2023-12-14 12:41

COP28

毎日新聞論説委員 元村有希子
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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。 毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。 おはようございます。
さて、今日はCOP28についてですね。 はい。
昨日終わりましたね。ドバイで開催中だった気候変動、
地球温暖化対策をどうするかという国際会議なんですけれども、毎年のことですが、1日会期を延長して厚い議論が交わされて、ようやく成果文章というのがまとまりました。
このミソはですね、ここからの10年、これからの10年間に化石燃料からの脱却を加速するっていう言葉を盛り込めたことです。
と言ってもね、ちょっとわからないと思うので、例えば2年前だと石炭火力発電を段階的削減するっていう内容だったんです。
つまり石炭から化石燃料に対象が広がったということですよね。
石炭もそれから石油も天然ガスも全部っていう対象を広げたっていうことと、前回とか2年前は削減しか言えなかったんだけど、今回は脱却っていう言葉になったんだそうです。
これ専門家に言えば、削減と廃止の間ぐらい。
恋人以上、友達以上、恋人未満みたいな。
そういう感じですね。
本当にこれ190カ国も参加すると、やっぱり国の利害が真っ向から対立するっていうことが明らかなんですよね。
でもやっぱり温暖化を食い止めるために1ミリでも前進しなければいけないっていうところで、ギリギリの交渉の結果、
削減を脱却まで進めたとか、石炭を化石燃料に広げたとかっていうところを、この参与国のUAEで開いた会議で決めたっていうのが、
自我自賛的に言えば、褒めてあげてもいいと、皆さんは思っているようなんですね。
これ開催国がUAEじゃなかったら、ここまでの合意は達してなかったんですかね。
逆にUAEのトップの人が寛容さを見せたというところに、ドラマがあるのかもしれないですね。
議長さんも色々と、石油会社の社長だとか言って、ゴタゴタしてましたよね。
大人の対応してくれたということなんでしょうけれど、
ただ、これ決めましたというところで終わりじゃなくて、本当に実際に何をするかっていうのが一番大事なんですよね。
03:02
そこからの行動ですよね。
立ちはだかる不安を今日3つちょっと指摘したいと思います。
まずは原発です。
190カ国の全体に漂ったムードは、化石燃料からの脱却って、じゃあどうするのっていうところなんですね。
再生可能エネルギー、太陽光発電とかを3倍に増やすっていう制約に130カ国ぐらいが賛成って言ってるんですけれど、
いやでも、明日からそうなるわけじゃないしっていうようなムードの中で、初めてその代替手段として原子力を進めるっていうことも明記されたんです。
確かに原発は運転している限りCO2は出さないので、これを再生可能エネルギーとみなすこともできるんですよ。
ただ、私たち日本の立場からすると、まず事故のリスクがある発電手段ですね。
それからこれも世界的になかなか解決できない核のゴミを出してしまうっていうことがありますよね。
さらに事故リスクが低い今新型の原発っていうのを作っている、開発している最中なんですけれど、
これも費用がかかりすぎるということで、アメリカの企業が中断したりしていて、なかなか技術的なハードルもまだ高い状態です。
さらに温暖化で、ロウ冷やす冷却水が取れないということで、ヨーロッパなどでは原発動かしたいんだけど動かせないっていうような状況も夏などは起きています。
なので頼りすぎるのもちょっと危ないなっていうのがまずこの一つ目の不安。
二つ目はトランプリスクです。
トランプさんはアメリカの大統領だった時期に、今の地球温暖化に立ち向かう国際約束、パリ協定から離脱してるんですよ。
バイデンさんに代わったので、復帰したんですけど、来年の米大統領選、なんとなくトランプさん、またかいっていう、その不安は拭えません。
3番目の不安は日本リスクです。
日本?
はい。コップ28で化石賞というね、温暖化対策に後ろ向きな国がいただける賞を2回も取ってしまいました。
不名誉なことですね。
本当ですね。
2050年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにするって約束はしてるんですよ。
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してるんですけれども、その日本のやり方を見ていると、これは脱炭素といっても日本流じゃないかっていう懸念を持たれてるんです。
日本流というと。
日本流というのはですね、ヨーロッパなどが石炭火力発電所を廃止しますって思い切った対策を出しているのに対して、いやいや石炭火力は維持しますと。
その代わり、石炭を燃やすときに工夫をして、その二酸化炭素の排出を減らしていきますっていうふうに。
ちょっと未練がましいっていうか。
思い切った対策を出さないんですね。
わざわざその内容を岸田首相が現地に行って、得意げに演説したっていうことで、1回目の化石賞を贈られてるんですよ。
この世界ではこういう日本流のやり方はグリーンウォッシュって呼ばれてるんです。
見せかけの温暖化対策、グリーン対策っていうことで。
ここは国際的に見てて評判が悪いんですよ。
石炭火力発電所を廃止するっていうのに、G7の他の国は全部オッケーって言ってるのに、日本だけオッケーしてないとかね。
やっぱり他の各国の本気度を比べられちゃってるっていうようなところはやっぱり拭えないんですよね。
日本って一応省エネとかいろんな環境技術、先進国でもあるんだから、
本当はこういうところで、途上国にもっと技術を移転しますとか、
もう少しプレゼンテーションでも損してるかなと思いますし、
本当に本気出してますっていうのが伝わってないので、そこは日本は損をしてるというか、
実際私はこういう火力発電所を温存することで、
他の太陽光とか洋上風力とかの技術開発が遅れるんじゃないかっていう気がしてならないんですね。
吸収電力なんか太陽光発電、電力どんどん今捨ててるじゃないですか。
もったいないですよね。
あれを例えば多電力に融通するとかいう、そういう仕組みを作ることだってできるんですから、
もうちょっと考えていいと思うんですね。
ただ、3つの不安、今言いましたけれど、
この再生可能エネルギーを3倍に増やすってみんなが言っていて、
それを達成しても温暖化は進んでしまうっていう予測もあります。
09:03
届かないんですね、3倍。
容易でないです。容易でないんですけれど、
でも止めるわけにはいかない。
足踏みするわけにはいかない。
さあどうするというのが、今日の時点の問いですよ。
お二人どうしますか、これ。
何もしないわけにはいかないですからね。
そうですね。
地球規模で取り組まなきゃいけないことではあるんですけども、
やっぱり一人一人がやらないことには、
やっぱりこれ温暖化を止めることってできませんもんね。
個人個人の意識を変えていかなきゃいけないなっていうのをつくづく思いますし、
私もやっぱりできることをやっていこうと思いますね。
水木さんどうですか。
確かに一人一人は小さいかもしれないんですけど、
みんなの意識変えていかないと本当に何も変わらないんですよね。
そうですよね。意識変えるってとっても重要ですよね。
コップでもエネルギーの供給をいかに増やすかっていうことがすごくたくさん話し合われましたけれども、
供給を増やすというより需要を減らすっていうことをほとんど議論していないのが私は残念で。
そうですね。
使うのを減らす技術。それは省エネでもいいし、築電池とかいろんなやり方があるので、
そっちにもうちょっと力を入れてもらいたいなというのは個人的な感想ですね。
確かに築電っていうこともね。
もったいないっていうのは日本の中に刻み込まれている部分ありますから、
そういうのを電気の使い方っていうこともね。
どこから電気をもらうかっていうのももちろん考えなきゃいけないけど、
電気をどう使うかっていうところも。
そうですよね。
もう夜はキャンドルで過ごしましょうか。
家事に気をつけて。
本当ですね。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
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