやらかすリビングマルチ栽培ってやつをその時取り上げていて、それでセミナーの最中はもうそれで1回やって終わりになってたんですけど、
土壌受けるにあたってレポート何出そうかっていうので、前にやってたこれを最新版で比較して2カ年やるっていう感じにしたら、なんか形は良さそうだなっていうところで、元の新人の時にやっておいたものが役に立ったっていう感じで、題材として。
何でもやっとく、手つけとくってことですね。
そうですね、何がどこで役に立つかっていう感じで。
いやほんとそうですね。岩田さん、生産者さんで土壌一級持たれてる方ってなかなかいないですよね。
いや、そもそも岩手県で知ってる範囲で研究員以外でいないんじゃないですかね。メーカーさんはいらっしゃるかもしれませんけど、生産者っていうのは聞いたことないですね。
すごいですよね。でも結構、両層の土壌医の界だったら、生産農家で長谷川さん以外に持たれてる方いらっしゃいましたよね。
うち全部で一級は7名いて、3名が、自分を含めて3名が農家土壌医ですね。
いやー、すごい。
農家土壌医自体は本当に激レアなんですよね、土壌医界隈の中では。たぶん1割から2割弱ぐらいしかいないんで。
で、今一級を資格取得してる方が240人ぐらいらしいんで。
資格取得していて、登録もしているよっていう農家土壌医はたぶん20人そこそこなのかな。10分の1だとすると20人そこそこしかいないんじゃないかなっていう感じですね。受験者割合の雰囲気からすると。
そうかそうか、土壌医の一級自体が今日本で230から40の間ぐらいしかいないってことですね。
うん、確かに。
なんかさっき調べたんですけど、236って出てますね。
土壌医登録者数、2022年3月現在で236名。
なるほど、今ね、僕の目の前に236分の2名の方が来てくださった。
で、結構比較的植物医師も技術士の植物保護も土壌医っていう資格も割と最近の資格なんですよね。
18:01
技術士の中で植物保護部門ができたのも結構近年というか。
そうですね、技術士の植物保護は平成16年。
技術士自体は1958年からあるので、割と歴史の中で見ればつい最近。
なので、やっぱりこう植物保護、技術士の植物保護が出たよってなった時に岩手さんは取ろうと思ったきっかけとかがあったんですか。
受験のきっかけですよね。私は植物病理学が専門なので、年に1回植物病理学の全国大会というか学会ですよね。
それにできるだけ参加してたんですけど、その中である時技術士の試験対策セミナーがあるものが開催されていまして、それに出てみたんです。
そしたらですね、当時は植物医師っていう制度はなかったんですけれども、まず当時その技術士に農業部門植物保護っていう分野ができましたよっていう紹介と、
技術士の農業部門植物保護っていうのが農業の描画市の分野で国家資格として初めてできたんだという紹介をされていて、
自分は植物病理学っていう分野で仕事をしてますから、ぜひ取ってみたいなと思ったのがきっかけでしたね。技術士は。
確かに、農業関係の資格ってかなり限られてる。特に国家資格とかにもなると本当数少なくて、
だから僕も農薬を販売してて、そういう防除なんかのことを考えたりしてる。せっかく仕事でそういう勉強するんだったら、
公的に認められる何かが欲しいなって思ったのが僕もきっかけだったので、それが一つ技術士っていう資格になるんで、それがきっかけだったなと思うんですけど、
あとは土壌移検定も、それこそ新しい、非常に新しい資格で、これも出た時に、あ、医者の医がついてるかっけーから入りましたからね、僕は。
で、せっかく肥料の勉強するんだったら、自分が今仕事でやってることも、もしかしたら活かせるかもしれないと思って、
で、取り組み始めて2級、まず2級取って、今1級はちょっと受け備えてますけど、今年は受け控えますけども、まずは技術士からと思ってるので。
ちなみになんで技術士の方が先なんですか?ちょっと私両方取ってみた感じからいくと、技術士の方がハードル高いのかなって思うんですけど。
21:05
そうですね、ハードル高い方から先に済ませていこうと思いまして。
あとは、あの、きっかけの一つになってる、受験を希望したきっかけの一つになってるのが、そのうちの会社に、それこそ岩立さんと同じような仕事を広島県でやられてた方がOBで入ってきてくださって、
その方が植物医師を持ってたっていうのもあって、こんな資格あるんだと。だからその方が一緒の会社にいる間に何とか指導してもらいながら取りたいなと思ってるのがあるですね。
なるほど。
でも難しいですね。結構難しいんですけど。
土壌医は土壌医で難しいんですけれども、その土とか肥料とか対比の分野とかを勉強できるじゃないですか。そういう分野に興味があれば好きなことだけできますよね。
技術士って興味なくてもやらないといけないじゃないですか。
そうですね。興味なくてもやらないといけないことはありますね。
あと農学に関しても全般的な国が進めている施策を含めて理解していないと筆記試験が突破できないようになってますよね。
そうですね。
その辺りがちょっと違いなのかなと思ってましたけど。
確かに。しっかり土の勉強、肥料の勉強をガッツリするんだったらもう土壌医に振り切った方が多分スピード感は出ると思うんですけどね。なかなか。
技術士の試験じゃないですけど一回チラッと見たことがあって、物理とか高校の時にやるような科目もしっかり抑えてないと土俵に立てないぞみたいな感じの様子を見かけたんですけど。
僕はそこでもう俺無理だっていう感じになっちゃったんですよね。ちょっと気になってた時期があったんですけど。
はい。あれ一次試験の。
そうですね。
一次でそれだもんな。すごいよな。
ただ二次にはないんですよそういうのは。
そうなんですよ。
そうなんですね。
二次試験はその農学の全般的な今トレンドの話題の方、全体の話が一つあってもう一つは自分が選んだ、例えば今だと植物医師の話をしてますから植物保護分野の専門の試験だけなので、二次試験の方には物理とか数学みたいなものはないんですよね。
長谷さんは土壌医の一級、まず二級から取り始めたんですか?きっかけというか。
24:03
そうですね。収納2年目の時にこの土壌医検定の存在を知って、土壌医検定の一級は収納5年目っていう資格、メーカーさんだったら実務が5年とか、5年っていう一括りがあるんで。
2年目だったんで、一級はできないから二級からやろうってな感じで、二級が受かって3年経ったら収納5年になるし、3年で更新がかかるタイミングでもあるんで、そのタイミングで一級、5年目で一級やってみるっていう感じをうっすらと考えて、二級からスタートって感じですね。
なるほど。収納5年目にかかるまでに業績レポートのネタも貯めながらみたいな。
実際その土壌医の一級を所得して土壌医として登録されてると思うんですけど、今も土壌医としての活動になるのかな。
医者の医っていう字がついてるもんですから、処方箋、土壌診断の処方箋書いたり、近隣の農家さんの悩みを聞いてあげたりみたいな、仕事じゃないかもしれないですけど、そんな活動もされてますよね。
そうですね。一応農水省の補助事業でデータ駆動型土づくり推進事業っていうやつが、今年で最後かな、3年ぐらいやってるんですけど、
それのやつで全国各地、うちは千葉県なんで千葉県の各地で農家さん、生産法人とかのところに行って、土を採取して、
それはどこぞのメーカーさんとかに送って、帰ってきた数字が、数字は帰ってくるんですけど、それに対してコメントを作成するっていうのをやってましたね。
へー、なるほど。
土壌医でもないようにやってたんですよ、それ。2級ぐらいの時にそれに関わっちゃったんで、おかげですっごい勉強になりましたね。
そうですね、コメント書いて返すっていうのは、赤ペン先生が一番大変でしょうからね、やっぱり。
そう、赤ペン先生ですね、あれね、内容が確かに。
結構いろんな数字出てくるんで、pHが高いだろう低いだろうとか、石灰とか塩気類がバリバリめちゃくちゃ高いぞみたいなやつとか、逆に全然カラッカラな場所とかもいっぱいあったりして、
聞き取りなんかもするんですよ、どういうことをしてきたんですかっていうのを。
僕の担当者のところで一箇所面白かったのが、一人の人が2枚畑を診断出してきたんですけど、
27:03
一箇所はめちゃくちゃ本人もどれくらいやったかわからないっていうのは、おびただしい量の豚糞を入れたっていう場所があって、
今年入れたんだよって言ってまして、そこの畑の林さんが300ぐらいとか、結構ぶっ飛んだ林さんの値が出てきてたんですけど、
やっぱそんくらい出るんだな、すげーな、ぶっ飛んだ量入れたっていうぐらいあるなって思ってて、
もう一個の畑が、ここ何やっても全然できないんだよっていう畑があって、そこの林さんの数字を見たら林さんが8しかないっていうところで、
こっちの畑にそれやったほうがよかったんじゃないかな、豚糞ぶっ込みはこっちにやってほしかったっすね、みたいな感じの、そんなことがありましたね。
土なんかもう持って逃げれないですもんね、全部ね、本当。入れすぎたらどうにもならない。
っていう感じでいろんな数字を見ながらコメントを考えたりとか、あとは自分の畑でセリフ診断してやってるっていう感じですね。
診断、セルフ診断は、土壌診断は何か、何だろう、自分でキットを持たれてるとか?
うん、これは基本は農協とかの機関に出して出てきた数字に対して、自分の畑なんで何を施してきたかの履歴は分かってるんで、
家とかに出すとちゃんとコメントは返ってくるんですけど、一応返ってきてる数字ってその土に対しての数字なんで、畑の履歴とかは何も考慮していないんで、
対策に関しては目安にはなるんですけど、自分ちの畑のやつの履歴をちゃんとしっかり合わせたほうが、別の診断、資材の選択とかも出てくるんで、どんな感じですね。
私からすごい、あの専門用語ぶっ飛ばしてリスナーさんを置いておりにしてた気がしてたんで、ごめんなさい、僕も全然、あのー、全然自分の話に夢中になっちゃってあれだったけど、
土壌診断っていうのは、あの、土の健康診断みたいなもんですよね。
そうですね。土壌の酸性だとかアルカリだとかを調べたりとか、あの肥料の濃度が濃いよ、薄いよっていうのを調べたりとか、あと各種のカルシウムとかマグネシウムとかカリウムとかっていう塩基類っていう肥料分があるんですけども、
それらのやつを個別で数字で出していって、で、あとそれらのバランスがこんなバランスになってますよっていうのを示しているのが、土壌診断で返ってくる中身のやつですね。
ほんと人間の健康診断みたいですよね。なんかグラフとか見ても、ちょっとコレステロール値がめちゃめちゃ高いから、ちょっと油を抑えてねみたいな。
そうそう。血圧とか体温とか血糖値だとかそんな感じのね、いろんな数字が返ってきますよね。
で、自分が作りたい作物に対してはこういう値に近づけていきましょうっていうような話ですよね。
30:02
植物医師の岩立さんの方にもお聞きしたいんですけど、実際に診断されてるんですかっていう質問にはなるんですけど、植物病の。
これはもう実際、岩立さんのお仕事にも完全に通じてるかもしれないので、ちょっとお聞きしていきたいなと思うんですけどいいですか。
えっと、診断はしてるってことなんですけど、植物医師として活動してるわけではないっていうことなんですよ。残念ながら。
私はもう所属が、県の農業試験場、いわゆる農業試験場、岩手県農業研究センターという組織にいまして、この植物病理の担当ですので、上がってきた診断以来は受けるっていうことです。
診断のルートとしてはですね、農家の方から私の所属している研究室にいきなり来るっていうことはなくて、まず地域に各地にあるんですけど、農業改良普及センターというところに生産者さんは持ち込むと。
そこで診断できなかったものが、県の病害中傍助所っていうところがありまして、そこに持ち込むんですよ。病害中傍助所っていうのは私がいる建物の中にあってですね、隣のフロアなので、事実上病害中傍助所まで来て怪しければ私も一緒に見てるんですよ。
ですから、県内の診断以来は全部病害中傍助所もしくは岩手県農業研究センターで受けているのではなくて、一時診断は農業改良普及センターでやっているという形ですね。そこでわからなかったものを私たちが見てるというのがシステムですね。
これ都道府県によって全然違うみたいで、岩手県はこういうシステムですと普及センターでのふるい分けっていうのができているので、大体年間70件弱くらいなんですよ。私たちのところまで届くの。
でもやっぱりそういうふるい分けなしで、農家さん直接試験場に来られるっていう都道府県の場合、500件とか600件とか診断してるって聞きましたので。それは捌けないですよね。というか本来業務ができなくなっちゃうなって。
日に2、3件ぐらい話してるような感じになりますもんね。
っていうところはちょっとそこは県によって全然違うんだなっていうのは思ってました。私のところでは、私と病害中傍助所、あともちろん土壌肥料の研究室もありますから、それらと一緒になって診断はします。
33:05
それでもわからない場合は農林生産省の植物貿易省に診断を依頼したりですね。もしくはもう農研機構の、つくばにある国の試験場ですね。に見てもらうとか、大学のこの病気だったらこの先生に見てもらうっていうのは大体パターンがありますので、大学に見てもらうっていうパターンもあります。
で、逆のその指導の方も、私たちが直接生産者を指導するってことがないんですよ。そこがちょっと少し問題なんだなと思ってるんですけれども、上がってくるときに農業改良普及センターを通してますので、指導するときも農業改良普及センターの普及員の方に指導をお願いするっていうことになってしまって、ちょっと伝言ゲームになっちゃうんですよね。
ですからその、私たちが言いたかったことのニュアンスのちょっと一部がずれてたりする時があるっていうのはちょっとこれからどうすればいいのかなっていう課題かなと。
あと、普及センターの方で指導してくれた後にどうなったかっていうフォローアップも私たちが直接見に行くこともないので。
例えば、ピンポイントでこれはこの病気なので、この農薬を使うといいですよっていうのは短期的な解決策としては提示できるんですけど、その後どうなったのかなとか。で、次の年ちゃんと抑えられたのかなっていうのが結構問題なんですよ。
本来そこを気になりますよね。あれから診断してどうなったのかっていうのは正直見たいとか聞きたいところですよね。
そうです。それできちんと改善されて次の年から安定的に作れるようになっているのかなっていうのまで本当は思いたいんですけど、それをやっちゃうともう全部自分で見ないといけなくなっちゃうっていうところもあって。
なかなかですね、やっぱり組織として協力してやった上できちんとフォローアップできるような体制っていうのをこれから考えないといけないなと思ってます。
なるほど。結構その岩瀬さんのところまで上がってくる病害っていうのは結構じゃあややこしくなった状態で来る感じ。
そうですね。やっぱりここまで上がってきてしまったら何とかして診断してあげたいんですけれども、やっぱり10%から20%ぐらいは原因不明なんですよ実際のところ。
そこがですね、やっぱり持ち込まれたサンプルの状態が悪いっていうこともあるんですけれども。
36:01
先ほどちょっと申し上げましたけど、やっぱり農業改良普及センターさんを通してるのでタイムラグができるんですよね、そのサンプリングとか。
あとやっぱり自分の目で見ないとわからないやつがあるんですよ。私も何回か後悔したことがあって、あの時見に行けばよかったっていうやつですよね。
僕はあのちょっと調べた時に見たんですけど、あのナスの症患没症。
ありがとうございます。
ちょっと調べてたら。
あれは本当に行けばよかったと。あれ行ってれば何年も早く解決できたのにって思ったやつなんですよね。
で、その症状だけ見て教科書にも図鑑にも辞典にもないから、まあそういう病気はないんだなって思ってたら、実は誰も報告してなかったやつだっていうのもあり得るので、やっぱりそういう場合って現場を見ないとわからないんですよね。ものだけ見ても。
それでその資料にも書いてあったけど、初めて見た病状から約10年経ってちゃんと判明したっていう風に。
まあその10年の間にやっぱり農家の方がどれだけナスを廃棄したのかっていう話になっちゃいますので、本当に申し訳なかったなっていうのがありますね。
すみません、僕このナスの小間没症っていうのは初めて聞いたんですけど、これって何ですか?今10年ぐらいなんか結構もう歴史がありそうな話だったんですけど、僕収納してから5、6年なんですけど、結構10年前にこういうことがあったってことなんですか?
そうですね。一番初めに、13年、4年前ぐらいになっちゃうのかな。初めて見たときにナスの果実がボコボコになっているっていうことで、生理障害で似たものはあったんですよね。低温障害とか。
ナス冷蔵庫とかに入れてると凹むんですけれども、それに近いということになっていて、私も菌を分離してみたんですけど取れなくて、ちょっとわからないので様子を見ましょうって返したのが間違いの始まりだったんです。
で、それから5、6年したらですね、朝取ったナスを農家の方が全部捨てるっていうくらいまでになっちゃって、おかしいっていうことで、副院からも是非現場を見てほしいっていうことで連れて行かれてみたら、これはどう考えても生理障害なんかじゃなくて伝染性の病害としか思えないっていうことになって調べたら、
誰も報告してないやつだったっていうことですね。
39:00
僕は農家だったりするんで、畑の中でよくよく出てくる作物のメインの病害なんかは目にすることはよくあるんですけど、名前がまだ知られてないようなやつが出てきたときに、それが病気なのか生理障害なのかっていうのを判断するので、
現場でできるのかなーみたいな、現場は多分、なんか変だよねっていうくらいしか多分わからないんじゃないかなって感じなんですけど、結構ね、最初の発覚ってなかなか見つけるの大変そうですよね。
そうなんですよね。やっぱりおかしいっていうことはわかるんですけど、どうしたらいいかっていうのは全くわかんないわけですよね。
私も初めて見たときは、実際どうしていいかわからなかったので、もう仕方がないので毎週行って薬かけたんですよ。
そうしたら止まったんですよ。
なるほど。
じゃあ病気でしょうと確信を持ってそこからは取り組みましたけれども、わからなかったですね。
やっぱり誰も見たことはない、しかも茄子みたいなメジャーな作物で、世界中で誰も報告してない病気の症状なんてあるのって思っちゃいますよね、やっぱり。
でも農薬をかけたら止まったってことは、殺菌剤をかけたら止まったので、これは菌による病気なんだなというとこから始まりましたね。
ちょっとなんか深い深い話しすぎるんですけど大丈夫なんですか?
大丈夫ですよ。
ついに質問突っ込んじゃったけど。
植物医師とドジョイさんに来てもらってる回ですから。
あとはその今話したようなこともあるんですけど、やっぱり診断、私たちのところまで組織として対応してますから、できるだけ原因不明ではしないようにしたいと思っていて、
その時に少しでも診断できる確率を上げるためにも、私の場合だと野菜の病気を担当しているので、どうしても生理障害って多いですから、そういう知識を得るためにも私はドジョイを取ったっていう経緯までありました。
ドジョイを取るためにやったんじゃなくて、ドジョイの知識が業務で使う診断にも必要だなと感じたっていうのがありましたね。
植物の微量要素欠乏とか、開いた風な葉っぱが多化してきたり葉脈から黄色くなってきたりとかっていうのも、パッと見たら病気だけど微量要素傷害っていう、微量要素欠乏とか過剰症とかっていう知識がないとそこにもたどり着けないですもんね。
42:02
そうなんですよね。見たことがないこととか経験したことがない、あと知識がないものは診断できないですよね。
もともと植物はもう土に根を張って生きるもんですから、土のことも知りつつってもう植物病理の奥まで行くとそこまで行っちゃうっていうことですね。
そうは言ってもやっぱりあまり植物病理だからっていうわけでもないというか、やっぱり専門が完全に分かれちゃってますので植物病理の人が土壌肥料の方まであまり踏み込んでいく人っていうのもあまりいないと思うんですよ。
だから多分植物医師と土壌医持ってる人ってあまりいないだろうなと思ってて。私も土壌医は取ってますけど、土壌医の友達とかは誰もいなかったんですけど、長谷さんに声をかけてもらったのが初めてぐらいですね。
あとは私の周りにいる土壌肥料の研究員しかいないですね、土壌医。
じゃあ僕土壌医友達第1号ですね。
そうですね。ありがとうございます。
ここから急速に広がっていきますよ、多分。
土壌医の回で一番勢いのある回ですもんね、日本の中でも。
ただなんかね遊んでるだけな、遊び散らかしてる奴らなだけです。
いやいやいや。
他の人たちみんなもっと真面目にカチッといろいろやってますけど、僕はなんかちょっと若干、野球で言うと新城監督とか新城元選手とかそんな雰囲気なちょっと変わった土壌医かなみたいな感じなので、立ち位置的に。
土壌医界の新城ということで。
目指していきたいと思います。
なんか上手いこと結んだみたいになってますけど。
そうですね、もっともっと話したいことはありますけど。
後編がね、メイン回なんで。
あーそうですね、まだこれは前哨戦ですからね。
お互いの自己紹介のジャブの探り合いのような場面ですからね、まだね。
そうそうそうなんですよ。
結構喋ってるけど。
じゃあそうですね、なんかいい感じに土壌医界の新城の長谷さんが進んでくれたんで、前編こんな感じで、お二人の資格の取得の話であったりだとか、色々お話聞かせてもらいました。ありがとうございました。
じゃあね、後編が今日僕ら3人が集まったメインと言っても過言ではないんで、後編に続けていきたいと思います。
44:48

コメント

スクロール