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2026-03-19 20:36

215ギ・ド・モーパッサン「ある自殺者の手記」(朗読)

【作品】ある自殺者の手記

【作者】ギ・ド・モーパッサン(1850-1893)

【あらすじ】経済的に恵まれ、何不自由ない生活を送っていた57歳の男が、単調な日常への倦怠と孤独感からピストル自殺を遂げる顛末を描いた短編小説です。過去の幸せな手紙を読み返し、生きる意味を見失って絶望する心理を描いています

【こんな方に】寝る前に聴きたい / 名作文学 / 睡眠用BGM / 朗読 / 青空文庫 / 聴き流し


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00:06
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どうぞよろしくお願いいたします。 本編に入る前に何かお伝えしたいことがあったんですが、なんか忘れました。
なんだっけ、なんだっけな。何かを言おうと思ったんだけどな。
ちょっと思い出してきます。 あ、思い出しました。
ステッカーが欲しいという方いらっしゃいますか?まだ作ってないんですけど。 複数名いらっしゃるようだったら製作に取り掛かろうかなと思いまして。
リクエストなどいただければ。リクエストって違うな。 読み上げのリクエストではなくてステッカー欲しいよみたいなのがあればお知らせください。
えっと x あてでも
フォームあてでも スポーティファイのコメントあてでも構いませんので
ちょっとね制作しようかなと思いまして よろしくお願いします。
で今日読むのは この流れでこのタイトルかと思いますけどね
ギド・モーパスさんの ある自殺者の手記です
現代スイサイドとなってますね ギド・モーパスさん
フランスの自然主義の小説家、劇作家、詩人 女の一生などの長編6編
死亡の塊などの短編約260編を残したということで 芥川くんの
あれは何に出てきたんだろうなぁ
あるアホーの一生に出てきたような気がしています。 今言えた?
はい あと田山家太にも出てきたかなぁ
夏目漱石先生にも出てきてたかなぁ ちょっと記憶が定かではないですが有名な方ですね
文字数は 6200文字
20分くらい?20分もかかんないか 短めだと思いますが
1800年代の方なんでねずいぶん古いですが お付き合いいただければと思います。まあ暗いと思いますけど自殺に
03:01
まつわることなんで
神経質な方は
お控えいただければ 秋田茂さんという方の役だそうです
どうかお付き合いください それでは参ります
ある自殺者の手記 新聞を広げてみて次のような三面記事が出ていない日はほとんどあるまい
水曜日から木曜日にかけての信仰 某街40番地所在の家屋に住む者は連続的に2発放たれた銃声に夢を
破られた 銃声の聞こえたのは何それがし氏の部屋だった
ドアを開けてみると釈迦人のそれがし氏は我と我が命を絶った拳銃を握ったまま 全身明けに染まって打ち倒れていた
それがし57はかなり楽な暮らしをしていた人で幸福であるために必要であるものは 全て備わっていたのである
何が死をしてかかる不幸な決意を成すにいたらしめたのか 原因は全く不明である
何不足なく幸福に日を送っているこうした人々を買って割と我が命をたたしめるのは いかなる深刻な往々いかなる精神的苦痛
畳には知れぬ失意激しい苦悶がその動機となっての結果であろうか こうした場合に世間ではよく恋愛関係の悲劇を探したり
想像してみたりする あるいはまたその自殺を何か金銭上の失敗の結果ではあるまいかと考えてみる
結局確かなところを突き止めることはできないのでそうした類の自殺者に対して はただ漠然と不思議なという言葉が使われるのだ
そうした動機もなく割と我が生命を絶った人間の一人が書き残していった手記が その男のテーブルの上に発見されたまたま私の手に入った
最後の夜にその男が玉を込めたピストルを片側において書き綴った手記である 私はこれを極めて興味あるものだと思う
絶望の果てに結婚されるこうした行為の裏面に 世間の人が決まって探し求めるような大きな破綻は一つとして述べられていない
かえってこの式は人生のささやかな悲惨事の乾満な連続 希望というものの消え失せてしまった孤独な生活の最後に襲ってくるが会をよく語っている
この式は鋭い神経を持つ人や患者水物のみにわかるような悲惨な最後の理由を述べ尽く しているのである以下その式である
4を吹けたもう真夜中である 私はこの式を書いてしまうと自殺をするんだ
なぜだ私はその理由を書いてみようと思う だが私はこの幾行かの式を読む人々のために書いているのではない
ともすれば弱くなりがちな自分の勇気をかきたて今となっては遅かれ早かれ結婚し なければならないこの行為が避けうべくもないことを我と我が心に特に言って聞かせる
06:05
ために綴るのだ 私は素朴な両親に育てられた
彼らは何事によらず物事を信じ切っていた私もやはり両親のように物事を信じて疑わ なかった
長い間私は夢を見ていたのだ 夢が破れてしまったのは晩年になってからのことに過ぎない
私にはこの数年来一つの現象が起きているのだ かつて私の目には明けぼろの光のように明るい輝きを放っていた人生の出来事が
昨今の私にはすべて色褪せたものに見えるのである 物事の意味が私には黒白な現象のままの姿で現れ出した
愛の何たるかを知ったことが私をして死のような愛情を抑え厭うようにしてしまった
我々人間はいわば後から後へと生まれてくる具にもつかない原影に見せられて 永久にその名ぶりものになっているのだ
ところで私は年を取ると物事の恐ろしい惨めさ努力などの何の役にも立たぬこと 期待の虚ろなこと
そんなことはもう諦めてしまっていた ところが今夜晩の食事を終わってからのことである
私にはすべてのものの無の上に新たな一筋の光明が突如として現れてきたのだ 私はこれで元は快活な人間だったのである
何を見ても嬉しかった未中級女の姿 街の眺め自分の住んでいる場所何から何まで私には嬉しくてたまらなかった
私はまた自分の身につける洋服の形にさえ興味を持っていた だが年がら年中同じものを繰り返し繰り返し見ていることがちょうど毎晩同じ劇場へ入って
芝居を見るものに起きるように私の心をとうとう倦怠と嫌悪の巣にしてしまった
私は30年この方来る日も来る日も同じ時刻に不死道を這い出した 30年この方同じ料理屋へ行って同じ時刻に同じ料理を食った
ただ料理を運んでくるボーイが違っていただけである 私は気分を変えようとして旅に出たこともある
なが知らぬ他国にあって感じる孤独が恐怖の念を抱かせた 私には自分がこの地上にたった一人で生きているあまりにもちっぽけな存在だという気が
した で私は早々とまた帰都につくのだった
しかし帰ってくれば来るで30年この方同じ場所に置いてある家具のいつ見ても変わらぬ 格好
新しかった頃から知っているひじかケースの擦り切れた後 自分の部屋の匂い
家というものには必ずその家独特の匂いがあるものだ そうしたことが毎晩習慣というものに対して応答を催させると同時に
こうして生きていくことに対して激しい憂鬱を感じさせたのである 何もかもが何の変哲もなくただ悲しく繰り返されるだけだった
家帰ってきて城前の穴に鍵を差し込む時のその差し込み方 自分がいつもマッチを探す場所
09:01
マッチのリンガー燃える瞬間にチラッと部屋の中に放たれる最初の一別 そうしたことが窓から一思い飛び降りて自分には逃れることのできない単調のこれらの
出来事と手を切ってしまいたいと私に思わせた 私は毎日顔を剃りながら我と我が因果をかき切ってしまうという
聞き分けのない衝動を感じた 頬にシャボンの青のついた見飽きた自分の顔が鏡に映っているのを見ていると
私は悲しくなって泣いたことが幾度となくある 私にはもう自分が昔転んであった人々の側にいることさえできなくなった
そうした人間を私はもう知り尽くしてしまったのである あえば彼らが何を言い出すかまた自分が何と答えるか
私にはもうちゃんとわかっているのだ 私はそんなにまで彼らの変化に乏しい思考の型や論法の癖を知ってしまった
人間の脳などというものは誰の頭も同じで締め込みを食った哀れな馬が永久にその 中で駆け回っている
丸い極端状のようなものにすぎまい 我々人間がいかにアクセクシーを見たところでいかにぐるぐる回ってみたところですぐ
また同じところへ来てしまう いくら回ったって限りのない縁なのだ
そこには思いがけぬ枝道があるのでもなく道への出口があるわけでもない ただぐるぐる回っていなければならないのだ
同じ観念同じ喜び同じ開脚同じ習慣同じ信仰 同じ圏体の上を開けてもくれてもただぐるぐると
今夜は霧が深く立ち込めている霧は波生地を包んでしまって鈍い光を放っている ガス灯がくすぐったろうそくのように見える
私の寮の肩をいつもより重く押し付けているものがある 大型晩に食ったものがこなれないんだろう
食ったものがよくこなれるということは人間の生活のうちにあってはなかなか馬鹿にならないもんだ
一切のことが消化によるともいえる 芸術家に創作的情熱を与えるのも消化である
若い男女に愛の欲望を与えるのも消化である 思想家に明徹な観念を与えるのも
すべての人間に生きる喜びを与えるのもやはり消化である
食ったものがよくこなれればものがたくさん食えもする なんといってもこれが人間最大の幸福なのだ
病弱なイノフは人間を飼って懐疑思想に導く 無神功に誘う
人間の心の中に暗い思想や死を願う気持ちを廃退させるものだ
私はそうした事実をこれまでに幾度となく認めてきた
今夜食べたものがよく消化していたら私もおそらく自殺なんかしないで済んだろう
私は30年この方毎日腰をかけてきた肘掛け椅子に腰を下ろした時に
ふと自分の周りにあるものの上に目を投げた
と私は気が狂ってしまうかと思ったほど激しい悲しみに囚われてしまった
私は自分というものから逃れるためにはどうしたらいいかと考えてみた
12:01
何かものをすることは何もしずにいることよりも一層嫌なことだと思われた
私はそこで自分の書いたものを整理しようと考えたのである
私は久し前から机の引き出しを掃除しようと思っていたのだ
私は30年来同じ机の中へ手紙も感情書もごたごたに放り込んでいたからだ
引き出しの中が手の付けようもないほどとっちらかっていると思うと
私は時より嫌な気持ちになることもあった
だが私は整頓するということを考えただけで精神的にも肉体的にも疲労を感じてしまうので
私はこの忌まわしい仕事に手を付ける勇気がなかったのである
今夜私はデスクの前に腰をかけて引き出しを開けた
書いたものを荒まし引き裂いて捨ててしまおうとして
私は昔の文章を寄り分けにかかったのだった
私は引き出しを開けると黄色く色の変わった紙片が
渦高く積み上がっているのを見てしばしは途方に暮れたが
やがてその中から一枚の紙片を取り上げた
ああもしも諸君が性に執着があるならば断じて机に手を触れたり
昔の手紙が入っているこの墓場に指も触れてはいけない
万が一にもたまたまその引き出しを開けるようなことでもあったら
中に入っている手紙をわしずかみにして
そこに書かれた文字が一つも目に入らぬように固く目を閉じることだ
忘れていた
しかも見覚えのある文字が諸君を一挙にして
記憶の太陽に投げ込むことのないように
そしていつかは焼かるべきこの紙片を火の中に放り込んでしまうことだ
その紙片がすべて灰になってしまったら
さらにそれを目に見えぬように粉々にしてしまうことだ
叱らざるときは諸君は取り返しのつかぬことになる
私が一時間ばかり前から日知も札知も
足掻きが取れなくなってしまったように
ああ始めのうちに読み返したいくつかの手紙は
私には何の興味もないものだった
それにその手紙は比較的新しいもので
今でもちょいちょいあっている現に生きている人たちから来たものであった
またそんな人間の存在は私の心をほとんど動かさないのである
がふとした一枚の封筒が私をはっとさせた
封筒の上には大きな文字で太く私の名が書かれてある
それを見ているとまた私の目に涙がいっぱい湧いてきた
その手紙は私の一番親しかった青年時代の友から来たものだった
彼は私が大いに期待をかけていた親友だった
優しい微笑を表にたたえ
私の方に手を差し伸べている彼の姿が
あまりにまだまだと目の前に現れたので
私は背中へ水でも浴びせられたようにぞっとした
そうだ死者は確かに帰ってくるものだ
現に私が彼の姿を見たのだから確かである
我々の記憶というものはこの世界などよりも遥かに完全な世界なのだ
記憶は既に生存していないものに命を与えるのだ
私の手はわなわな震えた
目は曇ってしまった
だが私は彼がその手紙の中で語っている一部始終を読み返した
15:00
私はむせび泣いている自分の哀れな心の中に痛い傷跡を感じて
我知らず手押しを折られでもした者のようにうめき声を放った
私はそこで川を人が遡るように
自分の歩んできた一生をこうして逆に辿っていった
私は自分がその名さえ覚えていなかったほど
久し前から忘れてしまった人たちのことを思い出した
その人たちの面影だけが私の心の中に生きてきた
私は母から来た手紙の中に昔家で使っていた雇い人や
私たちの住んでいた家の形や子供の頭について回るような
たわいもない小さなことを見出した
そうだ私は突然母の古いお作りを思い出したのだった
すると母の面影は母親がその時時の流行を追って着ていた着物や
次から次へ変えた髪飾りに応じて変わった顔をして浮かんできた
特に昔流行った枝模様のついた絹の服を着た母の姿が
私の脳裏をしきりに行ったり来たりした
と私はある日母がその服を着て
ロベールやヨコザンスか体をまっすぐにしてないと
猫背になってしまって一生治りませんよ
と私に言っていたその言葉を思い出した
また別の引き出しをいきなり開けると私は恋の思い出にばったりぶつかった
舞踏靴、破れたハンカチーフ、靴下留め、髪の毛、干からびた花
そんなものが急に思い出された
すると私の生涯の懐かしいいくつかの小説が
私をいつ果てるとも知れぬものの言いようのない憂愁の中に沈めてしまった
この小説中の女主人公たちは今でも生きていて
もう髪は真っ白になっている
おお、金色の髪の毛が縮れている若々しい額
優しく撫でる手
ものゆうめ
鼓動する心臓
唇を約束する微笑
抱愛を約束する唇
そして最初のせっぷん
思わず目を閉じさせる
あのいつもあるとも見えぬ長い長いせっぷん
あのせっぷんこそやがて女のすべてを我がものにする
限りない幸福に一切のものを忘れさせてしまうのだ
こうした遠く過ぎ去った古い愛の踏みを
私は手にいっぱい掴み
私はそれを愛ぶした
そして思い出に今は物狂おしくなった私の心の中に
私は捨てた時の女の姿を一人一人見たのである
と私は地獄の話が書いてある物語で想像される
あらゆる苦痛よりはるかに苦しい気がした
最後に私の手にはいつの手紙が残った
それは私の書いたもので
私が50年前に習字の先生の言葉を書き取ったものだ
その手紙にはこうあった
僕の大好きなお母様
今日僕は7つになりました
7つというともういい子にならなくてはいけない年です
18:00
僕はこの年を僕を産んでくださったお母様に
お礼を言うために使います
お母様が誰よりも好きなお母様の子
ロベール
手紙はこれだけだった
私はこれでもう川の源までさかのぼってしまったのだ
私は突然自分の追い先の方を見ようとして振り返ってみた
私は醜い寂しい老年と
間近に迫っている浪水島を見た
そして全てはそれで終わりなのだ
それで何もかもが終わりなのだ
しかも私の身の回りには誰一人いない
私の拳銃はそこにテーブルの上に乗っている
私はその引き金を起こした
諸君は断じて古い手紙を読んではいけない
世間の人は大きな苦悶や悲嘆を探し出そうとして
自殺者の生涯をいたずらに詮索する
だが多くの人が自殺をするのは
異常の式にあるようなことによるのであろう
1937年発行
改造者出版
改造文庫
モーパスさん短編集
色懺悔
他10編
より独了
読み終わりです
既死念慮ってやつですね
僕もいくつかいつか囚われた時がありましたね
人は意外と簡単に死ぬからね
あまりその鋭く追求しすぎるのも
考えものだなと思いますよ僕は
言い方一つでだいぶ受け取り方も変わってくるしね
どう受け取るかわかんないからね
こっちの言い方をね
はい
ということでした
夜寝る前に聞くもんなのかこれは
まあでも
有名な文学の一つだと思って
お納めください
はい
時間は
20分ぐらい
まあそうでしょうね
では終わりにしていきましょうか
無事に寝落ちてきた方も
最後までお付き合いいただけた方も
大変にお疲れ様でした
といったところで
今日のところはこの辺で
また次回お会いしましょう
おやすみなさい
20:36

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