1. 植物マナブラジオ
  2. #3 花が色とりどりなのはなぜ?
2020-07-02 21:59

#3 花が色とりどりなのはなぜ?

オープニングに農薬再評価について思うこと6分ほど話してます。メインは花の色について!花は率直に言えば・・・。
アサガオは爽やか系なのかメンヘラなのか。ぜひ聞いてみてね!!
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はい、始まりました。植物マナブラジオ。この番組は、植物に興味を持った私、RYO-YANが、植物の疑問や話題について、雑談形式でお送りする植物系雑談番組となっています。
今日の話題として、私、本業、会社員をしているんですけども、普段、生産者の方に農薬とか肥料ですね、農業用の、を販売している営業をしています。
普段、農薬とか肥料に触れる機会、まあ、それが仕事なんで多いんですけど、その中で今回は農薬で私が気になっているものが引っ越わりますので、話題として提供させてもらいます。
皆さんも、もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。農薬の再評価制度。
これはまあ、どういったことかというと、すごく端緒って簡単に言うと、ずっと昔からあるおじいちゃん農薬、マラソンとか、あとスミチオントレボンとかですね、ずっと登録が取ってから長いものがあったりするんですけども、
今登録があるものもそうだし、新しく登録が取れてくる成分もすべて、一度、過去の科学技術とかデータから、現在の科学っていうのはかなり進歩してますんで、現状の科学に照らし合わせて、再び評価をしましょう。成分すべてにおいて。
もう一つ、15年ごとに再評価するっていうような、15年ごとに定期的に安全性を評価していきましょうっていう、これはどうも欧米に倣って導入するような制度みたいなんですけども、
僕が一つ懸念しているのは、現状たくさん登録がある農薬メーカーさん、各社ありますけども、農薬メーカーさんは自腹ですべての農薬について、その登録を再評価していかなきゃいけない。
もちろん、新しい成分を登録するのと比べると、かなり安く、登録を新しく再評価できるようなものを、国がおそらくしてくれているとは思うんですけど、
例えば、登録がたくさんあるような古い材、これらも作物を一個一個ごとに再評価していかない、再登録をしていかないといけないということで、
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僕が一番懸念している点は、既存材の登録が減ったりだとか、そもそもメーカーさんがこの材は改めて再登録してもペイできないなと。
登録にかけたコストをこれからの販売でペイできないというふうに見切りをつけた成分はどんどん減っていくんじゃないかなと。
だから既存の傍聴御読みとか栽培御読みに載っているような農薬、この数の絶対数が減っていく。
結局、どうなんですかね。再登録することでメーカーさんにコストがかかるから、農薬自体の値段が上がるとか上がらないとか、それはまだわかんないですけど、
農薬の値段が上がれば、結局生産者にコストがかぶってくるし、それが消費者に返っていけばいいんですけどね。
農家さんだけ痛い目見るようなことがないようにしてほしいのと、あとはマイナー作物を作っている農家さんたち。
マイナー作物登録をもう一回取り直す成分というのが減ってくると、そもそもマイナー作物に使える農薬がどんどん減っていくんじゃないかなと。
日本で栽培しているメジャーな作物とかですね、特に花栽類とかトマトとか、ああいったものはそんなにたくさん使える農薬が減ったりということはないとは思うんですけど、
マイナー作物を作っている農家さんが使える農薬っていうのが減っていくと、その生産者たちの生産に多大な影響が出るんじゃないかな。
一位農薬界隈で働いている末端営業マンな僕のただの感想ですけど、それがちょっと不安かなと。
僕自身農薬の再評価制度っていうのはあんまり詳しく調べてないんで、もしかしたら間違ったことを言っているかもしれないし、
ちょっとストンキョーなことを言っているかもしれないんですけど、
大規模生産者とかマイナー作物を作っているお客さんと接しているところで、やっぱり皆さんね農薬の登録が少ない作物とか作っていると、
かなりいろいろ困りながら栽培されているのを近くで見ていて、再評価っていうのももちろんいいと思うんですけど、
安全性をしっかり担保できるようにそういう制度が入るんで、もっと消費者さんに安全だよっていうのが言えるのかなと思うんですけど、
それがどうしても末端の生産者さん、農家さんにコストがかぶったりするようなことがよく農業界ではあるので、
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それが私としては一番心配かなと思っています。
もっと再評価制度について詳しい人と話してみたりしたいんですけど、
個人的にこの内容については詳しく見てみて、Twitterなんかで発信していけたらなと思います。
メーカーさんとかに聞いてみたりもいいかもしれないですね。
本題のテーマ、ちょっとオープニングが長かったですけど、本題のテーマ入ります。
第2回は黄金まさきの葉っぱの色についてでしたけど、ちょっと色シリーズで、
今日は花が色とりどりなのはなぜかということで、植物の花の色についてちょっと話していきたいなと思います。
皆さんが植物の葉っぱの絵を描いてくださいって言われたら、
多くの人は迷いなく緑色の色鉛筆を選ぶと思うんですけど、
じゃあ花の絵を描いてくださいって言われたらどうでしょうか。
赤、青、黄、人によって手にする色鉛筆は分かれると思います。
ピンク色の桜、黄色いタンポポ、青い朝顔、すぐに思いつく花でも色んな色があると思います。
なんで植物は色とりどりの花を咲かせるのでしょうか。
花の色や形様々ですが、基本的に花は共通の目的を持ちます。
生殖、子孫安永が植物人たちにとっても大義名分があります。
雄しべで作られた花粉を雌しべにつけて、次代に子孫を残していくのが共通の目的です。
多くの哺乳類、動物とかでは、雄の生子、雌の卵子に到達したり、
このように、雄と雌から新しい子供ができることを、有生生殖と言います。
植物も有生生殖を行って、花はそのための機関です。
僕の好きな言葉に、花は育ちのための機関と言います。
植物も有生生殖を行って、花はそのための機関です。
僕の好きな言葉に、花は率直に言えば生殖器である、という
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牧野富太郎さんが書いた植物知識っていう本の序文、最初の一文がこの一言なんですけど、これが好きで
その牧野富太郎さんがその植物知識という著書の中で、まあ人間の生殖器はなぜこんなにも醜悪なのに
花、植物たちの花、生殖器はなんでこんなにも優美なんだと
確かにって思って、まあ
花ね、生殖器も丸出しですから、人間やってたらこれ口前挨拶でつかまりますからね
で、花たちの生殖器はね、見て楽しめるっていうのがね、すごく綺麗
人間の生殖器もね、見て楽しめるっていう人たくさんいますけども、まあそれは置いといて
綺麗な花の本当の目的、先ほどちょっと話しましたけども、生殖を行って時代に答えを残すと
花は生殖器なんですよね、花粉内に生死に相当する細胞が入ってて、メシベの付け根の脂肪の中に卵死に相当する細胞がある
動物の場合は自分たちで動いて、オスとメスが近づいて優先生殖できるけど、植物はそうはいかないですよね
足がないので移動できない
生殖するためには同じ花の中で花粉をメシベに付けるか、自分以外の何かの力を借りて花粉を他の花に届けなきゃいけない
送粉する必要がある
どうやったら花粉を離れた場所に、花まで届けることができるかっていうのが、この花の色や形の多様性を生み出したと考えられているそうです
陸上の植物の花は、花粉を送るために風を使う風梅花と、昆虫とかその他の生物を利用する動物梅花があります
イネ科の植物、例えば豚草とか、あとスギなどは風梅花ですね
風梅花は同じ種類の植物がまとまって存在している場所などでは有利だけど、離れた場所への送粉は途中で他の植物などの障害物に遮られるので、花粉が届かないことも多い
だから風梅花、風によって花粉を送り込むタイプの植物は、花粉を送り込むことを成功させるために花粉をたくさん作る
花粉症の原因となっているのは、こういう大量に作られる花粉、風梅花の花粉が持つ植物が原因となることが多いそうです
スギとかね
ちなみに僕は花粉症持ってないんで、時期時期になった時の花粉症の皆さんはかなりしんどそうなのはまだ味わったことはないんですけど
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突然なるらしいですね、花粉症って。はい、ちょっとずれましたけど
動物梅花ですね。花粉を動物によって運ばせる植物、花から花へ、昆虫や鳥などに花粉を運ばせるものは高確率で花へと花粉を届けることができてとても効率的
僕たち、私たちが綺麗だなって感じる花はこういった動物梅花であることが多いそうですね
これら花粉を送り込んでくれる運び手に合わせて花たちは多様化してきました
花粉を送り込むこと、送粉を成功させるために花粉の運び手が花に来て、おしべの花粉を体につけて
次の他の花に行って、そこで運んできた花粉を召し上げにつける必要があります
昆虫は栄養価の高い花の蜜や花粉を食べに花を訪れると思うんですけども、その時に昆虫に見つけられやすい花の方がより花粉をつけてもらえるチャンスが増えると思います
野に咲く花が色とりどりで綺麗なのは、色がたくさんあることで昆虫に見つかりやすくなって生殖に有利になるため
昆虫はそういった花に到達して花粉とか蜜を集めると思うんですけど、多くの植物の花ではその間に昆虫にうまく花粉がつくようにおしべ、芽しべなどが配置されている
中には確実に花粉が昆虫につくように特殊な形状になっているものもある
特殊な形の花では訪れる昆虫が限定されることが多いので、こういった花では花粉をつけた昆虫が次に同じ種類の花に行く可能性が高くて、送粉の効率が良くなるそうですね
植物はこういったように運んでもらう動物に合わせて様々な花を発達させてきたそうです
では花の色はいつどうやってできるんでしょうか
花の色は先ほども先の説明にあったように、そういった花粉を運んでくれる動物に見つけてもらえるかどうか、花粉が送ってくれるかどうか、成功するかどうかという鍵を握っている非常に重要な要素だと思うんですけども
送粉の準備のできていないつぼみの段階では昆虫が来ても意味がないので、多くの場合、つぼみの状態では目立たない薄い色をしている
確かにつぼみの状態って言ったら色ってほとんどないですよね、黄緑色だとか緑色ですよね
鳥や蝶などの花粉を持って行ってもらう運び手に色でアピールする花は、その後開花に伴って赤とか黄色、白色といった花を、花粉を持って行ってもらう運び手の識覚で、葉っぱと区別がつきやすい色に勝手になるそうですね
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じゃあ、これらの花の色、区別がつきやすいようにわざわざ植物がそういった色を作っているけど、どのようにしてできるんだろうかということで
開花に合わせて花の細胞内に色素が溜まることでそれぞれ花特有の色が作られています。植物の細胞内の化学反応でそういった物質を生産して色素もそうやって作られています。
色素の出来方は自動車工場の生産ラインをイメージするとわかりやすいです。
各工程で様々な部品が付け加えられていく中で最終的に自動車が出来上がるように、植物の細胞の中でも化学反応を経て色素は作られていきます。
ここで部品を付け加える働きをするのが酵素、いわゆる酵素というタンパク質ですね。それぞれの化学反応にはこの特定の酵素が必要です。
色素には様々な構造のものがあって、それぞれの構造ごとに決まった色、波長の光を吸収して他の色の光を反射する。そのため色素ごとに異なった色になるということなんですけど、
花の色素は共通点からフラボノイド、カロテノイド、ベタレイン、クロロフィルという4つのグループに大きく分けられます。
同じグループの似た構造の色素でも、些細な違いで大きな色の違いになることもあって、4つのグループの全色素を合わせると、その数は数千にもなるそうです。
また、同じ色素でも、ペイ波や一緒にある他の色素の条件によって色が変わることがあります。
例えば、空色朝顔では、開花の直前は赤紫色なんですけど、開花とともに空色という名の通り青い色に変化します。
これはペイ波の変化によるものです。
また、紫陽花の場合は色素と一緒に存在するアルミニウムイオンの濃度によって色が変わります。
色素の構造の違いや、各種条件の違いで、こうして花の色は様々に分かれていくわけです。
色素で色が決まるのならば、白い花は白い色素を持っているのでしょうか。
実は、白い花には色素がない。
そのため、実際には透明なんですけど、花びらの内部に小さな気泡があるために、
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ビールの泡と同じように白く見える。
なぜ、色素がない花ができるのでしょうか。
白い朝顔と白い菊では、色素がないというのは共通なんですけど、実はその仕組みが異なります。
朝顔では、色素が作られないことで白い花ができますが、
菊の場合は、色素を作っているのに、それを分解することで白くなっているということです。
菊の場合は朝顔と違って、カロテノイドを花びらでは作らないようにするスイッチを持ってないみたいですね。
カロテノイドは葉っぱで作られる光合成に必要な色素、黄色色なんですけど、朝顔にはこの色素が花びらでは作られないようにするスイッチのような仕組みがあります。
でも菊の場合は、なぜかこのスイッチが働かず、カロテノイドを花でも作ってしまう。
白い菊が黄色くなってしまわないのは、白い菊の花びらではカロテノイドを分解する酵素が働いているためのそうですね。
つまり、色素の生産が止められないために、できた色素を片っ端から分解することで菊は白くなっていると。
はい、まあなんやかんや言ってますけども、花は率直に言えば生殖器であるという一言にまとめられてますね。
色をつけて可愛く綺麗に見せることで、自分の花粉を運んでもらい、次世代に子孫を残していくと。
人間と一緒ですね。
かっこよく可愛く綺麗にありたいと異性にモテるために、花も生きていくために必死なんですね。
私も花を見習って、次世代に子孫を残す努力をしていこうかなと思います。まずは彼女から。
はい、はい、エンディングです。
今日は最初から最後まで生殖器しか言ってないような気がするんですけども、間違いでしょうか。
まあこういう生殖器界があってもいいのかなと、個人的にも開き直っておりますけども、一応花言葉を言っておこうと思います。
今日はさっきの話にもできた朝顔ですね。朝顔の花言葉。
一つ、明日も爽やかに。いいですね。
で、もう一つ、私はあなたに絡みつくということでね。
なんでしょう。朝顔。まあ、明日も爽やかにっていう朝顔らしい花言葉から、私はあなたに絡みつくというね、ちょっとめんひゃら感が出る花言葉までね。
朝顔はどうも、蔓を巻きつけるものがないと、葉先が枯れたり、蔓先が枯れたりするみたいなんで、何かに依存しないといけないよと。
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こういうね、めんひゃら気質な女の子はね、私はあんまり好きじゃないんですけども、束縛っていうのも愛なのかなと思いまして、では皆さん明日も爽やかに過ごしていけたらなと思います。
では3回、第3回目の植物マナブラジオを聞いていただいてありがとうございます。
リョーヤンアット植物マナブラジオでツイッターのアカウントも持っておりますので、そちらもフォローしていただけると非常に私喜びますので、ぜひぜひよろしくお願いします。
ではまた皆さん、いよいよ明日を、明日を爽やかに。
では、バイバイ。
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