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2025-03-07 08:45

[#18]ビジネスマンのための面白い経済ニュース:水産漁業各社が完全養殖マグロ生産からどんどん撤退。これも市場経済の需要と供給で動いている/ミクロ飯田 | 政治経済情勢活用ラジオ[PESU]

経済ニュースは見る視点を変えるとアイデア盛りだくさん。経営者やサラリーマンの方のための発想のタネになるようなニュース情報を紹介


▼本日の番組チャプター▼

() マルハニチロ株式会社、完全養殖マグロ生産の大幅縮小、業界の未来に暗雲

→ 野村解説でいったいなぜ?を知って市場経済の妙を知る

⁠https://coki.jp/article/news/45472/⁠

() マグロの養殖コスト。1kg太らせるために必要なエサはとんでもない量。

() マグロ養殖事業から各社が撤退することを市場はどう見ているのか?

() 【重要】農業水産漁業林業などは政府規制と国際機関との関係性が関わる事業なのでマクロ情報のチェックは詳しく

() 農業も水産も肥料や周辺産業のスタートアップ企業は今後も可能性あり?


※政治経済情勢は刻一刻と変化していますが、この放送は【2025年2月15日】時点で収録した内容です。ご了承下さい※


■政治経済情勢活用会とは?

政治経済情勢活用ラジオは、毎日6時間以上国内・海外のニュースや経済レポート情報を見ている野村さんと、インタビューワーの飯田が、政治経済情勢を経営活動に活用できないかを目指して情報を読み解いていく試みの番組です。


普段から政治や経済のニュース新聞等を複数読んで精査する時間のない経営層やビジネスパーソンを対象に、時代や環境の流れをお伝えします。


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■注意事項

株価の上下や為替の上下、個別の業界や個別の企業などといった投資情報を取り上げているのではまったくなく、日本や海外の政治経済の環境が自分の会社や人生に与える影響を知ったうえで選択できるようになることを目指します。放送中のいかなる表現においても将来を断定するものではなく、あくまで私たちが想定した仮説に過ぎません。

サマリー

水産業界において、マルハニチロ株式会社は完全養殖マグロの生産を大幅に縮小するというニュースが報じられています。これは、天然物の漁獲量が増加し、供給が需要を上回っていることが影響していると考えられています。

完全養殖マグロの現状
政治経済情勢活用ラジオ、本日は注目ニュース1本のコーナーです。
マクロ担当、解説の野村です。
ミクロ担当、インタビュアーの飯田です。
本日のニュースは、飯田持込、ニュースタイトルはこちら。
マルハニチロ株式会社、完全養殖マグロ生産の大幅縮小、業界の未来に暗雲。
完全養殖によるマグロの生産がほぼ終了、消滅する見通しとなりました。
マルハニチロは、2025年度の生産量を前年度比8割減する方針を示し、日水などその他の大手水産会社も同事業から撤退。
近畿大学が2002年に、世界初の完全養殖マグロに成功して以来、同技術は希少なマグロを安定供給する手段として注目されていて、
多くの企業が参入してきたが、基本的には餌の口頭と採算垢により事業継続が難しくなりました。
これ、野村さんはご存知でしたか?
知ってました。
もうちょっといいの持ってきたい。
これこれ。
そうなんですよね。
採算が合わないって言ってね、ちょっと撤退気味なんですけど。
背景としてこれね、漁獲量が、そもそも天然物が増えてるっていうのがあって。
そうなんですよ、そもそも。
で、なぜ増えてるのかっていうのが、もともと制限をかけてた理由っていうのが、
例えばマグロの数が減ってるだとか、クジラ、ホゲとかでもそうなんですけど、クジラの数が減ってるとか、
その魚を乱獲することによって数が減っていて、その生物の多様性とか生物が生きることができへんから、
絶滅危惧に行くんじゃないかって言われてるから、制限かけてたんですね。
で、制限をかけてた中で漁獲してたおかげで、今ね、爆増えしてるんですよ。
そうなんや。
で、国際機関が2024年に、もうええよ、ある程度の制限はもちろんかけますよ。
やりすぎはあかんで、でもまあ、多少はええよっていう風になってきたんで、
そうなるとですね、利益源っていうのは、天然物が漁獲量が少なくなって、
需要よりも供給の方がちっちゃくなるから、天然物が高くなる。
それだったらまだ肥料をやって、肥料というかね、人工で育ててっていう方がコストがまだ低いよねっていうところで
採算が合ってたっていう。
なるほど。
それが合わなくなってきてるっていうところが一番大きな理由だったりしますね。
市場経済と未来の展望
はいはいはい。ちなみにニュースを見て初めて知ったんですけど、
マグロの養殖のお話ね。
はいはいはい。
技術的に難易度が高いのはもちろんのことなんですけど、生産コストが書いてましてね。
はいはいはい。
マグロが1キロ太る。
養殖でマグロが1キロ太るのに必要な餌が15キロらしくて。
いやー、なかなかっすよ。
その餌にむしろサバとかおそらくイワシが使われてて。
最近むしろサンマ高鳴ったりとかさ。
あーそうですね。
サバとかイワシとかが不良であると。量で取れない意味で不良であると。
要は時給が逆転してるのかな?
してる感じがありますね。
その養殖でマグロを作るための餌が魚殻が減ってて、
逆にその天然のマグロは魚殻で取れちゃうから、やらなくていいっていうことですかね。
そう、やらなくていいっていう感じになっちゃってるんですよね。
なるほどね。
でも技術的には残るわけで、またそれが逆転したときは使えるよねみたいな感じになるのかな?
ただやめちゃうと時間かかることだから。
なるほどね。
市場の経済全体を見ている人たちなんかは、やめない方がいいんじゃない?って。
ちょっと支えてあげる方がいいんじゃない?っていう方が結構おられます。
そうなんですね。
もったいないというよりね、今後天然資源がやっぱり、
天然物って多い少ない。やっぱりどうしても出るから。
それはもちろんね。
そういう時に、そうは言っても日本の漁船が手に入れられるかどうか。
漁獲に行ってちゃんと獲れるかということね。
そうそうそう。っていうところは他国との競争というか関係があるから。
保証されているわけでは決してないから。
きちんとその技術は継承していった方がいいよねとは一応言われてはいます。
なるほどね。
ちなみにもし野村さんが詳しかったらなんですけど、
マルハニチロ社っていうのはどういうところで有名な会社なんですか?
マルハニチロは水産加工物ですね。
冷凍食品だとか缶詰だとか、あと瓶詰ですね。
鮭の。
なるほどね。フレークね。
そうそうそう。とか缶詰とかだったらシーチキン系だとか。
あと普通にレトルト食品とかもやっておられるんですけど最近は。
基本的には僕のイメージは冷凍食品、缶詰、瓶詰っていうところが3大商品っていう感じの。
じゃあスーパーで見かける通りのイメージって感じ?
そうそうそう。
B2CもやりつつB2Bで実はこんなことやってるよみたいな企業っていっぱいあるじゃないですか。
その辺はマクロ視点で見てる人の方が詳しいかなと思って。
もし知ってたら聞いてみたいなと思って。
介護食品とかね。業務用とかももちろん卸しておられたりもされますし。
あとなんかこのニュースであります?
農業もそうなんですけど、林業とかもそうなんですけど、
やっぱり政府の規制っていうところがすごく大きな影響を与えるというところはあると思うんで。
業界に少しでも関係があるというか、これから関わっていきたいなとかっていうことを思いの方であれば、
ちょっと政府の動向だとか、日本国政府っていうよりはそれこそ国際機関とかの一時情報を見に行ったりとかすると、
面白いアイディアじゃないけど情報が得られるんじゃないかなというふうには思います。
あとはこんなこと書いてますね。
結局餌が高すぎるから、このマグロの完全養殖の次のステップっていうのは、
餌の開発にあるっていうふうには書いてますね。
それができれば当然餌代のコストが抑えれるわけで、っていうのは書いてたかな。
その観点で言うと、ちょっとね水産からは離れちゃうんだけど、生地からは離れちゃうんだけど、
農業で実は食料実給率っていう文脈より、肥料の実給率の方がまずいよねっていうのがあって、
肥料ってほとんど海外から輸入したり、特にお隣さん中国から林とかの依存度が結構高かったりするんですよ。
土壌を改善するというか栄養を与えるやつね。
最近、農業スタートアップとかだと、肥料っていうところに目をつけて、
例えば国内だけで、生ゴミとは言えへんけど、化学系のゴミというか廃棄物から肥料を作ろうとか、
そういう方向のビジネスが生まれてきてて、結構なおいい方向ではあるみたい。
養殖魚のための餌を専門にやるみたいな会社が出てきたりとか、スタートアップとして出たりとか、
開発を頑張ったりとかっていうのも考えられるってことですね。
もしかしたらあるかもしれないですね。
なるほど。
面白いんじゃないかなと思います。
分かりました。
今回ですね、ミクロ飯田担当だったんですけども、野村さんが知らないニュースを持ってきて、
初見で撮るっていうのが飯田のターンの特徴なんですが、ニュースを知ってたってことで。
普通に知ってた。
普通に知ってたっていうのはですね、ちょっと僕悔しいんで。
他のやつ持ってきます。
何の勝負やみたいな感じですけど。
というところで今日もこの辺りですね。
ビジネスマンにとってですね、アイディアとかきっかけとか発想につながるように、
一つのニュースをマクロ視点とミクロ視点で解説しましょうというのが、
このビジネスマンのための面白い経済ニュースのコーナーです。
はい。
短いですが、こんな感じで単発モデルを撮っておりますとともに、またシリーズモデルも撮っていきますよというところでございます。
マクロニュースを日常に落とし込む政治経済情勢活用ラジオ、インタビュアーの伊田でした。
そして毎日6時間以上国内外のニュース情報を見ている、
話し手の野村でした。
今日もありがとうございました。
ありがとうございました。
08:45

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