季節の移り変わりと自然の便り
羽ばたけ!ムーちゃん。 日本の国庁大村崎。 豊かな自然に囲まれた八ヶ岳高原の北都市長坂町は、全国一の生息地です。
大村崎センターは、NPO法人昆虫の生地プロジェクト実行委員会が運営しており、
夏になると、美しい大村崎と出会うことができます。 大村崎センターは、自然環境を図る基準ともいえる、大村崎の保護と研究、それらを取り囲む自然環境の保護に取り組む中心的な施設です。
大村崎センターは、大村崎と友達になること、森と友達になること、自然と友達になることをお手伝いするプログラムを用意しています。 大村崎センターへの訪問を心よりお待ちしております。
今週も、羽畑、ブーちゃんの時間がやってきました。
今日も、北都市大村崎センターの小林美香がお伝えしていきます。
どうぞ最後までお付き合いください。
9月に入りましたが、まだまだ日中は暑くなることも多くて、日差しもきついですね。
ミンミンゼミもツクツク帽子も、まだ頑張って抜き続けていて、夏の雰囲気が残っていますが、少しずつ秋の気配が感じられるようになってきましたね。
8月のこもったような暑さというんでしょうかね、その暑さとは感じが違ってきているように思います。
8月前半には姿を表していた我も子は、色がさらに濃くなって、その存在が目立つようになってきました。
また8月半ば頃から、ホトトギスの枝先に小さなつぼみが見られるようになっていたんですが、早いものは半ば過ぎにはもう開花をしていましたね。
同じ場所に生えているトリカブトも、春から比べると葉っぱがだいぶ大きく成長してきていて、まだ本当に小さいんですが、つぼみらしきものが出てきていました。
本当に小さくて、ほんの数ミリというくらいのものなんですが、新鮮な黄緑色をしているので、よく見るとわかります。
まだつぼみとも呼べないような小さな芽なんですが、とても猛毒を持った植物とは思えないほど、かわいらしい小さな芽をしていました。
また夏の間に花を咲かせていた植物は、花が終わった後、種や実を付け始めています。
ウバユリの花が終わった後には、大きな楕円形の実がなっていますし、マムシグさんの実は黄緑色から徐々に赤みを帯びてきました。
また上を見上げると、夏ツバケの枝先に小指の先くらいの大きさの実ができていましたね。
葉っぱとほぼ同じ色なのでちょっとわかりにくいのですが、雫型の黄緑色の実がいくつもこの木の枝先に実がなっていました。
そしてトチノキの木の下から上を見てみると、実がなっているのはちょっと確認できなかったのですが、葉っぱの裏側にたくさんのセミの抜け殻がついているのがわかりました。
こんなちょっとした風景からも夏の名残を見ているようで、季節の移り変わりを感じることができます。
自然公園の中を歩けば、こういった秋を彩る植物の様子が見られるようになりましたし、暗くなってくると聞こえてくる虫の声も増えてきましたね。
そんな雰囲気も手伝って、もう夏も終わりだなといった気分になりますね。
朝晩の涼しさを考えるとだいぶ季節が変わってきた感じがします。
ジョウビタキの営巣と生態
先月のことになりますが、事務所の流し台がある場所にいると、どこからか鳥のヒナが鳴いているような声が聞こえてくることがありました。
耳をよくすませてみると、どうやら換気扇の奥の方で鳴いているようでした。
外側へ回ってみると、近くの木の枝に親鳥と思われるジョウビタキが口に芋虫を加えてやってきていました。
換気扇の出口は日差しがあって雨が吹き込んでくることはありませんし、高さもあるので他の野生動物も登ってこられないような場所になっています。
どうやら安全に子育てができる場所としてその場所を選んだようです。
ジョウビタキは一般的には冬にやってくる渡り鳥です。
大きさはスズメと同じくらいか少し小さいくらいでしょうか。
オスは頭の部分が白っぽくて背中が黒で、うねからおっぽにかけてオレンジ色という目立つ色をしています。
メスもおっぽにかけてはややオレンジなんですが、全体が褐色なのでオスと比べると目立ちにくいですね。
オスもメスも羽を閉じると背中に白い半天が左右対称に並んでいるのが特徴的ですね。
冬の間は日本や中国南部、インドシナ半島などで越冬をして、春になるとチベットやロシアなどに渡っていって繁殖をする鳥なんですね。
その渡り鳥がなぜか八ヶ岳周辺では春になっても渡っていかずにそのまま滞在し続けているんですね。
ジョウビタキの繁殖拡大と八ヶ岳
ではここで一曲お聴きください。
スピッツで僕はきっと旅に出る
FM八ヶ岳、羽畑、むーちゃん、北斗市大村崎センターがお届けしています。
実は常備滝が春になっても渡っていかずにその場所で繁殖を続けているという例は日本の各地で確認されているそうです。
2010年に長野県の藤見町で日本野鳥の貝の方が6月に藤見町の林で常備滝の繁殖を確認したそうです。
その後の調査で北海道や大阪の高原地帯、そういったところで日本各地で繁殖していることが分かって、その範囲も年々広がっているそうで、
その中でも八ヶ岳周辺は常備滝が1年を通して過ごしている場所として知られているようです。
本来なら暑い夏は涼しい国へ渡っていく冬鳥ですが、わざわざ遠くまで旅をしなくても常備滝は日本の夏も場所によっては快適に過ごせるところがあるというのを知ってしまったようですね。
今では八ヶ岳周辺では1年中当たり前に見られる野鳥なので、鳥の知識がなければもともとは冬鳥だということも知らずに目にしている人も多いのかもしれないですね。
私も冬によく見かける鳥だなぁと思っていましたが、他の季節でも普通にいることはあまり不思議に思ってませんでした。
常備滝は大紫センター周辺でもよく見かける野鳥の一種でもあります。
ジョウビタキの人間との関わり
あまり警戒心がないようで、わりと人間の近くまで寄ってきてすぐ近くで鳴いているときもありますね。
外で作業をしているとすぐそばまで来て、まるで人間を観察しているかのようにしばらく動かないこともあります。
もしかしたら自分の縄張りに入ってきた何者かを警戒して様子を伺っているのかもしれませんが、とても人懐こい感じにも受け取れますね。
こういった感じで人間に対しての警戒心が薄いからでしょうか。
換気口やショッターの隙間など、人間のそばに巣を作るのは珍しくないそうなんですね。
今、事務所ではヒナの声はもう聞こえなくなったので、無事に育っていったんじゃないかなと思います。
自然公園の中で常備滝を見かけると、あの場所から育った子なのかなと思いながら見てしまいます。
渡り鳥で季節の移り変わりを知ることができますが、常備滝に関しては季節は関係なくなってしまいましたね。
秋の訪れと自然の変化
季節が秋へと近づいていくと、身近な鳥ではツバメが姿を消しますね。
そしてホトトギスやサンコウチョウの鳴き声も聞こえなくなって、本格的に季節が変わったのだとわかります。
それとは入れ替わりに、ツグミなどの冬鳥がやってくる季節ももう間もなくですね。
棚田では5月に植えたイネの穂先にたくさんのお米が実ってきて、収穫を迎える日まであと少しとなってきました。
残暑の中でも棚田を吹き抜ける風はとても涼しく感じるようになりました。
1日ごとに秋の気配を感じられるのはこの短い期間だけです。
その間に起こるたくさんの変化を見逃さないように過ごしたいですね。
大村崎センターの開館状況やイベント情報についてはホームページでご確認いただけます。
お電話でのお問い合わせは、0551-32-6648までお願いします。
この番組はNPO法人昆虫の生地プロジェクト実行委員会が運営する北都市大村崎センターがお届けしました。
それでは北都市大村崎センターでお待ちしています。
ラジオではまた来週お会いしましょう。