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  2. #34 創業物語 Netflix 前編〜..
2020-04-16 47:24

#34 創業物語 Netflix 前編〜初代CEOマーク・ランドルフ〜

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こんにちは、Off Topicです。今回は、創業者物語シリーズ Netflix 前編をお送りします!Netflixがどのように立ち上がったのか、DVDレンタル事業時代のNetflixについて話をしました。

◎今回のトピック
・創業メンバーの出会い
・DVDレンタル事業に辿り着くまでの他のアイディア
・Netflixが誕生した日の出来事

◎参照リンクや本
・That Will Never Work by マーク・ランドルフ - 日本語版:不可能を可能にせよ! サンマーク出版 (2020/2/19)
・The Fascinating History of Netflix
https://interestingengineering.com/the-fascinating-history-of-netflix

◎ひとこと byミキ
みなさんおうち時間どう過ごされていますか?ネットフリックスVCブロックバスターの話を詳しく知りたい方は、この
ポッドキャストもオススメです👀ドラマ形式で対立関係が知れます:)
https://podcasts.apple.com/us/podcast/business-wars/id1335814741

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◎ツイッター
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00:07
皆さんこんにちは、草野美希です。 宮武哲郎です。
Off Topicでは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報をゆるーく深掘りしながら、ご紹介する番組です。
今回は、Netflixについて話したいと思います。
今回は、今までやってきた創業シリーズ、創業物語シリーズのNetflixバージョンということで、話をしたいなと思っています。
最近、ノートでストリーミング戦争の話を出して、Netflixの話だったりとか、ディズニープラスとかストリーミングの話をしましたけど、結構、記事読んでいただけましたね。
そうですね。ちょっと、そこで、何ですか、後悔している部分というか、
訂正的なことですか。
ちょっと申し訳ない部分が一部ありまして、
Netflixのことを色々書いたり、ディズニープラスのすごい成長してるっていう部分を書いたりしてたんですけど、
特に、Netflixが大丈夫かみたいな話を、ちょっと異常にしちゃったかなっていう。
ちょっと危ないんじゃないかみたいな。
っていう風に書いたんですけど、実際は言うと、アメリカでも圧倒的なリードを持ってますし、
多分、ここ4、5年ぐらいは、マーケットリーダーとして、
い続けるんだろうなと思いますし、逆に世界、アメリカ外のところで見ると、圧倒的にNetflixが勝ってるっていうところで、
日本でも見ても、日本だとディズニープラスではなくてディズニーデラックスだと思うんですけど、
意外と結構みんな使ってなかったりするんですよね。
あまり聞かないですね。確かに。
プロモーションとか、積極的にやってて、番組やってるのもNetflixだし。
そうですよね。でも、電車の中でディズニーデラックスのプロモーションとか、
あとはキャリアと一緒にやってたりするケースが多いんですけど、
アメリカだと、やっぱりマーベルとかスターウォーズとか、そっちがめちゃくちゃ好きな人が多いので、
そこもディズニープラスでしか見れなくなるので、なので結構強いんですけど、
日本だと多分Netflixって、もしかしたら圧倒的に強い可能性があって、
オリジナルのものも結構作ってますし、日本の結構ライセンスコンテンツも撮ってるので、
そこは、記事ではNetflixやばいんじゃないかなと。
ディズニーが強すぎるみたいな。
日本だと確かにNetflixとAmazonプライムとかが強いイメージはありますね。
03:01
そうですよね。なので、もちろんそのNetflixは一部危ない部分はあるかもしれないですけど、
すごい企業だよと。
世界から見ると圧倒的にはリードしてますし、いい会社だなっていう。
それだけは言わせて欲しいと。
じゃあそんなすごいNetflixについて、今日は話していきたいなと思うんですけど、
Netflixを作った、結構創業古いですよね。
1997年とかって。
そうですね、97年ですよね。もう23年経ってるってことですよね。
すごいですね。
当時覚えてる人もいらっしゃると思いますけど、
当時はDVDのレンタルとかで有名になっていて、
後々今の形であるオンラインストリーミングっていうのをやっているんですけど、
当時のDVDレンタル自体も結構画期的なサービスで、
どうやってそこまで至ったのかっていう話を今回しようかなと思ってます。
結構そのNetflixがスタートしたきっかけ、
よくネットとか見ると、今の社長であるリードさん、リードハスティングさんが、
アポロ13号の映画をブロックバスターで借りて、
そこで返した時に延滞料金が40ドル発生して、
それが延滞料金がなければいいのにって思って、
Netflix始めたみたいな話があると思うんですけど、
それ結構嘘で。
嘘なんですか?
最初のNetflixで延滞料金あったんですよね。
それはいい事例っていうかストーリーでしかなくて、
実際の始まりってもっと普通で、もっと失敗がいっぱいあった。
そんな綺麗な話じゃないと。
そんな綺麗な話ではないです。
いろんなUberもこういう風に始まったとか、
Airbnbがこういう風に始まったっていう物語っていっぱいあるんですけど、
実は裏では結構違ったみたいな。
もっと地道に。
気づいたみたいな話で。
Netflixも、もともと今の社長のリードさんって創業メンバーではあるものの、
彼はもともと社長ではなかったんですよね。
もともとマークランドフさんっていう方が社長で、
彼とリードさんって全職ではないですけど、
06:05
結構お互い知って知り合って。
知り合うアントレプレナーだったのってどっちの人でしたっけ?
2人ともですね。
あれ2人ともか。
どっちかがもともと行った会社に買収されて。
そうですね。リードさんが持ってたPure Atelierっていう会社が、
マークさんの会社を買収したんですよ。
そこでいろいろ仲良くなったんですけど、
リードさんもそのPure Atelierっていう会社を売ろうかっていう、
ちょうどその話があった時にNetflixのアイディアが出てくるんですけど、
そもそも大きいMAをするっていう予定だったので、
結構2人次のこと考えようみたいな話になってて、
特にリードさんとマークさんって仲良かったので、
毎日仕事に行く時に一緒の車に乗って仕事場に行ってたんですけど、
その間にマークさんがひたすらこのアイディアどうですかっていうのを、
ひたすらリードさんにぶつけるっていうことをやってました。
すごい良い関係ですね。
その中で、例えばカスタマイズできる野球バットの授業とか、
パーソナライズされたサーフボードの授業とか、
パーソナライズされたドッグフードの授業とか、
パーソナライズが好きなんだろうなって思ったんですけど、
1997年の話っぽくないですかね。
確かに今っぽい感じがしますよね。
せっかくインターネットが盛り上がっていくところでパーソナライズ。
インターネットだからできる。
かもしれないですよね。
あとパーソナライズされたシャンプー。
D2C。
まさに今いろいろある。
その頃から課題があったんですね。
100以上のアイディアをリードさんに話してて、
毎回リードさんのレスが
That will never workっていう、絶対無理だみたいな話を毎回言ってて、
リードさんとして特にパーソナライズ、カスタマイズするっていうのは
スケールしにくいもので、
10個売るのと1個売るのを同じ努力でできて、
ワンタイムの売上じゃなくて何回も購入してくれるものを
そういうアイディアが欲しいみたいなことを言ってて、
そこでマークさんが何個かアイディア出した後に
ビデオテープどうだみたいな、VHSどうだみたいなことを聞いたときに
ちょっとNGを最初リードさんが出してたんですけど
もしかしたらみたいな。
09:00
一言言ったときにマークさんが
これもうちょっと深掘りしようみたいなことになって、
いろいろ彼のチームもいたので色々調べてたんですけど、
当時はVHSしか流行ってなくて
DVDっていう言葉がほぼ誰も知らなかったんですよね。
そうするとVHSでこの仕組みがいわゆる
VHSのレンタルみたいなのがワークするかっていうのを見てたんですけど、
もちろん当時は大手のビデオレンタルのブロックバスターという会社がいて、
その会社もそこまで儲かってなかったんですよね。
そうなんですね。
1本のVHSを彼らが例えば80ドル、8000円ぐらいで購入した場合に
レンタル品って大体4ドルぐらいなんですよね。
そうすると20回回さないとクロージができないみたいな。
しかもそれって配送の手続きとかそういうのも考えずにやってるんで、
大丈夫かなみたいな。
ブロックバスターって実店舗だけですよね?
実店舗だけですね。
オンラインで全くやってなくて、
オンラインで多分やる気なかったっていう。
それが原因なのかもしれないですね。
それが原因で今ブロックバスターって1店舗しか残ってないしね。
逆に1店舗残ってるんですか?
潰れちゃいましたよね?
記念で残してるんじゃないですか。
誰が運営してるんですか?
フランチャイズビジネスとかでやってたはずなんで。
残せる人はそのまま残してる。
売上は多分そんなに出てないと思うんですけど。
ノスタルジーを感じるために。
多分それのために1店舗残ってるらしいね。
日本だったらまだまだいっぱいあるから。
確かにそうですよね。スタイルとか。
1店舗残ってるんだ。
逆にオンラインでやった場合、配送コストとかかかるので、
毎回借りた時に1ドルぐらいしか儲かんないっていう仕組みになるので、
そうすると1本80回レンタルしないと儲かんないみたいな。
じゃあちょっと無理だよねっていう話があった中で、
最後の最後にDVDっていうものがありますよみたいなことを
チームメンバーかリードさんか、ちょっとマークさんは覚えてないんですけど。
誰かが言ったらしくて。
1997年前って日本にしかDVDってなくて。
日本あったんです。
日本にしかなかったんですよ。世界で。
それは知らなかったです。
逆に日本あったんですね。
日本で多分作られたんじゃないですか。
面白いですね。
12:01
逆に1997年の時はアメリカのDVDプレイヤーって
日本からわざわざ買って持って行くしかなかったんですよね。
これから出てくる、私も別の本読んだんですけど、
あれですよね、クーポンの話とかも。
まさにそこもそうですよね。
そっかDVD。
DVD自体が誰も知らなくて、
マークさんもリードさんもDVDっていうものはリサーチで単語を見たものの、
DVDの実物見たことなくて。
CDみたいな形してるぞみたいな。
多分似たようなものだろうなみたいなことを言ってたんですけど。
コンパクトっていうのがきっかけで、
CDっぽい感じであれば封筒に入るんじゃないか。
であれば配送コストを後に安くできるんじゃないか。
しかもDVDって結構安く売ってたんですよね。
それは業界がわざとやってて、
元々業界ってVHSを8000円とかで売ってるケースが多くて、
DVDだと15ドル、20ドル、2000円くらいとかで売ってるケースが多くて、
いわゆるレンタル業者がやっぱ皆さん嫌いで、
でも8000円のVHSの価格にしちゃうとレンタルって起きちゃうんですよね。
でも15ドル、2000円くらいにするとレンタルはやらないだろうっていうのを思ってて、
いわゆるCDの業界と同じ風になると思ってて。
レンタル業界を潰したんだね。
潰したくてDVDっていうのを作ってて、業界としては。
マークさんがそれを見て、DVDが流行ればいい市場を取れるんじゃないかなと。
確かに、封筒でできますね。
そこでリードさんとあるカフェで、マークさんがDVDレンタルいきますよってピッチをしてる時に、
じゃあ試そうと。一回試してみましょう。
本当に輸送できるか。
ちょうどカフェの手前にレコーデ屋さんがあったので、
そこでCDを、DVDがないのでもちろんCDを買って、
結構近場にあったリードさんの家に送る配送を。
無事届くかどうか。
無事届くかどうか。割れないかどうかっていうのをやって、実証実験をしたんですよね。
ここで実はNetflixって超ラッキーで、マークさんが超ラッキーなことをやってて、
リードさんに送ったのが正解だったんですよね。
15:00
ローカルの郵便と市外の郵便っていうのが別々のプロセスで行っていて、
ローカルは手作業でやるんですよ。
たまたま届けた郵便局が。
手作業でやるから壊れなかったんですよ。
機械。機械を通してやると。
機械でやっていれば多分壊れてたんですよ。
マークさんの家に届けてたら多分壊れてたんですよ。
ローカルのところじゃなかったから。
もしマークさんの家に設定していれば、Netflixで生まれなかったかもしれない。
ワークしなかったねって終わるかもしれない。
それで終わってたっていう。
それがリードさんの家にしたので、無事届いて24時間後に。
これは良いアイディアだって2人が思ったらしいです。
逆に言うと、他の受証実験の後にスケールさせるためにやった時、
他のローカルじゃないところにやった時に結構大変。
結構大変だったと思いますね。
そこの配送の機械でもう潰れないように袋にするとか、
っていうのを結構考えてたらしいです。
それは面白いですね。
本当はNetflixで生まれなかったかもしれないっていう話ですね。
アイディアだし、壁打ちの1アイディアで終わってたかもしれない。
アイディア120番目とかかもしれないですけどね。
確かに。
やっぱり97年の時代なので、資金調達とかする時とか、
会社をそもそも作る時って、今みたいに例えば決済だとストライプとか、
広告だとアドセンスとかショピファイとかオプティマイザリーとか、
そもそもクラウドがなかったので、AWSもないんで。
ちょうどアマゾンができたぐらいとか、
結構伸びてて、上場前とかそのぐらいのタイミングだったんで。
iPhoneも。
iPhoneももちろん全然できてない。
iPod。
iPodはできてないんじゃないですか、97年なんで。
2000年代ですよね。
当時は、今だと結構資金調達で環境が変わってるんですけど、
パワポ1枚で数億調達できたんですよ、当時は。
逆に簡単だったんですね。
逆にそれしかできなくて、いわゆるアイディアがあるから、
いわゆるサーバーを立てないといけない。
本当初期のお金がないから。
初期のお金がないと、そもそもテンプレとかもサイトとかも作れないんで。
確かに。
18:00
サーバーがないんで。
今だと2クリックでオンラインできちゃうじゃないですか、皆さん。
それができないので、パワポ1枚、いわゆるアイディアだけで
投資してくださいっていうのを回ってたらしくて。
プレイプレイシード界の気持ちですね。
マックさんは運よくリードさんで、
彼シリコンバレーで結構成功してた人なので、
彼が元々2億出資するよっていうのを言ってて。
彼自身が。
元々2億調達しようとしてたので、ちょうどいいかなみたいな。
プレイ3億、2億調達、5億、ネットフリックスが5億だった時。
っていうのをやろうとしてて、
リードさんとしては基本的に彼は社長になる予定はなくて、
いわゆる投資家として入りたいっていうだけで。
なぜかというと、彼っていろいろシリコンバレー成功した後に結構落ち込んでて、実は。
テック業界を変えても世界を変えられないんだって思ってて、当時は。
だから彼が思いついたのは、世界変えるには教育を変えるしかないと思ってて。
なので、教育の方に行きたいんですけど、
テック業界からやっぱり身を消したくないので、繋がっていたいので、マークさんに投資するっていう判断にして。
ただ最後の最後に、2億全額はちょっとリスクがっていうのを言って。
ちょっと厳しいかもって。
1.9ミリオン。
そこのちょっと何なんですか。
で、逆にその100K誰かから集めてよと。
自分だけが来て。
リーザー機材にちゃんと説得できるビジネスなのかっていうところで、
マークさんがいろんなところを回って、元上司に無理矢理出させてもらったりとか。
あと、母親に行きまして。
そこ母親なんですね。
ちょっとみたいな。
母親も結局250万入れたんですけど、
多分その250万もう二度と見ないだろうなって。
帰ってこないんだろうなって。
お母さんだから入れてくれて。
っていう感じですね。
それで一応無事2億っていうのを調達できたっていう話ですね。
リーザーさんの話面白いですね。
お金は出すけど、他の投資家を説得できるかどうか試してこいみたいなのは。
このアイディアが本当に2人の間で単純にいいと思っているだけじゃなくて。
21:03
第三者の人からもいいと思うかっていう。
そこでマークさんもいろいろ市場調査をしている間に、
あるイベントにいたんですけど、
そのイベントが元々ビデオレンタルをやっている事業者さん、
もしくは動画のソフトウェアみたいなのを売っている人たち用で、
基本的に実際のオフラインの店舗を持っている人しか行けないみたいな。
なのでマークさんは嘘をついて、
今7人ぐらいの従業員がいて、
8000万ぐらいの売上がある店舗として。
めちゃくちゃ嘘つきましたね。
そこで結構すごい人に出会って、
結構ネットフリックスにとってめちゃくちゃ重要な人物に実はあって、
ミッチーさんっていう方なんですけど、
彼自身は自分の10店舗ぐらいチェーン店を経営していたんですけど、
彼のすごいところって、
ユーザーさんを一人一人ちゃんと理解してて、
何が好きかっていうのを分かってて、
彼自身めちゃくちゃ映画好きだったので、
すごいレコメンドするんですよ。
ネットフリックスのレコメンド機能の塊みたいな人ですね。
そうなんですよ。まさにそうで。
彼の、いわゆる人間ですけど、
データベース、いわゆる映画のデータベースみたいな人だったので、
彼をマークさんが引っ張って、
うちに絶対入ってくれっていうのを何回かご飯をして、
ようやく採用できたみたい。
彼が結構、ローンチ前とかに、
DVDを何枚買ったほうがいいのかとか。
当時在庫があったので。
その作品を何枚買ったほうがいいか。
いわゆる買うの多すぎると、
みんなそのDVD借りないと、ただのコストなんで。
その作品がどれだけ借りられるかっていうのを予想して、
ちゃんと全部考えてたのが、
全部裏側でミッチーさんが動いてたらしくて。
それはミッチーさんの頭の経験とデータベースもあるってことですか?
経験と勘ですね、彼の。
単にそれだけです。
彼自身はデータベース持ってなかったですね。
彼の頭の中で。
オタクっていうところで。
超映画好きだった人らしいですけどね。
面白い。
会社の銀行の金庫がDVDの在庫機になって、
24:05
そこにいろいろこういう形で置こうみたいな話になって、
パッケージとかも、いわゆる返却用の封筒を一緒に入れたりとか、
いろいろちゃんとマークさんとかいろいろ考えて。
当時ショキファイとかなかったので、
サイトを1から全部自社サーバー検索エンジンの開発とか、
決済機能も全部自社開発なんで、
それを自社でやったんですよね。
大変ですよね。
そうなんですよね。
この時代サーバーから。
この時代超大変ですよね。
今どんだけ楽だったと思いますよね。
確かに。
これ頑張れば1日でできますよね。
ショキファイ作って。
全然できますよね。
全然できますね、確かに。
だってストライプなんてもう数クリックでもう出ちゃいますし、
もう超楽な時代になってたんですけど、
当時は全然楽ではなくて、
しかもDVDも当時たぶん300タイトルぐらいしかなくて、
で、ローンチした時にも800タイトルぐらいしかなかったので、
基本的に全部、ほぼほぼ全部取り寄せたりしてて、
で、元々Netflixっていう名前自体も、
ベータ、Netflixのローンチする前は仮でKibbleっていう名前にしてて、
Kibble。
K-I-B-B-L-Eですね。
で、Kibbleって、たぶんアメリカ人に言うとみんなドッグフードっていうイメージが出てくるんですよね。
Kibble、こういう名詞というか、Kibbleっていう商品名ってことですか?
Kibbleって商品名なんでしたっけ?
単語は何ですか?ドッグフードっていう単語?
みんなKibbleって言われると、なんかドッグフードだねみたいな。
ブランドなのかな?
なんでKibbleなんですか?
それは、マークさんの…
犬飼ってたとかそういう話ですよね。
犬は飼ってなかったんじゃないですかね。
でも、古い広告マーケティングのよく使われてた話で、
犬がドッグフード食べなければ、どんだけ広告が良くても意味ないよねっていう。
いわゆる商品が良くないと意味ないよねっていう話で、それがKibbleっていう形になったらしくて。
で、いまだにKibbleのドメインって残っていて。
で、それマークさん固有してるんですよ。
Kibble.comに行くと彼のページに行くんですよ。
彼のページ、ホームページってことですか?
彼のホームページで、いわゆる、多分本でそこにKibble.comに行く人が多いんで、
本読んでくれてありがとうみたいなことを一番書いてあったりとか。
意気ですね。
そうなんですよ。
27:00
で、いまだにmark.kibble.comっていうメールアドレス、彼も固有してて。
ちょっとみんな。
みんなメールしちゃいますよね。
メールした方が良いと思いますよ。
で、普通にメールできるらしいです。
でも残してるんですね、ちゃんと。
そうそう、ちゃんとそこの歴史はね。
なんで変わっちゃったんですか?
で、もともとさすがにKibbleってドクフードなんで、映画に関係ないよねっていうところで、
結局15ぐらいの広報リストが最後上がったんですけど、
そのちょっとリストを読み上げると、
Take 1, Take 2, Scene 1, Scene 2, Flix.com, Fast Forward, Now Showing, Direct Pix, Video Pix, E-Flix,
近づいてきた。
ネットフリックス、シネマセンター、ウェブフリックス、シネマダイレクト、ネットピックスとか。
ネットピックス。
いろいろあって、で、まあ、マークさん的にはここに候補になかったんですけど、レント.comって。
あー、それいいですね。
それもいいですね。
投票も結局なくて、結局決めないといけなくて、なんとなく全員ネットフリックスにたどり着いたみたいな話らしいです。
誰もネットフリックス絶対いいよねって言った人はいなかったらしいです。
逆にちょっとマイナスだなみたいな。
レント.comでもシンプルでいいですけど、概念的にはちょっと違います。今の形とは。
映画っていうのもわかりにくいかもしれないですね。
確かに。ネットフリックスってどういう意味なんですか?
フリックス自体は、いわゆる映画、動画っぽい言葉なので、いわゆるネット動画みたいな、ネット映画みたいな感じな思いになるんじゃないですかね。
よかったですね。
よかったんですかね。
結果としてネットフリックスって選んで。
テイク2っていうサービスになってたかもしれないですね。
可能性は全然ありますよね。
シネマセンターが結構みんなの候補に上がってたらしいです。
シネマセンター。ちょっとしっくりこないですね。
それは今で。
今思えば。
実際にネットフリックスのローンチ日は、実際にローンチ前に結構従業員がテックブログとかに、いわゆるフォーラムのところにDVDのレンタルする会社が出てくるんだよみたいなことを、いろいろコミュニティをちゃんと作っていて。
30:00
それすごいですよね。
すごいですよね。
映画ニュースサイトの人とかにもちゃんとコミュニケーションとって、インフルエンサーマーケティングじゃないですけど。
97年代のインフルエンサーマーケティングですよね。
逆に97年にそういうふうにネットでサイト作ってた人がたくさんいたっていうのもすごいですよね。
すごいですよね。フォーラムがいっぱいあったらしくて、当時は。
そこにひたすら、しかも毎回違う人格として各フォーラムでキャラをちゃんと作って、そこでネットフリックスのプロモーションしてたらしいので、その従業員が。
なるほど。
そこもちゃんとしてるなと思いますし。
確かに。
もちろん、ローンチビーもメディアも事前に通知してて、その日にプレス出すように、その日にインタビューをしてもらったりしてて。
当時はサイトもいろいろ間に合わない部分もあって、購入した後の確認メールがだいたい自動で送られるじゃないですか。
自動メールがまだ作ってなくて、それを全部手作業でやらないといけない。
きつい。
まあまあそんなに来ないだろうなみたいな話で、ローンチして、マークさんが最初の購入をもちろんやって、購入する時にベルが鳴るようにしてたんですよね。
購入されましたって。
で、購入した数分後にまたベルが鳴って、またベルが鳴って、めっちゃベル鳴ってたんですよ。
で、それが15分ぐらいめちゃくちゃベルが鳴った後に急に止まったんですよ。
なぜかというとサーバーがクラッシュしちゃったっていう。
すごい、めちゃくちゃ大人気じゃないですか。
そうなんですよ。めちゃくちゃ人気で、当時AWSがもちろんなかったので自社サーバーでやってたんですけど、
2つサーバーを立ち上げてたんですよね。
で、クラッシュしちゃったんでやばいと思って、エンジニアの人たちがすぐに電気屋さんに行って、
電気屋さん。
8個のサーバーを買って戻って、しかもクラッシュって誰も予想してなかったんで、これだけ来ると思ってなかったんで、
エラーページも作ってなくて、
エンジニアが行ってる間にマークさんなり他の人たちがエラーページを作って、
45分後にちゃんとエラーページを作ってクラッシュした後に、
その1時間後に8個のサーバーをちゃんとつなげて、
いわゆる4倍のキャパシティーですよね。
をつなげたんですけど、
45分後にまたクラッシュして。
一体何人、何人というかどれくらい来たんですか?
そこがアナリティクスを一切入れてなかったんで、
トラッキングできなくて。
悲しい。
そうなんですよ。
33:00
またクラッシュしちゃったんで、またエンジニアが電気屋さんで、
同じ電気屋さんに同じサーバーを買いに行ってて。
マークさんも元々その社内で100オーダー、
最初に100オーダーまでどれくらいかかるかみたいな予想をし合ってて、
マークさんとしては1、2ヶ月だろうみたいな言ってて、
1人のエンジニアのメンバーが、
1日行かないでしょみたいな言ってて、
みんな当時、いやそれはないでしょみたいな。
打ち置きだねって。
で、その人ってまだ実はNetflixにいるんですよ。
え、そのエンジニア残ってるんですか?
そのエンジニアの人。
へー。
伝説の人として残ってるらしいです。
へー。
そうなんですよ。
で、やっぱその日はオーダーが多すぎて、
もちろんサーバーも何回もクラッシュ、
サイトも何回もクラッシュしたのと、
それ以外のオフィス品も全部なくなって。
オフィス品?
箱、テープ、紙、インク。
配送するものとか。
配送するものとか。
全部なくなってて。
へー。
超大変だったらしいですね。
へー。
でもすごいですね。
なんか、というか、
マーケティングがフォーラムとか、
インフルエンサーの人とか、
ニュースサイトとかにやってるっていうのは、
インターネット人口がまだ少ない時期に、
それをやってたら、
見る人はめっちゃ広まる。
コミュニティが狭いからすごく広まりそうですね。
たぶんそこで結構広がったんですよね。
そこのオンラインのフォーラムも、
そこを運営してた、
運営っていうかそこに入り込んでた従業員が、
17個のパーソナリティを作り上げてて、
別々のサイトで違う名前で、
違うキャラクターで、
違う性格でいろいろ投稿してて、
毎回違う名前を出してたんですけど、
どうやってその名前、
毎回名前作るのって大変じゃない?って言ってて、
その名前のアイディアは、
著名人の名前を逆にしてるだけみたいな。
反対から読んでっていうことですか?
ジョージ・ハミリトンをハミリトン・ジョージにしたりとか。
あー、なるほど。
超簡単じゃんって。
へー。
っていうことをやってたんですけど、
そこでローンチ自体は無事成功して、
成功っていうんですかね。
上手く、思った以上に数字が伸びたっていう。
そうですね。
それで数週間以内にちゃんとアナリティクスも自社で作って、
よかった。
当時Googleのアナリティクスもミックスパネルとかアンプルトゥードもないので、
自社で作って、
一応毎日売上げの情報がレポート化できるようにしたんですけど、
2ヶ月目の売り上げが、ネットフリックスはおよそ1000万くらい。
おー。
36:00
すごいですよね。
すごい。
そのタイミングでもう、ランレートベースで見ると1億。
DVDですよね。
DVDです。
へー。
で、上手くいってるように見えた一方で、
実は大きな課題をマークさん感じてて、
その1000万の売り上げの99%がDVDの販売で、
レンタルじゃなくて。
レンタルではなくて、1%がレンタルだったんですよね。
へー。
いわゆるみんな買ってるけどレンタルはしてないですと。
で、そこはやっぱりかなりマークさんもリーダーさんも懸念はしてて、
なぜかというと、どこかのタイミングでAmazonが入ってくるとやっぱり理解してたので、
レンタルにどこかで切り替えないときついなって思ってましたね。
買い切りというか、繰り返し使ってもらえないですもんね。
で、そこのレンタルをするために、
あとユーザ数を増やすために、
DVDプレイヤーの人たちと提携をしようと。
で、そこは当時日本の会社しかなかったので、
DVDプレイヤー作ってるのは。
ソニー、東芝、パナソニックと、
彼ら各アメリカ部門がちょっとあったんで、
アメリカの人たちに話しに行って、
東芝が最初に食いついてくれて。
多分なぜかというと、東芝ってマーケットリーダーじゃないので、
ソニーが圧倒的に買ってきたので、
多分ソニーと比べてリスクは取れるなと。
いわゆるいろんなことを試して、
ソニーに勝ちたいみたいな思いが東芝にあって。
で、東芝のDVDプレイヤーと一緒に、
Netflixのチラシを入れてもらうようになって、
その時に3つのDVDレンタルを無料で提供しますと。
結構すごいですね。
そうなんですよね。
それ結構な赤字ですね。
そうですね、結構な赤字ですね。
でもそれでもユーザーが戻ってこなくて。
レンタルをしてくれるんですけど、その後もレンタルしてくれないですよね。
で、東芝と提携した瞬間にソニーも乗ってきてくれて、
ただマークさんが言うには、東芝もソニーもそうですけど、
日本の会社のビジネスとするのがめっちゃ大変だったらしくて。
やっぱり承認プロセスとか。
長い。
コピーの承認とかっていうのがいろいろ大変だったらしくて。
結構苦労してたらしいですね。
面白いですね。
そうなんですよね。
なんかそのDVDプレイヤーとセットでチラシを売るみたいなのを聞いて思い出したのが、
2、3年前にカラオケボックスでネットフリックスが見れるとか、
39:09
もしくは新しいテレビを買ったらそのチャンネルにネットフリックスのボタンが付いてるみたいな。
そういうのはまさに初期考えてたこの戦略を今晩にしたものだなと思って。
確かにテレビ買ったらそこにネットフリックスのボタンがあったらめっちゃ見たいなって思うじゃないですか。
確かに。この間アメリカに行った時にホテルのリモコンにネットフリックスのボタンがあって、クリックしましたね。
しますよね。
そしたらログインしろって言われて、ダメだと思いましたけどね。
自分のアカウントがあったら。
自分のアカウントがあったら見れるみたいな感じで。
確かにそれは今風な過去のものを今風に書いたやつですよね。
確かに。
それは面白いですね。
年貨製品とかそこに一緒にセットで売るっていうのは。
でも確かにそれはめちゃくちゃいい戦略ですよね。ユーザー獲得のためには。
確かに。
そこでやっぱりでもそれでもレンタルが伸びなくて。
で、そのタイミングでアマゾンのCFOからリードさんに連絡をして。
ちょっとシアトルに来ないかって連絡をしてきたんですよ。
当時はアマゾンって97年に上場して54億ぐらい調達したんですけど。
その際に他の会社を買収するっていう発言をしてたんですよね。
で、そのCFOはその買収したいみたいな話を一切言ってないんですよ。
でも全員その話だろうなっていうのを分かっていて。
これは。
正直マークさんも多分リードさんもそうですけど。
売る気あんまりなくて。
アマゾンの話をしてる。
アマゾンの話。
聞いてる聞いてる。
アレックスさんがね反応しました。
正直マークさんって多分売る気があんまりなくて。
で、多分リードさんもそうなんですけど。
アマゾンから電話来たら行くしかないと。
で、行きまして。
ちなみになんですけどアマゾンのCFOの人って今のちょっとなくなってしまったんですけど。
ジョイさんっていう方で女性の方なんですけど。
高校を15歳中退した人でスーパーのレジで仕事をしてお金を貯めて。
それで大学に行って2年で卒業して。
すごい。
で、ちょっと会計士の仕事をした後にハーバードの超難しいプログラムのMBAとJD、ロースクール。
42:00
ビジネススクールとロースクールを同時に受けて。
ちゃんと受かって。
すごい。
で、CPAって会計士の試験を彼にも取って、全国で2位だったんですよ。
で、それをジェフ・ベソスとアマゾンに入るときにジェフ・ベソスとインタビューしたときに
ベソスさんがなんで1位じゃないのっていうのをちょっとふざけた感じで。
すごい。
って言ったら彼女が勉強しなかったからねって言い返して。
かっこいい。
っていう超天才の人で。
すごい人ですね。
めちゃくちゃすごい人で。
その人がもうIPOを。
アマゾン。
女性の方で超優秀な人。
すごいですね。
ちょっと亡くなっちゃったんですけど。
ちょっと事故で。
でもすごい人で。
はい。
当時のアマゾンの文化って、やっぱり前もベン・ホロウィッチさんの本を紹介するときにちょっと話しましたけど、
超安い、机とかはドアでできてて。
言ってましたね。
そうなんですよ。
超効率よくやりましょうみたいな。
コスト削減できるところは削減しましょうっていう文化があって、
そこでネットフリックスも結構オフィスがマークさんの家の家具を持ってきてそれを使ってたりしてたんで。
同じカルチャーがあるかもしれないですね。
そこの似たようなカルチャーとか、お互いのベータバージョンの名前とか、
ネットフリックスはキブルで、アマゾンはカダブラだったんですよ。
マジックの魔法のよく、あれですか、日本では言わないのかな。
何ですか。
アブラカダブラアオカザンって。
アブラカタブラ。
そうそうそうそう。
確かにそれ何か忘れちゃいましたけど。
そうなんですよ。
それのカダブラっていう名前だったんですけど、
それをやめた理由が、カダブラっていう単語がカダブルっていう単語にすごい似てて、
カダブルって死体みたいな。
それはちょっとヤバいっていう話で、結局アマゾンにしたらしいんですけど。
めっちゃ良かったですね。
当時アマゾンって売上150億くらいあって、
結構、ジェフ・ベゾスさんも文化の話とか、
いわゆる買収の話を全然してなくて、
リードさんとマークさんが一緒に行ってたんですけど、
リードさんがちょっとイライラして、
もう売収の話でしょみたいな。
そんな迷い起きやすい。
で、そこでCFOといろいろ数字の話をした後に、
アマゾンのCFOのジョイさんが、
10何億くらいかな、みたいな。
売収するなら。
45:00
定時額はそれぐらいだったんです。
それで一応ミーティングが終わって、
開演飛行機にマークさんとリードさんが、
MAのプロコンを話し合ってたんですけど、
そこでマークさんがやっぱり、
アマゾンがDVD販売したら、
ネットフリックス終わりますと。
今のスケールなおかつ、
黒字化できるビジネスモデルがないので、
アマゾンに売った方が、
いろんな会社の課題を解決するかもしれないんですけど、
ネットフリックスの可能性っていうのを信じてて、
レンタルが1%だったんですけど、
その時点でマークさんが、
DVD販売から抜けたいとリードさんに宣言をして、
こうするしかないですというのを話して、
当時お金も結構なくなってたので、
毎回調達して、
その時にマークさんって、
あまりうまくピッチができなくて、
そもそもDVD販売がメインだったので、
レンタルって言いながら販売ばっかりしてるじゃん、
みたいなこといろいろしてされて、
結局リードさんがいたおかげで、
IVPから投資をできるようになったんですよね。
でもそれがあって、
結構大きな出来事が98年に起きるんですけど。
ちょっと結構長くなったので、
一回ここで、また次回ということにしましょうか。
なるほど、めっちゃ面白いですね。
すみません、なんか長くて。
いやいやいや、
あれですね、やっぱりリードさんがいて、
一緒に共同創業者って感じですね。
そうですね。
株主というよりは。
やっぱりリードさんがシリコンバレーで大きな存在ではあったので、
彼の影響もすごかったですし、
でもやっぱりマークさんも初期めちゃくちゃ動いてた人なので、
お互い多分いなければネットフリックスに立ち上がってないと思いますし。
じゃあ次回はその続きを話したいと思います。
はい。
ではじゃあ、次回お会いしましょう。
はい。
さよなら。
さよなら。
47:24

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