犬のボディランゲージ:耳の重要性
こんにちは。4日まで15年以上、犬の保育園N1クラブを運営している、なおちゃん先生と申します。
20年以上、1000区目を超える飼い主さんとワンコさんに向き合ってきた経験から、コントロールよりコミュニケーションをテーマに、愛犬と心が通い合う関係づくりのお手伝いをしています。
はい、昨日はね、私がいただいたご質問から、知り合いの人にだけ吠えるワンちゃん。
どうして吠えているのか、その吠えの見分け方について、まずは尻尾を見てみましょうということをお話ししていきました。
ワンちゃんが吠える大きな原因の一つが、何かをしてほしいという要求を得、そしてもう一つが、あっちにいてほしいとか、なんか変だぞという威嚇や警戒になります。
この要求と威嚇・警戒、これはどうやって見分けたらいいの?ということで、見分け方のポイント1、尻尾を見てみましょう。
尻尾の見方をお話ししました。
これはね、知り合いの人にだけ吠えるワンちゃんの吠えの見極めだけに使うものではなくて、いろんなシーンでワンちゃんの感情をどうやって見たらいいのか。
何を思って今吠えているのか、お理解したらいいのかというところに使えるものになりますので、ワンちゃんを飼っていらっしゃる方も飼っていない方も、ぜひ参考にされていただければと思います。
この番組では、お迎えからお見送りまで、愛犬の一生を7つのフェーズに分けて、それぞれの時期に寄り添った学びとヒントをお届けしています。
さて、ワンちゃんのボディーランゲージ、体の表現、体が示す言語ということでボディーランゲージという話をしているんですけれども、
吠えているワンちゃん、この吠えがどうしてどういう気持ちで吠えているのかを見るために、まずは尻尾を見ましょうという話をしたんですけれども、他にも見るべきポイントはあります。
今日はその他にも見るべきポイントがどこなのということで、耳と目、そして口についてお話をしてみたいと思います。
うちの子をもっと理解したいとか、近所でワンちゃんを飼っているけど、よく吠えられるけど、どうして吠えているのかわからない、知ってみたいというような方、ぜひ最後まで聞いていってくださいね。
昨日は尻尾の振り方、振り幅、スピード、そして尻尾がどの位置で振られているのかに注目をしてみましょうというお話をしました。
今日は尻尾と同じぐらいですね、とても表情が豊かな耳からまずお話していきましょう。
耳の形状と表現の違い
この耳はね、ワンちゃんの耳っていろんな形がありますよね。
一般的には垂れ耳と立ち耳、半折れ耳みたいな感じの形状が有名かなと思います。
立ち耳というのはしば犬さんのように立っている、ピンと立っている三角形のお耳のこと。
そして垂れ耳というのはゴルデンレトリーバーやプードルさんのようにピタッと下に下がっているお耳です。
そして半折れという耳はあんまり見ないかもしれないんですけれども、半分立っていて先っぽだけ曲がっているようなお耳のワンちゃんたちのことを言います。
研修では千代和さんなんかがこの半折れの子がいたりしますね。
あとはシェルティさん、シェトランドシープドッグさんですとか、ポクステリアさんであったりとかね、そういったワンちゃんたちによく見られるお耳です。
このお耳の形状によって耳の表情、表現の仕方というのは多少変わっていきます。
一番わかりやすいのが立ち耳と言われる、いわゆる三角形のシバイヌさんのようなお耳。
これは表情がとても読みやすいお耳というふうに言われています。
反して垂れ耳、下に垂れているようなワンちゃんたちというのは立ち耳の子たちよりもお耳の表情が見分けるのが難しいというふうに言われます。
特に耳の分厚い子だったり、耳の長い子ですね、バセットハウンドさんとかね、コッカーさんとかね、そういった子たちというのは立ち耳の子に比べて耳自体も重いですから動きづらいんですよね。
なので耳が表現する感情というのが読みづらいということは、これは人に対してもそうですし、犬同士でもそうです。
そもそも野生の状態で垂れ耳の子っていうのはあまりいないんですよね。
東南アジアなんかの街中に住んでいる半野生の子たちっていうのは基本的には立ち耳の子が多い。
これはやはり周囲の音を敏感に察知ができやすいということもあると思いますし、
気候によってもそうなんですけれども、やっぱり垂れ耳の子っていうのは耳の中がむれたりですとか、汚くなりやすいですので立ち耳の方が特に厚い地域には多いですね。
耳の動きから感情を読み取る
さてではですね、この耳が物語る表情、これは一体どうやって見分ければいいのかということなんですけれども、
皆さんもご存知のように耳がピンと立っている状態というのはワンちゃんは周囲の音をよく聞こうとしている状態なんですよね。
ですので器用に耳だけピクピクって動いて耳が立っている状態。
これは立ち耳の子でも垂れ耳の子でもちょっとピクッと上に持ち上がることがあるんですけれども、
その時はなんだおかしいぞ何か聞こえるぞという感じで人間で言えば耳に手を当てて何かをよく聞こうとしているような状態です。
これが何か一つに対して警戒をするような状態だとですね、
例えば知っている人が近くに寄ってきている、その人に対して吠えている。
それが警戒で吠えているようであればその子のお耳というのは少し前倒し前傾になって、
そしてお耳自体がピンと上に立つ。
これがワンちゃんが目の前にあるものに対して意識を向けて少し警戒しているような合図になります。
この時に吠えが出ているのであれば恐らくは警戒ボーイになるということになります。
そして逆にですね、じゃあ要求ボーイ嬉しい時はどうなのかなという時にはお耳はもう少しリラックスした状態であったり、
緊張していたとしても上にピンと張られているわけではなくて少し前傾だったり、
あとは逆に嬉しくて嬉しくてかまってほしくて吠えているようであれば耳は寝ていきます。
これがとても大きな違いになります。
半折れ耳の子や立ち耳の子はこの折れる耳が折れて喜びを表現している、
嬉しさを表現しているというのがわかりやすいと思うんですけれども、
じゃあ垂れ耳の子はずっと一緒なのかというとそういうわけではないですね。
垂れ耳の子も警戒したときには耳の付け根が少し持ち上がるようになりますし、
あとは少しだけ耳の位置が頭の前方の方に向かっていきます。
そして嬉しいとき、喜んでいるときというのはこの前傾して持ち上がった耳が少し横に広がったり、
頭の後ろの方に伸ばされたりするようになっていきます。
そしてもしこの垂れた耳が垂れているだけではなくて、横に折れているとか垂れているだけではなくて、
頭の後ろの方、後頭部に向かって耳の先っぽが伸ばされているような状態、
つまり立ち耳でも半折れ耳でも垂れ耳でも後頭部に向かって耳が伸ばされている、
向かっているような場合、これは怯えている、ちょっと怖い、こっちに来ないでほしいという心理の表れになります。
感情表現の制限とコミュニケーションの課題
ただ注意をしなくてはいけないのは、先日お話しした尻尾もそうですし耳もそうなんですけれども、
特定の研修によっては耳や尻尾を幼少期にカットする。
ダンビ、ダンジという外見補正が入りますので、これをされてしまうと、
その子本来が表現したいと思っている感情を耳や尻尾によってうまく表現することができない場合があります。
そういった意味も込めて、最近ではダンビやダンジというのはあまり推奨されてはいないんですけれども、
そしてこのダンビ、ダンジのみならず、耳や尻尾の表現というのが乏しいワンちゃんたちというのは一定数います。
それはなぜかというと、他に犬同士で関わることが少ないと、
この耳の動きやこの尻尾の動き、相手が何をそれで示しているのかというのがわからないまま大人になってしまうので、
相手が例えば吠えて尻尾を高い位置で耳を前傾姿勢しながらわんわん吠えているのに、
遊ぼうという感じで自分の気持ちだけで突入してしまうと、その相手に噛まれたりですとか威嚇されたり追い払われたりということになってしまうわけなんですよね。
人間のみならず、最近ではワンちゃん同士の距離が開いているためにですね、犬同士のボディーランゲージが読めなくてトラブルになる、そんなケースも増えています。
ですがこれは人間が人の言葉で、いい?あの子は今尻尾がピンと立っているでしょ?だからちょっと警戒しているのよ、遊びたいんじゃないのよというふうに伝えてもワンちゃんはわからないんですよね。
ワンちゃんがわかるためにはやはり経験を積んでいくしかないということになります。
まとめと次回予告
それでは今回はここまで。
今回はワンちゃんが吠えているその理由を判別するときに見るべきポイント2番目、耳を見てみようということでお話をさせていただきました。
次回は口と全体の体の様子についてお話をしていきたいと思います。
それでは今回ここまで。最後まで聞いていただきありがとうございました。