PISA日本読解力躍進
2023-12-07 12:04

PISA日本読解力躍進

毎日新聞論説委員 元村有希子
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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。おはようございます。さて、昨日各市で報じておりましたけれども、国際学習到達度調査で日本の読解力が
過去18位の時は15位だったのが、3位に躍進したというニュースがありましたよね。
そうですね。あの、ピザって呼ばれてるんですよね。PISAと書いてあるピザ。はい。そう、ピザ。おいしそう。
そこじゃないか。そこじゃない。 81カ国地域から15歳が受験をして、共通の問題を母国語で解いて、その点数とか
解答傾向、成績の傾向を分析するという3年に1度の調査なんですけれども、日本の結果はですね、数学的応用力が5位。
はい。前回6位でしたから上がりましたね。はい、ワンランクアップ。それから科学的応用力が2位。
これも5位から上昇。中でも読解力というのが3位で、前回の15位からV字回復ということで躍進しました。
これ、2000年以降の、あの、2000年から始まった調査なんですけども、過去最高の順位だそうです。
1位はね、もういずれもシンガポールでございまして、ここはね、国を挙げてやっぱり教育に力を入れているということの成果が上がったのだと思います。
文部科学省は今回の成果、この5位、2位、3位というね、成果をその世界トップレベルだというふうに喜んでいます。
なんで全部上昇したんですけれども、前回より。この背景をちょっと紐解いていきたいんですけれども、一番大きかったのはですね、コロナ禍です。
あのコロナ禍で各国のね、やっぱりあの学校が休みになったり、授業がなくなったりとかする中で、日本は休校はした時期はあったけれど、オンラインとか対面授業を頑張るとか課題を工夫するとかですね、先生たちがとても頑張って、教育の水準が落ちなかった。
というのが大きいようですね。
あの全体のその受験者、世界中の受験者の過半数がコロナで3ヶ月以上休校したって答えてるんですけども、日本に限ると3ヶ月以上休校したと答えた生徒は15%。
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やっぱり先生方が頑張ったんですね。
そうですね。
その努力が報われたというのが大きかったということと、それからもう一つはですね、回答形式になれたっていうことなんですよね。
回答形式?
筆記試験ではなくてですね、情報端末、タブレットなどを使って、例えばドラッグ&ドロップとか表計算ソフトを使うとか、そういうちょっと技術が必要な受験形式なんですね。
それが導入された時は日本はちょっと不慣れな子が多くて成績が下がっていたので、今回それに慣れたという、一人一台端末を配布したとかっていう授業に結構それを使うようになっているので、扱いに慣れて不如意な答えが減ったというのもありますね。
問題を解く時間を割きたいところが、操作の方に時間を割いてた過去があったわけですかね。
たぶんそうでしょう。
そんなのもあったんでしょうね。
操作ミスももしかしたらあったかもしれませんよね。正解してたのに。
それが慣れたっていう背景もあるんですね。
あとはね、結構成績が上位に来がちな中国の北京都市部のですね、今回危険してるんで。
みたいですね。
まあそれ適質というか、相対的に日本が上に上がる材料はあったということなんですよね。
ただまあそれを割り引いてもですね、読解力のこの15位から3位というのはちょっと目立っています。
もともとこのピザの出題傾向っていうのは、知識の量よりも応用力を問う問題を出しがちなんですね。
例えばその読解力で言うと、実用的な新聞記事とか企業のウェブサイトとかを課題文にして、
そこから問われている必要な情報を探し出したり、その内容を冷静に理解して比べたりして自分なりに考えをまとめるみたいな。
私たちが普段やっていること、日常生活で。
そういう力を問う問題なので、この辺りはですね、今日本の文部科学省学習指導要領で、
その辺りの力を国語ではつけるっていうふうに決めてるんですね。
例えば夏目漱石、森鴎外の小説を深く味わうのもいいけれど、これからの人生を強く生き抜いていくための読解力を育てるみたいな。
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だからその方向性がこのピザの問題と一致してはいるわけです。
だからそういう意味でいうと、学習指導要領を改定して、学校の授業でそうした方向性を強めてきたということの効果が現れていると言えるわけですよね。
文科省の取り組みが走行したっていうところもあるんですね。
そうですよね。だからここも先生方、頑張りました、ありがとうございますという感じでございますが。
これ手放しで喜んでいいんですか?
ちょっと見えてきた課題もあるので、いくつか指摘をしたいと思います。
例えば国語の先生の間では、そうした実用的な力を、読解力をつけるというのはいいにしても、ちょっとオルスになっているところもあるという声が出ています。
それは語彙の乏しさですね。
今の子供たち、やばい、うざい、以上っていう感じの表現が多くないですか。
そうですね。ウケる。
ウケる、普通みたいな。
普通は多いですね。
語彙というのは、実用的な文章を読んでいる中では、それで鍛えられる語彙とそうじゃない語彙というのがあって、
なかなかこの、例えば漢字を書けなくなっている。
これは大人も一緒ですが。
そうですね。
そうなんですよ。
ただ私たちは、昔一生懸命覚えたものを、今ちょっと使うチャンスがなくて忘れているということなんですけども、
子供たちというのは、やっぱり一定程度、語彙力とか漢字力というのは、無理やりでもちょっと覚えておくと後々いいよっていうようなところがあるから、
あまりにも効率的に読解力さえつけばいいやっていうような授業では不安だというような声もあります。
あとは数学の応用力なんですけれども、これは今回成績良かったんですけれど、
日本の子供たちに目立つのが自信のなさなんですって。
成績はいいけど、実生活、実社会から数学的な側面を見つけることに自信がないと答えた高校生は77%いたということで。
出された問題は解くけど、実生活の中に例えば平均とか分布とか統計とか、そういうのを使いこなせてないっていう実態が浮かんでいるということなんですね。
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科学的応用力も自由記述の問題が震わなかったということで、これも出された問題は解くけれど、出されない問題から問題を見つけ出すみたいな。
好奇心に基づいて科学的な問いを立てるみたいなことはまだまだこれからというふうにも言えるわけですね。
そここそが生きる力につながる。
そここそが生きる力だし、言われている研究力の低下みたいなところの解決策でもあるんですが、
ただ私たち大人の立場でも、もう何でもスマホに聞こう、検索しようみたいな。
そうですね、頼っちゃいますね。
なので、そこは大人から暮らしを見直していくっていうのも必要だし、
それからこのピザの結果というのは大事ですけども、順位で一喜一憂するような教育の方向性というよりは、
これを参考にして課題を解決していくっていうような使い方のほうがいいのかなと、私は思いましたね。
おっしゃる通りだと思います。
本森さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本森幸子さんでした。
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