大村崎センターの紹介と夏の気候
羽ばたけ!ムーちゃん 日本の国庁大村崎
豊かな自然に囲まれた八ヶ岳高原の 北都市長坂町は
全国一の生息地です。 大村崎センターは
NPO法人 昆虫の生地プロジェクト実行委員会が運営しており
夏になると美しい大村崎と出会うことができます。 大村崎センターは
自然環境を図る基準ともいえる 大村崎の保護と研究
それらを取り囲む自然環境の保護に取り組む 中心的な施設です。大村崎センターは
大村崎と友達になること 森と友達になること
自然と友達になることを お手伝いするプログラムを用意しています。
大村崎センターへの訪問を心よりお待ちしております。
今週も羽ばたけ!ムーちゃんの時間がやってきました。 今日は北都市大村崎センターの小林美香がお伝えしていきます。
どうぞ最後までお付き合いください。
世間ではまだまだ猛烈な暑さの残暑となっているようですが、 北都市ではだいぶ風が涼しくなってきたように感じます。
8月全般を振り返ってみても猛暑とか 酷暑と言われるほどの暑さになることはなかったんじゃないでしょうかね。
大村崎センターのあるあたりでも、日中の暑さはそれなりに気温の高い日がありましたが、
風が吹けば木陰は心地よく感じられて、 都会で感じるようなあのモワッとした暑さはありませんでしたね。
35度を超えるような酷暑となった日は、7月にほんの数日しかなかったように思います。
日中気温が上がって汗だくになっても、それでも夜になればエアコンなしでも快適に過ごせるというのは、
昔は当たり前のことだったのかもしれませんね。
扇風機もエアコンもない時代を過ごしてきた人たちがいたということは、 きっと熱帯夜になるほどの気温にはならなかったのかもしれません。
現代ではもう年々気温が高くなる傾向となってしまっていて、 電化製品に頼らないと夏を乗り切れなくなってきてしまいました。
もしかすると、この電化製品の使用率が高くなることで、 外の気温をさらに上げてしまって猛暑の原因の一つになっているんじゃないかなとも考えてしまいます。
そんな中での午後に降る一時的な雨というのは、 人間にとってもまた植物にとってもとてもありがたいものになっていたと思います。
夏の草花:キツネノカミソリとスイセン
8月に入ってすぐの頃、大村崎センターの周辺では、 もう夏に花を咲かせる植物たちがあちらこちらで見られました。
夏になるとよく目立つのは、棚田の周りや水車小屋の周りに咲く キツネのカミソリとナツズイセンですね。
今年は先に濃いオレンジ色のキツネのカミソリが咲き出しました。
その後、1週間ぐらい経ってからでしょうか、 今度はピンク色のナツズイセンが一斉に花を出していました。
キツネのカミソリもナツズイセンも、 毎年群れて咲く場所は割と雑草が生い茂っているところなんですね。
どちらの花も何の前触れもなく、 気づいたらまっすぐな茎の頭につぼみをつけたものが伸びてきていたという具合です。
この2つ、どちらの花もヒガンバナの仲間で、 花の見た目は違うんですが、よく似た特徴を持っています。
ヒガンバナの仲間は、花が咲くときには葉っぱがないんですね。
花の時期が終わった後に、新しい葉っぱが出てきて、 秋から春、種類によっては初夏の頃まで光合成をして栄養をためます。
そしてその葉っぱは、花が出る前には枯れてしまうんです。
毎年突然つぼみが姿を表すように思うのは、このためなんですね。
葉っぱも何もないところから、まっすぐな茎だけが伸びてきて、 突然花を咲かせるので、突然出てきたという印象になってしまうんですね。
キツネのカミソリとナツズイセンが終わってしまうと、 季節の変わった秋に、今度は真っ赤なヒガンバナが出てきます。
キツネのカミソリもナツズイセンもヒガンバナも、 一列に並んで咲くことが多いですね。
この列がいくつも重なって群生となって咲いているということもあります。
ヒガンバナの仲間は、花が終わった後、種ではなくて急根ができます。
この急根が分裂して横へと増えていくので、一列に並んでいるようになるんですね。
またヒガンバナの仲間は有毒植物で、急根にももちろん毒があります。
田んぼの周りにヒガンバナが咲いている光景をよく見ますが、
この有毒な花を植えているおかげで、
イノシシやモグラなどが田んぼのアゼを掘り返してしまうという被害を防げるんだそうです。
ただ、田舎を守るためにも、このヒガンバナが少しずつ田んぼの周りに増えていってくれると嬉しいなと思います。
その他の夏の草花と季節の変化
ではここで一曲お聴きください。
8月はキツネのカミソリやナツズイセンの他にも様々な花が咲いていました。
春先の早い時期からツヤツヤの葉っぱがとっても目立っていたウバよりも、
あちらこちらで花が咲いていましたし、山道の限られた場所ではあるんですが、
フシグロセンノという花が咲いていました。
このフシグロセンノなんですけど、数年前に一株だけその場所で咲いていたのを確認したんですが、
今年はそれが結構増えていて、その道沿いに点々と生えているのが分かりました。
多分なんですが、最初に見た一株から種がこぼれて、その場所から広がっていったのかもしれませんね。
フシグロセンノはナデシコカの花で、朱色の花びらがとってもよく目立ちます。
また名前から分かる通りなんですけど、フシの部分が黒くなっているのが特徴的ですね。
今年咲いたこの花からもまた種がこぼれて、もっともっと増えてほしいと思います。
お隣の長野県の乳笠山へ行くと、登山道の脇なんかでこのフシグロセンノは割とよく見かける花なんですが、
大村崎センターの周辺ではこの一箇所しか咲いていないんですね。
来年以降、だんだん増えていくことが楽しみです。
8月に入ってから咲き始めた花たちは、やはり例年と比べて時期がいつもよりも早かった気がします。
特にキツネのカミソリもナツズイセンも、本来であれば8月のお盆の時期に咲き始める花なんですが、
今年は随分と早く咲き始めていました。
厄介な植物と稲の花の開花
暑い時期に様々な花を楽しめたのは良かったんですが、中にはもう厄介なものが出てきていましたね。
ヒッツキムシの代表格ともいえるヌスビトハギ、これがすでに種になっていたんです。
そしてトゲトゲの種がくっついてくるセンダングサンも、もうすでにたくさんの種ができていました。
ヒッツキムシというと、秋から冬に服にくっついてくる種というイメージなんですが、
夏の間にも種ができてしまっていたんですね。
猛暑の影響なのかどうかは分かりませんが、
よく観察していると、こういった植物の成長過程が全般的に早くなっているのが分かります。
5月に田植えをした田んぼでは、8月の上旬にお米の花が咲いていました。
お米の花というのはとっても小さいですし、咲いている期間も結構短いんですね。
いつの間にか終わってしまっているので、
毎日のように田んぼの様子を見に行っている農家さんぐらいしか気がつかないのかもしれませんね。
花の咲く時期というのは、だいたい8月のお盆のあたりになるんですね。
とっても小さくて、5ミリもないくらいでしょうかね。
お米の形に育った稲穂の一つ一つから、この小さな白い花が飛び出すように咲くんですね。
確実に受粉をするために、お天気に恵まれた日でないと花は開かないそうです。
しかも、1日中咲いているわけではなくて、午前9時頃に咲き始めて、午後2時頃には閉じてしまうんだそうです。
大村崎センターの田んぼでは、今年たくさん花が咲いていたので、
しっかり受粉できて、おいしいお米が育ってくれるんじゃないかなと思います。
施設情報と番組告知
以前お知らせしていた通行止めとなっていた吊り橋なんですが、
本格的な修繕をするまでちょっと時間がかかるので、応急処置をして今通行できるようにしています。
棚田への散策は今まで通りできるようになっていますので、ぜひこの田んぼのあたり散策を楽しんでいただければと思います。
大村崎センターの開館状況やイベント情報については、ホームページでご確認いただけます。
お電話でのお問い合わせは、0551-32-6648までお願いします。
この番組は、NPO法人昆虫の生地プロジェクト実行委員会が運営する北斗市大村崎センターがお届けしました。
それでは、北斗市大村崎センターでお待ちしています。
ラジオではまた来週お会いしましょう。