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2023-03-08 20:20

作文の目的は個別化されたインプット

作文の目的は個別化されたインプット

今朝の音声配信では #ChatGPT を使うことによって作文の授業の目的そのものを180度を変える必要があるということをお話ししました。

具体的なプロンプトは以下の2つです。コピペはご自由に!

「次の文章の中の最も難易度の高い語彙を3つ選んでください。その語彙の一つ一つについて、意味を理解しているかを問う四択クイズを作ってください。」

「次の文章の中の最も難易度の高い語彙を3つ選んでください。その語彙の一つ一つについて、本文からその語彙を含む文を抜き出してください。その文を元に、難易度が高いとして選ばれた語彙を問う穴埋め問題を作ってください。」

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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本題に入りたいと思います。まずですね、今日お話ししたいのは、作文の目的は、
あ、ハートマークきました。ありがとうございます。聞こえてるんですね、じゃあね。ちょっと時差があるのかな、でも。
今日お話ししたいのは、作文の目的ですよね。作文の目的は、個別化されたインプットということなんですね。
つまり、今までは作文の目的というのは、アウトプットですよね。アウトプットのための事業でしかなかったわけですけど、今後もアウトプットのための事業ではあり続けるとは思いますけど、それだけではなくて、インプットのための事業としても、作文というのは重要になってくるということなんですね。
はい、というふうに今思っているわけです。じゃあね、ここで最初にみなさんにまたリアクションを聞いてみたいんですけど、
ChatGPTを実際にアカウントを作って使ってみたっていう方いらっしゃいますかね。もしいたら、ハート使ってないっていう方は涙でリアクションいただけますかね、どうでしょうか。
ちょっと今日は時差があるので、先にお話しを進めますけど、どうしてこれを話そうかと思ったかというとですね、今日の話ね。
Twitterとかでみなさんもよくご覧になっていると思うんですけど、
涙のマークがきてますね、まだアカウントを作っていない方がそういうふうにリアクションしてくれました。
Twitterとかでみなさんご覧になっていると思うんですけど、
例えばハイバラさんという人が昨日か一昨日ぐらいツイートしていらっしゃったんですけど、
ChatGPTがきて作文の字体はこうなってしまうということ、ちょっと悲観的な感じでそのハイバラさんは書いていました。
授業中はわざと書かないで家でやってきますというふうに言って、
ディープウェルライトとか、ChatGPTとかそういうのを使って作文を書いて、
場合によっては手で書き写して、それで提出して終わりになってしまうというようなことを書いていらっしゃいました。
それからヒロさんという方がですね、昨日は実際にもうすでにそういう人がいたということを書いていらっしゃいましたね。
ちょっとヒロさんの引用してみますね。
いかんようです。担当の初級クラス。私の夢。この作文を宿題にしたら、このレベルらしからぬ語彙や表現が使われている上に、
間違いがほとんどない作文が出てきた。びっくりマーク。もしやと思って聞いてみたら、ChatGPTで書きました。
心の声。知っててよかった。頭の中。さてさて本格的にどう扱うか考えなきゃ。そういう投稿があったんですね。
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これに対して、僕がですね、さっきちょっとご紹介したハイバラさんに、松尾さんという方がコメントしていた内容を僕がご紹介して、
方向的にはこっちで、こういう感じでいいんじゃないですかね、ということを僕がヒロさんにコメントしました。
松尾さんがハイバラさんにコメントしていたのが以下の文章です。ちょっと今引用しますね。
これからは問題の出し方を工夫して、何々という作文を書くにあたり、ChatGPTを使ってもよいが、どのような質問文を与えたかも合わせて書け。
評価はChatGPTに与えた質問60%、本文40%とするとしちゃいましょうか。
こういうふうに松尾さんがおっしゃってたんですね。
なので、僕も本当に多分こういう方向に進むのが正解だと思います。
何でかというと、質の良い文章を作るスキルというのはこれからも必要になってくるわけなんですね。
だけどそのための方法が変わったということです。
方法は変わったけどニーズ自体は変わってないんですね。
なので僕たちも学習者に質の良い文章を作るスキルを育てなければいけません。
このChatGPTというのは大量に文章を作るので、良質な質の良いプロンプトを入れないとゴミクズみたいな作文が大量に生成されてしまうんですね。
プロンプトというのはChatGPTに質問したり、あるいはこういう文章を書いてってお願いする指示の文章ですね。
これは別にプログラミング言語のコマンドみたいなものではなくて、
普通の自然言語でそれができます。
こういう文章を書いてくださいとか、そういう普通の人間の言葉でいいわけですね。
日本語でももちろんできます。
ということは、要するに今求められているのは質の高いプロンプトを自分で考えるスキルということですね。
もう一回言います。
今必要なのは質の高いプロンプトを自分で考えるスキルということですね。
これが必要になってくるわけです。
もちろん日本語学校の授業とか、別に日本語学校じゃなくて普通の大学とか高校とかでもいいですけど、
そういう授業の中で、もし日本語という授業の中にいくつか科目があるとしたらまさに作文ですよね。
作文の時間がまさにそのスキルを育てるのに必要な科目になってくると思います。
その時に、これが本当にさっきの質の良いプロンプトを考えることが良い作文を書くときに大切だという話をしましたけど、
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それと全く同じ意味で、どういう作文をどういう方法で作るかというのを生徒に指示する。
ちょうどチャットGPTにプロンプトで指示するように、日本語の学習者にこういう作文を作ってほしいということを指示する。
そのスキルが今の日本語教師に求められてくると思います。
これはどういう作文を書けという指示を出すということは、
本当にチャットGPTとかディープエルとか、そういう人工知能世代の通りを理解した上でないと、
そういう指示はうまく、質の高い指示というのは出せなくなると思います。
今のちょっと分かりにくかったかもしれないのでもう一回言いますけど、
まずチャットGPTに質の高い文章を作成させるには、質の高いプロンプトを入力する必要があるわけですね。
それと同じように、学習者に質の高い文章を作成してもらうには、
私が求めているのはこういう作文ですということをきちんと明確に指示をしなければいけないと思います。
その指示の仕方が、やっぱり今のディープエルとかチャットGPTとかのツールをわかっていないとできないので、
僕たちはそれを学ぶ必要があると思うんですね。
特に、もう本当にチャットGPTに質の低いプロンプトを入れてしまうと、
もう本当にゴミクズみたいな、誰が書いても同じような一見もっともらしいんだけど、
だけどいかにもチャットGPTが書いた、それがすぐに一目でわかる、そういう作文が出てくるんですよ。
大量にそういうのが出てくるので、
もう本当に似たような、先生がちゃんと指示しないと似たような薄っぺらい文章ばっかり大量に読まされることになっちゃうと思います。
日本語の先生はね。
なので、もう本当に大事なのは、他の人とは違うあなた自身の経験をもとに、あなたらしい個性を作文で表してほしいという、そういうことですよね。
そういうことを指示するということが僕は大事なんだと思います。
どういうテーマでもいいんですね。
要するにチャットGPTを使ってもいいので、チャットGPTとかディープLとかね、そういうツールを使ってもいいので、
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こういうテーマであなた自身の他の人とは違う経験をもとに、あなたらしい個性の出た作文を書いてくださいという感じで言うわけです。
そのためにはまず、チャットGPTの一つの使い方は、こういう目的で文章を作りたいので、質問してください。
ツイッターで一つ面白かったのは、あなたはプロの編集者です。
私はこういう本を書きたいです。
あなたは作家に質問するつもりで質問してくださいみたいな、そういう感じでチャットGPTと対話をすると、
本当にそれが編集打ち合わせみたいな感じになって、本の構想とか構成とかがいいのができちゃうんですよ。
そういうのがツイッターでもそういう経験が語られていました。
なので、そういう質問を使って自分の経験を引き出してもらうというのが一つの方法ですよね。
これはコーチングみたいなものに近いですけど。
でもあるいは、そこは初心者には難しいと思います。
このチャットGPTの使い方の初心者にそこはちょっともしかしたら難しいかもしれないので、
そこは本当に最初はディープウェルでやっちゃってもいいと思います。
ディープウェルで自分の言語で、例えば中国人なり英語の人だったら、
中国語とか英語で自分の経験を使う、経験とかそこから何を得たかとか、
あるいはそれで私はどういう夢を持ったとかね、そういうことをディープウェルで書いてしまって、
それをディープウェルで書くというのは母語で書いて、それをディープウェルにかけて、
その後、チャットGPTで自分でも理解できるレベルの日本語まで日本語のレベルを落とすということですね。
さっき言い忘れましたけど、やっぱり自分の理解できない、レベルの高すぎる作文を作るというのは、
日本語学習上、僕はそんなには本人のためにはならないので、そういうのは避けたほうがいいと思います。
本当にクラッシェンがよく言ってましたよね、iプラス1ですよね、
自分のレベルよりちょっと高い上のレベル、
あるいは、ZPD、最近接領域でしたっけ、
自分の今できるスキルのすぐ外側にある、ちょっとスカフォルディングだけしてもらえればそれが使えるようになる、
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そういうレベルまで落として、本当に落としすぎて、あまりにも簡単で、
自分にとって全く得るものがない、そういう作文ができちゃったら、
それはそれで別に暗記したりする分にはいいかもしれませんけど、
でも別にそこから得るものはないわけですよね。
なので、つまり自分には理解できるんだけど、
まだ表現できるには至っていなかった、
そのぐらいのレベルにその作文を落とすということですよね。
それが今その人にとっての一番いいレベルの作文だと思います。
まず作文の事業としては、そこまででもいいかもしれませんけど、
それで教師の側が、本当にこの人はその作文を理解しているのかなということは、
チェックした方がいいとは思うんですよ。
そのチェックをするときに、つまりこの学習者が、もし先生から見て、
その作文のレベルがあまりにも高すぎて、
その学習者のレベルと乖離しているという場合は、
それはその作文の結果は、その学習者にとってあまり良いものにはならないので、
つまりそこから学べるものが少ないわけですよ、あまりにも難しすぎると。
それは僕のヒンディ語のレベルとかでも本当にそうなんですけど。
なので本当に理解できているのか、
自分が書いた作文を自分で理解できているのかどうかということを
チェックする必要というのが出てくると思います。
そのときもその場合も、このChatGPTを使えば、
非常に簡単にそれをチェックするテストというのができるんですね。
なので、一人一人、学習者一人一人に対して、
その作文に関する問題を出すクイズを作って、
答えてもらうということができるようになります。
例えば、学習者が作文を提出してくるとするでしょ。
それでその作文をChatGPTに書けるんですけど、
そのときのプロンプト、今ちょっと2つご紹介しますよ。
1つは、次の文章の中の最も難易度の高い語彙を3つ選んでください。
その語彙の1つ1つについて意味を理解しているかを問う4択クイズを作ってください。
このプロンプトの後に、その学生の書いてきた作文をペーストして、
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ChatGPTに問題を作ってもらうわけですね。
僕もいくつかやってみたんですけど、ちょっと簡単すぎるかもしれないので、
その次に穴埋め問題を作ってくれるプロンプトもちょっと考えてみました。
これのほうが、結果を見ると僕はお勧めできるんじゃないかと思います。
そのときのプロンプト、以下の通りのプロンプトです。
次の文章の中の最も難易度の高い語彙を3つ選んでください。
その語彙の1つ1つについて本文からその語彙を含む文を抜き出してください。
その文をもとに難易度が高いとして選ばれた語彙を問う穴埋め問題を作ってください。
このプロンプトの後に、その学習者が書いてきた作文をペーストしてエンターキーを押すわけですね。
そうすると、チャットGPTがその指示に従ってクイズを作ってくれます。
こちらのほうが多分、さっきの4択よりは自分で文を書かなければいけないので、
こちらのほうが難しくなるんじゃないかなというふうに思っています。
しかもその作文という自分で書いてきた文、それに関するクイズなわけですから、
4択よりもこの穴埋め問題ぐらいのほうが適切なんじゃないかなというふうに今思っていますね。
それで、もしかしたら人によっては自分が体験していないようなことをあたかも体験したと書いてくるような人がいるかもしれませんけど、
それはチャットGPTの前の時代だってそういうことはあったわけで、
そこは先生の指示のほうで、あまり個人情報を書かなければいけないような、そういうことは避けたい場合もあったりするかもしれませんよね。
例えば、本当にセクシャルマイノリティの方とか、私はこういう辛い経験をしたから、そういうことのない社会を作りたいとかそういう夢を持っているかもしれない。
でもそれを夢にして作文に書くぐらいだったらもちろん体験とかも書いてはいいと思うし、書いたこと自体がそこに価値はあると思うんですけど、
なので、必ず真実を書けというのは時によっては問題かもしれませんけれども、
でも実際に人を説得するような文章を書くときには、そこに嘘があったら説得できませんよね。
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自分が体験もしていない体験について、とうとうと語って、僕はこういう体験をしたからこういう夢を持っているんですよなんて言ったとしても、
それがバレちゃったときにはもう本当に壊滅的なダメージになってしまうので、
なのでそういうことも相談して指示をする必要はもちろんあると思います。
そういうふうに考えてくると、このChatGPTで作文を書くというのは、今までは本当にアウトプットだけの授業だったわけですよね。
ChatGPTとかAI的な文章作成ツールの前は本当にそういう時代だったんですけど、
だけど、こうして文章を作文を作ってもらって、そしてそれが学習者自身にとっては本当に自分自身の体験をもとに、
例えば夢を語るとか、自分の言いたいことを言うための、本当に世界で唯一の素晴らしい教材になる、インプットのための教材になるということなんですよね。
なのでそういう内容っていうのはもう本当に例えば就職面接とかで聞かれることもあるかもしれませんし、
あるいはもう本当に雑談中にお酒を飲みながら話したりするときにも使える鉄板ネタかもしれませんし、
そういうことをたくさん、そういう作文でそういうことをいっぱい書いてもらって、
それでいっぱいインプットして、実際にそれが必要なときに自分の言葉としてしゃべれるようになる、
そういうためのインプットのための授業というふうに作文の授業を位置づける、あるいはその位置を変えていく、位置づけを変えていく、そういう必要があるんじゃないかなというふうに今のところ思っております。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今日の作文の目的は個別化されたインプット。
これに対しましてご感想とかコメントとか、あるいは質問とかありましたら、ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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