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第31回【群雄・武将シリーズ】斎藤道三(3/3話)
2026-09-04 06:09

第31回【群雄・武将シリーズ】斎藤道三(3/3話)

斎藤道三の第3話

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00:11
今晩は、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。
ベッドに入って、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
前回は、実の息子である吉達との悲しき対立、
そして長良川の河原で壮絶な最後を遂げた道蔵の波乱に満ちた生き様をお話ししましたね。
今回は、道蔵が残した最後の執念と、その意志を受け継いだ織田信長が美濃を飲み込み、
天下へと飛翔していく第三話をお届けします。
長良川の戦いで道蔵が散った後、美濃の国は吉達の手によって治められることとなりました。
しかし、道蔵が最後の瞬間に死者へ託した一通の手紙、
美濃譲状は、ひそかに大有利の信長のもとへと届けられていました。
そこには、美濃の国を信長に譲り渡すという、
道蔵の最後の遺言が力強い筆記で記されていたのです。
単なる紙切れ一枚ではありません。
それは、自らの命を奪った美濃の古い勢力を破り、新しい時代を切り開いてほしいという、
道蔵から信長へ贈られた究極のバトンでした。
信長は手紙を握りしめながら静かに誓いを立てます。
道蔵が命を懸けて守り、そして自分に託してくれた美濃の地を、
必ずや自らの手で引き継ぐのだと。
しかし、道蔵を倒して美濃の主となった吉達は、決して生半可な敵ではありませんでした。
巨大な体を持ち、伸長かつ冷徹な軍略を巡らす吉達は、
信長からの功勢をことごとく跳ね返します。
信長にとって、美濃を手に入れる道は極めて険しく、果てしない戦いの連続となりました。
尾張と美濃の国境付近では、何度も激しい火花が散りました。
道蔵という刺激を失った信長は、自らの知恵と力を振り絞り、
かつて道蔵が見抜いてくれた己の可能性を証明するかのように、
泥で泥にまみれながら戦い続けたのです。
吉達との死闘が数年にわたって激しさを増す中、
歴史の針は誰もが予想しなかった形で急展開を見せます。
美濃を強固な意志で治めていた吉達が、突然の病によってこの世を去ってしまったのです。
後を継いだのは、吉達の若い息子である斉藤達沖でした。
しかし、達沖には父や祖父のような強いリーダーシップも、
人心を引きつける魅力もありませんでした。
側近ばかりを悲喜し、酒と幽虚に溺れる達沖の姿に、
美濃の武士達の心は急速に離れていきました。
03:00
道蔵が恐れていた通り、強引な力でまとめてきた斉藤家の威厳は、
もろくも崩れ去ろうとしていたのです。
この潜在一部の後期を信長が見逃すはずがありませんでした。
信長は単に力で攻め立てるのではなく、
道蔵譲りの地略を張り巡らせます。
美濃の獣神達である西美濃三人集をはじめとする優秀な武士達に
秘密裏で働きかけ、雷王を約束させていったのです。
かつて道蔵を裏切って吉達に味方した者達も、
時代のうねりと信長の底知れぬ器量を前にして、
次々と織田家へと寝返っていきました。
そしてついに、道蔵がかつて本拠地としていた南高不落の城、
稲葉山城を織田軍が完全に包囲します。
かつて油売りから身を起こした道蔵が、
美濃の頂点から天下を見渡していたその城壁を前にして、
信長は静かに拳を握りしめました。
道蔵が見せた夢、そして遺言として託された美濃譲り城の言葉が、
今まさに現実のものとなろうとしていたのです。
孤立無縁となった斉藤達沖は、城を捨てて野犬に紛れて逃亡し、
ここに下黒城の巨星斉藤道さんが築き上げた美濃斉藤家は、
ついに滅亡の日を迎えました。
稲葉山城に上り詰めた信長は、城下を見下ろしながら感慨深く息を吐きます。
そして、この美濃の地から天下平定への第一歩を踏み出す決意を固め、
稲葉山城の地名を義父と改めました。
古代中国の州の文王が紀山から起こって天下を統一した孤児に倣った、
信長の強い決意の現れでした。
さらに信長は天下不武という印象を使い始め、
本格的に全国統一へと乗り出していくことになります。
かつて誰もがうつけ者と嘲笑っていた若者の真の価値をただ一人見抜き、
我が子の命と引き換えにしてでも未来を託した道蔵。
その深い願力と一筋の夢は、信長という大輪の花となって、
歴史の大舞台で鮮やかに咲き誇ったのです。
乱世の毒蛇と恐れられながらも、
時代の移り変わりを誰よりも鋭く見極めて生き抜いた斎藤道さん。
その厚き生きざまは、今も義父の山並みに静かに息づいています。
斎藤道さんのお話、第3話はこれでおしまいです。
マムシと呼ばれた男が残した夢は、
若い天才の手によって見事に咲き誇りました。
次は一体どのような物語が待ち受けているのでしょうか。
今夜はどうぞ、ぬくもりのある布団に包まれて、
心も体もゆったりとお休みさせてあげてくださいね。
それでは、素晴らしい夢が見られますように、おやすみなさい。
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