00:00
この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。
ガンなどの糖通治療に使われるフェンタニルなどの麻薬性鎮痛薬、オピオイドに代わる新たな鎮痛薬を、京都大学の研究チームが開発しました。
強い痛みに対してオピオイドに匹敵する効果がある一方で、依存性や重い副作用がないということなんです。
今日はこの依存性のない新たな鎮痛薬にZoom Upしていきます。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。元村さん、おはようございます。
おはようございます。
依存性があるかないかということもすごく注目なんですけども、新しい鎮痛薬の開発に成功したんですね。
はい。アメリカで今、フェンタニル危機とか呼ばれている現象をご存知ですか?
トランプ政権がですね。
トランプさんがフェンタニルに依存している患者さんが多いのは、中国がメキシコ経由で薬を輸出しているからだということで、関税をかけるっていうね、そのきっかけになったものなんですよね。
ただ本当にそのアメリカのフェンタニル危機というのは見過ごせない問題になっています。
年間に過剰接種で8万人が亡くなっていると言われているんですよね。
もちろんこれフェンタニル正しく処方すれば痛み止めとしてすごく効く薬なんです。
ただそれをアンダーグラウンドで合成して不正に作られたやつが密輸されてアメリカの人たちがSNSで気軽に買っちゃうっていうところが問題になったわけですね。
それはつまり効き目は強いけど依存性があるっていうところに原因があったわけなんですけども。
今回の成果は依存性がない、でもよく効くお薬の候補が見つかったっていう話なんです。
効くからにちょっと身を乗り出す感じですよね。
京都大学と京都大学初の製薬ベンチャーの成果なんですけれども、
2028年、だから3年後に実用化したいとする方向で来年からはアメリカでの臨床試験も始めると発表しました。
そもそも痛みってどうやって感じているかご存知ですか。
03:00
どうやって感じているか。
刺激があって神経を通じて脳で。
ざっくり言うとそうですね。
ざっくりとしか言えないですね。
痛いって感じているのは実は脳なんですよね。
例えば指を挟みましたみたいなね。
その刺激が末小神経っていうのに伝わって末小神経が脊髄を経て脳に到達する。
で、脳が痛いって感じているっていうことなんですね。
このルートが分かってきたので、どこかで痛みを感じないようにするっていう目的で作られたのが鎮痛薬っていう大きい括りなんですが。
例えばその末小神経の刺激が伝わる間に炎症を起こすので、
炎症を穏やかにするっていう薬があって、
これが一番私たちがよく使っているアスピリン、バファリンとかオキソニンとか。
馴染みありますね。
これが一番普及しているものなんですね。
ただそれは効く痛みに限界があって。
もっと根本からというか脳に刺激を届けないっていうね。
絶対に脳に感じさせないっていう仕組みのものもあって。
それがフェンタニルとかそれからモルヒネとか呼ばれている。
麻薬系の鎮痛薬なんです。
モルヒネとかよくがんの痛みを抑える週末期医療とか
緩和ケアとかによく使われるんですけど
さっき言ったみたいに効き目は強いんだけど依存性があったり
それから便秘とかハケケみたいな副作用もあるので
医療現場では専門のお医者さんがきちんと管理して
限定的に処方するっていうふうな必要があるんですね。
その厳格な管理ができてないのがアメリカのフェンタニル危機なんですよ。
なるほど。
じゃあこのがんの痛みを抑えられるぐらいの効き目があって
しかも副作用がない薬というのをあちこちで探していたわけですけれども
京都大学がそれを500個の化合物から絞り込んで発見しました。
アドリアーナっていう名前をつけたんですけど
06:03
これはさっきのアスピリンみたいな仕組みでもなくて
第3の全く新しい効く仕組みを見つけたんですよ。
マウスで実験したところ、命に関わるような強い痛み
命に関わる死にそうな痛みってことね。
その死にそうな痛みを感じているマウスは脳からノルアドレナリンっていうのが分泌されて
それが痛みを抑えるっていうことが分かったんです。
つまりノルアドレナリンを出せるような薬を探そうってことになったんですね。
普通の生命体、生き物はずっと出っ放しってことができないんですけれども
このアドリアーナを使うと痛みを抑えるノルアドレナリンが出続ける
出し続けられる。
実際にマウス実験でモルヒネと同等の同等というか同じぐらいの効き目が確認されたそうです。
それから赤毛猿という霊長類でも確かめられた。
さらに京都大学病院で肺がんの手術を受けた患者さん20人に同意を得て
試してみたところ手術後の痛みを和らげる効果が確認できたと。
マウス、猿、人間まで効果が認められた。
しかもモルヒネとかフェンタニルみたいな
医療系の麻薬に見られるような副作用はなかった。
それがまたいいですね。
そうなんです。
ここまでの研究に13年間かかったそうなんですね。
痛みはとって思い付く作用がなく、そして意識もしっかりと保っているような
そういう新しい選択肢を示せるようにしたいと
研究チームは期待をしているということなんですが
私たちも期待したいですよね。
大きく期待しますね、これはね。
私も肉親をがんで亡くしてますけれども
やっぱり最後の痛みって本当に辛そうでですね。
でもやっぱり、例えばそういう医療系の麻薬を使うと
痛みは一時的に収まるんだけど
ちょっと意識が朦朧としたりっていうようなこともあるので
お医者さんとすごい相談をしながら使ってたんですよね。
09:02
そういうことを考えると
なんか本当に痛くなくて
最後までコミュニケーションが取れるような
痛み止めがあったら私はもうすぐにでも使いたいなって思いますね。
そうですね。
でもこういう研究が日夜行われていて
本当に頭が下がりますね。
こういうふうに考えさせているというのはね。
あのね、性悪の歴史ってやっぱりすごい古いんですけど
今はもうそうやって科学的に合成したやつを
カタログがあって
そのカタログをいろんなスーパーコンピューターとかで
絞り込んでいくっていう作業なんですね。
でも昔はね、どっちかというと天然のものに
なんか知らんけど効くわ、みたいな
そういうね、昔はね。
例えばその紀元前3000年頃の古代エジプトで
すでに痛み止めが使われていたんですよ。
それが柳、柳の木。
柳の木の皮とか
葉っぱをせんじて飲むみたいな。
あの、タピルスにも書かれているそうです。
すごいですね。
そうそう。
でもその時はなぜ効くかは分かっていなかった。
で、何が効いているかって分かったのが
3000年後の19世紀です。
もうだからずっと分かんないけど効くねっていう時代が
圧倒的に長くて
今日説明したような物質の名前が出てくるようなのって
この100年、200年なんですよね。
そりゃそうですよね。
ちなみにこの痛み止めに効く、柳の木が効くって言われていた成分っていうのは
実はアスピリンです。
あ、それが。
そうなの。
今ではもう本当スタンダードになってますけど。
普通にドラッグストアで買えるんですね。
人間はね、日々進歩していくんですよ、こうやって。
そうですね。
科学が少しお手伝いをすると、かなりお手伝いをしているっていう実例ですよね。
なるほど、いやいや。
へーがいっぱいありました、今日は。
よかったです。
最後に言っていいですか?
もちろん。
田畑さん、聞いてたらお父さんみたいですよ。
仲井さんとやっててってこと?
そうそう。
だってもう、本当親子ほど年が離れてるんですよ、既に。
12:00
やっぱり?
そうなんですよ、もうね。
この後も多分、おそらくそういう放送になると思います。
はい、楽しみに聞きます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
本村さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は、毎日新聞客員編集委員の本村幸子さんでした。
聞きたいラジオ番組何にもない。
そんな時間は、ポッドキャストで過ごしませんか?
RKBでは、毎週40本以上のポッドキャスト番組を配信しています。
あなたのお気に入りの声にきっと出会えるはず。
ラジコ、スポティファイ、アップルポッドキャスト、アマゾンミュージック、ユーチューブミュージックで
RKBと検索してフォローしてください。
RKBオンラインのポッドキャストまとめサイトもチェック。