元村有希子のZoomUp
2023-01-12 11:04

元村有希子のZoomUp

毎日新聞論説委員 元村有希子

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この時間はZoomUp、毎週木曜日は科学です。 毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。おはようございます。 さて今日は、先週末のニュースでしたけれども、アルツハイマー病の新薬をアメリカが
迅速に、スピーディーに承認したというニュースなんですけれども、 これ希望の光っていうことですよね。
そうですね。この薬を開発したのは、日本の製薬会社AZEI、 それとアメリカの企業と合同で開発しているということで、
AZEI株が急到してましたね。
期待がそれだけ高いですね。
期待も集まっているということで、今回アメリカで承認されたんですけれど、
日本でももちろん、今年中の年内の承認を目指すと、社長さんが発言しています。
アメリカでもニーズが高いということで、迅速承認制度というのを適用されて、 ある意味仮免許を与えたような感じなんですね。
なので、これから使いながら効果をさらに確認して、本承認に移行するという感じで、 日本でも同じような手続きを取られる可能性が高いです。
これは認知症といっても、アルツハイマー病に効果があると期待されている薬でありまして、
アルツハイマー病の原因物質というのがもう分かっているんですね。
脳のミソの中に異常タンパク質のアミロイドβが溜まると、これが原因で起きるということは分かっているんですけれども、
治療法が今はありません。この薬に関して言うと、そのアミロイドβに直接働きかけてやっつけるというようなものなんですね。
かなり効きそうですよね。
今、認知症患者さんが飲んでいらっしゃる薬というのが4種類あるんですけども、それはアミロイドβに直接働きかけるものではなくて、
アミロイドβによって減っていく脳神経細胞、こちらを応援するというタイプなんですよ。
それはどうでしょう。発症を遅らせるとか、そういう効果なんですかね。
そうなんですね。ただ、何年か飲んでいるうちに進行が進んでしまうという課題があったので、
次のこれから出るお薬は、元から立つというか、悪者をやっつけるというアプローチなので、
ちょっと巧妙がさしてきたというふうに受け止められています。
効果があったと言うんですけれど、いわゆる効果を見定める臨床試験はですね、
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1800人を対象に行われました。半年後ぐらいから効果が現れ始めて、
1年半後には偽物、疑惑を飲んだ人に比べると、進行の速度が27%減ったと。
ただ、進行しないわけじゃないっていうところが。
ただ、進行を遅らせることができて、調べてみたら、やっぱりアミロイドβ、
その原因物質の蓄積も大幅に減っていたということになります。
そこは本当に効果がありますよね。
期待できますよね。
期待できますね。
ただ、課題もいくつかあります。
というと副作用ってことですか。
そうですね。まず副作用。
小規模な脳出血とかですね、脳のむくみというのが見られた。
深刻ではないとアメリカでは説明されていますけれども、副作用はないわけではない。
それから、適応できる、これを使える患者さんが限られるということなんですね。
そうなんですか。
症状が出て進行してしまうと、あまり効き目が期待できない。
なので初期の人、早期の人ですね。
早期の人をどうやって見つけるかということなんですよ。
自覚症状が出てしまって迷っているうちに進行しますので、
自覚症状が出るか出ないかぐらいのところ。
それ自分で見つけるの難しいですね。
今回はその早期を見つけるのに、
陽電子放射断層撮影、PETと呼ばれている。
PETって聞き覚えありますね。
あれで見つけました。
ってことは、いわゆるノードックってあるじゃないですか。
ああいう類のもので見つけられる可能性があるってことですかね。
ありますよね。
ただ、このPETを設置している病院ってそんなにたくさんではないのと、
それから検査にお金がかかります。
しかも今、日本ではアルツハイマー病を見つけるという目的でPETを受けると、
保険の対象外になっているそうで、
一回数十万円みたいな額を検査のためにやりますかっていうことですよね。
自分ならまだ予防的に見つけるためにというのはなかなかの額ですね。
ちょっと負担ですよね。
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あとは使い始めてからの費用も課題と言われています。
アメリカでは、今回緊急承認されましたけれども、
大体年間1年投与するのに350万円かかると言われています。
なので、これ例えば日本で承認されました、保険適用になりましたとなって、
例えば1割負担だとしても年間35万円とかね、
結構な額になりますし、いつまで飲み続けるかっていう問題もありますし、
それから国全体で言うと、患者さんが1割負担ということは、
9割国公的な保険で負担するということなので、
どなたでもどうぞっていうことになるのかということですよね。
だからそういうちょっと課題はいろいろとありますが、
とはいえ目の前の現状、
日本は超高齢社会ということで、認知症先進国でもあるわけです。
今、アルツハイマー病を含めたいろんな原因がありますけれども、
認知症患者さんって600万人おられるんだそうです。
これからも増えていく。
私たちも。
だって若年性というものもありますしね。
そうなんですよ。
発病前のMCI、軽度認知障害の人まで含めると、
現状でも1000万人いらっしゃるということなんですね。
一人一人の患者さんの生活の質、尊厳ということもありますし、
それを介護する周りの方々のご苦労とか、
それから先ほど言ったような医療保険、財政に与える影響とか、
そういうことを考えるとですね、
やはり治療法を見つけるか、
それか治療につながる何か早期診断みたいなね。
50万円払わなくても早期診断できるような技術とか。
もう少し先に行けば、
アルツハイマ病や認知症になっても尊厳を持って、
最後を迎えられるような、そういう社会づくりっていうんでしょうかね。
そうですね。
そういうこともやっぱり、合わせて考えていかないと、
薬だけに頼るっていうのも、少しリスクが高い気がしますよね。
確かにですね。
何よりも、まずは予防ですか。
予防、認知症ってゆっくり進行することが多いので、
特定の原因、脳出血で認知症になっちゃったっていうのは別ですけども、
アルツハイマ病なんかはゆっくり進行しますから、
日頃から人とつながるとか、趣味を楽しむとか、
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予防をしながら、ちょっと異変に、
何かおかしいなっていうのがあったら、
ためらわず受診することだと思いますね。
それがまた早期発見にもつながりますもんね。
そうですね。
いや、本当にこれ人事じゃありません。
我が事として考えたいと思います。
考えたいと思います。
本村さん、ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
数学教師芸人の高田先生だよーん。
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