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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。 1月28日に埼玉県八潮市で起きた大規模な道路陥没事故でトラックに乗って
穴に転落してしまっていた74歳の男性、まだ安否が分かっていないということで、救助作業も進められているのですが、なかなか難しい現状があります。
今日は、この陥没事故についてZoom Upしていきます。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。
おはようございます。運転席部分が見つかったと報じられていますね。
そうですね、ドローン投入して画像で見えたということでしたね。
水中というか、そういうところにもドローンが活躍するんだなという、そういうことなんだとも思いましたけれども、かなり転落したところより下流の方に運転席部分が流されていたそうで、やはり一旦止めたつもりでもお水の流れは止まっていない。
それがまた救助の難航を加速させているようですね。
そもそも、これ何でこうなったのというのをちょっとおさらいしておきたいんですけれども、下水道というのは、いろんなお水を集めて処理をするという仕組みのインフラの一部なんですけれども、そのお水から硫化水素が発生するんですね。
その硫化水素が水と反応したり空気と反応したりして、硫酸になって、それが下水道管のコンクリートに作用すると腐食しやすいということです。
これ、ちょっとした腐食ならまだいいんですけれども、それがちょっと大きくなると、そこから周囲の土砂を吸い込んで土砂に空洞ができる。そうすると土砂に支えられていた上の道路が陥没するという構造になっています。しかもこれ、同時多発的に起きる可能性がありますよね。
ここだけの問題じゃないですよね。
地球11周、12周ぐらいしますよね。
月まで行けるっていうね。
見えないから分からないけど、それだけあるわけですね。
対応年数が50年を超えると心配だねと言われているんですけれども、今2023年、1年前の段階ですでに49万キロのうちの8%が建設から50年が経過している。
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2040年には34%が50年経過するそうです。
転検するって言ったって、人でも不足しているという中で、これちょっと課題ですね、大きな。
しかも下水道だけじゃないですよね。
水道管も。
ガス管とかいろいろありますからね。
トンネルもそうですね。道路橋とかもそうですもんね。
道路橋に至っては2040年には75%が心配という恒例を迎えるそうです。
それを迎える前になんとかね。
そういうことですよね。
こうしたものはやっぱり起きてから困る事態になってから初めて深刻度がわかるという特色がありまして。
今回のヤシオの陥没事故もですね、長期化が避けられないということで影響が深刻化しています。
まずは現場付近の通行止めですね。
工事も含めて穴がどんどん巨大化しているので、これ本当に完全に元の通りに戻るには相当な時間がかかると思います。
それから半径50メートル以内に住んでいる方、避難が呼びかけられていて、この方々もいつ戻れるか本当にご心配だと思います。
そして下水道も今回の復旧とか救助・捜索に伴って水を減らすために下水道をなるべく使わないようにと県が呼びかけています。
ヤシオ市だけじゃなくてですね、周辺の県内の12市町の方々がその対象になっています。
これも簡単に言うけど、じゃあトイレ我慢するんですかっていう話ですよね。
お風呂だって洗濯とか水がありますもんね、水は。
そうなんです。
さらに地下に埋設されている電話線が損傷しまして、ここの辺りでは固定電話が使えなくなっていますね。
それから周囲の製造業の工業用水の取水制限も起きていて、本当に影響が広範囲になっているというのが、本当に私たちがいかに見えないところのインフラに支えられているかということを感じざるを得ないですね。
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まざまざと見せつけられていますよね、今。
もう一つの影響ということではないんですけども、この事故が起きてから国土交通省に通報が殺到しているというニュースが毎日新聞に出ておりました。
国土交通省はLINEで道路とかいろんなところの異常を知らせる情報をいつも募っているんだそうです。
道路、緊急、ダイヤル、まあダイヤルというけどLINEですけどね。
画像も送れるからいいですよね、そういうのがね。
そうなんですよ。事故の直前は1ヶ月で120件ぐらいだったんだけど、事故後は1日で200件を超えていると。
すごいですね。
改めて見ると、ここも危ないんじゃないかとか。
世間の関心が一気に向いたわけですよね、インフラに。
そういうことです。
大井比は全体の75%が路面の穴ぼこ、段差に関する通報だそうです。
これ大半は多分起湧に終わるというか、いわゆる車が通ったりすることによる劣化であって、穴ぼこ、陥没の予兆ではないということなんですが、
こうした広い、いろんな人たちが気を配るというか目を配って、陥没を未然に防ぐ、それから最小限に防ぐという、動き自体は私はそんなに悪くないと思うんです。
やっぱり、全国つつ裏裏困りますからね。いつも市役所の人とかが目配れませんからね。
そりゃそうですよね。
もう一つは、道路陥没というのは、大規模小規模を含めて年間に9000件くらい起きているそうで。
そういう9000件の未然に防ぐとか、すごいちっちゃい段階で通報するシステムっていうのがあれば、深刻にならずに済むのかもしれませんね。
そうですね。
思い出されるのは福岡市の陥没。
博多駅前で起きた大規模な陥没事故がありましたね。
あの時は奇跡的に人的被害がなかったんですよね。
結構な大通りではあったんですけども、夜中にあったということもあって、交通している人がたまたまいなかったですよね、あの時間帯に。
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明け方でしたっけ?
そうですね。ぐらいだったと思います。未明か明け方か。
あの時は1週間ほどで復旧したということですけれども、本当にそれはいくつかの幸運が重なったと。
こういった夜集合の事故を踏まえると、運が良かったんだなっていう見方もできますよね。
そうですね。
日本というのは都市部になるほど砂地、いわゆる砂地の低いところ、そして地盤が軟弱だからとか硬くないから開発しやすいというようなこともあって、
そういった地盤が必ずしも条件が良くないところに都市のインフラが集中するというようなことがありますし、
地上の開発に制限があるので、しっかりいろんなものを埋め込むっていうことが起きがちなんですよね。
そうすると何かが起こった時に、もう本当に破滅的な、破壊的な影響を地上にもたらすということが今回示されたわけですね。
国内でもマイクロ波という特殊な電波の一種を使って、地面から下を掘らずにチェックする、点検するような技術が編み出されています。
これで3Dで地下埋設物を再現して、そこの弱いところをいち早く見つけて補修したり、あるいはいろんな工事をするときに誤って別の管を壊しちゃうっていうこともあるので、
そういうデータをまた関係者で共有する、いわゆる最新技術を使った点検技術っていうのも徐々に確立されてきています。
今回のように起きた時もドローンを使って人が入れないところを安全に調べるといったようなこともできていますし、ここは本当に日本の地盤の特殊性を前提に安全を確保するためにまた新しい技術を積極的に導入して、
人命とか暮らしを守る方向に持って行ってもらいたいなと改めて思いましたね。
そうですね。ドローンもそうですし、生成AIとか様々なテクノロジーがどんどん進化してますので、それが我々の生活の暮らしを支える一つの大きな力になってもらえたらなと思いますし、活用していかなきゃいけないなと思いますね。
12:00
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は毎日新聞客員編集委員の本村幸子さんでした。
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