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呼んでも来ない犬に足りていないもの──リコール完全ガイド
2026-04-15 16:07

呼んでも来ない犬に足りていないもの──リコール完全ガイド

ドッグトレーナーのひらたじゅんです。

この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意な私が、「犬目線」で犬との向き合い方を考えるポッドキャストです。


名前を呼んでも愛犬が来てくれない…ドッグランでリードが外れた時、散歩中に急に走り出した時、呼び戻しができるかどうかは命に関わることもあります。今回のエピソードでは、呼んでも来ない本当の理由と、愛犬が自ら喜んで駆け寄るようになるための具体的な練習法をドッグトレーナーのひらたじゅんがお伝えします。


「うちの子、言うことを聞かないのかな?」そう思っている飼い主さんに朗報です。愛犬が呼んでも来ないのは、言うことを聞かないからではありません。「来ること」が、その子にとって損な取引になっているからです。動物行動学に基づいた「正の強化」の原則を理解し、愛犬との信頼関係を深めながら、安全な暮らしを築くためのリコール(呼び戻し)トレーニングを一緒に学びましょう。


🏠 お家でできるチェックポイント

✅ 「おいで」は良いことが起きるときだけに使う

✅ 今夜、家の中で短距離練習を1回試す

✅ 散歩の終わりにリードをつける前に必ずご褒美を渡す


🐾 犬からの伝言

リコールは難しくない

難しいのは人間都合でリコールをするから


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サマリー

このエピソードでは、ドッグトレーナーのひらたじゅんさんが、犬が飼い主の呼びかけに応じない理由とその解決策について解説します。犬が来ないのは、呼びかけることが犬にとって「損な取引」になっているからだと指摘し、動物行動学の「正の強化」の原則に基づいた具体的なトレーニング方法を紹介します。家の中での短い距離からの練習、段階的な距離の延長、そして屋外での練習へと進むステップを解説し、愛犬との信頼関係を築きながら安全な呼び戻しを習得する方法を伝えます。

呼び戻しができない犬の現状と原因
ドックランとかで名前を呼んで、こっちを振り向いた。でも、こっちに来なかった。
その後、もう一回呼んでみて、今度は耳だけ動かしたけど、こっちを向かなかった。
うちの子、なんで来ないんだろうって思ったことないですかね。
ドックランでリードが外れた時だったりとか、散歩中に急に走り出した時、
こんな時、名前を呼んですぐ止まってくれたりとか、帰ってきてくれたりとか、
呼び戻しができるかどうかっていうのは、命に関わることもあります。
今日は、呼んでも来ない理由と、来るようになるための練習法をお伝えします。
先に結果を言うと、呼んでも来ないのは、あなたの愛犬が言うことを聞かないからではありません。
来ることが、あなたの愛犬にとって損な取引になっているからです。
ドックトレーナーのひらたじゅんです。
今回は呼び戻し、リコールって言ったりとかもするんですけど、
この呼び戻し、リコール、私がトレーニングをしていても、結構時間をかけるトレーニングのうちの一つです。
理由は単純で、これができるかどうかが緊急時の安全を左右するから、
言ったら命にも関わってくるからというところでしょうか。
ただ、同時に最も間違ったアプローチが多いトレーニングでもあります。
今日お伝えすることを知ったうちに、あ、それやってたかもって思う方がいるかもしれません。
それは間違ってたというわけではなくて、情報が足りていなかっただけですので、今回のエピソードで補完していただければと思います。
犬が来ない本当の理由:学習と強化
まず、動物行動学では、行動が繰り返されるかどうかは、その行動の後に何が起きたかで決まるという原則があるんですね。
例えば、お座りって言われて、地面にお尻をつけました。そしたら好きなおやつが出てきた。
お座りという行動の後におやつが出てきた。
お尻をつけたという行動の後におやつが出てきたので、お座りが強化されていきます。
呼び戻しもこれと一緒で、呼んできたとき、その後に何が起きたかということが大事です。
例えば、お散歩が終わってしまうのか、爪切りをされてしまうのか、お風呂に入るのか、怒られてしまうのか、
もしくは、ドックランで楽しく遊んでたのに、名前を呼ばれて飼い主さんのそばに行ったら、リードをつけられてもっと遊びたかったのに、ドックランが終わっちゃった。
もしこれらのことが続いてたとしたら、あなたの愛犬は、飼い主さんに呼ばれていくと楽しいことが終わっちゃう、あるいは嫌なことが始まるという経験を積み重ねてしまってるんですね。
ここが今日の第一のポイントです。
呼んでも来ない犬は、来ることを学習していないのではなくて、来ないことを学習しています。
動物行動学の言葉で言うと、行動の後にいいことが起きると、この行動は増えます。
これを性の強化と言います。正しいの強化、性の強化ですね。
逆に行動の後に嫌なことが起きると、その行動は減ります。
例えば、おいで、呼ばれてきました。お散歩が終わりました。
次から呼ばれても来なくなる。
これは学習として正しい結果です。
その子は正しく学んでいます。
ただ、ちょっと飼い主さんが意図しない方向に学んでしまっているだけなんですね。
だからといって叱るのも意味はありません。
来なかったら叱るは、呼ばれてきたら叱られたと学習する可能性があります。
ドックランとかでも、たまに名前を呼んでなかなか来ないから、ちょっと強めの動きで自分の愛犬の名前を呼んだりとかする方もいらっしゃいますけど、
あなたが犬だったとしたら、そんなに明らかに怒られそうな人のところにわざわざ行かないじゃないですか。
呼び戻しの合図の使い方と注意点
じゃあ何をしてあげるべきなのか。
これはシンプルです。来るといいことがあるという経験を積み重ねる。これだけです。
もう一つやってしまいがちなミスがあります。
おいでという言葉をいろんな場面で使ってしまっていることです。
お散歩の終わりにおいで。
お風呂の前においで。
叱るときにこっちおいで。
するとその子の中でおいでイコール何かやなことが起こる合図としてすり込まれていきます。
ここが今日の第2のポイントです。
リコールの合図は常に来るといいことが起きるためだけに使ってください。
お風呂や爪切りは呼ばないで飼い主さんから自分から近づいていったほうがいいかと思います。
で、散歩が終わるときも呼び戻してリードをつける前に必ずご褒美を渡してください。
おいでって呼んだときに悪いことが起きたことが一度もないこの記憶を積み重ねることが信頼できるリコールを作ります。
段階的な呼び戻し練習法:家の中
では実際の練習方法です。
場所と距離の段階を踏むことが大事です。
まずはお家の中から始めましょう。第1段階です。
お家の中で短い距離から始めてください。
まずはあなたの愛犬の前1メートルから2メートルくらいの距離から始めてください。
名前もしくは何か決めた合図。英語とかだとカムって言ったりとかすることが多いんですけど、何か合図を決めて来たら即座にたっぷり褒めてあげてご褒美を渡します。
この即座にというのが重要です。
来た瞬間から0.5秒から長くても3秒以内。
それよりも遅れると別の行動が強化される可能性があります。
ポイントは来るたびに必ず良いことがある状態を作ることです。
最初は毎回ご褒美を渡してあげて、8割くらいの精度にできるようになったら、2回に1回あげる、3回に1回あげる、毎回あげる、5回に1回あげるのような形でランダムにしていくとより習慣化しやすいです。
段階2は距離を少しずつ伸ばすです。
室内の1メートルから2メートルの距離でだんだんと慣れてきたら、今度は距離を伸ばしてあげます。
隣の部屋からもしくは廊下の端から距離が伸びると難しくなります。
来なかった場合はちょっとだけ距離を縮めてみてください。
できた距離に戻ってまた少しずつ伸ばす。
ここで大事なのは失敗で終わらないことです。
今日は来なかった、たぶん乗り気じゃないんだろうなって言って失敗のまま終わると、
あ、別に失敗で終わってもいいんだっていう風にやっぱり学んじゃうんですね。
なので、呼ばれたら行くっていうインパクトを強烈に残すためにも、距離は短くてもいいので必ず成功して終わらせてあげてください。
段階的な呼び戻し練習法:屋外
さあ、段階3は屋外にいよいよ出てみましょう。
屋内で安定してきたらもちろんね、外で練習しなきゃいけないんですけれども、
いきなり人通り、車通り、ワンちゃんの多いところで練習をしてもなかなかうまくいきません。
なので、まずは静かな公園みたいなところで、刺激が少ない状態の屋外から練習していきましょう。
お家の時と同じように、まずは短い距離から。
もし近所に犬が立ち入ってもいい公園があって、安全が確認できている場合はロングリードなんかを使用してもいいと思います。
屋外はさっきも言った通り刺激が多いので室内よりも難しくなります。これはもちろん当然です。
難しくなったら距離を縮めてください。
先ほどロングリードをつけた状態から始めると言いましたが、重要なことがもう一つあって、
もし来なかった時に追いかけないでください。
そうすると名前を呼ばれるイコール追いかけっこが始まるというふうに別の楽しい経験と結びついてしまいます。
とはいえ、なかなか今までの習慣もありますから、どうしても爪切りをしたい時に名前を呼んじゃうことってあると思うんですよ。
そういう時は、名前を呼びました。あなたの愛犬が来ました。
そしたらいきなり爪切りをするんじゃなくて、まずはご褒美を渡してあげてください。
ご褒美を先に渡すと、来ることと爪切りというのを切り離すことができるんですね。
なので、来た瞬間の経験はご褒美になる。
その後に何が起きても、来ることの記録、記憶はポジティブなままで保ってもらえるかと思います。
その他のトレーニング法と今日からできること
あとは他にもトレーニング方法というのはあって、
飼い主さんにべったりという子であれば、パターンゲームというゲームなんかおすすめです。
これは1、2、3とカウントして、3の時におやつをあげます。
これをまず家で練習しましょう。
1、2、3でおやつをあげる。
1、2、3でおやつをあげる。
そうすると、あなたの愛犬は何のことかわかんないけど、
3の時に飼い主の近くにいると、なんかご褒美がもらえるぞっていうのをだんだん学んでくれます。
これもまた家の中でちょっと距離を空けて、
1、2、3って急にカウントします。
その時に戻ってきたら、褒めておやつをあげる。
これを繰り返す。
トレーニングなんですけど、遊びですね。
こういう遊びなんかも楽しく取り組んでくれるんじゃないかなと思います。
それでは今日からできることを3つほどお伝えしたいと思います。
1つ目は、今日からおいではいいことが起きる時にだけ使ってください。
お風呂の時とか爪切りの時とかドックランで遊びが終わる時、
こういう時は呼ばないで自分から近づいていってあげてください。
2つ目、
今日の夜から家の中で1メートルから2メートルの距離から、
まず練習を1回やってみてください。
来たら目いっぱい褒めてあげてください。
それだけで十分です。
3つ目、
もし今までに名前を呼ばれて飼い主さんの元に行ったら
散歩が終わってしまったという経験が続いていたのであれば、
今日からドックランの終わりにリードをつける前に
必ずご褒美を1度渡してあげてください。
このご褒美をあげるっていうのが本当にちっちゃい変化なんですけど、
毎回続けることで来ることっていうのの意味が変わってくるんですね。
もちろんドックランによってはおやつの持ち込みが禁止なところもありますので、
そういう場面では褒めるで終わってあげればと思います。
最後に1つだけお伝えします。
呼び戻し成功へのメッセージとまとめ
呼んでも来ないっていうのに悩んでる方に伝えたいのは、
あなたの愛犬は別にあなたの声が嫌いなわけでもないし、
あなたのことを軽く見ているわけでもないし、
なめているわけでもないし、下に見ているわけでもないっていうことです。
来なかったのは今まで来ることで損をしてしまった経験があったからです。
逆に言えば、来ることで他のことよりも得する経験っていうのを積み重ねれば必ず変わります。
あなたの愛犬の行動はあなたとの関係の記録そのものです。
さあ、それではまとめてまいりましょう。
今日の犬からの伝言です。
リコールは難しくありません。
難しいのは人間都合でリコールをするからです。
今日は呼び戻しリコールをお届けしました。
来ないのは学習の結果というところが一言まとめみたいな感じになるのかなと思います。
来ることが損な取引になっていないかというのを
あなたの愛犬目線で見直して段階を踏んで練習する。
これだけやれば必ずリコールはできるようになります。
次回予告と番組情報
番組へのご質問やご感想は
messagefromdog__gmail.comまで送ってください。
msg.from.dog__gmail.comまでお願いします。
ノートの犬からの伝言にも
今日の段階別練習ステップを図でまとめておきますので
ぜひ見てみてください。
次回は2頭目を迎える前に知っておくべきこと
というテーマでお伝えしたいと思います。
やっぱりワンちゃんとの生活始まってみると
もう楽しくてしょうがない。
とはいえ友働きだから
一人にしておくのもかわいそうだよねっていうので
2頭目を考える方すごく多いと思うんですよ。
逆にもうすでにお迎えした方もいっぱいいると思います。
ただしうまくいく過程とうまくいかない過程があります。
これから2頭目をお迎えしようと思っている方は
もうすでにお迎えしたけど
なんかうまくいってないんだよねっていう方
どちらにも聞いてほしい内容となります。
成功するかどうかは犬の相性よりも
迎える前の準備でほぼ決まるという話をします。
また来週の金曜日にぜひ聞いてください。
それではお散歩お疲れ様でした。
お気をつけてお帰りください。
16:07

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