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2023-12-01 15:20

「ヒートテック」のババシャツ革命と、「AIRism」の巧妙なトリック【ユニクロのネーミング】#18

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今回のけんきゅーテーマは「ユニクロのネーミング」です。 普段、何気なく通り過ぎる売り場。そこに隠された戦略に、深読みたっぷりで迫ります!
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サマリー

ユニクロの商品のネーミングについて考察しています。ユニクロの代表的な商品である「ヒートテック」と「エアリズム」のネーミングには、社会情勢や時代の変化が反映されています。また、理解しやすさや響きの良さが重要な要素となっています。ユニクロのヒートテックとエアリズムについて、日本人向けの表記について紹介しています。

ヒートテックとババシャツ
本日の研究テーマは、ユニクロ、厳密に言うとユニクロの商品のネーミングですかね。
ユニクロ自体は、ユニーククロージングハウスウェアっていうのを略したものっていうことなんですけど、
今日はそのユニクロの商品に着目してみたいと思います。
皆さん、ユニクロの商品って聞くと何が思い浮かびますかね?
この動画は冬に出しているので、もしかしたら今日も皆さん着てらっしゃるかもしれませんが、
そうです!この商品がまず浮かぶんじゃないでしょうか。
ヒートテック。救出発熱素材?繊維?みたいなのを使った、着るだけでめっちゃ暖かくなるインナーですね。
これさ、もしかしたらですよ、もう令和世代の人はあんまりピンとこないネーミングかもしれませんが、
ヒートテックが出る前って、なんて言われてたか知ってますか?
下着というか、あったかい肌着のこと?なんて言ってたかというと、
たぶん90年代ぐらいにこれ言われたんじゃないかなと思う。
ババシャツって言われてたんですね。今も言うのかな?
これすごくない?と思うんですけど、
ババシャツが平成だとして、ヒートテックが今も通用するから令和だとしましょうよ。
まぁ平成に生まれてるんですけど、音の洗練のされ方がすごいなって思って。
まず、ババシャツのババはババアが着てるような、
ベージュとか白っぽい、袖のところに謎のミニフリルみたいなのがついた毛なし言葉みたいなのでババシャツとか言われてたんですね。
実際うちの母親も着てたし、今も着てるのかな?
でも一方ヒートテックってさ、たぶんほとんど黒じゃない?
まぁ白っぽいのとかもあるんでしょうけど、なんかパッとイメージするの黒じゃないかなって思うんです。
で、あとそのババシャツのババはさ、和語でしょ?
和語とシャツ、外来語がセットになってるんだけど、
ヒートテックはさ、そのヒート、あったかいみたいな意味とテック、テクノロジーですよね。
ということで、外来語プラス外来語っていうので、なんか構造も対照的になっているというか、
すごくこの時代の変遷みたいなものをここからも感じられるなーっていうふうで、
今ババシャツなんていう人ほんといないんじゃない?
てかヒートテックのことをババシャツっていう人はもう100%いないと思います。
あれは来た昔前のデザインのやつをババシャツって言ってるだけであって、
その下着、あったかい下着がダサいっていうイメージをデザインからも音からもかっこいいものに革命させたっていうところでヒートテックの功績っていうのはすごいあると思うんですね。
で、ちなみになんですけど、ヒートテック以外にも結構あのね、ヒートとかあったかい系の言葉を使ったネーミングっていっぱいあって、
調べたやつで言うと、ヒートファクト、これはねイオンとかで売ってるらしいです。
ボディーヒーター、これわかりやすくていいな、これね伊藤陽香堂ポーレが作ってるらしい。
そしてアイヒート、アイヒートはジャパーナが作っています。
こうしてみるとヒートテックって、んーとね、わかりにくい名前にちょっと入るんじゃないかなって思うんですよ。
っていうのも、そのめっちゃ上の年代の人ってテックっていう言葉知らないと思うんですね。
それに比べたらまだボディーヒーターとかのがめちゃくちゃわかりやすいじゃないですか。
ボディーって体だなーとか、ヒーター温めるんだーっていうのが直感的にわかると思うんですけど、
ヒートテックでさ、流行った1個の要因としてあるのが表記の問題があると思ってて、
ヒートテックとエアリズムの表記
これは個人的な深読みですけど、ヒートテックってさ、皆さん売り場でどういう風に書かれてるイメージあります?
要はカタカナか英語かどっちで書かれてるかっていう質問なんですけど、
おそらく皆さんパッと思い浮かんだのは、カタカナで大きく表示されているのを見てるんじゃないかなって思うんです。
でも商品1個1個を見ていくと、ちゃんとロゴに英語でヒートテックっていう風に書いてあるんですよ。
でもあくまでもそれはロゴ的に使われているのであって、売り場とかで思いっきり表示が出てるのはカタカナのイメージが私は大きいんですね。
実際売り場の写真とかを結構ウェブで検索しても、遠くから見た時、遠景で見た時の写真を見るとカタカナでの表記が多かったです。
これは私は結構ユニクロ悩んだんじゃないかなと思うんですよ、反則する時に。
それはなんでかっていうと、ヒートテックって英語にするとね、ヒートの最後のTとテックの最初のTが被るんですよ。
だから字を結構詰めた時に若干読みにくくないかっていうのは私の思うところですね。
TTっていう風にこう重ねてるから、あれ?ヒーテック?ん?ん?みたいな風にちょっとでもつまずく人がいるんじゃないかとか、
あるいはテックって言葉自体知らない人はもうテックって読めないから絶対ヒートなんだろーってなって終わり、シューみたいなねことになりかねないと思うので、
ん?って引っかかる感じ?これを防ぐためにあえて売り場とかでは、ロゴ以外ではカタカナで売ってたんじゃないか、売ってるんじゃないかっていうのは思うんですね。
ただね、ユニクロ内でこれと真逆の表記の戦略で勝ってるやつがあるんですよ。
それ何かっていうと、皆さん超存じておられるやつですよ。
エアリズムです。エアリズム。
さあラジオでお聞きの皆さん、今エアリズムと私が言った時にどんな表記を想像されましたか?カタカナか英語かどちらですか?
おそらくですよ、水色の文字のちょっと斜めのねフォントの英語の方のエアリズムが浮かんだ方が多いんじゃないかなっていうのが私の印象です。
売り場ではね、あの水色のロゴでエアリズムっていうのがもう大々的に出ています。
これもウェブ検索したらもう圧倒的に英語のこのロゴが多かったです。
カタカナで出しているのはあるにはあるんだけど、その遠景で見た時とかに売り場を占領しているのはこのロゴがでかいんですよ。
エアリズムのネーミング戦略
だからヒートテックは読みづらかったからカタカナで出してたけど、エアリズムは英語でもいけるっていう多分自負があるんだろうなって思うんですね。
で、エアリズムってマジですごくて、ちょっとこのエアリズムの考察をねここからやりたいんだけど、いいですか?やりますよ。
じゃあこの凄さを知っていただくために、由来っていうかコンセプトからいきましょうか。エアリズムのコンセプト読みますね。
空気のように軽く着ていることを忘れてしまうような心地よさを作り出し、次が大事です。
空気のリズムを整えるというユニクロの機能性インナーのコンセプト。これが由来になっていますね。エアリズム。
さあ今後半で空気のリズムを整えると言いました。空気エアとリズムからエアリズムになっているようです。
ですが、おかしくないか。エアは空気ですよね。で、リズムって言うとさ、表記違くないっていう問題がここで生じるんですね。
リズム、メロディ、リズム、ハーモニーっていう音楽の3大要素ありますが、そのリズムは普通に英語表記だったら
R-H-Y-T-H-M、リズムっていう風でちょっと長いんですよ。
なんだけどエアリズムの後半はね、ISMってISMって書いてあって、くっつけてエアリズムって読ませているんですよ。
だから本来のリズムという英単語の由来とは表記が異なっているんですね。
ここがめちゃくちゃ、なんて言うんだろう、ネーミングの面白さが詰まっているなっていうか、
えっとね、まあ普通に受験生とかさ、英単語死ぬほど頭に入っている人とかネイティブの人は何も感じないんでしょうけど、
そのリズム、メロディ、ハーモニーのリズムっていう英単語をパッと見せられた時に、おそらく日本人は結構読めない人多いと思うんですよ。
だから、そのまんまエアリズムって本来のスペルで書こうもんなら絶対読めないじゃないですか。
なんじゃこのブランドは、みたいな。ってなったと思うんですけど、
だから日本人向けに絶対にこうアレンジされた、このブランド名だと思うんですね、このリズムのところ。
っていうのはすごくさっきのヒートテックの理論と一緒で、その読みづらくないか、目で見た時に違和感がないか、
引っかかりがないかっていうのをすごく計算されているんだと思うんですね。
で、それプラスすごいのはそのリズムっていうところを変形させた他にもすごいのがね、大文字と小文字の使い分けが的確っていうところなんですよ。
これどういうことかっていうと、エアリズムって一応確認ですけどラジオだけで聞いている方向けに、
エアーだけ大文字で、最後のISM、イズムの部分は小文字なんですね。
ユニクロのヒートテック
だから、例えばなんですけど、全部小文字だとすると、
ほんとなんか知らない英単語みたいに見えません?
アイリスム?アイリズムかな?みたいな風になっちゃったり、
あとなんかさ、今のご時世さ、下手したらよ、全部大文字で言ったら、
AIリズムって読みそうじゃないですか、人工知能のAIを想起しそうだなと思って、
ということで最初のエアー、ここは日本人でもさすがに読めるやろうっていう判断をね、されたわけですよ。
どこまでなら日本人いけるかな?小文字はダメだな、全部大文字もダメだな。
じゃあエアーだけ大文字にして、リズムのスペル変えたら、
AIリズムって読んでくれんじゃね?っていう風に多分判断したんじゃないかなって思うんですね。
ここに至るまでのプロセスが見える、素晴らしいネーミングだと思います私は。
ちゃんと読み手を意識してますよね、読んでもらおうっていう意識があるから、
そういう柔軟なね、リズムのスペルを変えようとかね、エアーだけ大文字にしようっていう判断ができるわけですよ。
で、もうちょっとだけ深読みをすると、
イズム、さっきスペル変えた方のエアーリズムのISMっていうイズムっていうのは、
あのまあ、テレビ番組のオシャレイズムとかあるじゃないですか。
だから、主義みたいな、なんとか主義っていう風にも取れるから、
その空気のリズムを整えるっていう、このコンセプトはユニクロ流ですよ、ユニクロイズムですよ、
みたいなその裏の意味もあるんじゃないかっていう、
まあ、なんかダブルミーニング。
ちょっと深読みしすぎだと思う。
ここは、ここはちょっとさすがにね、深読みしすぎだと思うんですけど、
えーと、まあそうじゃないかと思えるくらい、このネーミング中の私にとっては結構、
情報量が詰まりすぎててやばい名前なんですね。
で、しかもさっきのヒートテックと対になってるじゃないですか、
そのヒートテックはカタカナにしてるけど、エアリズムはもう英語で読ませるっていう風で、
なんだろう、そのコンセプトもそうだし、
全体的にユーザーをちゃんと意識されているネーミングだなーっていうのがわかるっていうので、
大興奮するお名前です。
ちなみにあれですよ、エアリズムってさ、
なんかそういえばそうだな、そうだったなって思い出したんだけど、
あの、2012年まで別のインナーでね、
シルキードライっていうのとサラファインっていうのがあったの覚えてません?
シルキードライとサラファインを統一したブランド名らしいんですよ、エアリズムって。
なんかサラファインとか聞いたことあったなーって思い出したんですけど、
もうサラファインとシルキードライとかに比べたら、
エアリズムって圧倒的にさ、コンセプトめちゃくちゃ伝わる、
素晴らしい名前ですよね、マジで。
いやーこれはもう本当に、
これをゼロから作ったんだなーと思うと、素晴らしい名前だなと思う。
あ、ちなみにもうどんどん情報を付け足すけど、
ユニクロのエアリズム
このエアリズムはね、あれです、前にもなんだっけ、あれあれ、
ボシュレットの時にも言ったんですけど、
日本ネーミング大賞の受賞作品の一つです。
はい、エアリズムはね、受賞してます。
2020年だったかな?
受賞してますので、それだけ優れたネーミングなんです。
っていうのをお伝えしたかった、別に。
ヘニクロの回し物じゃないんだけど。
これさ、マジでさ、なんかのどっかのブランドとか、ボシュレットとかもそうだけどさ、
お前TOTOの回し物か?みたいなユニクロの回し物か?って思われてるかもしれないんですけど、
全然違うからね、案件でもなんでもない。
もう本当に、それぞれのネーミングが好きっていう理由だけで喋ってますから、
何の意図もないんですけど。
ハハハハハ
いやーもうマジでね、今回大興奮のお話でした。
届いていると嬉しいです。
はい、本日のまとめです。
えーっと、今日はユニクロのヒートテックとか、エアリズムのお話をね、主にしてきました。
まあ他にもウルトラライト、なんだっけ、ダウンジャケットとか色々あるけど、ダンパンとかね。
ちょっと今日はこの2つに絞りましたが、
いずれにしても、その何、日本人向けのさ、特に、まあ今回は表記ですね。
表記が特に頑張ってんなっていうのをメインで紹介したんですけど、
その、読む時に引っかからないっていうのを重視すると、
こういうカタカナの場合もあるし、英語の場合もあるよねっていう風ね、
柔軟に表記を変えてらっしゃったりするのが面白いなっていうところだなと思いました。
というわけで、今回のお話面白かったっていう方は、
ヒートテック失敗あるあるとかね、書いておいてくれるといいですね。
あのーヒートテックってさ、今日紹介しなかったけど、
なんか極端ヒートテック、超極端ヒートテックとかなんか段階があるんですけど、
あれをね、すごいなんか、今日寒くなるぞーって思って、
着てった日に限ってさ、なんか屋内で作業することが多かったりして、
めちゃくちゃエアコン効いてて、その極端とか超極端とかもう滝のように汗かくからさ。
逆に体調崩すパターンね、結構あるのでヒートテックって。
なんかちょっとヒートテックの失敗談とか挙げてくれると楽しいので、お願いします。
はい、というわけで今回は以上にしたいと思います。ありがとうございました。
ではまた次回。バイバーイ。
みんな風邪ひかないでねー。
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