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アップスウィープ編集長の鶴巻さん。
よろしくお願いします。
アップスウィープを立ち上げる前には、何をやられていたんですか?
アップスウィープをやり始める前は、世田谷にある編集プロダクションに勤めていました。
雑誌編集所?
そうですね。基本的にバイク専門、特にハーレーに特化した雑誌の、要は外注屋さんですね。
要はページ同仕事をもらう仕事をしていました。
もともと雑誌編集、雑誌作りに携わりたいみたいな感じだったんですか?
いや、そういうわけでもなく、そこにたどり着くまでいろいろあったんですけど。
巡り巡って、そこの社長さんを紹介してもらい、ちょっとやってみないかということで。
僕も18歳でハーレーに乗りながら無職だったんで。
だから、ちょっとやってみようかなっていう。
最初はすごい、何するかもよく分かってないし。
いきなり?
いきなり行って、いきなり取材に連れてかれ、いきなりその取材行った先の原稿を書けと言われ、
そのまま原稿を書かせられ、それがいきなり雑誌に載るっていう。
そんなもんで、そのままの流れでお前続けんでしょ、みたいな。
やります、っていう感じで続けましたね。
基本的にそこの社員だったわけじゃなくて、基本フリーの団体っていう感じだったんで。
そこに在籍してた人たちはみんなフリーだし、でき高、みたいな感じで。
そこの会社に社長が顔利きなんで、いろいろ仕事が入ってくるんですよ。
そういったのを社長がお前これやれ、お前これできるかっていう感じで割り振ってもらって、その仕事をこなすっていう感じでしたね、最初は。
何年かやって、突然独立しようみたいな感じだったんですか?
いやいや、そこで結局ある程度仕事をこなしていくと仲のいい出版社さんができてくるんですよね。
当時、そのよくしてもらってた仕事を僕指名でくれる。
その社長をすっ飛ばして僕指名でくれる出版社の社長がよくしてくれる人がいて。
で、基本僕そこの仕事をメインにこなしたりとかしてたんです。
そこの社長からそこの出版社で別冊で本を出したいから、お前ちょっと編集長でやってくれないかっていう話を振られ、
じゃあやらせてくださいということで立ち上がったのがアップスリープ。
今まで僕が結局やってた紙媒体っていうものが全部バイク雑誌だったんですよ、基本的に。
ずっとバイク雑誌をやってた中で、要するに僕は今までバイク雑誌から仕事をいただいてたわけで、
僕がバイク雑誌を作るとなるとそれを敵に回すことになるわけじゃないですか。
広告にしろ売上にしろ。
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それをやっちゃったら今までね仕事をもらった人たちに出版社なり編集部なりに申し訳が立たないってことで考えたのが、
そういったバイク乗りが特に古いビンテージのハーレン乗りが着るような洋服をメインに扱う雑誌を作ろうと。
そうしたらどこともバッティングしないし、バイク屋さんから広告を取ることはやめようっていうのをコンセプトと立ち上がるのがアップスリープなんですよ。
食い屋になめない、狭い業界でも結局。
当時、もう12年くらい前だけど、それなりにそういったバイカー系ブランドってものがあったんですよ。
でもそれを一挙にまとめる雑誌ってものは存在しなくて。
基本的にそういったバイク雑誌に洋服ブランドが出てるっていう状況だったんで、それをまとめて一作にしようっていうのがことのきっかけ。
アップスリープのメインとしてはバイカーにファッションを伝えたいような感じなんですか?
そうですね。ファッションももちろんそうなんですけど、見つけてほしいんですよね。自分のスタイル。
だから正直今はこういう状態で、変な話、ダサいバイク乗り見つける方が難しいくらいみんなかっこいいんですよ。
やっぱりある程度浸透して、ファッションとモーターサイクルっていうのは。
それこそ一昔前、おしゃれじゃないバイク乗りって。
特にハーレー乗りだともう決まった格好しか、要はワンカテゴライズしかない。
その中で当時はやっぱりいろんなスタイル、かっこいいようにバイクを乗ってほしいっていうのが元々のきっかけだったんですけど。
今はみんなかっこいいんで、だから今はライフスタイル全般。
洋服一個についてどうのこうのっていうよりも、あなたの生活をもっと仕事、家庭、趣味、シームレスにっていうのを提案したいっていうのはコンセプトであって。
あとはアップスリープに出てるブランドだったりセレクトショップさんたちを盛り上げることで、やっぱりその人たちが雑誌に出てる人ってテレビに出てる芸能人にまで及ばないかもしれないけど、
やっぱりスター、みんなの憧れになるような存在にしてあげたい。
そういうことをすれば、一般読者さんだったり1ユーザーがかっこいいと思えばそれになろうと努力するし。
たまに聞くのはファッションバイクだとか、バイクはただオシャレに乗ってるだけなんじゃないのっていう意見もたまに聞いたりはするんですけど、それに対して実際どう思われたりしますか?
そういうのって多分永遠のテーマであって、バイクが誕生したその時からそういうことって言われてることだと思うし、どんな分野でもそういうことって言われると思うんです。
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車なり自転車にしかり、乗り物じゃなくても趣味のものすべて何でもそうだと思うんですけど、それはもうそういうこと言う時点で俺はナンセンスだと思って。
やっぱりバイクにしても結局どんなスタイルであろうが、どんな付き合い方してようが、その人が楽しければそれでいいんですよ。
自分がかっこいいと思ってりゃかっこいいし、自分がダサいと思えばそれはダサいし、別に人に何か評価してもらおうとして乗ってるわけじゃないわけですから。
どんな楽しみ方をしても俺はいいと思うし、人に迷惑をかけなきゃね。ブンブン大きな音を出して信号を無視したり、変な運転をしなければ、その人の価値観なんでバイクなんて。
ツルワークさんから見て、この人かっこいいバイカーだなっていう人はどんな感じですか?
それはどんなジャンルでも同じなんですけど、物事何につけてもバイクにしろ何でもそうなんですけど、すべてがシームレスな人です。やっぱりかっこいいなと思う。ライフスタイルになっている人です。
分けてない。僕が純粋にかっこいいなって思う人は、生活の上でバイクだったり家族だったりそういうものが境がない。そういう生き方をしている人がかっこいいなって思いますよね。
その人がダサい格好をしていようが、ダサい顔をしていようが、ダサいバイクを乗っていようが、別にそんなの関係ないんですよ。そういう生き方をしていたらかっこいいんですよ。そこだと俺は思いますね。個人的には。
過去そういう人いました?
個人の名前を挙げるわけではないですけど、まあいますよ。取材や撮影に行っているんですけど、そこで知り合う連中なんかは、やっぱりライフスタイルがバイクだし、家にガレージがあって、そのガレージの中でチョッパーを作りながら子育てして、嫁さんがガレージの横のミシン踏みまで洋服を作っているみたいな。
なんかそういう生活の一部、生活そのものがバイカーで、周りの仲間も全員バイク乗りみたいな。日本にももちろんそういった人っているんですよ。特にプスウィープに出ているブランドの人たちはそういった生き方をしている人が多いですね。
バイクに乗るのが仕事、バイクに乗るための洋服を作って、常にバイクのことを考えて、仕事のこともそれだし、それで家族を養っているし、そういった人はいますね。かっこいいと思います、僕は。
どんなバイクに乗るときでも、少なからず自分はかっこよく言いたいとか、かっこよく走りたいとかって思うと思うんですけど、せめて外見だけでもかっこよく言いたいっていう。でも中には何着ていいかわからないとか。
アップスウィープを見ることですね。アップスウィープを見れば少なからず近道にはなります。間違いなくかっこいいものしか出ていないと自負しています。かっこいい人たちしか出ていないです。
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洋服でのかっこよさを生んで着るものを決めるのももちろん構わないですけど、その洋服は一体誰が、一体どんな思いで、一体何をコンセプトに作られているものなのかっていうものを知った上で着てほしい。
みんなそれぞれ洋服一つプリント物しかり、もちろん作り物ブーツだったり、ジャケットだったり、帽子だったり、考えられて作られているので、みんな海の苦しみを経験してゼロを1にしてデザインを起こして作っているわけですよ。
そういった作っている人たちがみんなかっこいいんですよ。そういうのを理解した上でそれを身につけてほしいんですよね。そうすれば自ずと自信が持てるはず。
最初は真似でもいいけど。それでいいんですよ。やっぱりあの人が着ている服着たい。あの人が作った服着たい。この洋服にはこんな思いが込められているからそれを背負いたい。そういう単純明快な気持ちでいいと思います。
このデザインかっこいいでもいいんですよ。でもやっぱりそのデザインって意味があってデザインされているもんなんで、やっぱりそこを知ることってその洋服がさらにスキリになれるから。そこを深掘りして自分の中で深掘りして着たい。
ロゴ一つにしろ。書いてあるメッセージ一つにしろ。なんて意味なの?って振られた時に答えられる。そういう気持ちで服を楽しむとより一層自信が持てるんじゃないのかなって思いますね。
作ってる人の服の思いを知りたければもちろんアップスウィープを読みたい。アップスウィープを読んでもらえれば。アップスウィープを通して今後も伝えていきたいこととかこれからこういう展開を進むとか野望みたいなのがあったりしますか?
野望は出し続けることが野望ですね。やっぱり難しいと思います。出し続けるっていう時点で。もうこのご時世。そういった紙媒体。とにかく目指せ105。やり続ける。どんな形が変わろうが。
ボリューム1を見てもらって今49を見てもらって全く別の雑誌じゃないですか。別の雑誌ですね。正直。じゃあ105目?全く別のものになってるんでしょうね。それをまた見比べるのも楽しいんじゃないですか。個人的に。僕も年取ってるだろうし。やり始めたの25っすよ。今37っすもん。
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50近くになったら違う形になってるでしょうし。とにかく形が変われずやり続けることかな。正直これで飯食ってるんで。続けられなくなったらそれまでですから。
アップスウィープマガジンを通して伝えていきたいことってありますか?
またちょっと同じことになるんですけど続けていきましょうっていう。みんなこの日本でこの島国でこのアメリカンカルチャーモーターサイクルカルチャーそれに付随するファッションカルチャーだったりとかをみんなで続けていきましょう。なくさないように。
迷った時にアップスウィープ見て自分なりの形を作って。別にあれですよねみんながみんな同じ方向に向かうんじゃん。方向は同じなんでしょうけどもそのスタイルとかには固定外に縛られないで。
自由でいいです。そのちょっと手助けができればアップスウィープは。
続きますね。
ポッドキャストを聞いている方限定でアップスウィープマガジンさんからなんか読者プレゼントみたいなのがあったり。
逆読者プレゼント?
読者プレゼントじゃねえ。聞いてくれてる人のようになんかプレゼントみたいのをいただけたら嬉しいんですけど。
じゃあ聞いて。
例えば限定何名とかでも。
聞いてくれた人は僕にどこでもいいです。今コロナでちょっと難しいかもしれないですけどイベントとかそういったところで僕はもうだいたい顔出してるんでそういったところで僕を見かけたら声をかけてくれれば何かしらいいことがあります。
なるほど。その何かしらはお会いしてからのお楽しみ。
今日はアップスウィープマガジンの鶴間さんでした。
今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。