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おはようございます。なっちゃのです。昨日ですね、今上野でやっている大吉原展で話題の吉原に行ってきました。
吉原面白かったですね。何が面白かったとかどう感じたとか、ちゃんと考えて整理して、その話は明日にしようとできるといいなっていう感じなんですけど、ちょっとしてみようと思います。
今日はなんですけど、昨日の放送の続きっていう感じでですね、女性の役割が時代とともに変わってきて、今は男女というよりも人としてという考え方の方が強くなって、
何かをする時にいろんな選択肢を持てるようになったことを、あの人、伊藤野江に伝えられたらという話をしました。厳密に言うとしてないんですけど、今したことにしました。
伊藤野江、もうご存知の方も結構いると思うんですけど、この人の生涯がとても好きなので、今日はちょっとその話をさせてください。
まずですね、結論というか、結末から言ってしまうと、伊藤野江って28歳で亡くなってるんですね。今から100年前にあった関東大震災の治安激悪やけの原、
朝鮮人の大虐殺とかがあったぐらいですけど、そんな大混乱のカオスなところに夫と6歳ぐらいの老い子の男の子と一緒に歩いてたところ、
3人まとめてお前たち伊藤野江と大杉坂屋だなみたいな感じで連行されて、そこで3人とも殺されてしまうんですよね。
っていう結論があるんですけど、私この人何が好きかって、すごく言葉が力強いんですね。力強くて、その力強い言葉の裏にあるその人の生涯っていうのがとても好きなんですよ。
野江が28年生きた人生、私が何百年生きることが例えできたとしても、この濃密な人生は送れないなって思うぐらいの感じなんですよね。
その話で、ちなみに参考文献カッコワラは村に火をつけ白痴になれっていう栗原靖さんが書かれた本がめちゃくちゃ面白くて、これで野江が好きになったんですけど、野江が好きなのかこの本が好きなのか栗原靖さんが好きなのか全部ですね。
この本はちょいちょい栗原さんの感想とかが混ざってきて、文体もひらがながすごい多くて、ちょっと丸けな本ですごい大好きなんですよ。丸けな本なんですけど中身はすごいしっかりしてますよ。しっかりしてて。
あと作家の村山由加さんですね。恋愛小説とかいっぱい書いてる人ですけど、風を荒らしよっていう野江の言葉をタイトルにした、これは時代小説になるんですかね。時代小説を出してて、これが映画化されてるらしいんですね。
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で、この伊藤野江役が吉高由里子で、夫の大杉栄、夫っていうか実際には結婚してないんですけど、大杉栄っていう人と最後結ばれていて、大杉栄は英太がやっていてですね。というドラマにもなったらしいんですけど、参考文献、笑いはこの2冊とwikipediaをもとにお送りします。
ちょっと生まれた頃から話してしまいますね。この伊藤野江っていうのは福岡の糸島っていう海の近くで生まれてどいなかなんですよね。
この人は黒人でですね、お父さんが今で言う超DV男なんですよね。酒飲むは仕事しないはお母さんがお母さんというか奥さんが一人で働いてきたお金を使ってまた酒を飲み、家で暴力で暴れまくりっていうような超DV男なんですよね。
お母さんだけが頑張って働いてるみたいな貧乏生活してるんですけど、彼女は勉強したい欲っていうのがとんでもなくて、ずっと図書館にこもってるみたいな感じだったんですけど、ある日叱られて押入れに押し込まれてメソメソしてたら、
押し入れに新聞紙がたくさんあることに古新聞がたくさん貼り付けられてることに気がついたんですね。そうしたら無我夢中で新聞の文字たどって読んで、永遠にににらめっこして全くこの押し入れから出てこないっていうことが言うエピソードがあるくらいですね。
それくらい勉強がしたくて、本が読みたくて、いろんなことを知りたくて知られて、知りたくてたまらないっていう知的好奇心のゴンゲみたいな、幼い頃を送っていてっていう感じの人ですね。
あとこのノエの生涯っていうのはとっても反骨に満ちてるんですよね。反骨に満ち満ちていて、小学生の時ですね。これも小学生の時の話なんですけど、あまりに家が貧乏で人減らしのために養子に出されちゃったことがあったんですね。このノエは。
でもまぁ事情があってまぁ事情っていうかまぁそっちもそっちで破産してすぐに実家に戻されちゃうんですけど、その養子に出てた時が、ノエはもともと福岡なんですけど長崎に出されていて、長崎に出されてた時の学校の先生と仲良くなっててですね、家に遊びに行ったりとかしてたらしいんですね。
で、その遊びに行った帰りに、まぁやっぱりある程度距離があるんで、嵐にあってしまって家に帰れなくなっちゃったんですよ。だからその日はその先生のお家に泊まって、そのまま自分の学校に翌日行ったら、その日絵の具が必要だったんですね。図工の授業で絵の具が必要だったんですけど持ってこれなかったんですよ。
で、図工の先生はもともとノエのヘゴロンダサイドとか気に食わなくて、これを言いこたにくっぴどく叱ったんですよね。でもノエはなんて言うんでしょう、いやこれはもう仕方がなかったんだから私は悪くないみたいな感じで事情を説明するだけで一切謝らないんですよ。
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で、それにプリプリプリプリした先生が校長室にまで、校長にチクって、校長室にまで呼ばれてですね、大人を騙しておいて謝らないとどういうことだみたいな感じで怒鳴りつけられたんですね。だからノエの言ってることは全く信じないで、ノエの言ってることは嘘だっていうことで、嘘をついてさらに謝らない、なんかもう超最悪な根蓄症だみたいな感じだったんですよね。
で、ノエとしては嘘もついてないし、自分は悪いことしてないっていう信念で、まだ謝らないでいると、お前は女なんだから勉強ばっかりしないでうんのよみたいなお説教とかが始まる始末だったんです。
で、これがですね、後日このノエの説明が嘘じゃないってことがわかったんですね。その止めてくれた先生が事情を話しに行ってくれたんですよ。
で、まあそしたらね、もうクソはクソなんですよね。図工の先生は謝るどころか、あのノエはあなたが止まらせたせいでいろんな悪い噂が広まっていてかわいそうなんですとか言い出してですね。
もうなんかこのことがよっぽど悔しかったんでしょうね。一生取り返すことのできない屈辱っていうふうにノエは話しています。
で、まあとにかく自分の感覚とか、正直なんですよね。自分が違うと思ったことは何が何でも紛れない強さがあるんですよね。
で、なんかこんなこと話してるとちょっと永遠に28歳にたどり着かないですね。ってことでちょっと時を進めると、とにかく勉強がしたくてしたくて、親戚にですね、実業家で成功している裕福な家庭があったんですよ。
で、ノエがあんまりに東京の進学を熱望してるんで、当時ノエは小学校出てすぐ働かされていて、高校に行くなんてお嬢様しかいないみたいな感じだったんですよね。
で、この熱望に熱望して、その熱意に親戚が負けてですね、女が勉強なんて別にしなくてよくて、お前は裁縫とか家事やってろよみたいな時代、みたいな時代というか、そうででしかない時代にですね、東京に一人で行くんですよね。
そんな中、猛勉強して東京の学校にちゃんと受かるんですよ。そこで出会った恋教員と恋に落ちてしまうんですよね。
で、ノエには約束された相手がいたんですよ、福岡で。これすごくて、この福岡で約束された相手がいて、このノエの実家はですね、もうノエに無許可で仮中限とかまであげられちゃってるんですよね。
本当にそういう時代だったと思うんですよ。これが何か特別かどうかわかんないですけど、そういう時代だったと思うんです。東京で教員と恋愛してたのに、また福岡返されちゃうみたいな感じでですね、でもやっぱりすごいのが、これ福岡にノエ結局行くんですけど、1週間で出てきちゃうんですよね。
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で、こういうこともあって、ノエは生涯結婚制度に断固反対してるんですよね。自由恋愛主義っていうんですかね。こういうことでちょっと現代にも通じますよね。
で、1週間で東京に戻ってきて、教員のところ転がり込むんですよね。で、もうこの実家側としたら、こんな娘恥ずかしいとか、恩をあだて返しやがってとか、教員のお前も節だらだみたいな、もう学校を巻き込んですんごい騒ぎになるんですよね。
で、あの向こうの、なんて言うんですか、鳥継側のお家もですね、なんかもう相当お前ら訴えてやるみたいな感じでですね、騒ぎになって、でも新年を貫くとはいえ、やっぱりそういう風向きとか、周りの、なんて言うんですか、協力のなさとか、
まあ、ノエもこの恋に落ちた教員も一貧乏人でしかないんで、どこにいても居場所がないんですよ。ということで、ノエはどういう行動に出たかって、女は男の言うことを聞いてればいいみたいな種族を打破して、もっと才能を開花させようじゃないかっていう雑誌。
というのが平塚雷長が作ってた聖刀ですけど、その聖刀を作っている人たちなら、私の境遇をわかってくれるんじゃないかみたいな感じで、平塚雷長の元に助けを求めに行くんですね。
これでですね、魂の手紙、エネルギーしかない手紙を書いて、それに胸を打たれて聖刀で一緒に働くことになるんですよね。
家庭の方法というと、教員の間に2人子供ができるんですよね。そこでノエは子供もできたし、おとなしく家に収まろうっていう玉じゃないじゃないですか、もうこれは。
さらにですね、教員辞めちゃって、俺は翻訳で生きるみたいな感じで生きちゃってですね、全然働かない貧乏のぐーたら人になっちゃったんですよ。家事もしない、育児もしないみたいな感じで、ノエばっかりが育児もして仕事にも行ってみたいな大忙しい状態で嫌になっちゃったんですよね。
そんな時に出会ってしまったのがこの大杉栄っていう人なんですよね。で、この新たに好きな人ができたらどうするかって子供もおいて、そこの好きな人に行っちゃうわけなんですよ。この辺で気がつくと思うんですけど、結構どうしようもないんですよね。
で、ノエは活動家っていうことの傍ら、強烈な事故中のわがまま人間なんですよね。ちょっと余談なんですけど、福岡の糸島にですね、ノエの墓があるらしいんですよ。
で、それっていうのはオフィシャルにされてなくて、知る人ぞ知るみたいな感じらしいんですけど、石だけボーンって置いてあるのが墓とされていて、そこに行くとそこの原住民の人たちが、この淡津れがー、そんな奴が御前に行くんかー、みたいな感じで叫ばれるらしいですね。
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なんか、この相当ノエの実家付近の人たちは多分犯罪者の謹慎者みたいな感じで、全然関係ないのに偉い目にあった人もいたでしょうし、嫌われてるっていうか、恨まれてるっていうか、そういう感じの人だったんだなっていうことがわかります。
で、話を戻すと、この夫も子供も捨てて好きになった相手っていうのが、これがまた無政府主義者の大杉栄っていう人なんですよね。結婚制度に反対していて、同じようにね、自由に恋愛がしたりとか、結果女の人を飼いすぎて刺される事件まであったぐらいの人なんですけど、この無政府主義者というか社会主義者なんですよね。
今で言うと、勝手な私のイメージですけど、今で言う山本太郎、令和新選組の山本太郎みたいな感じなんですよね。
とにかくって言うこともないんでしょうけど、自分の論に合わないと政府に噛み付いて、労働者階級を貧困から解放して平等な社会を作ろうみたいな運動を活発にやってた人なんですよ。
もうだからこれは本当に社会主義の極左翼の人ですよね。
この時、失踪の取り締まりとかが結構激しくて、退学事件とかもこの時代で極左翼の社会主義者の高徳秀水が処刑されたりとかありましたけど、
今行われている政治、今というかその当時行われている政治っていうのはもうクソで、労働者を中心とした政治を作ろうぜとか言って、
今で言うインフルエンサーだったと思うんですよね、この大杉栄と、もはや政党で編集長みたいなことをやっている野江とっていう感じで、インフルエンサー夫婦みたいな感じだったんですよね。
で、政府から見たらね、もううるさくてしょうがないわけなんですよ。
目障りのハエっていうか、ハエ以下のゴミですよね。一周放っているゴミみたいな感じで、何とか容疑をでっち上げて始末しちゃいたいっていうのが退学事件だったらしいんですけど、
うよ曲折あって、大杉栄と一緒になった野江っていうのはですね、子供をさらにゴミに産むんですよね。
だから生涯で7人の子供を28歳までの間に産んでるんですよ。それでもどんだけ活動して歴史に名を残してねって感じなんですけど、
一人目の子供、一人目っていうか、大杉栄との一人目の子供は魔子って言って、悪魔の子で、悪魔の魔で魔子なんですよ。悪魔の子の魔子。
世間からですね、お前らどうかしてるとか不倫がどうとか道徳がどうとか反者だとか悪魔だとか本当に言われに言われまくって、じゃあ悪魔でいいよみたいな感じで悪魔の子で魔子なんですね。
他の子供の名前もですね、エマとかルイーズとか海外で影響を受けまくっているこのアナキストたちの名前からとってたりするらしいんですけど、
そんな感じでですね、政府に頼らないっていうのを徹底するので、この子供たち全員無戸籍だったんですよ。戸籍に入れられてなくて、
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ノエが殺されてしまった時に戸籍に入れてあげてね、魔子っていうのは悪魔じゃあんまりだっていうことで真実の真の魔になれたんですよね。
ということでようやく28歳になってきました。これでも本当にだいぶ端折ってるんですけど、28歳の時にですね、100年前の9月関東大震災があって、
101年前ですね、子孫の取締りで極左翼を始末したくて仕方がない憲兵にですね、連行されて殺されてしまうんですよね。
これもあんまりに酷くて、殺された、殺したことを帳消しにするみたいな、単に行方不明にするみたいにして、
井戸にですね、この3人、だから伊藤ノエと大杉坂江とそのお一子、6歳のお一子をですね、みんな殺してしまって井戸に捨てちゃうんですね。
でもなんかだんだんあいつらどうしたみたいな、そういえばいなくないみたいな、そういえばってこともないか、なんかあいつらいないよねみたいになってこの子とかバレるんですよ。
で、最後はね本当にむらくそ悪い最後なんですけど、やっぱりノエの一生っていうのはこうと決めたらこうで、
生きたいように生きることに、こんなに右翼で、時には犬とか猿みたいになって、子供を産んでも戸籍に出さないぐらい無政府主義を徹底して、
でも頭のいい人であり肝骨の人であり、やっぱり何て言うんでしょう、左翼なだけあって、この労働者とかにね、とても寄り添ってた人たちなんですよね。
そんな人間味溢れる伊藤ノエっていうのが私はとても好きで、こういう動きや犠牲が伴って今に繋がってるんだなっていうふうに思うんですよ。
伊藤ノエにですね、あなたが亡くなって100年経ちましたけど、今この世の中に繋がったあなたの影響は多大だったよっていうふうに見ててくれればいいなっていうふうに思ってます。
で、このノエが喉から手が出るほど欲しかった選択肢がね、何でも選択できるこの時代になったんですよ。
なってその時あなたが生きていたら、どんな生涯だったでしょうかっていうことを思わず想像してしまうのでした。
なんかまあそうじゃないとあまりに報われないですよね。
ということで今日はノエを語り尽くせて幸せでした。ちょっと長尺になってしまってすいません。それではまた。