00:01
はいお疲れ様です。前回の放送の収録放送の続きです。 映画君たちはどう生きるかについてのネタバレ有の考察収録となっております。4本目の収録ですね。
考えながら話しているのでね、どんどんどんどん話が長くなっていってしまうんですけれども、まぁだいたいこのぐらいになりそうかなっていう予感はしてたんですけれども、ちょっとね、ここまで聞いていただいている方いらっしゃるのかわからないですけれども、
ありがとうございます。はい、ということで4本目の収録ですね。
ちょっと振り返っておきますと、この映画君たちはどう生きるかについて、ちなみにこれネタバレ有の解説、考察収録になりますので、映画見てない方、もしくはネタバレ勘弁してほしいという方は聞かないでください。
はい、ここからはもう本当に普通にネタバレをさらっと有で話していくので、
自己責任でお願いします。はい、じゃあ行きます。
映画についての考察を話しているんですけれども、トピックとして大きく分けて5つありまして、それをもう一度言っておくと、1つ目がこの映画が分かりにくいと言われる理由について、
2つ目がアオサギとは何だったのか、3つ目が現実逃避先としての党、4つ目が君たちはどう生きるかの本は映画の中でどのような役割を果たしたのか、
5つ目、王子とは何だったのかということです。はい、前回の放送では③トピックの3つ目、現実逃避先としての党ということについてお話ししました。
この党および不思議な世界というのは何だったのかというと、現実逃避先、
つまりその現実世界と空想世界という2つの世界があるとしたら、空想世界、空想世界というのは本にのめり込んだ人たちが生き尽くす先とかですね、
あとはアニメや漫画にハマった人たちが行く世界、いわゆるオタクの世界みたいなもんですかね。
そういった現実逃避先としての党というものが描かれておりまして、
この映画自体がこの現実逃避先としての党、つまりその妄想世界、空想世界から
抜け出して現実と向き合おうよっていうことを言いたい映画、言いたいというか、そういうことが大枠のテーマとして描かれているような気がしてますね。
だから嫌な現実から逃げる先として、そういったアニメとか漫画とか本の世界があるとしたら、
いつまでもそこに閉じこもっていちゃダメだよっていうことを、案に言いたいという部分もあるんじゃないかなと思ったんですよ。
だから最終的にその党の世界、不思議な世界から抜け出して、その党が崩壊していってしまうんですね。
現実と向き合おうよっていう、そういう大枠の話があるんですよ。
03:07
じゃあ今回の話は、4つ目のトピック、君たちはどう生きるかという本は、この映画の中でどのような役割を果たしたのかということについて話していきたいと思います。
この君たちはどう生きるかっていうタイトルと鳥のイラストだけで、映画を見た人がほとんどだと思うんですね。
なんでかっていうとジブリはですね、この映画についてほとんど宣伝をしてなかったんですよ。
だからキャストが誰なのかっていうのもあんまりよくわかってないし、映画のどんな内容なのかっていうのも全然宣伝されてなかった。
だからほとんどの人がタイトルと鳥の絵だけ見て、なんかこう見に行ったわけですね。
だから僕はですね、この君たちはどう生きるかっていうその書籍があるので、それに基づいた、なんかお説教みたいな話なのかなっていうふうに思っていたんですよね。
で、その鳥がですね、真面目そうな鳥がなんかこう、哲学を語るみたいな、そんなような話なのかなと思ったら全然違う話でちょっとびっくりしたんですけども。
つまりこの君たちはどう生きるかっていう本は、この物語には直接全然関係してないんですよね。
で、本当に一瞬だけ出てくるんですよ。
で、これは何かっていうと、君たちはどう生きるかっていう本が、物語の途中に一瞬出てきて、主人公の少年マヒトはこの本を読んで涙をするんですよね。
で、涙をする。で、それだけで終わっちゃうんですよ。だから初見で見ると、この本って、この映画の中でどんな役割を果たしたの?って一瞬ちょっと謎なんですよね。ポカーンってしちゃうんですよ。
もっと物語に大きく関わってくるのかなと思ったら、なんかそれだけの描写で、特にその内容について語られることもなく、ただ涙を流すだけっていう感じで、さらっと紹介されるので、これ何だったのかっていうのが謎だったんですよね。
でもね、これはね、おまけの夜さんっていう方のyoutube動画を見てですね、納得いったんですけれども。
この君たちはどう生きるかっていう本は、実はこの映画の中でものすごく大きな役割を果たしていて、これは主人公の態度が変わるんですよね。主人公の考えがね、大きく変わるんですよ。
で、これが変わることによって、物語が大きく進展するっていうことがね、実はあったんですよね。
どういうことかっていうと、君たちはどう生きるかって、僕もその本はね、ちゃんと読んだことはないんだけど、何年か前にyoutube大学で中田あっちゃんがですね、解説している動画を、本の要約動画を見たことがあって、で、なんとなくはね、知ってるんですよ。
で、まあ要はですね、友達と仲良くしようよ的な話、ざっくり言うと。いじめに遭うんだけど、いじめに遭うんだけども、でもその友達もいろいろあるから仲良くしようよ的な、ちょっと僕も細かいことを覚えてないんだけど、要はその人間関係で現実と向き合おうよみたいな、そういう話なんですよね。
06:18
で、で、この映画の中でも実際そのいじめられる話って出てくるじゃないですか。だからそれもなんかあるんですよね。で、真人は最初、新しいお母さんにも心を閉ざしてたし、青鷺に対しても、もう本当に弓矢でいろうとしていたんですよね。だからその青鷺っていうのは友達の象徴でもあるんですね。手塚治虫様の象徴でもあり、友達としての象徴でもあるんですよ。
で、その友達にも心を閉ざしていたし、お母さん、新しいお母さんに対しても心を閉ざしていた。だけど君たちはどう生きるかという本を読んでから、それが変わるんですよね。お母さんとちゃんと向き合おう。そして友達ともちゃんと仲良くしようっていうふうに、そこで真人の心が変わったんですよ。でもそれはその時にははっきりと描かれてないんですよね。ただ涙を流したっていうところだけで表現されているんですけども。
で、その本を読んでから、お母さんを助けに行こうとするんで、夏子さんを助けに行こうとして、青鷺とも仲良く、仲良くじゃないけど、一緒に行こうとするんですよね。それは何でかっていうと、この君たちはどう生きるかという本を読んだからなんですよね。
そこで主人公の気持ちが変わったから、主人公の行動が変わったんですよね。現実とちゃんと向き合う。お母さんを助けようっていうふうになって、この青鷺とも一緒に仲良くしていこうというか、そういう感じになっていたんですね。そこから物語が動き出すということで、この本を読んだから主人公は変わっていったんですね。
そこから飯使いのおばあさんたちとも喋るようになったりとか、それまで全然人は喋らなかったんですね。人に対して心を閉ざしていたんですよね。口を聞かないっていう表現で、周りの人たちに対して心を閉ざしていたんだけれども、本を読んでからその周りの人たちとも関わるようになっていったというか、素直に関わるようになっていったっていう、そういう感じだったのかなと思いますね。
で、夏子さんを助けるときに、夏子さんに対してお母さんっていうふうに呼ぶんですよね。夏子お母さんっていうふうに。今まで心を閉ざしていたのに、それをなんで夏子お母さんっていうふうに呼べるようになったかというと、それは君たちはどう生きるかという本を読んだからなんですよね、おそらく。
それでちゃんとお母さんと向き合おうとして、それを聞いて夏子さんも最初は真人のことを拒絶してたんですよね。
あんたなんか大っ嫌いっていう場面があるんですよね。それは夏子さんも本当は息子を受け入れられなかった、新しい息子を受け入れようとしたんだけど息子が全然心を開いてくれないから、もうあんたなんか大っ嫌いってなったんだけど、夏子お母さんっていうふうに息子に呼ばれることによって夏子さんも息子に向き合おうとするんですよね。
09:20
それがすごい象徴的なシーンですよね。すごく感動する一つのシーンなんですけれども。
つまり、真人がどうしてそういうふうに呼べるようになったかというと、この本を読んだからなんですよね。それだけ気持ちが変わったというか、現実と向き合おうとしたという一つのきっかけになってるんですよね。
つまり、空想世界から抜け出して現実の世界に戻るっていう話なんですけども、その大きなきっかけとなったのがこの本なんだよっていうことを映画の中で象徴しているのかなというふうに思いました。
つまり、まとめると、君たちはどう生きるかというこの本はこの映画の中でどう役割を果たしたのかっていうと、
現実と向き合おう、要は空想世界から抜け出して現実と向き合うための勇気、並びにその考え方を教えてくれる本だったという役割を果たしていたので、
このマヒトの気持ちが変わる一つの大きなターニングポイントだったんですよね。
でも映画の中では本当にさりげなくしか描かれてないので、なんかね、初見だと気づけないですね。少なくとも僕は気づけなかったです。
なので、おまけの夜さんの考察動画を見て分かったっていう感じですね。
はい。 だからこのタイトルがどう回収されるのかっていうのが意味はわからなかったんだけど、
それを見て理解できましたね。だからこのマヒトが心変わりする、この本がなければもしかしたら空想世界に逃げ込んだままだったのかもしれないって考えると、
ものすごく大きな役割をした本だし、これは同時に宮崎駿監督自身も、ご本人自身もこの本にそのような影響を受けたんじゃないかっていうことがなんかこう見て取れるような、
そういう描かれ方をしてたような気がします。
ということで、この収録では君たちはどう生きるかは、この映画に対してどのような役割を果たしたのかということについて話しておきました。
次のチャプターというか次の回では、この王子という存在っていうのがあるんですけども、この王子とは何だったのかということについて考察していきたいなというふうに思います。
ということで、今回のお話は以上となります。最後まで聞いてくれてありがとうございました。以上です。
じゃあ次の話に続きますよ。