「痛いの痛いの飛んでけー」の科学的根拠
この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。
この… あ、すいません。
いいですか、ちょっと続けても。 お願いします。
子供の頃に、転んで怪我をしたりした時に、親から、痛いの痛いの飛んでいけーって言われた記憶ありませんか?
ありますよ。
その、痛いの痛いの飛んでいけ、本当に飛んでいた?
本当に聞いていた?っていう話題がありまして、ちょっとこの話題にZoom Upしたいと思います。
毎日新聞客員編集委員の本村幸子さんです。
本村さん、おはようございます。
おはようございます。
子供の頃…
痛いの痛いの飛んでいけって、おまじない理性ですけどね。
でもその時、例えば親から痛いの痛いの飛んでいけっていう時に、
ひざこぞを怪我していたら、ひざをさすられていませんでした。
そのさするっていう行為が、実は科学的根拠がありそうだっていう話なんですね。
すごいですね。
九州大学の研究チームの成果で、論文がこのほど掲載されるということになって記者発表になっていました。
ただこれ、人間ではなくてまだマウス、ネズミを使った実験での成果ということでなんですね。
マウスは皮膚が傷つくと、その場所を繰り返し舐めるんです。
自分でね。
その現象を、例えばマウスの唾液には、
培菌の増殖を抑える成分があるとかね。
だから熱を感じるタンパク質の働きを抑える成分があって、
つまりそういう唾液を通して癒してるんじゃないかと考えられてきたわけです。
九州大学の研究チームは、舌で皮膚に触るっていうところの刺激が実は関わってるんじゃないかっていうふうに仮説を立てたんですよ。
わからないんだけれども、それをずっと調べるうちに、
皮膚には、皮膚って人間もそうですけど、
いろんな外からの刺激を脳に伝えるいろんな神経が張り巡らされてますよね。
痛いとか痒いとかくすぐったいとか。
その神経には何種類かあって、
その中で触られたっていうことだけを伝える触覚神経っていうものと、
痛いっていうのを伝える通覚神経っていうのが別の神経のグループだっていうことがわかったんですね。
この研究チームは、触られたことを伝える触覚神経を人工的に取り除いたマウスっていうのを作って、
そのマウスに痛みを与えてみました。
そうすると、マウスはなめるんですけど、なめ続ける時間が3倍に伸びてたんですって。
これはひょっとしたら、触られた神経、触られたことを伝える神経が何か痛みに関係してるんじゃないのって疑いを強め、
今度はその触られた神経を活性化させてみた。
そうすると、なめる時間は半分以下に減った。
これは。
やっぱり。
触られるっていうことが大事に関係してますよね。
やっぱり痛みの信号の伝わり方を、脳に仲介する脊髄のところで実際に定量的に調べたら、
やっぱり痛みの信号の伝わり方が弱くなっていたっていうことも確かめました。
なので、このマウスにおいては、痛みの信号を触る信号が抑制する、抑えるっていう働きをしていることを確かめました。
痛みの伝達メカニズムと天然の鎮痛法への期待
人間の世界では手当てっていう。
まさに手を当ててさせたりっていうことが効果的なんですね。
それ経験的に皆さん知っていますけれども、
触れるだけで痛みが軽くなるのはまだ謎のままなんですね。
チームはこれからマウスで確かめた事実を人間にも適用できるかということをこれから調べると。
今回ターゲットにした触られた感覚を伝える触覚神経を、これを例えば効率よく刺激することで、天然の痛み止めにできるかもしれないですよね。
なるほど、そうですね。
例えば今は痛みっていうのはお薬とかで、頭痛薬もそうですけれども、
例えば脳の神経の興奮を抑えるみたいな感じで、外からの化学的化、化学的な作用によって抑えるというのが普通なんですけど、
もしこの遺体の遺体の飛んでいけ療法が確立したら、かなり外部からの薬物を入れなくても一定程度は抑えられるということになるかもしれないですよね。
サッカーのワールドカップで選手同士が接触して、痛い痛い痛い、おっと今仲間の選手が遺体の遺体の飛んでいけしています。
そこを回復したようですってことがあるかもしれない。
アハハじゃないですよ。
かもしれない。
なんか微笑ましいシーンになるかもしれない。
微笑ましいですよね。
そうですね。
激闘の最中。
でも面白いですね。
日常生活での痛みとその表現の難しさ
ところでお二人はどんな時に痛い?どんな痛みが嫌ですか?
足の小指を角にぶつけた時とか。
最近なんか自分の身幅が分からなくなってきたのか、テーブルとかの角でぶつけたりするんですよね。
そういう打ち身みたいな。
年ともに増えますよね。
増えますよね。
ああいう時が痛いです。
別に出血するとかじゃないですもんね。
ただドーンとアタタタってなるっていう。
そういう時にね、やっぱり自然と手がいきますよね。
確かにそうですね。
擦りますよね。
擦りますね。いきますね。
それは大事なんだ。
やっぱり天然の防御反応なのかもしれないですね。
そうですね。
痛みの客観的評価:MPQ質問票
痛みがあってお医者さんに行く時に、痛みってすごく主観的っていうんでしょうかね。
分かってもらいにくいんですよ。
どんなタイプの痛みなのかとか。
どの程度なのかとか。
どの程度の痛みなのかとかね。
言語化も難しいですよね。
レベルなんですとか言えないし。
そうなんです。
今、医療現場ではMPQっていう質問票がよく使われます。
MPQって紛る痛み質問票って略されてるんですけど、
紛るさんっていう人が作ったのかな。
なるほど。
痛みのタイプによって20のグループに分けられていて、
それぞれのグループにレベルの異なる形容詞が書かれているんです。
78個から組み合わせてそれを表現。
これとこれみたいな。
そうすると痛みの質と程度が表現できるので、
医療現場ではそれを点数化して、
この人はこれでどれくらい困ってるっていうことを客観的に把握できる。
なるほど。
例えば78個の形容詞、全部紹介しませんけども、
例えばズキズキする、ズキンズキンする、ガンガンする。
違うんだ。
そう、違う。
ズキズキかズキンズキンかだいぶちょっと違う。
客観的にね。
はい。
あとチクリとする。
ああ。
千枚同士で押し込まれるような。
ああ。
刃物で突き刺されるような。
ああ。
槍で突き抜かれるような。
疲れたことない。
だからよくわからないけど相当痛そう。
痛そう。
結構な幅であるんですね。
詰められたような。
出産や指の切断など、極端な痛みの比較
今ちょっとふと思ったんですけど、
出産を経験した友人が、
出産の痛みを車で何回か聞かれたような痛みとか、
すごい表現を。
私は鼻からスイカを出すって聞いたことあるんですよ。
そういう表現もありますよね。
やっぱり痛みの代表はよくおさんって言われますよね。
はい。
像に踏まれるぐらい痛い。
踏まれたことないんだけどね。
踏まれたことないんだけどね。
これをMPQ、さっきの質問票で点数化すると指標があるんですけど、
出産の痛みは数字で言うと40ぐらい。
これは高い方ですか?
高い方ですね。
例えば、切り傷が十いくつ。
骨折も20以下。
骨折20以下。
がんの痛みが20から30の間。
出産は30から40の間なので、やっぱりかなり痛い。
ということですね。
出産より痛いとされている地方は、
手の指を切断しちゃったぐらいの痛みっていうね。
かなり痛いっていうことですかね。
そうですね。そういうことですね。
男性は耐えられないって言いますしね。
有吉沢子の花岡選手の妻っていう小説があって、
麻酔を発明した人の奥さんが実験台になったっていうね。
中にこんな文学的な表現があって、
出産の痛みね。
産むときの肉体の痛みは、
闇を裂いて稲妻がひらめき、
耳のそばで雷が落ちたのに似ている。
そんなもんじゃないんだよっていう声が聞こえそうですけど。
相当な衝撃ですよね。
そうですね。
痛みの伝達と今後の展望
痛みは一番辛くて伝えづらいっていうことなので、
痛みがなくなるのが一番ですが、
九州大学の研究にも期待しつつ、
自分なりに形容詞を用意しておくといいかもしれないですね。
意思に伝える際に役立つかもしれませんね。
その辺の語彙力を。
磨いていきたいと思います。
本村さん、ありがとうございました。
この時間は毎日新聞客員編集員の本村幸子さんでした。