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こんにちは、折笠吉美です。こんにちは、折笠吉美です。
今日のAIとフォークと役者堂は、今日のAIとフォークと役者堂は、
私にとって特別な1曲、「ラストラップ」についてお話しします。
この曲は、10代の頃からローラースケートで青春を駆け抜けた二人の親友に捧げるレクイエムです。
途中で泣いてしまうかもしれませんが、最後まで聴いてください。
高校は別々でも、放課後はいつも一緒だった3人組。
鳥は、カツヤ。
メガネをかけて小太りで、若い頃はオーバーオールがトレードマークでした。
大人になってからは、大型トレーラーのハンドルを握っていった彼。
彼が一番早く旅立ってしまいました。
陶儀は身内だけということで、後日もう一人の親友やすおと、
やすおの奥さんと私でカツヤの墓前に行きました。
寂しくなるな、なんてやすおと話していたんです。
でもそれからたった2年後くらいのことでした。
私のスマホにLINEの通知が来たんです。
表示された名前はやすお。
珍しいなあいつから連絡なんて、と思って画面を開くと文章の主は彼の奥さんでした。
やすおは既に亡くなっていました。
そのLINEが来たのは、彼が息を引き取ってから、もう2ヶ月も経った後のことでした。
部屋の時もそうでしたが、皮肉なもんだよ。
私はあんなに一生あったやすおの姫にも会うことはできませんでした。
高知特大生で、大学に行くほどローラースケートを愛し、
商社を辞めて清掃局の大型トラックを運転していたタフな彼だったのに、
私は何もしてやれなかったけれど、
せめてもの気持ちで奥さんにきれいなろうそくと線香を送りました。
彼が迷わずに走れるように。
明かりを灯したかったんです。
気がつけば、あの頃の3人の中で残ったのは私一人。
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リンクを回るスケーターが減って、
今は私だけが人生というラストラップを据え続けています。
天国の二人にこの声が届きますように。
聴いてください。
織笠義美で、ラストラップ。
響くディスコナンバー
擦り切れたシューズの紐をきつく縛って
俺たち三人飽きもせず回ってたな
まるで時間がそこで永遠に止まるみたいに
あれから季節は矢のように過ぎ去り
リンクの外で見上げる空は高すぎる
鏡の中の俺はすっかり噛んで気を超え
お前らの写真だけが若いまま笑ってる
おい俺だけ置いていくなよ
ホイップの途中で手を離すなよ
先に行くなんてルール違反だろう
あんなに息を合わせて滑ってたのに
一人が病に倒れもう一人も風になり
三つのシューズはバラバラになった
残された俺は重たくなった体引きずり
お前らの名前呼んでもこだまするだけ
目を閉じれば今も聞こえる気がする
ダッシュの音お前らの馬鹿な笑い声
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もっと早くって煽るんじゃねえやよ
涙で前が見えなくなるだろう
だけど見てろよ俺はまだ止まらない
転んでもまた立ち上がったあの頃みたいに
不愛ものくって綺麗な景色を目に焼き付けて
三人分の人生しぶとく滑り抜けてやる
いつかそっちへ行く時へ見上げん話にしてやるさ
だからそれまでリンクの減りで待ってろ
俺たちのラストランはまだ終わっちゃいないんだ
グラサミツ
乾杯しようぜ
お送りしたのは私のオリジナル曲ラストラップでした
改めて聞くと
克也のオーバーオール姿や
ヤスオの真剣なスケートのフォームが
昨日のことのように目に浮かびます
克也はトレーラー
ヤスオは清掃局の大型トラック
二人とも大人になっても大きなハンドルを握って
それぞれの道を走りつけていたんですね
ローラースケートで風を切っていたあの頃と
頃は変わっていなかったのかもしれません
ヤスオの奥さんに送った綺麗なロウソクと線香
その煙の向こうで
二人が久しぶりに再会して
おいヨシミがまだ走ってるぞなんて
笑ってみていてくれるといいですが
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親友からの連絡がある日突然
本人以外から届く
そんなことが当たり前のように起こる年代になりました
だからこそ私はまだ走り続けようと思います
二人が走り切れなかった分まで
私がこのラストラップを転んでもめまいがしても
何度でもリスタートして滑り切り抜けるつもりです
それが残された唯一の仲間である私の役目ですから
皆さんがもし疎遠になっている古い友人がいたら
そう思い出した時に連絡してみてください
元気か?の一言が送れるうち
それではまた2回の
AIとフォークと役者像でお会いしましょう
お相手は普通の表現者
織笠ヨシミでした
パツヤ
ヤスロ
またな