本当に大きかったんです。あの部屋、この部屋、ここにもある、あの部屋にもあるって。
これはちょっと、いつもKの番で言ってるんですけど、これじゃ無理やなぁと思いながら。
あんまり大きな家で、中にある家具とか調度品も、とてもオシャレやったんですよね。
これちょっと普通の家じゃないなって話になって、これいい立派なお家ですけどねって話をしてたら、
そのお客さんが、あ、これボーリスが建築したんやって。
さらっと?
さらっと。
ボーリス建築?
そう、ボーリス建築やったんですよ。で、えーって話になって。
それで洋館なんですね。
洋館やったんですよ。
かっこいいやろなぁ。
それはすごいですね。
ボーリス建築で、えーってなって。
あのお土産8万のですか?って言ったら、そうそうやって話になって。
こんなお家って、その方のおじいさんが建てられたんですけど、
そのおじいさんって、実際何されてたんですかって話になったら、
某百貨店の社長をやってたんやって。
そこで、えーってなって。
誰か聞いてもわかるところでして、後でウィキペディアで調べたら、
本当にそのまま名前出てきましたからね。
ウィキペディアで。
載ってました。
で、そのボーリス建築、ただ、相続になって解体すると。
あまりにも大きすぎるのとか。
で、これ堺市で保護とかしないんですか?保全とかしないんですか?って言ったら、
改築とか、理法、改築というか保全する、改築じゃないや。
改築するときに、そういうボーリス建築っていうのがあんまり理解しない公務手に頼んでしまって、
ダメな理法もしたらしくて。
で、堺市の担当者見に来たけど、こことこういうところを変えてしまったので、
もうボーリス建築としては見直すことはできませんって言われて。
もったいない。
もったいなかったですね。
もったいない気持ちになりますね。
で、そのお客さんのお兄さんが一級建築士をされてたみたいで、
その人ももう無理って、これ維持しようと思ったら無理やから解体しかないっていうことになって、
解体をする過程で本がまず一つになって、
そこで僕がスケベ心を出して、この本棚とか机とかどうなるんですかみたいなことを聞いたら、
あまりにも立派すぎるのと大きすぎて、
小道具屋さんとか古家具の中古屋さんとか来たけど、みんな買い取れないって言われて。
そうなんですね。そんなに金…。
大きすぎるのとか、やっぱりその家専用に作ってあったので。
オーダーメイドですね。
そうオーダーメイド。
贅沢なんですごい。
贅沢ですよ。
すごいですね。
それも多分ヨーロッパとかで研修行った時に写真を撮ったものを持ち帰ってきて、
日本の家具職人に作らせたものやから、職員用ではないらしいんですけど、
もう今こんな本当に作れないよ、作ったらとんでもない金額になるみたいなものがいっぱいあって。
でまた僕そこで調子に乗って、この家具お店で使いたいんですけどいいですかって言ったら、
すごい喜んでくれて、いいよいいよみたいになって。
自分たちもこのまま、そうなんですね。
買いたいのまま、思い出の詰まった家具がなくなっていくの嫌やから、
本屋で皆さんの目に触れて、もう一回生き返ると思って嬉しいって言って。
実際あの、この昨年の展覧会でお団子団子さんが表の方にポストカード販売してた椅子ですね。
あれも坂井氏から引き上げてきたものなんですよ。
そうなんですよね。
その時に教えていただね。
引きましたね。
あれすごい素敵で、あのベンチ。
そうなんです、ベンチそうなんですよ。
カウンターの中にある大きな机と、すごい立派な本棚、それも備え付けだったんですけど、
これもそのおじいさん、自分のお父さん、自分っていうその三世代に渡ったものやけどなーって言って、
これ僕持って帰りますよーとか言って、
調子乗って言って。
で、解体する日に、もう自分らでは運べないので、知り合いの引っ越し屋さんに運んでもらったんですよ。
そうですよね、結構大型ですもんね、どれも。
確かにどうやって運んだのかなって思ってました。
うんうん、思ってた思ってた。
プロに運んでもらいました。
やっぱり。
やっぱそうですよね。
三森、その運ぶ三森見た時に、うわーこれはちょっと調子乗りすぎたなーっていう金額やったんですけど、
もう行った手前上、持って帰らざるを得なかったんで。
でもそれがなかったら、あの椅子あそこになかったってことですよね。
そうそうですそうです。
いやーでも、そのね、椅子もそうですけど、ベンチもそうですけど、
机とかも、本棚も、すごいなんかお店の雰囲気を作っているっていうか、
すごいなんか文化的な香りすごい感じる。
なんか色も、すごいなんかこう重厚感があるというか、なんか存在感あるよね。
そうなんです。
やっぱ時間かな、なんか時間の経過もすごく感じるし。
どんだけ使っててもやっぱあんなに丈夫なんてやっぱすごいね。
やっぱ大事に使ってきゃあったんちゃう?
使ってたのと、そうでまあ材質とかも良いんでしょうね。
木とかのね品質もかなり良さそうな価値が。
1年に1回ぐらいこれ売り物ですかって人出てきますね。
あーやっぱり。だってあれやっぱりちょっと目引いちゃいます。
あれ?みたいなこんな素敵なみたいな。
多分カフェとかもしやりたい方とかはすごく欲しがると思います。
あれなんか置いてあるだけで雰囲気出るもんね。
そうそう出てます。
出てる。
なんかまたエルカメルさんは古書を扱ってるから、古書との相性もすごく良くて。
私ね、写真家の渡辺さんがクリスマスの時期に写真撮ってくださるやつ。
去年イベントもあった時もあそこのベンチ座って撮ってもらったりとかして。
そうなんですよ。
すごいそういう時にも素敵ですし。
撮影の小道具ならの大道具になってますけど、背景としてはすごく良くて。
本当に本と合ってる。
いろいろあって一番喜ばれてるのは一番依頼されたお客さんなんですよね。
自分がすごく大事にしてきたものはなくなると思ったものが今でも店で現役として活動してることがやっぱり嬉しいみたいで。
いい話ですね。
今でもずっとお付き合いあって半年に1回は店に見に来られて。
そうですか。素敵。
それは田中さんが引き取ってなかったら処分。
処分ですね。
今頃はどこかの埋め立てになってたか。
お店のベンチはお店の前にあるから、すごいお店の顔にもなってきてるっていうか。
そうですか。依頼された方。
結構すごい喜んでもらえてるっていうのもいいですね。
そこから今でもずっとお付き合いあって。
いいですね。
一つその家を解体するとき階段がすごい綺麗。
組木みたいなので組んだ階段で。
写真多分押さえてるんでまた今度お見せしますけど。
その階段がやっぱり思い入れがあったみたいで。
移築しようとしたらしいんですよね。そのお客さんが。
家をこのまま建てられたんですけど。
だから大工さんに無理ですってあまりにも高度すぎて。
どんな技術?
高度な技術で持っていけないからやめた方がいい。新築し新しく作った方が安上がりですしって言われて。
結局諦めかけてたけど。
何世代にも渡って3世代にも渡ってみんなが歩いた階段し残念やなって言って。
解体の時に妻もいてこれもったいないなってみんなで見てた時に。
手すり、すごい重厚な手すりがあって。
残念やなとか言ってたんですけど奥さん、妻が一言。
これ切って持っていったらいいんじゃないですかみたいなことを言って。
でもどっちみち壊すんだったら。
それいいなーって言って解体業者さんにこれちょっと外してもらえますかって言ったら。
よしやるぞってなったんですけどあまりにも組み木が複雑すぎて取れなかったんですよ。
すごいですね。
最後の最後はもう残せるギリギリのところまで切りました。
切ったんですけどそれでもすごい綺麗な形で残って新しく建てられた家に備え付けたらしいんですよ。
飾りとして。
それを近いうちに見に来てねーって言われてるんで。
めっちゃいい話。
そうなんですよ。
本当にその方の家族の歴史が入ってるんですね、その中に。
ちょっとフリーライドしてますけど。
向こうの歴史かなり重厚な歴史に乗ってますけど。
田中さんのノリ、ファインプレイから始まって。
ファインプレイですね。
栄えし、もういいですって今思えば断ることもできたんですけど。
ピンと聞いたんですよね、やっぱりその依頼された方とちょっとやり取りしてて。
なんかこれちょっと面白そうみたいな。
そうなんです。
物語が生まれたとかね。
そこからこれ3年ぐらいもありました。
そこからですか、あんまり自分の都合で断らないようにはしてます。
ツッコミすぎて大変な時もありますけど、とりあえず見てみるかみたいな感覚で行くと結構面白い買取現場に遭遇できるので、
本を通して何かを役に立てるのかなと思うと、この仕事も面白いと思います。
だってそのいきなり境じゃないんですよね。
京都にまず行った時に。
やり取りがあってさ。
そうそうそう。
ではじゃあ行ってみますみたいな。
えーすごい。
だからそれがきっかけで、やっぱり買取が増え続けてるんですね。
もう謎が分かりました。
なんか買取やたら田中さん多くないみたいな。
ちょっと個人のレベルの超えていく感じがしてるけど。
そうなんですよね。
お店のキャッパーを超えてきてるんですけど、でもいろんなとこに行くといろんな面白いお話もあるし、
本も集まるし、本が集まればまた次を呼んでくるしっていうので。
またそうやってそういうご縁でつながってて、なんかね買取先もいい買取先との出会いっていうのがありそうですね。
あります。
なんかちょっと話戻っちゃうんですけど、
堺のうちに10Lぐらいの部屋、本がどの部屋にもあったんですか?
半分ぐらいの部屋にありましたね。
へー。
全部でどれぐらいの量の本だったんですか?
アルミのトラック満載で、
ヤマト運輸さんのトラックのあれ満載にして、2トンちょっとぐらいの満載にして帰りましたね。
へー。
すごい。
やっぱ大きいお家は本も多いですね。
そう、大きいお家はもうね、本がいくらでも入るんで。
でもそれもあるし、やっぱりちゃんと文化とかすごく大事にされてたお家やったなと思う。
確かに。
いやーすごーい。
でもその個人でボーリーズ建築頼めるからってすごいですね。
まあまあ、すごい方でした。
すごい。
だってミキペディア載ってるし。
そこも歴史。
確かに。
それに触れたってことですかね。
いやー面白い。
この椅子が今エルカメラさんの入り口に置いてある。
置いてあったり、奥の方で本棚であったりして。
ぜひお店に行って、なんか気になった方見てほしい。
もう一つの文化財みたいな感じやね。
ほんまにそうやな。
いやーいい話。
これを守るために意地でもこの店は残さないっていう。
ですね。
なってきてます。
経営文化財として。
増えてくるかもしれない。これからもどんどんどんどん。
へーすごい。
なんかこの新コーナーちょっと面白くなって。