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築75年の廃墟団地が満員御礼
2026-09-09 11:39

築75年の廃墟団地が満員御礼

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九州北部エリアのニュースをどこよりも早く、どこよりも正確に…RKBのニュースサイト「RKB NEWS DIG」編集長の高藤秋子が、1週間のできごとの中から注目のニュースをピックアップします。

田畑竜介
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サマリー

築75年の廃墟団地が、わずか90万円で落札され、家賃月1万円という破格の条件で、3ヶ月で満室となった事例を紹介。入居者はエスニック料理店や趣味の部屋、ミュージックバーなど、それぞれの夢を実現しており、オーナーのDIY支援も後押ししている。この取り組みは、空き家問題解決への新たなアプローチとして注目されている。

築75年の廃墟団地が満室に
この時間は日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。毎週水曜日はRKBニュースディグ高藤秋子編集長です。高藤さん、おはようございます。
おはようございます。今日はこちらの記事をご紹介します。
90万円で落札した築75年の廃墟団地が満室恩礼。家賃は月1万円。レストラン、ミュージックバー、秘宝館、夫婦の趣味部屋に。
北九州の文字高レトロ地区から車で15分くらい走ったところの高台に築75年の旧畑田団地という2棟の団地があるんですね。
戦後間もなく建てられた団地ってことですね。
そうです。2021年に最後の住人が退居しまして廃墟団地になりました。その廃墟団地が今とても脚光を浴びています。という記事です。
なんでだろう。
旧畑田団地1950年から翌年にかけて福岡県住宅協会、これ現在の福岡県住宅供給公社が建設しました。
本当に戦後間もない最初期の団地の1つで、A棟は4階建ての24個、B棟は2階建ての10個。
福岡市の不動産会社の代表の吉浦貴則さんが2024年に入札に出されたこの団地を90万円で落札。
90万円!?
買い手がいなかった。
まあそうか。
なかなか売れなかった。90万円で落札。
この団地を文字校1950団地と名付けまして、部屋の改装は入居者に任せる代わりに、家賃は3年間限定で月1万円。
と募集をかけたところ、24個10個すべてが3ヶ月で満室になりました。
すごい!
入居者たちの夢の実現
家賃1万円とはいえ、入居した人たちはなぜそのボロボロの廃墟を借りようと思い至ったのか。
見ていきたいと思います。
入居者の1人、66歳の女性はここでエスニック料理店を開きました。
パイナップルライスやトムヤンクン、タイ料理やベトナム料理を提供しています。
もともと別の場所でバーを経営していたんですが、店を閉めて料理教室、ケータリングをしていたんですね。
そんな時に募集を知ったと言います。
こんな風に話しています。
もう自分の飲食店を持つつもりはなかったのですが、1万円で貸し出されると聞いて興味を持ち、店を始める決意をしました。
ちょうど実家があったあたりも見える景色が気に入りました。
同じ時期に他の入居者とも知り合って心強かった。
一軒家や雑居ビルなら始めなかったと思います。
なるほど。
ランチだったから。
共に62歳の夫婦も移室を借りています。
夫の話です。
趣味部屋なんですよ。
私は遊民世代でLP版をたくさん持っていて、レコードプレイヤーも新調したのですが、自宅ではなかなか聞く機会がない。
もったいないなと思っていたら、この募集が目に留まりました。
一方、妻の方は夫以上に多くの趣味を持っています。
編み物、洋裁、イラスト描き、漫画が大好きで、部屋の半分以上を手芸の材料や漫画本が占めています。
しかし夫と同様、自宅では趣味の時間を楽しむことができなかった。
こんなふうに話しています。
手芸をするにも一旦棚から出して、終わればまた片付けてという作業の繰り返しがめんどくさいなと思うようになりました。
そうするとだんだん材料を入れた棚を開けたくなくなっちゃう。
棚に収納こそできるものの開かずの扉のように、箱詰めのまんまで開くことなく過ごしていた。
旧民状態の趣味のものを生かしたいなという気持ちがずっとあったんです。
今回娘家族と一緒に住むことになって、引っ越しをするときに、この荷物どうするの入らんよとなって、箱を借りました。
夫婦はこうした部屋の階層、家庭菜園の合間に休憩したくなったら、他の住人たちを誘ってお茶会も開いている。
ミュージックバー開店への挑戦とオーナーの支援
もう一方、65歳の男性は今借りた部屋を改装中です。夢だったミュージックバーを秋までに始めたいと話しています。
男性はバブル期に北九州市内でカフェバーを経営していましたが、時代の流れとともに閉店、サラリーマン生活を経て今は年金暮らしです。
こんな風に話しています。レコードが好きでたくさん集めたので、人に聞いてもらう場が欲しかった。
家賃1万円なら夫婦2人で外で焼肉を食べる値段と変わらないという風に考えて借りることにした。
ところが男性、DIY未経験です。DIYというのは専門業者に頼まずに自分で修繕したり作ったりすることですね。
思い切ったなと思うと秘密がありました。男性の話です。
実は材料費はオーナーの吉浦ビルさん持ちでDIYの技術指導もしてもらえるんです。それが魅力で借りる決意をしました。
やりだすとどんどん楽しくなって今度は床塗りに挑戦するんです。
実はこの団地、家賃1万円だから全部自分たちだけで改装してくださいというわけではないですね。
オーナーの吉浦さんが代表を務める吉浦ビル、古い建物をリノベーションして利活用することが得意で、吉浦さん自身もDIY職人。
なのでこの団地でも75年前の台所、板張りの床をドリルとかノコギリを駆使して入居者と一緒に取り外しています。
コンクリート作りの大型物件だったはず。床板を剥ぐと当時の職人さんたちがコンクリートが乾く前にうっかりつけてしまった直たびの跡も残っています。
材料費も全て吉浦ビルが負担して必要な道具類も無償で貸し出しています。
むしろここで培ったDIYの技術、店舗経営の経験を生かして、次のステップとして空き家や空きビルを活用できる人材を育てたいと考えていると。
吉浦さん、10年以内に九州の空き家、空きビルを1万棟再生させるのが目標と。
とてつもない数字なんですけれども、その100分の1でも実行できれば、町を元気にすることができるのではないかという話をしていました。
廃墟団地再生の戦略と今後の展望
本当にいろんな問題が絡んでいますけど、空き家って持ち主がわからなくて、取得して買いたいんだけど買えられないとかっていう問題があります。
こうやって吉浦さんみたいに買い取ってね、売りに出されたと言ってもあるんですけど、買い取ってくれることでまず持ち主がちゃんとわかるし、それをまたDIY育てようっていうこの発想すごいですね。
目から鱗ですね。やっぱり家賃1万円というのがポイントだと思うんですけど、吉浦さんによると購入したランチ2棟で90万円。
一般の方でも購入可能な価格なんだけれども、解体するには莫大なお金がかかるし、さらちにしたところで買い手がつくとは思えない場所なんですね。
ちょっと15分ぐらい車で走るので、普通不動産業者はリノベーションした部屋を貸し出すケースがほとんどなんだけれども、改装費を上乗せした家賃で貸さないと収支が合わないんです。
そうすると高い家賃を払ってでも借りる価値がある。利便性のいい場所にある物件に限られるということなんですね。
リノベーションして再三が取れるということになる。そういうわけで入居者に内装を任せしている。
その辺もうまいですよね。戦略的でもあるし、そして社会への貢献の度合いもあるし、借りる側からすると始めの一歩を踏み出しやすいですよね。
いきなり街中で何かを始めるとか、家賃を払ってというのはなかなか難しいですよね。
後編とテレビ番組での紹介
この記事ですね、前編後編に分けていまして、今日は前編をご紹介しましたが、後編は非法感を起こした。
最初のタイトルで非法感って言ったからどういうことって思って。
そうなんです。後編は36歳の女性のストーリーを記事にしていますので、こちらもぜひ廃墟団地で検索していただきたいなと思っています。
それとプラス、実は9月13日日曜日10時15分からRKBテレビの世界一の九州が始まるという番組で、この廃墟団地のケースを紹介する予定です。
なので動画でも見ていただけますので、こちらもぜひ見ていただきたいなと思います。
今度の日曜日ということになります。9月13日日曜日10時15分から世界一の九州が始まる。ぜひご覧ください。
その後10時半からはサンデーウォッチという番組もありますので、合わせてご覧いただければと思います。
ということで、この時間はRKBニュースディグ高棟明子編集長でした。ありがとうございました。
ありがとうございました。
11:39

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