にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、
重い腰を上げてPowerAutomateの勉強をはじめたよ、というものです。
水曜日は、ITを中心とした技術的な話をしています。
PowerAutomateって聞いたことあります?
パソコンの技術に詳しい方は、少なくとも名前だけは知ってますよね?
そうじゃない人は、聞いたことがないって人の方が多いかもしれません。
これは、Windowsの操作を自動化するための仕組みです。
Windowsの祖先のMS-DOSには、パッチという仕組みがありました。
当時はパソコンをコマンドラインで操作していましたから、一連の操作をパッチファイルに書いておいて、まとめて実行することができたのです。
できたのですっていうか、今でもできます。
Windowsには、MS-DOSの互換機能が未だに載っていますからね。
Windowsが当たり前になって、30年以上経つのに互換を保っているのはすごいことですが、
逆に言うと、ユーザーインターフェースがグラフィカルになってから、
パッチのような手軽な自動化手段がなかなか実装されなかったという歴史があるのです。
やろうとすると、本格的なプログラミング環境を用意する必要がありました。
ということは、本格的なプログラミングを覚える必要もあったというわけで、
なかなか誰でも手を出せるものではなかったのですね。
Windows 11になって、Power Automateが使えるようになりました。
画期的なのは、これがWindowsの標準機能としてなったことです。
これまでは大抵特別なプログラミング環境を導入する必要があったのです。
結構すごいでしょう?
僕はIPの世界の人なので、すぐに使い始めそうなものですが、そうではありませんでした。
それはなぜかというと、僕は日頃やることのほとんどをクラウドにシフトしていたからです。
パソコンの中にデータは置かないし、アプリも最低限のものしかインストールしていません。
だからWindows上での自動化の欲求がなかったんですね。
まあ、ただ自動化そのものには興味はありましたので、ちらちらと情報は見ていました。
そろそろやってみてもいいかなと思い始めたきっかけは、AIが標準機能になったことでした。
AIが導入されたら、めんどくさいことは全部任せられるようになるかもと思いがちですが、実はそうではありません。
めんどくさいことをやってもらうには、めんどくさい説明をする必要があります。
そもそもめんどくさくなる原因は、自分が適当に情報やデータを管理してきたからで、
そういう適当な管理状況はちゃんとAIに説明しなければなりません。
適当な上司に、いい感じにやっておいてって言われたら、知らんがなって言いたくなりませんか?
それはAIも一緒。知らないものは知らない。当たり前。
じゃあどうしたらいいかというと、説明できるようにしておけばいいのですね。
それがめんどくさいからめんどくさい状況になっているわけですが、めんどくさいをぶっ倒さえてやってみるのが、パワーオートメイトを使ってみるということでした。
これ、人間の世界でいうと、マニュアルを作ることに相当します。
ぐちゃぐちゃだったデータを分析して整理し直して、いつでも同じ手順で管理できるようにするのです。
その手順をパワーオートメイトで高度化すると、フリックするだけで自動実行できるようになるという寸法です。
先ほど僕は、パソコンの中にデータやアプリは置かないようにしていると言いましたが、いくつかの例外があります。
その一つがこの配信の編集環境です。
音声だけでなく動画を使う場合もあります。
動画データは大きくて、現時点ではクラウドに置くことができません。コストがかかりすぎるからですね。
そして編集用のアプリケーションも、今のところはクラウドアプリよりもパソコン上で動くものの方が使いやすいのです。
配信は毎日やっていますから、手順はルーティンになっているのですが、同じ手順を繰り返していると、これ、自動化できるんだろうなぁなんて思っていたのですね。
少しずつ自動化に取り組んでみようと思いました。
大した操作じゃないけど面倒だなと思っていたデータ管理の一部をパワーオートメイトで自動化してみました。
自動化のためには、データの置き場所や命名規則を整理する必要がありました。
クラウド連携をどうするかも課題で、クラウドから情報を取る方法も調べなければなりませんでした。
ちょっとパワーオートメイトで使う言語の文法に慣れるのに時間がかかりましたが、2時間ほどで最初の一歩を作ることができました。
面倒だけど、プログラミングするのは楽しいと思いました。
こんなふうに一歩一歩自動化を進めていって、いずれはAIとも連携したPodcast制作のワークフローにしたいと思っています。
こんなふうに自分のやりたいことを実現していくのは本当に楽しいですね。
今回は、思い越しを挙げてパワーオートメイトの勉強を始めたよ、という話をしました。
今日はここまで。読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ストア化でITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
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今日もワクワクする日でありますように。
蕎麦直樹でした。ではまた。