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2025-02-18 22:56

書籍「絶望死のアメリカ 資本主義がめざすべきもの」

気が滅入りつつも興味深い内容でした。

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こんにちは、ninjinkunです。
今日は、非常に気が見えるタイトルの本、「絶望死のアメリカ 資本主義がめざすべきもの」という本について紹介しようと思います。
えっとね、私がこの本を知ったのは、これもアフターシックスジャンクション関連なのかな?
ちょっとオロゴエなんですけど、何かで知って、図書館で書いてきたんですけど、
えっと、まあその、昨今ね、アメリカの文壇とか、あとは、やっぱりね、トランプ大統領の誕生の再生の背景にある、
そういう、えっと、例えば、実際に生きづらいくなっているアメリカ人、
特に貧困層から、多分昔中流だった人、
で、しかも多分、もともと貴族権益の白人として何も不自由なく仕事をしていた人たちが、
だんだん仕事を失ったり、昔ほど活性になったりして、
辛くなっているという背景がどうもあるらしいということが、いろんなニュースを通して伝わってきて、
で、それって実際どういうことなんだろうというのに興味を持って、
で、まあこの本がね、そういうことを書いているらしいというのを聞いて、
読んでみましたっていう感じですね。
で、これいつの本なんだろうっていうのは、確かね、トランプ一期目ぐらいの本なんですよね。
あ、違うな。
いや、2本の発売が2021年だけど、この本自体は、えっとね、もうちょっと前だったはず。
なんで、えっと、そう、第一トランプ政権ぐらいな時代の話だったはずです。
で、著者は、えっとね、アンケースさんとアンガス・ディートンさん、
2人ともプリンストン大学の経済公共問題名誉教授らしいです。
なんで経済とかソセージ畑の研究者っていうことでしょうね。
で、この本の主張というか内容としては、えっと、白人の中年男性の中で死亡率がね、今どんどん上がってきていて、
死亡率っていうのは一般的には下がっていくはずなんですけど、
大別の死亡率みたいなことかな。
医療の進歩とか、そういうもので、死亡率はどの国でも下がっていってるんですけど、
どうもアメリカの白人男性だけ上がっていると。
しかも、白人男性の中でも特に非大卒の白人男性、
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これがアメリカのCDCの死亡記録に学歴が最近ここ数十年かな、記載されるようになって、
そのおかげでどういうバックグラウンドの人がどれくらい死んでいるかということが詳細におよるようになったらしいんですけど、
そういう非大卒の人の死亡率が上がっているということがわかってきたと。
他国でも貧富の差とか分断というのは起こっているんだけど、
死亡率が上がっているのはアメリカだけだから、これは何なんだろうというのをきっかけに調査を始めたというのがこの本ですね。
まずは、昔は非大卒の人もめちゃめちゃ仕事があって、
特に工場とか自動車産業が盛んだ時代は、そこで働いて家族を養うというモデルが1950年ぐらいに成立して、
だから結構最近ですよね。
なので、いわゆる中流家庭で奥さんは専業主婦で、旦那は工場で勤めて、子供は大学にやるみたいな、
そういう絵に描いたようなアメリカン中流ライフみたいなものが一時期まではあったけど、
それがどんどんなくなっていって、工場は海外に移転したり、
さらに昔は大卒資格がいらなかった仕事が今では大卒を求めるようになっていると。
これは明らかにテクノロジーの進歩と効率化で、コンピューターがどんどん導入されたりして、
昔は人数をかけてやっていた仕事が一人の人ができるようになって、
その人はコンピューターを使いこなす必要があるから、その時には大卒資格を求め出すと。
大学イコール、別にテクノロジーじゃないと思うんですけど、ある程度の訓練を受けるはずなので、
そういうふうに仕事が高度化して求められる最初の入り口として大卒資格が必要になってきて、
昔だったらいらなかった仕事もどんどんそっちに取られていると。
なので実際にその仕事も、あと賃金が大卒と非大卒でどんどん開いていってて、
昔は70年代とかかな、20%か40%ぐらいの違いしかなかったのが、今では全然倍ぐらい開いてしまうという状況にあると。
さらに仕事の量自体も、さっき言ったとおり非大卒の人では減っていて、
そういう人たちは工場がなくなるとサービス業のほうで働かざるを得なくなって、
レストランとかもっとエッセンシャルワーカーとか、そういう方向にショップの店員とかになっていって、
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そうなると当然工場で働いていた時よりも給料は下がると。
なので所得もどんどんそういう人たちは減っている傾向があるらしいです。
どういうふうにこの人たちがなくなっているのかというのがまた書かれていて、
自殺、ドラッグ、アルコール、オピオイドというのが挙げられていて、
自殺はわかりやすいというか、一番ダイレクトにくるものですけど、
実際のところ自殺の数というのは自殺にカウントされないという市もすごい多いので、
明確に自殺としない限りは、
あと遺族が死亡当時に自殺というふうに出したがらないという傾向も当然あるらしく、
自殺に既読上になるものというのは実は少ないらしいんですが、
それよりもドラッグとかアルコール、そしてオピオイドのほうが多いと。
ドラッグとアルコールはわかりやすいですよね。
私もアルコールに多少依存してしまっている自覚があるので、
一言とはいないんですけど、何かしらつらいことがあるときにお酒を飲むと、
どんどん量が増えていくと、だんだん依存していくと、
依存性がありますので、そうするとどんどん内臓が得られていって、
病気をどこかで引き起こすということはありますと。
そうなってもお酒が飲められなくなると、本当に完全に末期状態の依存という感じになっちゃいますね。
ドラッグもそうで、
ちょっと何か来た。
作り置きが来ました。
それであれですね、ドラッグとかアルコールの問題があるというのはわかりやすいんですけど、
このオピオイドというのは何かというと、鎮痛剤のことらしいですね。
モルヒネに似た作用をするものを指すらしくて、
でもだいたいはモルヒネよりも効果が強かったりすると。
最初に出回ったのがヘロインで、当然ヘロインは今は多分支柱で手に入れるのは違法になってますけど、
ヘロイン、何かしらの痛みとかを抱えた人がヘロインに手を出して、一瞬割っても強くなると。
これもやっぱりすごい中毒性がありますので問題になって、
1910年代に広まったらしいんですけど、最初の頃は子供が泣いて泣き止まない子供を静かにさせるために、
お母さんたちがヘロインを使ったみたいなことが書かれていて、だいぶ凄まじいですよね。
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それぐらい広まってたらしいんですけど、
今ではそれはもちろん禁止されているんですが、それになりかわるオピオイドがどんどん出てきて、
今でも処方箋さえあれば手に入るような状況にあるらしいです。
なんていう薬物だったかな。
オキシコンチンか。
という鎮痛剤が1990年代後半ぐらいから出回って、これがとても多く処方されたと。
その後、依存性を減らしたものに切り替わっていったらしいんですけど、
そういうものは今でも手に入るし、
もともとは手術後とかに痛みを和らげるために使われるものですけど、
これをもっと気持ちよくなるために使うと。
1回こういうふうに依存してくると、もっと強いものが欲しくなって、
そうするとブラックマーケットでヘロインとかヘロインをさらに合成したもっと強い薬物に、
オピオイドに手を出していって、
これも大量に取るとオーバードーズを起こしてしまうということで、
アルコールとかドラッグと同じように危険性があるとして、
この本ではだいぶ警鐘を鳴らしているらしいですね。
ただ医療業界からの製薬会社が非常にこういうものを推していて、
ちょっと前まではお医者さんもこういうものをいっぱい処方してしまうような処方箋を書いていたらしく、
今ではちょっと減っているけど、
この処方箋をさらに裏で取引されて、裏で回ってきた処方箋で変えてしまうとか、
そういう抜け道がいっぱいあるっぽくて、
こういうものが今社会問題化しているらしいです。
日本だとどうなんでしょうね。
自分はあんまりこういう状況に全然詳しくないんで、
日本でこういうオピオイドがどれくらい手に入りやすいかわからないですけど、
あんまりまだニュースとかにも聞かないから、
もしかしたらアメリカとの状況はだいぶ違うかもしれないですね、
だといいなと思うんですけど、
こういう状況もあって、何かしらつらい状況を抱えた人たちが亡くなりやすくなっていると、
そういう緩やかな死に向かっていく人が多い、
特にその白人、中年男性の間でということが書かれています。
こういう例えば仕事がないとか、
アルコールなんかはどの国でも手に入りますし、
ドラッグなんかも手に入りやすい国もある中で、
このアメリカだけやたらと死亡率が高いと、
他の先進国では見られない傾向であると。
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これだけだと説明では不十分だから、
何かしらもっと原因があるだろうというのをさらに探っていって、
この本が主張しているのは、
主に医療の問題とセーフティーネットの弱さの問題を挙げています。
医療は特に有名だと思うんですけど、
アメリカでは開放点がないですよね、国民開放点がなくて、
65歳以上はメディケアっていうのがあるのかな、なんですけど、
働いている世代、自分のような世代の人間は、
仕事に就くと会社が健康保険に入ってくれるんですけど、
そうじゃないと自分ですごい高いお金を払って、
民間の健康保険に入らなくちゃいけないというので、
仕事ができればいいけどそうじゃないと、
すごい高額なお金を払う羽目になると。
結果的に無保険状態になっている人が、
2000万人以上、3000万人弱ぐらいだったかな、いるらしく、
アメリカの人口って3億ぐらいだったはずだから、
そうなると1割ぐらいの人が無保険で暮らしていることになりますね。
それに加えてアメリカの医療っていうのはめちゃくちゃ高くて、
先進国で一番お金がかかる医療であると。
医療のレベルというのは技術が特定の都市部では
すごい高い、世界一の医療が受けられるんですけど、
それにはすごいお金がかかると。
平均的に国民1人当たり1万ドル以上かかると書いてました。
なんで日本でいうと円換算すると150万円1人にかかっていると。
どの人間もですよ。
平均ですかね、これって凄まじくて。
ちょっと調べたら日本だと1人40万ぐらいだそうです。
なんで3倍ぐらい医療費が高いと。
これはとにかくね、さっきの介保険の問題とも繋がってくるんですけど、
いろいろ指摘されてましたけど、
アメリカだと市場に任されていると、医療の値段の決め方が。
なので、例えばある病院がめちゃめちゃ宣伝費をかけて、
うちは最高の病院だからうちで治療を受けると、
これだけの病気治りますと宣伝して、
そうすると消費者たちは、
じゃあこの俺たちが加入している健康保険がこの病院を入れてくれるようにしてくれと言うと、
保険会社はその病院を入れざるを得ないと。
そうするとその病院は、
その宣伝にかかったお金を普通に医療費に転換して、
お金を結果的に追い上がっていくというような構造があって、
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なんで日本のように介保険があると、
このあたりがもっとコントロールされていて、
医療の値段というのは基本的に決まっているんですけど、
自由診療でない限りは、
この健康保険の仕組みと病院同士が競争していくことによって、
逆にお金が釣り上がっていくという状況にあるらしいです。
なので例えばアメリカだと入院したときに入る、
入院するときの病棟も個室がすごい多いらしいんですよね。
日本だと多分アイベアがまず基本で、
個室はお金をさらにアプセルで載せた場合だけだと思いますけど、
だけかわからないですけどね。
そういう場合が多いと私は認識しているんですけど、
アメリカだとデフォルトで高い個室に金を払わされるという感じで、
どんどん行動していくと。
さらに医療業界がロビー活動をすごいしていて、
例えば医師会が大学の医学部の店員を一定に保つ活動をしているので、
医者の数が増やせないと。
なのでそれによって医者の給料が高く保たれているし、
海外の医師免許を持つ人が開業しようとしたときにも、
すごいいろんな制限を課していて、
基本的にはかなり移民の人が開業しづらくなっているという状況があるらしいです。
なのでそういう様々な業界の取り組みによって、
医療費がめちゃめちゃ高くなっていて、
結果的に貧しい人たちの生活を圧迫しまくるという状況がある。
さらにそういう貧しい人たちへの支援というのも、
他の国に比べてすごい少ないので、
アメリカの人たちはそういう自分たちの税金が、
知らない人たちの誰の税金のために使われるということを嫌う傾向にあるらしくて、
海保険の取り組みとかも何度も行われたけど、
全部否決されてきたということで、
これが非常にアメリカの弱さになっているし、
実際にその仕事をなくした、
そのさっき言ったような白人の人たちの生活を圧迫して、
結果的にこの先に展望が持てなくなっていると、
この本が言うその絶望心を引き起こす位置になっているというのが、
この本の分析ですね。
あとレントシーキングという言葉が導入されていて、
これは知らなかったんですけど、
特定の企業とか団体が政府とかに働きかけて、
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利益を自分たちの良い方向に誘導していくことを指すらしく、
アメリカだとさっき言ったロビー活動とか、
そういうものがすごい盛んで、
それによって医療団体とか民間企業にどんどんお金が集まる仕組みになっていて、
それが一般の人には分配されない状況になっていますというので、
どんどん貧富の差も拡大しているし、
それによって例えば医療が太っていくと、
普通の人が医療にかかれなくなるという非常に悪循環が生まれていますというのが、
この本の説明でした。
こんなところが大まかなこの本の内容なので、
非常に読み応えがあって、
数字もすごいたくさん引用されていて、
自分はこの数字を検証する能力がないので、
全部が本当かは分からないですけど、
一つの分析としてはとても興味深く読みました。
この本から何を得たかというのは、
ちょっと一言というのは難しいんですけど、
正直自分が普段接するようなアメリカ人の人は、
多分これには当てはまっていなくて、
基本的にITの仕事をしている人たちはみんな大卒であり、
給料もそこそこもらっており、
ただちょっとね、
例えばベイアリーの人たちと、
例えばこの前自分が言ったようなノースカラレイの人たちは、
やっぱりもうちょっと多分こっちよりに近い状況は周りにありそうな、
絶望視をするような、
特に白人男性の状況というのは、
多分もう少し身の回りにあるんじゃないかなという推測はあるんですけど、
少なくとも自分が直接話した範囲の人では、
こういう人はいなかったので、
少し最初に言ったように、
トランプ政権を誕生させるような背景の人というのは、
やっぱり自分がパッと見る限りには、
分からないところに多分もっといっぱいいるんだなというところが、
この本を読んでいて、
多少輪郭が、
見えたと言い切ることはできないんですけど、
参考になることはなりましたという感じですね。
そういうふうにして、
かつては仕事があって、
特権白人であったために仕事があったけど、
それも仕事がなくなり、
さらに他の人種とか女性が働くことで、
どんどん自分たちの今まであったような特権をなくしていくような人たちが増えていて、
その人たちがこの本だと実際に死に向かっていたり、
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もしかしたら、
もっと政府とか現状に起こっている人たちは、
受け入れ化していって、
結果的に今の政治的状況につながっているのかなという、
何か曖昧な終わり方になっちゃいますけど、
何かしら一つの現状につながる要因を、
本一冊で説明するってことは無理だと思いますし、
自分の中でも全部が全部つながったわけではないんですけど、
多分こういう、もうちょっとこういう本を、
多分いろんな角度でこういう本がこれからどんどん出てくると思うので、
そういう分断とか貧困とかそういうものを分析していく本は、
これからも読んでいって、
何でしょうね、単純にどういうことが起こっているか自分は知りたいと思うので、
この辺りはもっと探っていきたいなと思います。
というわけで、もうだいぶしゃべっちゃったんで、この辺りにしようと思います。
私ね、こういうアメリカで何が起こっているか知りたいという人は、
かなり面白く読めると思いますんで、
全く明るくないですけどね。
読んでて気がめいてきますけど、
いい本だと思います。
何ページあったかな、300ページ弱ぐらいですね。
結構読むのに時間はかかりました。
本の提供は、書籍「絶望主のアメリカ 資本主義が目指すべきもの」について紹介しました。
ありがとうございました。
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